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記録ID: 7613457
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
蔵王・面白山・船形山

苅田峠から南蔵王(杉ヶ峰・屏風岳・不忘山)を縦走

2006年08月06日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:35
距離
13.7km
登り
870m
下り
870m

コースタイム

日帰り
山行
6:10
休憩
0:25
合計
6:35
4:35
30
5:05
25
5:30
20
5:50
40
6:30
30
7:00
45
7:45
8:10
40
8:50
25
9:15
55
10:10
60
11:10
苅田峠登山口
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2006年08月の天気図
アクセス 往:月山八合目−苅田峠(レンタカー)
復:苅田峠−郡山(レンタカー)
登山口の案内板。今日の行程は杉ヶ峰、屏風岳、南屏風岳を越えて不忘山まで。
登山口の案内板。今日の行程は杉ヶ峰、屏風岳、南屏風岳を越えて不忘山まで。
黎明の南蔵王連山。手前から前山、杉ヶ峰、屏風岳が連なる。最終目的地の不忘山は屏風山の向こうで、ここからは見えていない。
黎明の南蔵王連山。手前から前山、杉ヶ峰、屏風岳が連なる。最終目的地の不忘山は屏風山の向こうで、ここからは見えていない。
午前4時35分に南蔵王の縦走開始。黎明の南蔵王を正面にしてまずは杉ヶ峰目指して刈田峠から下って行く。
午前4時35分に南蔵王の縦走開始。黎明の南蔵王を正面にしてまずは杉ヶ峰目指して刈田峠から下って行く。
早朝の山の清々しい空気を味わいながら刈田峠避難小屋への分岐を過ぎて旧刈田峠まで下ったあと、杉ヶ峰に登る途中で日の出を迎えた。振り返れば朝日を浴びる刈田岳が立派だった。
早朝の山の清々しい空気を味わいながら刈田峠避難小屋への分岐を過ぎて旧刈田峠まで下ったあと、杉ヶ峰に登る途中で日の出を迎えた。振り返れば朝日を浴びる刈田岳が立派だった。
緩やかに登り返して辿り着いたところは前山という杉ヶ峰の前衛峰だった。
緩やかに登り返して辿り着いたところは前山という杉ヶ峰の前衛峰だった。
前山から見た杉ヶ峰
前山から見た杉ヶ峰
前山に咲くヒメシャジン
前山に咲くヒメシャジン
朝露に濡れるウスユキソウ
朝露に濡れるウスユキソウ
前山を越え、朝露に濡れたヒメシャジンやミネウスユキソウなど見ながら暫し急登して杉ヶ峰に着く。
前山を越え、朝露に濡れたヒメシャジンやミネウスユキソウなど見ながら暫し急登して杉ヶ峰に着く。
まだ日が昇って間もない時刻の杉ヶ峰山頂からは、早朝の清冽な大気を透かして蔵王連峰の盟主らしい堂々とした山容の熊野岳が望まれた。手前は前山。
まだ日が昇って間もない時刻の杉ヶ峰山頂からは、早朝の清冽な大気を透かして蔵王連峰の盟主らしい堂々とした山容の熊野岳が望まれた。手前は前山。
杉ヶ峰からの下りで南屏風岳を見る。行く手には南蔵王の中核である屏風岳や南屏風岳が文字通り屏風のように大きく横たわっていた。
杉ヶ峰からの下りで南屏風岳を見る。行く手には南蔵王の中核である屏風岳や南屏風岳が文字通り屏風のように大きく横たわっていた。
杉ヶ峰を20分ほど下ると芝草平の湿地帯に出た。しかし一帯はかなり荒廃しており、瑞々しい湿原の面影はなかった。
杉ヶ峰を20分ほど下ると芝草平の湿地帯に出た。しかし一帯はかなり荒廃しており、瑞々しい湿原の面影はなかった。
芝草平から屏風岳への登り道も相当痛んでおり、砕石を敷き詰め、階段や手摺りを設ける保全工事が施されている最中だった。
工事箇所を過ぎて程なく登りは緩くなり、平坦な広い稜線を進んで行くと不意に屏風岳の山頂に出た。
芝草平から屏風岳への登り道も相当痛んでおり、砕石を敷き詰め、階段や手摺りを設ける保全工事が施されている最中だった。
工事箇所を過ぎて程なく登りは緩くなり、平坦な広い稜線を進んで行くと不意に屏風岳の山頂に出た。
屏風岳に咲くハクサンシャクナゲ。
屏風岳山頂のまわりには笹や灌木が茂っており、あまり展望はよくないので、ゆっくりと休むこともなく先に進む。
屏風岳に咲くハクサンシャクナゲ。
屏風岳山頂のまわりには笹や灌木が茂っており、あまり展望はよくないので、ゆっくりと休むこともなく先に進む。
屏風岳頂上からしばらく平坦な道を行くと水引入道分岐に着いた。
屏風岳頂上からしばらく平坦な道を行くと水引入道分岐に着いた。
分岐からは正面に南屏風岳から今日の目的地である不忘山へと続く稜線が一望出来た。目指す山を初めて目のあたりにして気分が大いに高揚する。
分岐からは正面に南屏風岳から今日の目的地である不忘山へと続く稜線が一望出来た。目指す山を初めて目のあたりにして気分が大いに高揚する。
分岐から南屏風岳までの稜線は広々として展望がよく、まさに南蔵王のプロムナードといったところだった。辿り着いたその広い山頂も居心地がよく、また北蔵王方面の眺望も素晴らしかった。
