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記録ID: 7658961
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
近畿

賤ヶ岳とSLびわこ号《関西百名山》

2008年04月29日(火) [日帰り]
 - 拍手
山キチどん その他15人
GPS
07:02
距離
16.9km
登り
844m
下り
828m

コースタイム

日帰り
山行
6:31
休憩
0:31
合計
7:02
11:12
18
11:30
11:35
22
11:57
12:03
81
13:24
13:28
24
13:52
23
14:15
14:23
86
15:49
5
江戸三角点
15:54
12
16:06
16:11
35
16:46
7
16:53
30
17:35
17:38
36
18:14
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
登山口:JR北陸本線木ノ本駅
下山口:JR北陸本線余呉駅
“SL北びわこ1号”米原〜木ノ本間乗車
米原駅にて
2008年04月29日 10:04撮影 by  DSLR-A100, SONY
4/29 10:04
“SL北びわこ1号”米原〜木ノ本間乗車
米原駅にて
“SL北びわこ号”
田上山登山道より俯瞰
2008年04月29日 11:39撮影 by  DSLR-A100, SONY
4/29 11:39
“SL北びわこ号”
田上山登山道より俯瞰
イワカガミ
2008年04月29日 12:15撮影 by  DSLR-A100, SONY
4/29 12:15
イワカガミ
呉枯ノ峰(532m)山頂にて
西田、四方真、宮崎、小西春、(2列目)辻野、四方宗、穐月、(3列目)小西博、竹田、寒川、深澤、伊藤、奥野、篠原、網、山本
呉枯ノ峰(532m)山頂にて
西田、四方真、宮崎、小西春、(2列目)辻野、四方宗、穐月、(3列目)小西博、竹田、寒川、深澤、伊藤、奥野、篠原、網、山本
ヒメスミレ
呉枯ノ峰山頂にて
2008年04月29日 13:28撮影 by  DSLR-A100, SONY
4/29 13:28
ヒメスミレ
呉枯ノ峰山頂にて
金糞岳(1,317m)
菅山寺分岐付近より
金糞岳(1,317m)
菅山寺分岐付近より
オドリコソウ
下余呉にて
2008年04月29日 15:19撮影 by  DSLR-A100, SONY
4/29 15:19
オドリコソウ
下余呉にて
呉枯ノ峰(532m)
下余呉より
2008年04月29日 15:28撮影 by  DSLR-A100, SONY
4/29 15:28
呉枯ノ峰(532m)
下余呉より
4等三角点「江戸」
2008年04月29日 15:49撮影 by  DSLR-A100, SONY
4/29 15:49
4等三角点「江戸」
賤ヶ岳南尾根の最先端に山本山(324m)
賤ヶ岳山頂より
2008年04月29日 16:54撮影 by  DSLR-A100, SONY
4/29 16:54
賤ヶ岳南尾根の最先端に山本山(324m)
賤ヶ岳山頂より
余呉湖
賤ヶ岳山頂より
2008年04月29日 16:55撮影 by  DSLR-A100, SONY
4/29 16:55
余呉湖
賤ヶ岳山頂より
賤ヶ岳(421m)山頂にて
竹田、辻野、網、篠原、西田、四方宗、(後列)奥野、深澤、寒川、伊藤、小西博、山本
賤ヶ岳(421m)山頂にて
竹田、辻野、網、篠原、西田、四方宗、(後列)奥野、深澤、寒川、伊藤、小西博、山本
撮影機器:

