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Yamareco

記録ID: 7644513
全員に公開
ハイキング
中国

岡山市 願興寺〜展望の丘〜塩井池〜肩脊城跡 年末紅葉&野鳥

2024年12月29日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:28
距離
9.4km
登り
354m
下り
356m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:22
休憩
1:06
合計
3:28
距離 9.4km 登り 354m 下り 356m
8:40
1
願興寺駐車場
8:41
9:03
26
願興寺
9:29
9:31
33
10:04
10:16
11
塩井池
10:27
10:32
20
神神社
10:52
11:04
14
宮池
11:18
11:26
15
肩脊城二の丸&本丸
11:41
8
舗装道路出合
11:49
11:50
4
大鳥居池
11:54
6
登城口肩脊城跡説明板
12:00
12:04
4
雨垂布勢神社
12:08
願興寺駐車場
史跡や旬の動植物観察を楽しむコース
歩行距離9.5km、歩行時間2時間30分、歩行数14,000歩、消費カロリー880Kcal
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
願興寺向かいの駐車場に自動車を停めました。10台程駐車可能です。雨垂布勢(あまたれふせ)神社<写真41〜45>の向かいにも駐車場があります。
コース状況/
危険箇所等
 肩脊(かたせ)城二の丸跡<写真33>から南南東の舗装道路に出合うまでは道ではありません。かき分けることはほとんどなく下りられましたが、途中からは足元が不安定になるので、本丸跡<写真35,36>から引き返したほうがいいです。
 大半が舗装道路で、土道なのは展望の丘<写真11,12>の南北、塩井池<写真18>の畔、宮池<写真26>撮影地点から肩脊(かたせ)城跡<写真33〜36>を経て南南東の舗装道路に出合うまでの3か所です。

 肩脊(かたせ)城跡<写真33〜36>は途中から道ではない所を歩いています。ほぼかき分けなしで歩けますが、足元が不安定になるので、本丸跡<写真35,36>から引き返したほうがいいです。
 階段を上って宮池の南畔<写真26>から南西端のフェンスの右を通り抜け、西畔のきれいな細い土道を北上すると、小さな墓地の手前に道標があり、墓地からすぐに木の間の細道に入りました。少し急で落ち葉が積もっていますが、上りは滑らずにすみました。
 なんとなく平坦な場所に出ると、「肩脊城址」の石碑<写真33>があり、周辺が二の丸跡です。地形図上の道はここまでですが、木の間をぬうようにさらに南に進むと、堀切<写真34>があります。さらに木の間を適当に進むと本丸跡<写真35,36>です。
 本丸跡<写真35,36>からしばらくは大量の落ち葉が積もった崩れやすい斜面を木の枝を掴みながら下りました。途中からはササが茂ってきましたが、気にせず歩けました。標高30mを切ると、土道らしき上に出ましたが、段差があったので下りやすい箇所を探して南西へ、竹や木が生えた所に突っ込むと傾斜が緩やかで標高20m辺りで安全に土道に下りられました。そこから舗装道路はすぐでした。
 かき分けることはほとんどなく下りられましたが、明瞭な城の遺構はなく足元が不安定なので、本丸跡から引き返したほうがよかったです。
その他周辺情報 瀬戸町森林公園から吉井川沿いに自動車で10分程南下すると、国道2号線と合流する辺りにおさふねサービスエリアがありますが、現在建て替え中で、2026年にリニューアルオープンする予定です。
01瀬戸町森林公園案内板…願興寺向かいの駐車場の端にありました。周辺に多いのか、顔が黒いジョウビタキのオスが描かれています。確かに、今回はオス<写真37>ばかり3羽見ました。
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01瀬戸町森林公園案内板…願興寺向かいの駐車場の端にありました。周辺に多いのか、顔が黒いジョウビタキのオスが描かれています。確かに、今回はオス<写真37>ばかり3羽見ました。
02願興寺表門…閉まっているのかと思いきや、右の通用口が開いていました。
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02願興寺表門…閉まっているのかと思いきや、右の通用口が開いていました。
03俵ねずみ…ネズミは大黒様のお遣いで、子孫繁栄、金運の象徴です。五穀豊穣の象徴の俵と合わせて縁起物とされています。