分岐から南屏風岳までの稜線は広々として展望がよく、まさに南蔵王のプロムナードといったところだった。辿り着いたその広い山頂も居心地がよく、また北蔵王方面の眺望も素晴らしかった。
南屏風岳から熊野岳を望む(手前は杉ヶ峰)。
南屏風岳から熊野岳を望む(手前は杉ヶ峰)。
南屏風岳から不忘山目指して急な下りが始まる。途中で南屏風岳を振り返る。
南屏風岳から不忘山目指して急な下りが始まる。途中で南屏風岳を振り返る。
不忘山へ続く稜線
不忘山へ続く稜線
不忘山との鞍部に向かって下って行く。
不忘山との鞍部に向かって下って行く。
鞍部付近で屏風岳を振り返る。
鞍部付近で屏風岳を振り返る。
鞍部付近で南屏風岳を振り返る。
不忘山との鞍部までの途中には小さなピークが3つほどあり、下るほどにハクサンフウロやヒメシャジン、ミヤマトウキ、イブキトラノオ、イブキジャコウソウ、ミネウスユキソウ、クルマユリといった花々が急な斜面を彩っているのを楽しむことが出来た。
鞍部付近で南屏風岳を振り返る。
不忘山との鞍部までの途中には小さなピークが3つほどあり、下るほどにハクサンフウロやヒメシャジン、ミヤマトウキ、イブキトラノオ、イブキジャコウソウ、ミネウスユキソウ、クルマユリといった花々が急な斜面を彩っているのを楽しむことが出来た。
クルマユリとミネウスユキソウ
クルマユリとミネウスユキソウ
イブキジャコウソウ
イブキジャコウソウ
不忘山西斜面のお花畑(ヒメシャジン、イブキトラノオ、ミネウスユキソウ)
不忘山西斜面のお花畑(ヒメシャジン、イブキトラノオ、ミネウスユキソウ)
下りついた鞍部から見上げた不忘岳はなかなか険しい山容だった。
下りついた鞍部から見上げた不忘岳はなかなか険しい山容だった。
不忘山へ登る途中で南屏風岳と屏風岳を振り返る。
不忘山へ登る途中で南屏風岳と屏風岳を振り返る。
不忘山北峰を越えて振り返る。
不忘山北峰を越えて振り返る。
鞍部からは険しく見えた不忘山も実際に登るとそれほどのことはなく、午前7時45分に山頂に辿り着いた。
鞍部からは険しく見えた不忘山も実際に登るとそれほどのことはなく、午前7時45分に山頂に辿り着いた。
不忘山山頂からの南屏風岳
不忘山山頂からの南屏風岳
その右には屏風岳。
岩だらけの山頂から振り返って屏風岳から南屏風岳へと続く稜線を眺めたあと頂上の一郭に積み上げられたケルンの日影で休む。冷たい爽やかな風が火照った体にあたって心地よく、この2日間の疲れを一気に取り払ってくれるかのようだった。
その右には屏風岳。
岩だらけの山頂から振り返って屏風岳から南屏風岳へと続く稜線を眺めたあと頂上の一郭に積み上げられたケルンの日影で休む。冷たい爽やかな風が火照った体にあたって心地よく、この2日間の疲れを一気に取り払ってくれるかのようだった。
山頂のお花畑(イブキトラノオ、ハクサンフウロ、ミネウスユキソウ、ミヤマトウキなど)を見納めて下山の途につく。
山頂のお花畑(イブキトラノオ、ハクサンフウロ、ミネウスユキソウ、ミヤマトウキなど)を見納めて下山の途につく。
屏風山から芝草平へ下る。
屏風山から芝草平へ下る。
帰途、屏風岳の下りから熊野岳越しに昨日登った月山を望む。
帰途、屏風岳の下りから熊野岳越しに昨日登った月山を望む。
芝草平を通過。
杉ヶ峰の登りで屏風岳と南屏風岳を振り返る。
杉ヶ峰の登りで屏風岳と南屏風岳を振り返る。
戻ってきた杉ヶ峰山頂から北蔵王を見る。手前は前山。
戻ってきた杉ヶ峰山頂から北蔵王を見る。手前は前山。
ミヤマトウキと刈田岳(帰途、前山からの下りで)。
ミヤマトウキと刈田岳(帰途、前山からの下りで)。
刈田峠には11時10分に戻る。
縦走してきた前山、杉ヶ峰、屏風岳を見納めてから郡山に向かって出発しました。
刈田峠には11時10分に戻る。
縦走してきた前山、杉ヶ峰、屏風岳を見納めてから郡山に向かって出発しました。

感想

月山に続いて蔵王連峰を歩く。蔵王連峰の最高峰は熊野岳だが、付近には蔵王エコーラインがあり、すでに観光地化していると思われたため、今回はそれに比べてまだまだ自然が残っている南蔵王を山行の対象とした。
昨日月山に登ったあと山形を経て蔵王エコーラインを走って刈田峠に着いたのは夕方の6時頃だった。夕食のお弁当を戴いたあとはすることもなく、人の気配が途絶えた刈田峠から黒い影となった杉ヶ峰や屏風岳などの南蔵王の山々を夕闇が包み隠そうとするのを眺めるのみだった。まわりが夜の帳に包まれたあと明くる日の好天を願ってこの刈田峠で車中泊した。
明ければ快晴の好天気だった。4時に起きて支度をし4時半に南蔵王の縦走を始めました。
そして、昨日とは打って変わった好天気の下、杉ヶ峰からの屏風岳から南屏風岳にかけての眺めや南屏風岳からの熊野岳方面の眺めは東北らしいたおやかで雄大な素晴らしいものでした。また、不忘山付近は幾多の種類の花々が群生している思いもしなかった別天地でした。今回、南東北の数ある山々の中でこの南蔵王を選んでよかったとつくづく思いました。

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