感想

 近畿地方からSLが無くなったのは昭和48年のこと。その後山口線で定期運転が始まったのを最初に、あちこちでSL列車が運転されるようになった。この “SL北びわこ号”はC56型蒸気機関車が牽引する5両編成の全車指定席普通列車で米原〜木ノ本間を季節ごとに運転されている。列車は沿線の人々の好奇の視線に見送られて5分ほど遅れて木ノ本駅に到着した。流石に我がメンバーも即席の鉄道ファン“撮り鉄”になって先頭車に、大変な人だかりの中、写真を撮って漸く駅を出た。
 登山口は意冨布良神社(おほふらじんじゃ)の境内にある。建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)を祀った立派な神社だ。田上山(330m)は城跡で空堀や土盛りの遺構が明瞭に判断できる。賤ヶ岳の戦いの際、羽柴秀長が陣を構えた山頂付近にはチゴユリが可憐に咲き、北尾根を進むとドウダンツツジやイカリソウに出会った。時刻は既に12時20分、行程の9分の1ほどしか歩いていないが、昼は昼、北陸道賤ヶ岳サービスエリアを見下ろす稜線上でK西春リーダーが昼食休憩を宣言。周りには花の密度の高い濃いピンクのイワカガミが群落を成していた。
 赤川の谷の向うに呉枯ノ峰は聳えていた。右手の赤川が収束してくると稜線に乗り上がった。縦走路の分岐を右に折れ呉枯ノ峰(532m)に到った。山名と同じ1等三角点が置かれているが展望はない。この山「くれこのみね」あるいは「くれかれのみね」と読ませているがどうも前者が適当なようだ。山頂付近で濃い紫色のヒメスミレを見て、S方真さんは天麩羅にすると言ってコシアブラを袋に一杯お土産にしていた。
 一行が菅山寺分岐に達するとY本TCは大箕山(482m)の4等三角点「中之郷」探検のオプショナルツアーを募集した。S方、K西博、K川、O野、F澤の5名が応募し本隊より先発した。藪に突入しそれらしいピークに達して探し回るが三角点は残念ながら発見することはできなかった。11年前の現況報告では「正常」とされていたので間違いなくあるはずなのだが・・・
 諦めて引き返そうとすると四方さんの携帯が鳴り本隊は道に迷い停止中とのこと林道のNo.63の電柱を目指して急ぎ足に合流した。どうも地形図の道は既に失われてしまったようで何処にも下り口は見いだせなかった。方向違いを承知の上で送電巡視路に入り、下るつもりだった谷筋の道の北側の尾根を下った。標高310mで送電鉄塔に達した。しかしその下の道は、道形は明瞭だが殆ど使われていないようで藪が被っている。他に道はなく藪に突入し尾根を下った。やがて北側の谷に回り込み谷底に近づくと林業の作業道らしきものに合流し後は快適な登山道となって、北陸道の高架をくぐり、下余呉の集落に出た。
 観音堂登山口の時点で時刻は15時半を過ぎてしまった。足を引っ張るからと別行動を考え始めた人達をいざという時は木ノ本へのエスケープもあるからと皆で賤ヶ岳ハイキングコースに入った。本来この辺りからミッション1:「4等三角点『江戸』を探す」をするつもりだったが時間が押しているので省略しY本TCだけが確認に行った。ここも藪漕ぎで達成を危惧したが見事発見でき一安心、証拠の写真を撮ってミッションを終えた。
 高山右近が陣を敷いた砦のあった岩崎山は何の表示も無く判然としない。賤ヶ岳の戦いの折、高山右近は柴田勝家へ寝返りを画策していたようで戦意が無く、佐久間盛政が隣の大岩山砦の中川清秀を攻めた際、援軍も出さず、田上山の羽柴秀長の元に逃げてしまった。秀長は温厚な性格の人だったので咎めもしなかったようだが、本来敵前逃亡の重罪に当たるだろう。大岩山(270m)山頂には孤軍奮闘の末玉砕した中川清秀の墓があり激戦の跡が偲ばれる。猿ヶ馬場や首洗の池など戦いの名残を留めた地名に往時に思いを馳せた。
 P349では木ノ本の一ノ宮へ下る道が分岐している。時刻は16時45分、残存体力を考慮しS方Lを含む4人が賤ヶ岳を目前にしてエスケープすることになった。S方宗さんは賤ヶ岳に一旦行って4人を追うと言うことに話しがまとまり、11人となった本隊は予定通り賤ヶ岳を目指した。流石に最後は急登でボッカ訓練のAさんは一寸辛そうだった。
 賤ヶ岳(421m)山頂は3等三角点「賤ヶ嶽」が置かれ展望が開けた。琵琶湖、余呉湖が一望できるが霞んで比良山系は全く見えなかった。東屋には自動販売機もあって近くまでロープウェイが来ており、観光地であることを思い知らされた。ただしロープウェイは17時が最終で、この時間の山頂は至って静かだった。時間が押しているので、大急ぎで、ミッション2:「横山岳・七七頭ヶ岳を山座同定する」を行った。霞の中だったが辛うじて見極めることができた。Y本TCが賤ヶ岳の戦いの布陣状況を案内し、元来た道を引き返すS方宗さんと分かれ、本隊10人はそそくさと山頂を後にした。
 飯浦(はんのうら)切通しから余呉湖畔の余呉湖荘に下り余呉駅からの電車の時刻を確認すると18:10発の新快速がある。その後は1時間後、できれば乗りたいものだがあと30分、3キロ余りの距離があり一寸厳しい、それでもできることならとK西博本隊臨時リーダーを先頭に急ぎ足で歩いた。静かな湖畔は八重桜が満開、西側の山端への落陽が美しい時間なのだが、もう景色を楽しむ余裕はない。駅が見えてきた。もう少しという、その時無常にも新快速は定刻にやってきた。そして一行が駅に着いたのは4分後の18:14、残念だ。ビールでも買えれば待ち時間の無聊が慰められただろうが、無人の余呉駅にはソフトドリンクの自販機があるだけだった。
 別働隊は本隊が乗れなかった新快速に木ノ本から乗車することができツアーは再会することなく解散となった。本隊のうち5名はこれも予定通り京都駅前“酔心”で反省会。東京から参加したF澤さんはその後、夜行バスで帰東した。

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体力レベル
2/5

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