鷹ノ巣山〜倉戸山


- GPS
- 06:40
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,343m
- 下り
- 1,410m
コースタイム
天候 | 快晴! 絶好の山日和でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登りの稲村岩尾根は、分岐がほとんどない尾根道ですから、迷いようがありません。傾斜がそれほどまでにきついわけではありません(全行程ロープなし)が、コースタイム2時間ほどと長いので、トレーニングには最適でしょう。 下りに使った榧ノ木尾根のうち、石尾根分岐から倉戸山までは、幅広い尾根ですから危険はないのですが、踏み跡がはっきりしていないので、しっかり見極めて歩きましょう。ここぞという箇所には赤テープがあります(一度赤テープを見逃して、あわてて引き返しました(^^;)。 登山ポストは奥多摩駅にあります。 トイレは、奥多摩駅、東日原BS、鷹ノ巣山避難小屋にあります。 |
写真
感想
日中の残暑は相変わらずですが、朝夕はすっかり秋めいて、昼間に吹く風もカラリとしてきました。いよいよ気持ちのよいハイキングの季節。石尾根の山をと考えて、稲村岩尾根から榧ノ木尾根を辿ってきました。
東日原BSまでのバスの車内はほぼ満員。空気がひんやり感じられて、東日原BSで測ってみると25度前後でした。これからは防寒の備えが必須だと感じました。
さて、日原川の沢から離れる稲村岩尾根のとりつき部分から急登が始まります。稲村岩肩までは少しザレ場のような感じですが、無理せず一定のペースで登るよう努めます。稲村岩肩から稲村岩までは岩場を辿って往復約30分とのこと。少しだけ様子を見に行って、今回は鷹ノ巣山の方に専念することにしました。
稲村岩肩からはとにかく登る一方です。途中で少しゆるやかになっても、その直後にはまた急登がひかえています。これが二時間ほど続くことが三大急登と言われる理由なのでしょう。また、道筋にあまり変化が感じられなかったのも疲労感を増す要因かもしれません。ともかくも、いつもよりは小刻みの休みを多くとって何とか頂上に辿りつきました。
それまでの樹間の山道から一転して、山頂は木々のない広場のようです。まっさきに飛び込んできたのは真正面にそびえる富士山。奥多摩や大菩薩連嶺の山々、遠くには丹沢・道志山系も見えます。山頂の南側がなだらかに下っていることも手伝って、遮るものがない広大な展望が楽しめました。
下りは、時間の余裕が少しできたので、いったん避難小屋に寄って、そこから巻道を辿ることにしました。近いうちにと考えている雲取山をもう少し間近に見てみたかったことと、雲取山に続く石尾根を少しだけでも歩いてみたかったからでした。それにしても、石尾根や榧ノ木尾根は、これまで歩いた登山道に比べて、その幅の広さが別格に思えました。例えて言うなら国道クラス。市町村道とは格段の違いがありました。
時間の余裕をあてこんで少し遠回りをしてみたものの、その後は目印となるようなものがほとんどなく、分岐点と何箇所かの鞍部を手がかりに進むほかありません。特に榧ノ木山の山標を頼りにしていたのですが、結局見つけることができずに、気がついたら倉戸山に着いていました。しかも、途中で赤テープを見逃して、落ち葉の中に迷い込む始末。今回もまた帰りのバスの時刻を気にかけ過ぎたためでした。ともあれ、倉戸山へ着けばあとの計算がたつはずでしたから、倉戸山に着いた時は正直なところホッとしました。
倉戸山からは、赤テープを見失った所で抜かれた単独行の女性の方と一緒になりました。道迷いを見られて少々気恥ずかしい気持ちもありましたが、その方は昔から山歩きをされている方で、奥多摩や奥武蔵を主に歩いているとか。数年前には五匹もの熊に遭遇されたとか(一回の山行であったかは失念しました)、長沢背稜などもよいとか、経験豊富な話を聞かせてくださいました。それもバス停へと急ぐ中でのこと。本当はゆっくりと山歩きを楽しんで帰るつもりだったはずですが、1時間1本のバスに間に合わせたいと言った私に同道してくれました。おかげで60分の予定が35分ほどでバス停に到着。その後はゆっくりと帰路につくことができました。
ただ、とても残念であったのが、奥多摩駅前でバスを降りた際に、その方を見失ってしまったこと。運賃の支払いが混み合って、下車の順番が大きくあいてしまったためでした。駅前で少し見渡したものの見つからないので、とりあえず次の電車はと見るとまもなく発車の時刻、急いでホームに駆け登っていました。
一言、同道の御礼だけでも申し上げたかったのですが、まずはここに記して、今後の出会いに期待することとしました。本当にありがとうございました。
また、その方が仰っていたことに、昔は帰りの予定を気にしていたが、今は帰りのことを気にせず山歩きを楽しんでいるということ。安全に関することは別ですが、日常を離れて歩きをしているのですから、できれば山自体を楽しむように心掛けたいと思ったことでした。
山歩きを始めてあと一月で一年経ちます。体力も考え方もまだまだですが、山歩きと同じように一歩ずつですね。
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