岡山県岡山市&玉野市境 海・島・川・岩の景勝地貝殻山&剣山



- GPS
- 02:57
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 346m
- 下り
- 364m
コースタイム
- 山行
- 2:24
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 2:58
歩行距離7km、歩行時間2時間半、歩行数14,200歩
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースの大半は初心者でも安心して歩くことができるほど、起伏が少ない安全な道です。ザラついた砂地や落ち葉が積もった道も多いのですが、少し気を付ければ滑ることもありません。ただし、剣山北西の登山口から標高200m前後だけは傾斜が急で岩場が多く、シダやササで足元が見えにくいので下りでは注意が必要だと思われます。上りは大丈夫でした。 迷いやすい分岐にはほとんど道標がついているのですが、メジャーなコースではないので、たまに進んでいる方向が合っているのか否か迷う所もあります。瀬戸内海や児島湖、金甲山(きんこうざん)などを見ながら、要所々で自分の進んでいる方向を確認する必要があります。 宮浦ー貝殻山Bコースの五石散策路(置石、隠れ岩、ほほ笑み岩、重ね石、見晴石)は案内プレートがなくなっており、探しながら歩いたため少し時間がかかりました。隠れ岩は西側の踏み跡に逸れる必要がありますが、それ以外は道から見えます。 |
その他周辺情報 | 来年の「瀬戸内国際芸術祭」の概要は以下の通りです。 【実施会場】 直島、 豊島、 女木島、男木島 、小豆島、 大島 、犬島 沙弥島[春のみ]、本島[秋のみ]、高見島[秋のみ] 粟島[秋のみ]、伊吹島[秋のみ]、 高松港・宇野港周辺 【実施期間】 2016年3月20日[春分の日]—4月17日[日]29日間 7月18日[月・海の日]—9月4日[日]49日間 10月8日[土]—11月6日[日]30日間 会期中に利用できるフェリー乗り放題3日間乗船券の前売券を12月20日(日)より販売開始していました。 |
写真
やや目立たない所に地味に三角点が設置されていました。この辺り一帯からは弥生時代中期の6棟の竪穴住居跡や貝塚、分銅形土製品などが発見され、貝殻山遺跡と呼ばれています。このすぐ西には室町時代の城跡があるそうですが、よくわかりませんでした。
「船でしか渡れない離島」としては国内で最大の人口(約30.000人)を有する島です。オリーブの国内栽培の発祥地で、『二十四の瞳』の作者壺井栄の故郷としても知られています。
豊島には日本最大のオリーブ農園があり、オリーブ3万本を植裁しています。右奥の尖った山は五剣山と呼ばれ、一つの峰を剣と呼んで、西から一ノ剣、二ノ剣…五ノ剣と山上に5つの大きな峰が存在するためこの名前がついたとされています。
手前に見える井島(石島)は北部は岡山県玉野市、南部は香川県直島町と分かれています。左奥に見える男木島(おぎじま)は「雄」、井島の向こうの女木島(めぎじま)は「雌」をさし、両者で雌雄島を成しています。
直島(なおしま)諸島は27の島(有人5島)から成ります。その中心となる直島は、2004年に地中美術館を開館するなど、直島という風景のなかにアートを溶け込ませた「島まるごとアート」で人気の観光地です。この写真を撮った後、動画も撮りました。
目の前に児島湾が広がり、湾の西(左)には高島、湾の先には、旭川放水路の百間川(ひゃっけんがわ)が流れています。駐車場からの貝殻山周遊コースで景色が見えたのはここくらいでした。この後いったん駐車場に戻り、舗装道路からピンク色のテープがある山道に入りました。
宮浦ー貝殻山Bコースの五石散策路にあるスポットの1つです。道からもよく見えます。どうしてこんな置き石状態が維持できているのでしょうか?台風、地震も平気だったのでしょうか。謎の置き石でした。
山道(尾根道)の西側にある細い踏み跡を少し進むと写真のような展望が効く岩がありました。児島湾、高島、旭川(左)、百間川(右)が眺望が効くビューポイントです。動画も撮りました。
またまた、展望台になっている岩を発見しました。宮浦ー貝殻山Bコースの五石散策路にあるスポットの5つめです。平らなので目立ちます。高さは数十cmしかありませんが、上に立つと芥子山(けしごやま)方面が見えました。