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03俵ねずみ…ネズミは大黒様のお遣いで、子孫繁栄、金運の象徴です。五穀豊穣の象徴の俵と合わせて縁起物とされています。
04願興寺客殿軒下竜の彫刻…辰年なので最後に竜を見ようとここを訪問することにしました。本堂の天井絵<写真10>は有名ですが、これは初めて気づきました。正面顔は珍しいと思います。
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04願興寺客殿軒下竜の彫刻…辰年なので最後に竜を見ようとここを訪問することにしました。本堂の天井絵<写真10>は有名ですが、これは初めて気づきました。正面顔は珍しいと思います。
05願興寺鬼瓦&鯱瓦…一部破損したのを置いてあるのはよく見かけますが、これはきれいでした。
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05願興寺鬼瓦&鯱瓦…一部破損したのを置いてあるのはよく見かけますが、これはきれいでした。
06願興寺宝篋印塔越しに本堂…宝篋印陀羅尼(ほうきょういんだらに)という呪文を書き写し納めた供養塔を宝篋印塔(ほうきょういんとう)といいます。墓地にあることも多いのですが、たまに本堂の側でも見られます。
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06願興寺宝篋印塔越しに本堂…宝篋印陀羅尼(ほうきょういんだらに)という呪文を書き写し納めた供養塔を宝篋印塔(ほうきょういんとう)といいます。墓地にあることも多いのですが、たまに本堂の側でも見られます。
07モミジ越しに願興寺本堂…1年前の12月17日にもこの木が紅葉していたのですが、今年はさすがに散っているだろうと思っていました。スマホで撮ったので実物よりも色鮮やかに写ってしまいましたが、遠目にはまだきれいでした。
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07モミジ越しに願興寺本堂…1年前の12月17日にもこの木が紅葉していたのですが、今年はさすがに散っているだろうと思っていました。スマホで撮ったので実物よりも色鮮やかに写ってしまいましたが、遠目にはまだきれいでした。
08モミジ越しに願興寺鎮守社…南南東方面です。奥に高尾城跡のある173m峰が見えています。
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08モミジ越しに願興寺鎮守社…南南東方面です。奥に高尾城跡のある173m峰が見えています。
09願興寺本堂内部…本尊の千手観音像は秘仏で快慶の作と伝えられています。これは代わりの仏像でしょう。
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09願興寺本堂内部…本尊の千手観音像は秘仏で快慶の作と伝えられています。これは代わりの仏像でしょう。
10願興寺本堂内部天井絵…窓はサッシで鍵がかかっています。光って外の景色が映ってしまうので、あまり竜の天井絵にカメラを向けられませんでした。竜が夜な夜な水を飲みに出るので、それを封ずるため天井板をずらして打ちかえたという伝説があります。
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10願興寺本堂内部天井絵…窓はサッシで鍵がかかっています。光って外の景色が映ってしまうので、あまり竜の天井絵にカメラを向けられませんでした。竜が夜な夜な水を飲みに出るので、それを封ずるため天井板をずらして打ちかえたという伝説があります。
11瀬戸町森林公園展望の丘三角点「南方」…標高237.9m三角点「南方」があります。現在は木が茂って北北西方面しか見えません。中央は山陽自動車道です。
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11瀬戸町森林公園展望の丘三角点「南方」…標高237.9m三角点「南方」があります。現在は木が茂って北北西方面しか見えません。中央は山陽自動車道です。
12瀬戸町森林公園展望の丘より上地山&孫谷山&龍王山&天神山&大森山…少しだけ下りると、北西方面がもう少し見えました。左最奥は上地山、中央は手前が孫谷山で奥が龍王山、右手前の天神山の奥に山陽自動車道、その右が大森山です。動画も撮りました。
