杓子山明見尾根



- GPS
- 03:40
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 858m
- 下り
- 941m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし |
写真
感想
職場の登山好きの集まりから、杓子山の誘いが来た。ルートを訊くと不動湯からの周回コースだというので、ついでに歩いたことのない明見尾根を歩かせてもらうことにした。
不動湯上の駐車場に駐車。登山者用駐車場は不動湯から遠いところにあるが、見下ろす建物と富士山が同じ画角に入るのでお得な気分だ。
登山道の表示に導かれて進むものの、林道歩きが長い。この一帯にはかつて大きな崩壊があり、堰堤をたくさん入れるため、林道が張り巡らされているのだそうだ。大権首峠からはやっと登山道になる。斜面は急勾配になるが、九十九折になっていて歩きやすい。林道でかなり標高を稼いでいたため、山頂まではすぐだった。
杓子山の山頂に立つのは2回目だ。1回目は曇っていて富士山が見えなかったのの、忍野、吉田、都留の街をぐるっと見下ろせる大展望に感心した覚えがある。
今回はバッチリ富士山が見える。雲ひとつかかっていない。それ以外にも、御坂山地東部、奥秩父、丹沢の山々をはじめ、遠く相模湾や筑波山まで見渡すことができた。その眺望を目に映した喜びを、順番に鐘を鳴らして発散する。ネイティブ山梨県民としては、富士山に肩があってアシンメトリーなところは、雲で隠れていた方が良かったかな……口にはしなかったけど。
下りは明見尾根を下る。急傾斜に落ち葉が積もって滑りやすい。人によって慎重になったり、転倒上等で駆け下ったりと、山との付き合い方が伺える。展望の良い場所にはフォトスポットが誂えてあり、何度か撮影大会が開催された。
1198m標高点の手前で、不動湯に下りる道がある。ここで不動湯未経験の友人と、尾根末端フリークの私とが分かれ、友人が温泉で汗を流す間に、明見尾根を末端まで辿らせてもらうことにした。理解があってありがたい。
一般的には、友人がとる周回コースが人気があるのだろう。短時間で周回ができ、下山口に温泉もある、とても良いコースだと思う。そこから外れた途端、ぐっと踏み跡が薄くなり、倒木も増えた。静かな尾根を駆け下る。しかし道標もある
道路が近づいてくると尾根形が曖昧になり、それをちょうど現れた林道跡がさらに不明瞭にしていた。地図を見ながらちょうど峠のところで車道に復帰した。
明見尾根はまだ続くが、「登山」はここで終わりだ。この先はキャンプ場と墓地、それらにアクセスするための車道や徒歩道が、尾根末端まで続いていた。集落の上の山中に墓地があるパターンはよく見るが、尾根頭が集落から近いと、尾根上に墓地が並ぶことになるのだろう。背戸山には展望台が併設されるほど眺めが良い墓もある。墓に入る想像はしたくない(野生生物に喰われて死にたい)が、入るならこういう立地の墓がいいかもしれない。
最先端の墓のところから麓を見下ろすと、すぐそこに住宅地と、それ山地とを画するフェンスが見えた。ここで明見尾根は終わりだ。南斜面の徒歩道を下ると、背戸山トンネルの脇に出た。
友人に連絡を入れ、農村風景の中を不動湯へ登る。背戸山南斜面の墓地は、このあたりに住む人々のものなのだろう。高くなった陽射しの下、軽いジョグで汗を流す。不動湯まで行こうかとも思っていたが、あと1kmのところで、温泉でさっぱりした友人が下りてきた。山行終了。
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