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Yamareco

記録ID: 76072
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

笠ヶ岳

2010年08月28日(土) 〜 2010年08月29日(日)
 - 拍手
GPS
33:58
距離
23.7km
登り
2,270m
下り
2,259m

コースタイム

1日目
村営駐車場6:00-バス停着6:13-トイレ休憩後バス停発6:23-笠新道口7:35-風穴11:29-杓子平13:45-新道分岐(主稜線)16:05-抜戸岩16:48-テン場17:20
2日目
テン場4:50-山荘5:09-山頂5:33-山荘5:52-テン場5:59-テン場発7:22-抜戸岩7:47-新道分岐8:55-杓子平10:16-登山口14:35-バス停15:47-村営駐車場15:57
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新穂高温泉無料駐車場までマイカー。
金曜夜8時過ぎに東京を出発、八ヶ岳を通過する辺りから大雨に、おまけに前方には雷鳴が轟く。雷三日というが、今日の雷は何日目なのか?テン泊だけに気掛かりである。
ETC休日割引を利用するためみどり湖PAで時間調整し、深夜12時を回る頃に松本ICを下りて、新穂高温泉無料駐車場に急ぐ。
誰も考えることは同じらしく、沢渡や新穂高方面に向かう車が深夜に飛ばして行く。近所の人はさぞかし迷惑であろう。
コース状況/
危険箇所等
道は良く整備されており、これといった危険個所は無い。しかし村営駐車場からの累積標高差はカシミールで2300mを越えており、いい年をしてテントなどの重装備を担いでいると、チョットよろけても事故につながることは十分予想され、特に中高年は登りも下りもゆっくりと落ち着いて歩くことが望まれる。
笠新道は登山口を過ぎると水場が無く、登山口とその手前の2か所に水場があるが、入山時には水がでていなかった。金曜の夜にまとまった降雨があったためか下山時には水がでていた。いずれにしても、入山前に十分な水を用意しなければならない。
笠ヶ岳山荘のテン場には水場はあるが、雪渓に依存しているので、この時期にはテン場の水は期待できない。山荘まで行けば有りがたいことにテン場の客でも無料で天水を分けてもらえる。スタッフも好感が持てる対応で、印象の良い小屋である。
但し、テン場から山荘までの道のりは、ちょうど八ヶ岳山域の青年小屋から編み笠山頂に至る登山道の様な岩ゴロ道であり、往復は難儀である。
特にテン場にはトイレが無いため、山荘まで登らなければならず、深夜ヘッデンを点けてトイレに向かったが、当日はガスに巻かれてトイレに辿り着くのも、テントに戻るのも難渋した。冗談抜きにトイレ遭難するのではないかと思った。
何とかテン場にトイレは作れないものであろうか。多分そこらで用を足す者も多いのではなかろうか。
新穂高村営無料駐車場入口です。
新穂高村営無料駐車場入口です。
バス停に隣接するトイレです。山荘に着くまでの長丁場にトイレは有りません。
バス停に隣接するトイレです。山荘に着くまでの長丁場にトイレは有りません。
林道ゲートです。
林道ゲートです。
林道を歩いているだけでも来る価値はありそうです。
林道を歩いているだけでも来る価値はありそうです。
笠新道口です。村営駐車場からだと、ここまででも標高差が350m有ります。標高3026mの乗鞍岳の登山口の畳平は2700mくらいありましたよね。
笠新道口です。村営駐車場からだと、ここまででも標高差が350m有ります。標高3026mの乗鞍岳の登山口の畳平は2700mくらいありましたよね。
チョット登った所から登山口を俯瞰してみましたが、かなりの急登です。
チョット登った所から登山口を俯瞰してみましたが、かなりの急登です。
振り返ると槍から穂高に至る連山が迫ってきます。
振り返ると槍から穂高に至る連山が迫ってきます。
このルートは合目ではなく随所に標高表示が有ります。
このルートは合目ではなく随所に標高表示が有ります。
杓子平までの中間点と書いてありますが、登っている実感としては、ここまでの2倍くらいは有りそうです。
杓子平までの中間点と書いてありますが、登っている実感としては、ここまでの2倍くらいは有りそうです。
左俣谷を俯瞰してみました。やはり急登です。
左俣谷を俯瞰してみました。やはり急登です。
焼岳です。右下に見えるのが出発点の新穂高の街並みだと思います。
焼岳です。右下に見えるのが出発点の新穂高の街並みだと思います。
水場の無いこのコースの唯一のオアシスともいえる風穴です。気持ち良かった。
水場の無いこのコースの唯一のオアシスともいえる風穴です。気持ち良かった。
杓子平に到着です。一息入れて主稜線に至る急登に備えます。この辺に来て、多少雲がかかってきました。景色は悪くなりますが、身体はホッとしています。
杓子平に到着です。一息入れて主稜線に至る急登に備えます。この辺に来て、多少雲がかかってきました。景色は悪くなりますが、身体はホッとしています。
ヘロヘロになって主稜線に到着しました。
ヘロヘロになって主稜線に到着しました。
これから向かう稜線です。
これから向かう稜線です。
抜戸岩を通過します。1日目の写真はここまでです。
抜戸岩を通過します。1日目の写真はここまでです。
お早うございます。三脚が有りませんのでぶれていますが。槍ヶ岳と、
お早うございます。三脚が有りませんのでぶれていますが。槍ヶ岳と、
穂高です。
中央に富士山です。富士山を半分隠しているのが甲斐駒です。
中央に富士山です。富士山を半分隠しているのが甲斐駒です。
そしてこちらがこれから登る笠ヶ岳です。
そしてこちらがこれから登る笠ヶ岳です。
振り返ると山荘の奥には北アの北部が連なります。
振り返ると山荘の奥には北アの北部が連なります。
多分、白山の方面だと思います。
多分、白山の方面だと思います。
笠ヶ岳山頂の奥には乗鞍と御岳が。
笠ヶ岳山頂の奥には乗鞍と御岳が。
何故か阿弥陀像が。
何故か阿弥陀像が。
奥から、御岳、乗鞍、焼岳が重なりあっています。
奥から、御岳、乗鞍、焼岳が重なりあっています。
すっかり片付いたテント場から山荘を振り返りました。トイレも水もビールも、ここからあそこまで往復しなければなりません。この岩ゴロ道を。
すっかり片付いたテント場から山荘を振り返りました。トイレも水もビールも、ここからあそこまで往復しなければなりません。この岩ゴロ道を。
今朝登った笠ヶ岳を振り返ります。雲には秋の風情が漂い始めています。
今朝登った笠ヶ岳を振り返ります。雲には秋の風情が漂い始めています。
レンズの汚れが気になります。
レンズの汚れが気になります。
杓子平から見た笠ヶ岳を三枚連続で。
この景色だけでも苦労が報われます。
杓子平から見た笠ヶ岳を三枚連続で。
この景色だけでも苦労が報われます。

