今シーズン1番のグッドコンディション❄荒島岳


- GPS
- 07:52
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 1,219m
- 下り
- 1,221m
コースタイム
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 7:48
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この日はアイゼンだけでピッケルもワカンも不要でした |
写真
感想
5年ぶり、そして5回目となる荒島岳。過去に何度も登ってきたこの山を、今回は雪山として再訪しました。春のフクジュソウ、夏の緑の稜線、秋の紅葉。それぞれに魅力がある荒島岳ですが、この日の冬山は、今までのどの季節よりも強く心を打たれるものでした。
感動は、登山道に足を踏み入れた瞬間――ブナの樹林帯に差しかかった頃から、すでに始まっていました。雪に包まれた静かな森の中、ブナの白い幹が朝のやわらかな陽射しに照らされて立ち並ぶ光景は、まるで別世界のよう。あたりは静まり返り、聞こえるのは自分の足音と時折枝から落ちる雪の音だけ。静けさの中に包まれたその時間が、心の奥に深く染み渡りました。
空は雲ひとつない快晴。空気は冷たく澄みわたり、登るごとに展望が開けていきました。やがて視界が広がる尾根に出ると、シュカブラが雪面に幻想的な模様を描いていて、その一つひとつが風と時間の軌跡のように感じられました。
眼下には真っ白な大野盆地が広がり、遠くには御嶽山、乗鞍岳、そして白山の雄姿がくっきりと浮かび上がっていました。冬の空気が景色の輪郭を際立たせ、まるで絵画のような世界がそこに広がっていたのです。何度も足を止めては、ただその景色に見入るばかりでした。
山頂に立ったとき、空も風も穏やかで、まさに今シーズン最高のコンディション。静けさの中で飲む温かいお茶が、いつもより何倍も美味しく感じられました。そして、心の中にじわりと湧き上がってきたのは、「本当に今日でよかった」という思いでした。
5年ぶり、5回目の荒島岳。何度訪れても、この山は新しい感動を与えてくれます。そしてこの日、冬の荒島岳はその魅力を最大限に見せてくれました。これからもまた、この山に会いに来よう。そんな思いを胸に、名残惜しくも下山の一歩を踏み出しました。
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