記録ID: 7785486
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山滑走
白山
野伏ヶ岳(山頂手前まで) 白山中居神社から
2025年02月10日(月) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 04:45
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 880m
- 下り
- 885m
コースタイム
天候 | 雪 気温-4〜‐5℃ 最大風速5m/s |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
白鳥ICからの道路は前日までの積雪と夜間の積雪でガタガタ。ウイングヒルズへの道は絶賛除雪中。昨日夕方は2輪駆動でも大丈夫そうだったが、今日は朝、日中とも四輪駆動でないと厳しい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
夜間に道の駅(白山文化の里 長滝)に車中泊したが、15cm程度の積雪。 登山口では20cm、森林限界少し手前からは30cm。 昨日よりも雪は締まっており、ポンツーンで踏み込んで脛上〜膝下位。 森林限界少し手前からはウインドクラストの上に降りたてのパウダー30cm。ウインドクラストは結構硬く、12cmバスケットのポールでは貫通できない程度(昨日は簡単に50m以上貫通)。風が当たらずウインドクラスト形成されない場所でも、結構締まっており、ポールは強めに押さないと貫通できない程度。今日は、昨日と同じ山頂手前、雪庇手前のポコまでとした。その上はホワイトアウトでガスが抜けそうになかった。 ちなみに、森林限界あたりから左右のルンゼを見ると、昨日の昼頃に確認した破断箇所(左のルンゼに4か所、右のルンゼに2か所)の断面が1/3程度埋っていた。これは昨日の昼以降の積雪によるもの。このあたりの標高では約22時間で30cmの積雪。・・・ということは。 一昨日から昨日昼まで、かなりの積雪(ここの標高では少なくとも30cm以上だったはず)があったにも関わらず、破断断面を隠すような雪がなかったことから、ルンゼの破断は昨日、我々が到着する直前(長くとも6時間以内)に発生したと考えるのが妥当だろう。破断面の高さ(厚さ)は多分2mはあったように見え、その下部の雪崩走路の立木は倒れたり折れたりしていた。左右のルンゼとも、雪崩の走路は300m程度。2.0mの破断と300m程度の雪崩、・・・相当な破壊力だ!!破断の層が深いので、シールハイクによる板裏感覚やワッフ音では弱層の存在に気づけないかもしれない。昨日はピーク手前、いつも雪庇(ちょっとこちら側にせり出していたように見えた)を崩して登る箇所の1つ手前の丸いポコまでとした。破断が6時間以内に発生していたとしたら、そのまま登っていき、雪庇まで行ったら、結合不足で崩壊したかもしれない。行かずにとどまったのは正しかったように思う。なお、雪崩走路には明確なデブリの塊は少ししか確認されず、「埋っているのかな?」と思っていたが、そうではなく、ここ数日で堆積したそれほど硬くない雪による大規模表層雪崩だったのではないかと思う。表層雪崩は時速200km/hらしいので、軽くても量が多く大規模だったために破壊力があったのだろう。このような状況でルンゼに入っていたら、底突きのない深雪で、腰以上埋まってしまい、きっと滑走どころか窒息していた可能が高そうだ。軽い雪ほど、比重の関係で人は沈み込むのだから、雪崩に遭ったらからだは絶対に浮いてこない。 |
その他周辺情報 | 適当な近くの温泉は、「美人の湯 しろとり かみほの湯」。900円。温泉のロッカー使用は無料。夕飯も食べられる(・・・が、今回は注文いっぱいで食べられなかっ た)。そのため、近くのバローで総菜で済ました。 |
写真
今日は久々のソロ。かつてはいつもソロだった。
今日は、いつもの自分を振り返る良い機会だ!
かつてのように、周囲のあらゆる危険のサインを観察しながら、臆病に、謙虚に行ってみよう。
・・・と思っていたら、道路に雪塊が(゜Д゜;)
そもそも車、通れないじゃん!!
今日は、いつもの自分を振り返る良い機会だ!
かつてのように、周囲のあらゆる危険のサインを観察しながら、臆病に、謙虚に行ってみよう。
・・・と思っていたら、道路に雪塊が(゜Д゜;)
そもそも車、通れないじゃん!!
トレースが20cmは埋ってる・・・。地元の方々の気持ちがビンビン伝わる・・・。地元の方が昭和56年ぶり、いや、それ以上の積雪とか言ってたので、少なくとも38年以上、50年とかに1回とかそういうレベルなのだろう。
再び右のルンゼ。木々が倒れたり折れたり・・・。その距離、焼く300m。雪崩があったはずだが、明瞭なデブリはない。つまり、雪崩のあとに降雪でデブリが隠されたか、一気に降った接合しきっていない柔らかい大量の雪が雪崩れたか(ブロックになる前に)のどちらかだろう。
では、上部の破断面を見てみよう。
あれっ?昨日、約22時間前は破断面の高さが2mはあったはず。よく見ると、昨日から今日までに降った新雪で段差が1/3程度(約60cm?)埋っているように見える?破断目中央にある立木にも昨日より雪が乗っている。つまり、約22時間の間に約2mの破断面の1/3、つまり60cm程度が破断面を覆いつつあるということだ。昨日は破断面を埋めるような雪は全くなかった。だが、昨日は1日前からかなりの降雪があったのは間違いない。あれほど降っていれば、すぐに破断面が目で分かるほどに埋まっているはず。
つまり!!この破断面は昨日、我々が訪れる直前に破断したということだ!
