徳川道半縦走（石屋川～鈴蘭台西口）

2025年01月05日(日) [日帰り]

• GPS: 06:04
• 距離: 18.4km
• 登り: 920m
• 下り: 618m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:12
• 休憩: 0:52
• 合計: 6:04

距離 18.4km 登り 920m 下り 618m

8:39 石屋川駅
8:44 8:45 御影公会堂
8:50 9:00 綱敷天満神社
9:19 9:22 六甲八幡神社
9:45 9:54 護国神社前
10:11 杣谷入口 / 永峰堰堤
10:17 杣谷堰堤
10:21 山寺尾根 分岐点
10:33 10:34 摩耶砂防堰堤
10:50 10:53 摩耶第二砂防堰堤
11:22 勧進滝
11:32 杣谷パックマン
11:38 11:39 杣谷峠
11:43 11:57 穂高湖
12:30 12:31 桜谷出合
12:40 黄蓮谷分岐
12:46 12:47 八洲嶺砂防堰堤
12:53 森林植物園 東門
13:06 13:07 神戸市立森林植物園（長谷池）
13:15 森林展示館・管理事務所
13:23 五辻
14:28 14:35 鈴蘭台変電所
14:43 鈴蘭台西口駅
14:43 ゴール地点

天候

晴れ　神戸の最高気温 10.3℃
穂高湖 11:50の気温 4.8℃

アクセス

利用交通機関：

電車

行き：阪神電鉄 石屋川駅
帰り：神戸電鉄 鈴蘭台西口駅

コース状況／危険箇所等

【コースについて】
・舗装路が約半分。山道も含め荒れている箇所はありません。
・六甲全山縦走マップに破線で描かれている神戸弘陵学園高校～小部中学校までの間は一部（惣山町外周路）を除き通行出来ません。五辻からは小部峠、二軒茶屋経由で鈴蘭台に出るのが得策かと思います。
・阪急六甲駅から森林植物園の間が「KOBE太陽と緑の道　No.11 摩耶徳川道コース」として太陽と緑の道に登録されましたが、今回歩いた時点では新たな道標や案内看板は見当たりませんでした。近い将来、整備されることを期待しています。

【トイレ情報】
・石屋川駅から長峰橋に掛けては寿公園、六甲八幡神社、護国神社にトイレがありました。
・山中に於いては杣谷峠と森林植物園にトイレがあります。以降は鈴蘭台西口駅まで見掛けませんでした。

【参考資料】
・自然歩道ガイド（神戸新聞出版センター編　1979年10月発行）
・六甲全山縦走マップ（神戸市市民参画推進局文化交流部　2017年3月発行）
・KOBE太陽と緑の道　No.11 摩耶徳川道コース
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/4454/11_20241003.pdf

その他周辺情報

・有馬街道温泉「すずらんの湯」土日祝大人1200円（各種割引あり）
露天風呂あり、水風呂あり、ジュースバーあり
https://suzurannoyu.jp/
・神戸市立森林植物園　大人300円（神戸市民には優遇あり、詳しくはHPで）
https://www.kobe-park.or.jp/shinrin/

写真

1/5 7:20

あけましておめでとうございます。この日は低空に雲がなく今年初めて金剛山の肩からの日の出を見ることが出来ました。今日はいい日和になりそうです

「自然歩道ガイド」に掲載されている徳川道イラストマップ。今日はその東半分を歩きます。40年以上も前に発行された本なので今では失われた道も多々ありますが、出来る限り忠実に辿ろうと思います。

1/5 8:34

阪神電車に乗って登山をするのは始めて。島式の石屋川ホームからは六甲山上や長峰山がよく見えていました

1/5 8:39

石屋川駅改札を出た所からログをスタート

1/5 8:42

東灘区役所の案内板がありました。明石大蔵谷まで約34km続く徳川道の起点です。蛇足ですが東灘区と灘区の区境は石屋川。なので東灘区にある徳川道はたった100mほどだけなんです（知ったかぶり😅）