感想

8月最後の週末を利用して笠ヶ岳に幕営山行してきました。コースは北ア屈指の急登で知られた笠新道ピストンです。
水はプラテイパスに2.2リットルの凍らせた水とテルモスで合計2.7リットルを用意しましたが、登っている途中で用意した水が少なかったと判断しました。途中撤退で下りるにしても水が必要ですので、取り敢えず山荘まで行った方が良いだろうと、給水以外で体温上昇を抑制するため、極力ゆっくりと歩くことにしました。この様な急登の連続するコースの場合は1リットルくらいは余計に用意した方がよさそうです。特に暑い日は。
杓子平への登りの途中は振り返れば槍から焼岳に至る連山が登るにつれて大きく迫ってきます。確か標高2200m辺りだと思いますが風穴が有り、水場の無いコースでは絶好のオアシスでした。
杓子平に着くと景色が劇的に変貌し、素晴らしいカール地形に目的地の笠ヶ岳が大きく迫ってきます。笠新道という急登を登った者への御褒美です。
ここからは主稜線が直ぐ其処に見えるのですが、登ってみると遠いいこと。もっとも杓子平までの急登の反動で、杓子平でやけにノンビリしてしまいましたが。
主稜線に出てしまえば、軽い登り下りをしながらテン場に着きます。
テン場と山荘はそこそこ距離も標高差も有り、しかも編笠山や蓼科山頂の様な岩ゴロの道です。トイレも水もビールも山荘まで行かないとならないので、この往復も結構堪えます。GPSログには入っていませんが。
翌朝テントから出ると、遥か下に新穂高の街の灯りが見えます。思わずあんな所まで下りるのか。
予定ではクリヤ谷を下山するつもりでいましたが、登りで使った笠新道は下りの方が景色が良さそうですので、往路ピストンに変更。
私は暑いのが苦手らしく、急な下りに熱中症気味に。笠新道口に朦朧となって辿り着いた時に、昨日は枯れていた水が勢い良く流れており、頭から水を浴びて漸く正気に。下山途中で穂高の方向でヘリの爆音。お仲間に変事有りやと心配しましたが林道の途中でヘリの脇で談笑する作業員がおりましたので、訊ねてみると作業飛行とのこと。取りあえず安心しました。
深山荘で汗を流し、4時半ごろには帰路に着きましたが、8月最後の週末のためか渋滞の名所小仏峠を頭に最大30kmの大渋滞。このままハンドルを握り続けては、中央道で遭難しかねないと、休み休みの運転。東京中野の自宅に辿り着いたのは深夜1:45。1泊4日の山行となりました。

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