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12瀬戸町森林公園展望の丘より上地山&孫谷山&龍王山&天神山&大森山…少しだけ下りると、北西方面がもう少し見えました。左最奥は上地山、中央は手前が孫谷山で奥が龍王山、右手前の天神山の奥に山陽自動車道、その右が大森山です。動画も撮りました。
13瀬戸町森林公園展望の丘南東より岩倉山&芥子山&操山山系…丸太と土の階段状の道を下りていると、わずかですが南西方面が見えました。左奥のほうが岩倉山、中央最奥は芥子山(けしごやま)、右最奥は操山山系がほぼすべて見えています。
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13瀬戸町森林公園展望の丘南東より岩倉山&芥子山&操山山系…丸太と土の階段状の道を下りていると、わずかですが南西方面が見えました。左奥のほうが岩倉山、中央最奥は芥子山(けしごやま)、右最奥は操山山系がほぼすべて見えています。
14瀬戸町森林公園展望の丘南東より吉井川&我城山&おくの細道アルプス&天使の梯子…南方面少し東寄りです。中央は先週寄り道した吉井川上道緑地の辺り、左手前に1本だけ伸びている木の枝の辺りが先週訪問した「備前福岡の市」、その左が我城山(がきやま)、その奥にはおくの細道アルプスが端から端まで広がっており、中央が大雄山(だいゆうざん)、雲の切れ目からわずかに光が差してうっすらとした天使の梯子が何本も見えています。
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14瀬戸町森林公園展望の丘南東より吉井川&我城山&おくの細道アルプス&天使の梯子…南方面少し東寄りです。中央は先週寄り道した吉井川上道緑地の辺り、左手前に1本だけ伸びている木の枝の辺りが先週訪問した「備前福岡の市」、その左が我城山(がきやま)、その奥にはおくの細道アルプスが端から端まで広がっており、中央が大雄山(だいゆうざん)、雲の切れ目からわずかに光が差してうっすらとした天使の梯子が何本も見えています。
15瀬戸町森林公園展望の丘南東より桂山&小豆島…南東方面です。奥に大きく小豆島、中央手前にきれいに尖った桂山が見えました。
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15瀬戸町森林公園展望の丘南東より桂山&小豆島…南東方面です。奥に大きく小豆島、中央手前にきれいに尖った桂山が見えました。
16サザンカ…歌碑の小路の入口です。直径4〜5cmの小さな花ですが数はあり、まだつぼみもたくさんありました。
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16サザンカ…歌碑の小路の入口です。直径4〜5cmの小さな花ですが数はあり、まだつぼみもたくさんありました。
17瀬戸町森林公園水辺の森氷が張った池…寒い寒いと思いながら歩いていると、池に氷が😱気のせいじゃなかった😅
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17瀬戸町森林公園水辺の森氷が張った池…寒い寒いと思いながら歩いていると、池に氷が😱気のせいじゃなかった😅
18塩井池カルガモ…草が刈られた道に入ると、対岸にキンクロハジロ<写真30〜32>と一緒にいました。日本で見られるカモの中では唯一、年中見られます。くちばしの先端だけが黄色いので、わかりやすいです。動画を撮りました。
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18塩井池カルガモ…草が刈られた道に入ると、対岸にキンクロハジロ<写真30〜32>と一緒にいました。日本で見られるカモの中では唯一、年中見られます。くちばしの先端だけが黄色いので、わかりやすいです。動画を撮りました。
19神神社石灯篭&鳥居…鳥居の扁額は神(みわ)神社ではなく御崎宮となっており、通称は御崎宮のようです。石灯篭は天保11年のものです。
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19神神社石灯篭&鳥居…鳥居の扁額は神(みわ)神社ではなく御崎宮となっており、通称は御崎宮のようです。石灯篭は天保11年のものです。
20神神社狛犬&随身門…狛犬が比較的新しいのは、備前焼の先代が盗難に遭ったためのようです😓
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20神神社狛犬&随身門…狛犬が比較的新しいのは、備前焼の先代が盗難に遭ったためのようです😓
21神神社境内社&拝殿…左の境内社はよくわかりませんでした。