1/5 8:44

街中にも関わらず徳川道に相応しい道をしばらく北上します。ところでこのレコ、自身の備忘録として写真多めになりそう😅。街中レコに興味のない方は斜め読みで進んで下さい

1/5 8:51

遊歩道が一旦終わり道は二股に分かれます。現地を知らずに計画したルートに従い左に下ると、

1/5 8:49

駐車場に突き当たってしまいました。強引に突破することも出来そうですが、それだと悔いが残るので分岐まで引き返します

1/5 8:58

戻って舗装路横の歩道を進みます。正面にはJR高架。電車の通過を待ちましたがなかなか来ない。6分のロス😪

1/5 9:02

再び山を眺めながら雰囲気の良い道をゆきます

1/5 9:04

[徳川道」の説明。完成後まもなく使われなくなり廃道化。幻の道となったそうです

1/5 9:04

さきほどの説明板の手前で左折、進路を西に取ります

1/5 9:05

しばらく一直線の道が続きます。車の往来が殆どないので気兼ねなく歩くことが出来ました

1/5 9:07

前には散歩される地元の方。中学校の校舎からは竹刀を打ち合う音や威勢の良い掛け声、グラウンドには野球を興じる子供達と平和な街の雰囲気が漂っていました

1/5 9:08

ここに徳川道の看板。「灘百選」でもあるんですね

1/5 9:11

ここにも歴史遺産

1/5 9:17

六甲八幡神社前に来ました

1/5 9:19

ついでと言っては申し訳ないですが新年三回目の初詣😅

1/5 9:29

そして今度は阪急電車の高架。あまり待たずに通過してくれました😀

1/5 9:36

六甲八幡神社からは道も細くなり迷路っぽくなってきました。しかし「らくルート」で進むべく道が示されているので迷うことなく進めます

1/5 9:37

六甲川を渡ります

1/5 9:42

正面に見える長峰山に魅せられ直進してしまった交差点。ここは左折が正解です

1/5 9:47

篠原交番の交差点を北上します

1/5 9:50

護国神社に寄り道しました。地球儀の向こうには長峰山

1/5 9:51

護国神社拝殿。新年四回目の初詣😅

1/5 9:56

序盤の難所？長峰坂に突入します

1/5 9:59

あまりの急坂に駐めてる車の後輪が浮いている😲（撮影下手で判りにくいですが...）

1/5 10:00

TV等でよく見る風景はこの辺りかな？

1/5 10:03

絶景自撮りスポットで一枚！

1/5 10:06

これまで見た覚えがないマンホール蓋。緊急栓ってなんだろ？

1/5 10:08

教会。ミサがあったのか大勢の方がタクシー待ちしておられました

1/5 10:09

昔、カナディアンアカデミーがあった場所には「灘百選」の看板。徳川道であることが書かれています。カナディアンアカデミーは1991年六甲アイランドに移転しました（これも知ったかぶり😅）

1/5 10:09

目線を左に向けると灘丸山公園の貯水タンク

1/5 10:11

長峰橋（永峰堰堤前）に到着。何故か堰堤名だけが永峰で周囲は全て長峰

1/5 10:13

新年をスッキリ迎えたカンガルー君。kuroさんお薦めのアングルより撮影

1/5 10:18

摩耶東谷を徒渉。晴天が続いているので水位低し

1/5 10:20

この辺りの道標には（徳川道）と併記されています

1/5 10:30

杣谷道（別名、カスケードバレー）を行きます

1/5 10:32

小滝には氷のかけらもありません

1/5 11:14

何度か現れ、その度に消える石階段。先は意外と長い

1/5 11:23

杣谷の巨人と呼ぶそうです

1/5 11:32

こっちはパックマンと呼ばれる岩

1/5 11:38

本日の最高点（約20m）の杣谷峠を通過

1/5 11:39

DWを横切り穂高湖へ

1/5 11:41

シェールミエール。本日は営業していました

1/5 11:42

そして穂高湖。一部結氷していました

1/5 11:47

代わり映えのしない昼食...😅

1/5 12:01

ランチをとっとと済ませ先に進みます

1/5 12:01

徳川道は正式には「西国往還付替道」。後になって徳川道と呼ばれるようになったそうです

1/5 12:02

ちょっと危険な橋。「KOBE太陽と緑の道」になったので、近いうちに掛け替えられることを願ってます

1/5 12:04

二股。右に進みます。左は摩耶山

1/5 12:04

ここには味わいのある石標が二本あります。奥の石標には「すぐまや」と彫られています。すぐは「真っ直ぐ」の意味です（ここでも知ったかぶり）

1/5 12:16

作り替えられていた徳川道石積み案内板。神戸市ではなく兵庫県というのが気になる...🙄
（この写真を最後にデジカメ液晶画面が「撮影枚数が0です」と表示され撮影出来なくなりました（原因については話しが長くなるので割愛）

1/5 12:20

ここからはスマホでの撮影。対岸にあった石積み。石垣の名残りと言えばそう思えなくもない。昔の徳川道はそ石垣の上に付けられていたそうです

1/5 12:31

桜谷出合。この辺りをヌクトと呼ぶそうです。近くにはかつてヌクトゲートロックという岩があった（今も残骸がある？）そう。とまたまた知ったかぶりですがヌクトの意味は？抜戸？？🙄