標高233m、山容は円錐形で備前富士とも呼ばれています。日本三名園の一つである後楽園の借景にもなっています。見晴石からしばらく下ると古墳があるはずでしたが、よくわからないままコンクリートの道に入って登り返し、送電線沿いの道を西に進みました。
岡山三大河川の一つ旭川沿いに、手前から児島湾大橋、岡南(こうなん)大橋、旭川大橋が見えています。眼下に見えている地形図にない池?にたくさんのカモがいるのが気になってしょうがないです。ここから少し歩くとガタガタの舗装道路に出ました。
洋酒のジンの香り付けなどに使われる西洋ネズの実(ジュニパーベリー)とは違い、特に何かに使われることはないようです。針のような葉が痛いのでヤブコギ中にはありがたくない植物ですが、きれいな実は心を和ませてくれます。
岩に満ちた尾根がいくつも見えます。遠方には直島諸島など瀬戸内海も眺望できます。南西から南東にかけて岩場や池が点在しているのが一望できるのですが、動画を撮り忘れてしまいました。
児島湖はかつては児島湾の一部でしたが、旭川河口の岡山港と対岸の児島半島との間に淡水湖堰堤 (1558m) が 1959年に完成し、児島湾の西部が淡水化されて児島湖となりました。
瀬戸内海に浮かぶ島々は、元々は陸続きだったのでしょう。地殻変動によって形成された歴史を感じさせるロケーションです。ここからササやシダの間の細道を下り、舗装道路に出て天目山の駐車場へと向かいました。
ピークの前に南西にある東屋に立ち寄るつもりでしたが、ピンク色のテープがある左側の道を進むと、東屋はスルーしてしまいました。天目山のプレートのある辺りから剣山方面を望みました。この少し東から動画を撮りました。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
今回は午後からの山行だったため、なるべく短時間にしようと貝殻山三角点の近くの駐車場を利用しました。そのため、最後が登りになりましたが、大半が傾斜の緩やかなコースだったので気持ちよく歩けました。
北に目をやると・・・
ダム湖を除く人工湖では世界で2番目に大きな児島湖、児島湖と締切堤防で仕切られた児島湾、岡山三大河川の一つで児島湾に注ぐ旭川、旭川放水路として江戸時代に池田光政の命によって築造された百間川と、岡山の歴史を語るうえで欠かせない景観が広がります。
岡山平野の形成は干拓の歴史でもあります。児島湾の干拓は、古く奈良時代の大安寺沖の開墾に始まり、16世紀末戦国大名宇喜多秀家が潮止堤防を築造し、近世の干拓が始まったとされています。そして、江戸時代から明治時代にかけて大規模な干拓が行われ、児島湾の干拓は世界的にも有数な規模となり、岡山平野の耕地約2万5千haのうち、8割に当たる約2万haが干拓によって生み出されています。こうした歴史がぎっしりと詰まった地形を目の当たりにすることができます。
南に目をやると・・・
写真や動画でも紹介していますように、瀬戸内海に浮かぶたくさんの島々の風光明媚な景観を楽しむことができます。小豆島、豊島や直島がこんなに岡山に近いということを改めて実感しました。古くから瀬戸内海地方は、多島海として有名です。これらの島々は、かつて山地であったものが陸地沈隆によって島となったものです。したがって、屋島のように香川県(高松市)本土なのか、瀬戸内海に浮かぶ島なのか、境目がはっきりしないほど、島が密集しています。
見るスポットによって微妙に景観が異なりますので、どこから見ても飽きることがありません。また、気持ちがとても安らぎます。
尾根を歩いていると・・・
写真でたくさん紹介していますように、岩場がよく目につきます。しかも、その場所がビューポイントとなっている所も多いので、展望および憩いの場としても利用できます。おかげで単調な尾根歩きとならずに、刺激的、かつサプライズな登山を楽しむことができます。置石<写真11>から始まる宮浦ー貝殻山Bコースの五石散策路は案内プレートがなくなってしまっているので、見晴石<写真17>までゆっくりと探しながら歩くのはわくわくしました。岩に自分なりの名前をつけてみるのもおもしろいかもしれません。
天候によってはこれが今年最後になるかもしれませんが、それでもいいと思える楽しい山行でした。
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