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21神神社境内社&拝殿…左の境内社はよくわかりませんでした。
22神神社本殿…ご祭神は大己貴命幸魂(おおなむちのみことさきみたま)となっています。大己貴命は大国主命の別名です。大己貴命幸魂は大国主命の幸福をもたらす魂、つまり大物主神(おおものぬしのかみ)のことなのでしょうか。一年前はこの裏から高尾城跡のある173m峰に登りましたが、今回は引き返しました。
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22神神社本殿…ご祭神は大己貴命幸魂(おおなむちのみことさきみたま)となっています。大己貴命は大国主命の別名です。大己貴命幸魂は大国主命の幸福をもたらす魂、つまり大物主神(おおものぬしのかみ)のことなのでしょうか。一年前はこの裏から高尾城跡のある173m峰に登りましたが、今回は引き返しました。
23こちらを向いたカシラダカ…動画を撮りましたが、ずっとキョロキョロしていました。初めて見たのでテンションが上がりました。本州では冬鳥で、見られる時期が限られています。また、岡山県の2020年版のレッドデータブックには記載されていませんが、世界的には減少傾向にあるそうです。
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23こちらを向いたカシラダカ…動画を撮りましたが、ずっとキョロキョロしていました。初めて見たのでテンションが上がりました。本州では冬鳥で、見られる時期が限られています。また、岡山県の2020年版のレッドデータブックには記載されていませんが、世界的には減少傾向にあるそうです。
24カシラダカ…ホオジロの仲間は似たのが多いです。黄色くない冠羽があること、胸が白いこと、脇腹に斑点があることなどからカシラダカと判断しました。冬羽はオスも色が薄くなり、メスに似た感じになります。
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24カシラダカ…ホオジロの仲間は似たのが多いです。黄色くない冠羽があること、胸が白いこと、脇腹に斑点があることなどからカシラダカと判断しました。冬羽はオスも色が薄くなり、メスに似た感じになります。
25柿越しに物理城跡…北北西方面に柿越しに双耳峰のように見えました。右が物理(もどろい)城跡のある170m峰です。
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25柿越しに物理城跡…北北西方面に柿越しに双耳峰のように見えました。右が物理(もどろい)城跡のある170m峰です。
26宮池…池の南東畔にはフェンスがあり、ちょうどこの辺りから階段を上って畔に出られました。北北東方面には縦走路が見えました。左から2つめが物理(もどろい)城跡のある170m峰です。
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26宮池…池の南東畔にはフェンスがあり、ちょうどこの辺りから階段を上って畔に出られました。北北東方面には縦走路が見えました。左から2つめが物理(もどろい)城跡のある170m峰です。
27マガモ♂♀&コガモ♂…宮池の向こうのほうに群れていました。左端がマガモのオス、右がメス、右手前の2羽がコガモのオスです。動画を撮りました。
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27マガモ♂♀&コガモ♂…宮池の向こうのほうに群れていました。左端がマガモのオス、右がメス、右手前の2羽がコガモのオスです。動画を撮りました。
28シンクロするマガモ♂…左端だけがメスです。マガモは通常、採餌の際はこんな感じで完全に潜水しませんが、短時間なら完全に潜れるそうです。これも動画を撮りました。
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28シンクロするマガモ♂…左端だけがメスです。マガモは通常、採餌の際はこんな感じで完全に潜水しませんが、短時間なら完全に潜れるそうです。これも動画を撮りました。
29ホシハジロ♀…白っぽいお腹だけ横向きにして足で頭をカイカイ。くつろいでいるようです。
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29ホシハジロ♀…白っぽいお腹だけ横向きにして足で頭をカイカイ。くつろいでいるようです。
30ホシハジロ♀&キンクロハジロ♀幼鳥&コガモ♂…左手前がホシハジロのメス、右がコガモのオス、左奧がキンクロハジロの若いメスです。くちばしの基部周辺が白いのでスズガモのメスかと思いましたが、淡水にいる、脇腹が薄茶色で背中の色の濃さが一定、くちばしの反りがきつめなどの特徴から判断しました。動画では正面顔も見られます。