一気に降り積もった柔らかい2mの新雪が一気に破断して、大規模表層雪崩が発生し、下部の樹林をなぎ倒した。だから明瞭な雪塊のデブリが見当たらなかった。そう考えるのが妥当だろう。
あれっ?昨日、約22時間前は破断面の高さが2mはあったはず。よく見ると、昨日から今日までに降った新雪で段差が1/3程度(約60cm?)埋っているように見える?破断目中央にある立木にも昨日より雪が乗っている。つまり、約22時間の間に約2mの破断面の1/3、つまり60cm程度が破断面を覆いつつあるということだ。昨日は破断面を埋めるような雪は全くなかった。だが、昨日は1日前からかなりの降雪があったのは間違いない。あれほど降っていれば、すぐに破断面が目で分かるほどに埋まっているはず。
つまり!!この破断面は昨日、我々が訪れる直前に破断したということだ!
一気に降り積もった柔らかい2mの新雪が一気に破断して、大規模表層雪崩が発生し、下部の樹林をなぎ倒した。だから明瞭な雪塊のデブリが見当たらなかった。そう考えるのが妥当だろう。
再びこれから行く正面のポコをみる。この雪の下、2mのところに弱層があるのか・・・。2mのところの接合が弱いのか・・・。
そして、このポコの上にある せり出した雪庇も接合が悪い可能性が高そうだ。昨日、あのまま雪庇まで行って、切り崩しにかかったら、割れて落ちてきたかも・・・。
背筋が寒くなった。
そして、このポコの上にある せり出した雪庇も接合が悪い可能性が高そうだ。昨日、あのまま雪庇まで行って、切り崩しにかかったら、割れて落ちてきたかも・・・。
背筋が寒くなった。
今日は、雪が少し締まってきたから、ガスなければピーク行こうかとも、ちょっと思ったが、やはりやめておこう。昨日よりホワイトだから・・・。
いや、10分経ったら、完全なホワイトアウトになってしまったから。
いや、10分経ったら、完全なホワイトアウトになってしまったから。
振り返る・・・。10分遅かったら完全に巻き込まれてたな。
もう少し落として、ガスの下にでると、男女の2名の山スキーヤーとばったり!!ご挨拶をすると、ここから落とすという。「ルンゼはどうですかね?」と聞かれたので、破断面があり、雪崩リスク高いことと、ルンゼは雪が深そうで体自体が埋まりそう・・・やめた方がよいですよ・・・とお伝えすると、「尾根にしておいた方がよいですね」とのお言葉。「そう思います。お気をつけてm(__)m」とお伝えして、再び下る。
ちなみに、昨日以上の軽いパウダーで全身雪まみれになりながら下る。
もう少し落として、ガスの下にでると、男女の2名の山スキーヤーとばったり!!ご挨拶をすると、ここから落とすという。「ルンゼはどうですかね?」と聞かれたので、破断面があり、雪崩リスク高いことと、ルンゼは雪が深そうで体自体が埋まりそう・・・やめた方がよいですよ・・・とお伝えすると、「尾根にしておいた方がよいですね」とのお言葉。「そう思います。お気をつけてm(__)m」とお伝えして、再び下る。
ちなみに、昨日以上の軽いパウダーで全身雪まみれになりながら下る。
撮影機器:
装備
個人装備 |
ジオラインLW上2枚
スーパーメリノウールMW下1枚
ミレードライナメッシュシャツ上
モンベルウィックロンロング(不使用)
モンベルのジオラインバラクラバ2枚(不使用)
防寒テムレス2セット
インナー手袋(使用せず)
ハードシェル上下
スキー板(K2ポンツーン)
スキーブーツ(K2ディスパッチ26.5cm)
ザック(オルトボックスオートルート40)
パン3袋(2袋消費1000kcal)
ヘッドランプ(レッドレンザーMH5を2個)
GPS(ガーミンmap66sを1個)
スマホ
BDウィペット(直径12cmのスノーバスケット)
ココヘリ
防寒着(ダウン)
ツェルト(juza)
4mmロープ10m1本
ゾンデ(モンベル240cm)
スコップ
自作スノーソー
ヘルメット
ゴーグル
シール(ポモカ)
マムートビーコンBarryvox
クトー(不使用)
水1.5L(0.5L消費)
ドライバー
アイゼン
簡易トランシーバー
合計13.5kg(板
ブーツ
シール
ウィペット
ヘルメット除く)
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