1/5 12:36

大名行列が似合う並木道。ですが、徳川道は一度も参勤交代には使われなかったそう。悲運の道です😥

1/5 12:51

「徳川道の飛石渡し」。何年か前に大水が出て飛び石にしていた大石が流され、水量が多い時には徒渉が困難になります（その場合は上流に迂回路あり）

1/5 13:03

落ち葉ふかふかの散策路を上って行き、

1/5 13:07

森林植物園に到着。長谷池は穂高湖同様が一部結氷していました

1/5 13:16

冬晴れの正面前メタセコイヤ

1/5 13:21

ここからはDW脇を歩きます。正面に見えてるのが五辻の茶屋跡

これは7年前に発行された「六甲全山縦走マップ」の一部。神戸弘陵学園高辺りから小部中学校辺りまでの徳川道が破線で「通行不能」となっており、代替ルートは記載されていません。現状確認と出来るだけ破線に近い道を辿るというのが今回のミッションの一つです

1/5 13:31

破線路の入り口がどうなっていたかというと、神戸弘陵学園高校の校門があり先に進めない状態。代わりとなる道も見つからず敢えなく敗退😪

1/5 13:41

その西にある南方向の道なら「すずらんの湯」がある道に繋がってると思って突っ込みましたが、

1/5 13:44

道は空き地の前でチェーンでブロックされており、その先に見えている道には出ることは出来ませんでした。ここも敗退😪

1/5 13:52

ショートカットは諦め、小部峠の交差点から有馬街道を下ります

1/5 13:56

あわよくばココに出るはずだった「すずらんの湯」入り口交差点

1/5 14:00

道向こう惣山町の法面を見ると、斜上する階段が見えました。コレかも🤩

1/5 14:03

落ち葉の積もる階段を登り、その先の水平道を回り込むと、

1/5 14:04

「徳川道ハイキングコース」の看板。ヤッター😱と思いましたが、

1/5 14:06

その先で、舗装路に吸収合併されてしまいました😪

1/5 14:06

道路脇には住宅がびっしり並び、崖を下る地形図破線路が残っていたとしても入ることは出来ません😪

1/5 14:15

結局、大回りして下りの階段路を見つけ、

1/5 14:20

県道に出ることが出来ました。細道に入らず二軒茶屋の交差点からここに来た方が楽だったことは否めませんが、「徳川道ハイキングコース」を歩けたことに満足しました😄　残るは消化試合のような街の道

1/5 14:34

「電線マニア」というのが居るとしたら、ここは垂涎の地ではないかと...どうせなら電車が通過するシーンを見たくて、8分待って撮影したのがこの写真です😁

1/5 14:43

そして鈴蘭台西口駅に到着。いつの日かこの続きを明石大蔵谷の終点まで歩きたいと思います。長いレコにお付き合いありがとうございました

撮影機器：

Canon EOS Kiss X6i Canon

iPhone 12 mini Apple

TG-7 OM Digital Solutions

感想

Ham⭐

徳川道は江戸時代末期に居留地に住む外国人と大名行列との衝突を避けるために、石屋川を起点とし摩耶山の北側を経て明石大蔵谷迄の全長約34km、約1ヶ月の突貫工事で造られた道です。しかしながら一度も大名行列で使われることなく廃道化されました。幻の道と言われる所以です。
その後、都市化が進んでその道はズタズタとなり、当時の面影が残っている場所など殆どないと思いますが、出来るだけ忠実に歩くことで少しは見えてくるものがあるかもしれない。そんなロマンを抱きながら歩いてみることにしました。

阪神電車の駅から山に登るのは初めてだったので、駅から六甲の山なみを眺めるのは新鮮でした。石屋川沿いの道は街道を彷彿させる松並木があり、人影もなく都会の真ん中を歩いている気がしませんでした。
当時のものではないけど途中には徳川道の名が載った案内板や道標があり、また道に接した神社では当時の武士もお詣りしたのかなとの思いに耽ることが出来ました。
一方で山に入ってしまうと何度も歩いたコースなので新鮮味はなく、普段と変わらぬ山歩きとなりました。

そして今回の課題、それは8年前のマップに書かれていた「通行不能」箇所。ここをどう歩いて良いかは現地に行ってみないと判りません。結果、小部峠まではオリジナルに近いルートは見つかりませんでした。しかし、惣山町に至る古い階段を登って行くと「徳川道ハイキングコース」の古い看板が見つかりました。結局その先は団地内を迂回するしかなかったのですが、この看板一つを見つけただけでも探した甲斐があったと感じました。
昨年10月には西の大蔵谷から小部峠を経てすずらんの湯まで歩いたので、その続編となるのですが、改めて鈴蘭台西口起点で西方向に歩いてみようと考えています。