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30ホシハジロ♀&キンクロハジロ♀幼鳥&コガモ♂…左手前がホシハジロのメス、右がコガモのオス、左奧がキンクロハジロの若いメスです。くちばしの基部周辺が白いのでスズガモのメスかと思いましたが、淡水にいる、脇腹が薄茶色で背中の色の濃さが一定、くちばしの反りがきつめなどの特徴から判断しました。動画では正面顔も見られます。
31冠羽がなびくキンクロハジロ♂…宮池の西畔からはより近くに見えました。キンクロハジロの冠羽はオスのほうが長く目立ちます。ずっと後ろ姿でした。
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31冠羽がなびくキンクロハジロ♂…宮池の西畔からはより近くに見えました。キンクロハジロの冠羽はオスのほうが長く目立ちます。ずっと後ろ姿でした。
32ツッパリトリオ…右がメスです。あれっ、みんなメンチ切ってる?普通、キンクロハジロの横顔はアニメチックで可愛いのですが、ここのはなぜかみんな目つきが😅動画をチェックしましたが、どっちを向いても完全にツッパリでした😅
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32ツッパリトリオ…右がメスです。あれっ、みんなメンチ切ってる?普通、キンクロハジロの横顔はアニメチックで可愛いのですが、ここのはなぜかみんな目つきが😅動画をチェックしましたが、どっちを向いても完全にツッパリでした😅
33肩脊城二の丸跡…肩脊(かたせ)城の道標があり、ここまできれいな細道でした。周辺は平坦で曲輪(くるわ)跡なのがわかりやすいです。地形図上の道はここまでですが、もう少し進んでみることにしました。
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33肩脊城二の丸跡…肩脊(かたせ)城の道標があり、ここまできれいな細道でした。周辺は平坦で曲輪(くるわ)跡なのがわかりやすいです。地形図上の道はここまでですが、もう少し進んでみることにしました。
34肩脊城跡堀切…東側です。ちょうどここで二の丸跡<写真33>と本丸跡<写真35,36>に分かれており、写真右側(南側)の本丸跡のほうがわずかに高くなっています。登城口の説明板<写真40>には、この周辺に馬場跡があると記されていますが、よくわかりませんでした。
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34肩脊城跡堀切…東側です。ちょうどここで二の丸跡<写真33>と本丸跡<写真35,36>に分かれており、写真右側(南側)の本丸跡のほうがわずかに高くなっています。登城口の説明板<写真40>には、この周辺に馬場跡があると記されていますが、よくわかりませんでした。
35肩脊城本丸跡…本丸の中心部から下りすぎて少し引き返し、平坦な部分を見上げてみました。登城口の説明板<写真40>では、城主として宇喜多直家の家臣・岡豊前守(おかぶぜんのかみ)利勝が挙げられていますが、岡山県古代吉備文化財センターの「岡山県中世城館跡総合調査報告書」によれば、『備陽記』にそう記されているものの、確かな史料がないとのことです。
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35肩脊城本丸跡…本丸の中心部から下りすぎて少し引き返し、平坦な部分を見上げてみました。登城口の説明板<写真40>では、城主として宇喜多直家の家臣・岡豊前守(おかぶぜんのかみ)利勝が挙げられていますが、岡山県古代吉備文化財センターの「岡山県中世城館跡総合調査報告書」によれば、『備陽記』にそう記されているものの、確かな史料がないとのことです。
36肩脊城本丸跡より妙見山西尾根&肩脊集落…木が茂っていますが、南西方面が見えました。中央は肩脊(かたせ)集落と妙見山西尾根の標高59.1m三角点「西部」辺りです。ここから木の間をぬうように進み、大量の落ち葉が積もった崩れやすい斜面を下りました。
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36肩脊城本丸跡より妙見山西尾根&肩脊集落…木が茂っていますが、南西方面が見えました。中央は肩脊(かたせ)集落と妙見山西尾根の標高59.1m三角点「西部」辺りです。ここから木の間をぬうように進み、大量の落ち葉が積もった崩れやすい斜面を下りました。
37ジョウビタキ♂…ヒッヒッヒという鳴き声やカタカタとくちばしを鳴らすような音でいるのはすぐわかりますが、三度目の正直でやっと動画撮影成功。警戒心がほとんどなく好奇心が旺盛なため、あっちこっち飛び回りながらこちらを観察しすぐにフレームアウトしてしまいます。オスは顔が黒いのでわかりやすいです。
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37ジョウビタキ♂…ヒッヒッヒという鳴き声やカタカタとくちばしを鳴らすような音でいるのはすぐわかりますが、三度目の正直でやっと動画撮影成功。警戒心がほとんどなく好奇心が旺盛なため、あっちこっち飛び回りながらこちらを観察しすぐにフレームアウトしてしまいます。オスは顔が黒いのでわかりやすいです。
38大鳥居池ホシハジロ♂…群れていました。動画にはメスと仲良く泳ぐ姿が映っています。潜水が上手で、キンクロハジロ<写真30〜32>と一緒にいることもよくあります。
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38大鳥居池ホシハジロ♂…群れていました。動画にはメスと仲良く泳ぐ姿が映っています。潜水が上手で、キンクロハジロ<写真30〜32>と一緒にいることもよくあります。
39カワウ…ウミウとは違い、くちばし基部の黄色い部分の縁がきつい「く」の字に曲がりません。下で寝ているカモの種類はよくわかりませんが、気になったので動画を撮りました。そんなとこで寝てたら、ウ〇コ落とされるよ😁
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39カワウ…ウミウとは違い、くちばし基部の黄色い部分の縁がきつい「く」の字に曲がりません。下で寝ているカモの種類はよくわかりませんが、気になったので動画を撮りました。そんなとこで寝てたら、ウ〇コ落とされるよ😁
40肩脊城跡説明板…肩脊(かたせ)城の道標がありました。たいていはここから登るようです。
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40肩脊城跡説明板…肩脊(かたせ)城の道標がありました。たいていはここから登るようです。
41雨垂布勢神社石灯篭&鳥居…雨垂布勢(あまたれふせ)神社の石灯篭の左手前、写真左端にご神木らしき大木の幹がわずかに写っています。
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41雨垂布勢神社石灯篭&鳥居…雨垂布勢(あまたれふせ)神社の石灯篭の左手前、写真左端にご神木らしき大木の幹がわずかに写っています。
42雨垂布勢神社備前焼の狛犬…さすが岡山県南東部、狛犬は備前焼が定番です。
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42雨垂布勢神社備前焼の狛犬…さすが岡山県南東部、狛犬は備前焼が定番です。
43雨垂布勢神社本殿…御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)です。奥に境内社の稲荷神社、荒神社が見えています。
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43雨垂布勢神社本殿…御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)です。奥に境内社の稲荷神社、荒神社が見えています。
44雨垂布勢神社明治神宮遙拝所…本殿<写真43>の裏です。1年前は気づきませんでした。
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44雨垂布勢神社明治神宮遙拝所…本殿<写真43>の裏です。1年前は気づきませんでした。
45雨垂布勢神社孕み磐…明治神宮遙拝所<写真44>の右です。子宝祈願の石は健在でした。
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45雨垂布勢神社孕み磐…明治神宮遙拝所<写真44>の右です。子宝祈願の石は健在でした。
46願興寺山門…これだけ少し離れた場所にあります。現在は民家がありますが、以前はここからが境内だったのでしょう。元禄元(1688)年に妙泉寺の客殿と仁王を拝領し、翌年、仁王門が再建されました。現在の仁王門はもっと新しいものかもしれません。
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46願興寺山門…これだけ少し離れた場所にあります。現在は民家がありますが、以前はここからが境内だったのでしょう。元禄元(1688)年に妙泉寺の客殿と仁王を拝領し、翌年、仁王門が再建されました。現在の仁王門はもっと新しいものかもしれません。
47願興寺山門仁王像阿形…向かって右側にありました。
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47願興寺山門仁王像阿形…向かって右側にありました。
48願興寺山門仁王像吽形…向かって左側です。彩色が施されていたようですが、ほとんど剥げています。
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48願興寺山門仁王像吽形…向かって左側です。彩色が施されていたようですが、ほとんど剥げています。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 手袋(防水加工) 軍手 雨具 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 ザックカバー 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 タオルハンカチ カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(地図アプリ使用) eTrex22x(GPSナビゲーター)

感想

【年末詣は願興寺&神神社&雨垂布勢神社】
 この日は、お礼参りと新年の祈願を兼ねて、年末詣を行いました。初詣は多くの方が一斉にお願いごとをされるため、神様仏様もお疲れで願い事が十分に叶えられないかもしれません。逆に年末だと、参拝客がほとんどいないため、それだけ感謝と祈願を落ち着いて伝えられます。ちなみに、年末詣の期間は、12月14日から12月31日までとされており、昔は冬至が新しい年の始まりだったこともあり、年末詣は縁起が良くご利益も大きいと言われていました。
 最初にお参りしたのは、願興寺<写真02〜10>です。奈良時代に備前四十八ケ寺の一つとして報恩大師により創建されました。本尊の千手観音像は教科書にも掲載されている有名な天才仏師・快慶の作と伝わっています。残念ながら秘仏であるため、33年に一度の御開帳の時にだけ、そのお姿を拝むことができます。ちなみに、次回は2051年😅また、この千手観音像は、戦国時代に兵火によって願興寺が焼失した際、不思議な力で山を越え大内のお寺へ行って難を逃れ、江戸時代に盗難にあった際には、村人に乗り移り、岡山の大雲寺に安置されていると告げて無事に帰ることができたということです。
 かつては一帯に15の僧坊や三重塔、鐘楼が点在しており、釣鐘もあったのですが、古い時代の記録は度重なる戦火によって失われ、釣鐘は幕末の頃、岡山藩が大砲の材料にするために持って行ったといわれています。現在の本堂は江戸時代に再建されたもので、天井には仏や動植物、妖怪、幽霊に至るまで様々な絵が鮮やかに描かれています。本堂外陣(げじん)に描かれている竜の絵<写真10>は、夜な夜な近くの大鳥居池<写真38,39>へ水を飲みに行くので、封じるためにわざと板をずらして打ちかえたところ、絵から抜け出さなくなったといわれています。また、一説には板が少しずつずれて動いており、完全に絵が合った時、竜が生を得て天に昇るという伝説もあります。いずれにしても辰年の年末詣にふさわしいお寺でした。
 次にお参りしたのは、神(みわ)神社<写真19〜22>です。奈良県の大神(おおみわ)神社を勧請したのでしょうか。鳥居<写真19>には「御崎宮」と表記されており、ご祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)の青年期の名前である大己貴命(おおなむちのみこと)となっています。
 最後にお参りしたのは、雨垂布勢(あまたれふせ)神社<写真41〜45>です。創建は孝謙天皇の御宇(奈良時代)、奥州黒川郡の天足大明神(宮城県の鹿嶋天足別神社)を勧請したと伝えられています。ここは降雨の御利益がある神社なので、雨乞いのために創建されたのかもしれません。鳥居の前に立っていたのぼりに記されていたのは、なんと「初詣」<写真41>という文字でした。せっかくなので、3日早い初詣をこの神社で行うことにしました😊

【宇喜多直家の家臣岡利勝の居城?肩脊城跡へ】
 今回訪問した瀬戸町肩脊(かたせ)地区には、山城跡がいくつかあります。一つは願興寺南東の標高173m峰にある高尾城跡<写真08>です。明瞭な道はなく、記録もあまり見かけません。ほぼ1年前には神(みわ)神社本殿<写真22>から斜面に取り付き、雨垂布勢(あまたれふせ)神社<写真41〜45>に下りました。
2023年12月17日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6288332.html

 今回は、宮池<写真26〜32>の西側にある志路山(しろやま)の肩脊(かたせ)城跡を訪問しました。宮池西畔から北上すると、小さな墓地の手前に道標があり、墓地から木の間の細道が続いています。
 なんとなく平坦な場所に出ると、「肩脊城址」の石碑<写真33>があり、周辺が二の丸跡です。地形図上の道はここまでですが、木の間をぬうようにさらに南に進むと、堀切<写真34>があります。登城口の説明板<写真40>には、この周辺に馬場跡があると記されていますが、よくわかりませんでした。さらに木の間を適当に進むと本丸跡ですが、平坦地を過ぎて南下しすぎ、少し引き返して写真<写真35,36>を撮りました。
 ここからしばらくは大量の落ち葉が積もった崩れやすい斜面を木の枝を掴みながら下り、舗装道路に出ました。かき分けることはほとんどなく下りられましたが、明瞭な城の遺構はなく足元が不安定なので、本丸跡から引き返したほうがよかったです。
 登城口にある肩脊城跡説明板<写真40>では、宇喜多直家の家臣・岡豊前守(おかぶぜんのかみ)利勝と岡越前守(おかえちぜんのかみ)利秀の親子が居城していたとされていますが、岡山県古代吉備文化財センターの「岡山県中世城館跡総合調査報告書」によれば、『備陽記』にそう記されているものの、確かな史料がないとのことです。ちなみに、利勝は、羽柴秀吉と黒田官兵衛の軍による備中高松城水攻めにおいて築堤に貢献し、その後、宇喜多開墾といわれた児島湾の干拓の潮止堤防工事の指揮を任されるまでになりました。築城当時、本丸跡からは宇喜多家の本拠地として亀山城が築かれていた沼方面が一望でき、亀山城と緊密に連携できたと思われます。肩脊城が宇喜多家の家臣の居住だった可能性はゼロではないでしょう。

 今回に限らず、岡山県南東部を中心にあっちこっちの史跡で名前が出てくる宇喜多家は「剣片喰」(けんかたばみ)という家紋を用いていました。この家紋は岡山城をはじめ宇喜多家縁の場所で頻繁に目にします。
 クローバーに似た形の葉を持ち直径1cm程の黄色い花を咲かせるカタバミの仲間は、日本に古くから存在するなじみの深い植物です。庭に生えていると、引っ張るとかなり長く地下茎が伸びていたり、途中でちぎれて根が残ったりして完全に取り除くのが難しい厄介者です。空き地などにも群生する雑草で、環境が悪い場所でもよく育ちます。逆境でも花を咲かせるという意味から武将達の家紋に多用されるようになりました。目の上のたんこぶをことごとく倒してのし上がった直家、八丈島に流されながら83歳まで生きた秀家親子にふさわしい家紋でもあります。
 彼らを見習おうというわけではありませんが、逆境に耐えいつか花開くことを令和7年の誓いとしたいものです。

【塩井池&宮池&大鳥居池でバードウォッチング】
 砂川と吉井川に挟まれ、低山やため池がたくさんある瀬戸町は、多種多様な野鳥が集まるバードウォッチングスポットです。特に冬になると、多数の渡り鳥がため池に飛来し、ため池巡りが楽しみの一つとなります。
 今回、特に水鳥の群れが見られたのは、塩井池、宮池、大鳥居池でした。どんな水鳥がいたのかは、写真や動画で紹介しています。意外にも、彼らはこちらに気づいても飛び去っていくことはありませんでしたが、常に我々とソーシャルディスタンスを取り続けていました。
 期待していたオシドリには会えませんでしたが、マガモのオスのシンクロシーン<写真28>など、生き生きとした姿を何度も見ることができ、池畔を歩くたびにロスタイム😊いつも可愛いキンクロハジロ<写真32>の横顔が正面顔と同じくらいの仏頂面に見えたのは初めてで、あまりの目つきの悪さに笑ってしまいました😅
 キンクロハジロのメスの幼鳥<写真30>はくちばしの基部周辺が白いというのは、初めて知りました。今までずっとスズガモのメスだと思っており、オスがいないのが不思議でしたが、どうやら、誤解し続けていたようです。やっちまった😓脇腹が薄茶色で背中の色の濃さが一定、くちばしの反りがきつめなどの特徴に加え、淡水にいるかどうかが重要な判断材料になるそうです。確かに、カモ類を見るのは海よりも河口や池、汽水湖が多く、そういえばスズガモのオスは一、二度見ただけです。
 冬鳥のカシラダカ<写真23,24>は初めて見ました。岡山県の2020年版のレッドデータブックには記載されていませんが、世界的には減少傾向にあるようです。
 今年最後の山行で可愛い野鳥たちに癒され、気持ちよく新年を迎えられそうです😊



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