厳冬期の上高地・小梨平でテン泊


- GPS
- 06:33
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 268m
- 下り
- 264m
コースタイム
- 山行
- 5:44
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:24
- 山行
- 2:51
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 3:26
天候 | 1日目:雪。2日目:雪。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪深いです。スノーシューが要ります。 |
その他周辺情報 | 山賊焼きの名店、河昌の山賊焼きを食べて帰宅しました。 |
写真
装備
個人装備 |
[凡例 MB:mont-bell。NH:ネイチャーハイク。WM:ワークマン]
MBアルパインスノーシュー56
靴MBアルパインクルーザー1000革
テントTOMOUNTソロテント1人用
グラウンドシートとしてタイベックシルバー2枚敷き
BOC寝袋(800FP900g、快適-14℃。)
エアマット NH R5.8マミーS
NHインナーシュラフ(伸びるほう)
FutureFoxアウターシュラフ(裏地がアルミ蒸着)
アルスト、五徳、風防、エチルアルコール100cc
メスティン、カトラリー
ヘルメット(要らなかった)
ヘッデン
ミニLEDランタン2個
ファーストエイド
エマージェンシーシート
fitlifeストック(カーボン)
インナー手袋 WMメリノウール手袋
防寒テムレス(カフ付き)
・上半身
MBジオラインタンクトップ
WM長袖メリノT
patagonia山シャツ
WMアクティブインサレーション
WMハーフジップメリノ
無印インナーダウン
レインウェアMB USバーサライト(寝る時だけ脱いだ)
・下半身
WMメリノトランクス
WMメリノももしき
MBライトアルパインパンツ(行動中のみ)
NHダウンパンツ700FPポケット無し(テント内のみ)
■装備の総重量 約15.5kg
|
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備考 | ヘルメットは要らなかった。 食事は5食(持ち帰り3食)、水2L(持ち帰り0.8L)。行動食。 |
感想
前にYouTubeで見た厳冬期の小梨平テン泊に憧れて、何も持ってなかった冬装備を一年ほどかけて15万円ほど買い揃えて行ってきました。
天気はずっと雪で奥穂高は見えませんでしたが、貴重な体験ができて良かったです。
■2025/5/22(土)
01:05松本インター最寄りのファミマで朝食を買う。このときトイレを借りれば良かったと後悔。
01:17駐車場着。待合所は5:15まで開かないからトイレを我慢して寝る。
5:45起床、トイレ、朝食、荷造り。
7:55松本インター前のバス停からバス発車。厳冬期の小梨平テン泊を目指して装備を買い揃えてきて、いざ本番となり感慨深くて、バスに乗ったら子供の頃の運動会前のように緊張してしまいました。アドレナリンが出てましたね。乗車率8割くらい。
8:23新島々駅通過、乗車なし。新島々の無料駐車場は10台枠ですが1台しか停まって居なかった。雪もなかったので今回はこちらに停めるのが正解だったようです。
8:53沢渡バスターミナル着。路面は濡れていて車線中央に少し雪残りあり。自家用車でこれないことも無い状態ですが、私は雪道に慣れてないのでここまで来なくて正解。乗車6人でほぼ満車。予約なしの1名様が補助席をギリギリ回避。運転手さんが、三連休だと乗れない可能性があるから予約するように注意喚起されていた。
8:57発車。
8:59さわんど岩見平。2人乗車。これで補助席以外は満車。
9:00中の湯着。バスから15人ほど降りました。その先まで乗る人も結構多いのですね。トンネル前は中の湯温泉から来た人達もいてすごい賑わい。楽しくなって写真取ったり、靴ひもを締めたりでダラダラする。公式には中の湯の積雪は1.5m程度の模様。道路には少ししか積もってないですが。
9:37トンネル内に出発。沢山いた人が誰も居なくなりほぼビリ。皆さん靴ひもを締めた状態でバスに乗ってきたのかな?焦って追いつこうと速いペースで歩き始めたら数分で汗ばんできて、汗をかくと危険なことを思い出しスローペースにおとす。気温は-6℃くらいで涼しいのでゆっくり歩けば汗はかきません。
9:59釜トンネル出た。
10:12上高地トンネル出口。水分補給して、人生初のチェインスパイク装着。
10:20出発-5.6℃
10:42-11:01大正池の冬季トイレ。スノーシューに履き替えて、人生初のスノーシューハイク開始。なるほどコリャすごいや。ちなみにスノーシューは去年新発売されたmont-bellスノーシュー56の率が30%くらいでしょうか。そのうち過半数がmont-bellになっちゃうんじゃ...。
大正池周りに降りてきた上流を目指します。それなりに人が居ますね。
11:30田代湖、雪の田代湖も幻想的です。ここにも結構人がいました。田代湿原はただの雪原になっていました。
11:55田代橋通過。このあと誰も居ない梓川の河原に降りて河童橋を目指して歩く。
12:24バスターミナル。数人が駐車場の雪原を歩いていました。珍しいからやりたくなりますよね。
12:31河童橋-6.7℃。雲・雪で見通し悪く穂高は見えません。
胸にむき出しで付けていたvaamのPETボトルはシャーベット状になって飲めない。ほとんど汗をかいてないからそんなに水分不要だけど。
12:44小梨平の川沿に到着。素敵な雪だるま付きの空き物件を見つけ入居することに決めた!晴れれば奥穂高が目の前の絶好のロケーション。登山開始して3:07。
ここでスコップ出して人生初の雪の整地作業。一度インナーテントを設置したのですが真ん中が凹んでいて不快なので、もう少し周りを掘り下げつつ、真ん中には雪を入れて平らにしようとインナーテントを脇にどけて作業開始。風に飛ばされないようにシャフトは付けたまま吊り下げフックだけは外して置きましたが、上にザックを置くなどの処置をおこたりました。
しばらくしたら15mくらい離れた隣のテントの方から「テントー!」と大きな声をかけられました。振り向くとインナーテントが見当たらず...。はい、ほぼ遭難です。
隣の方に飛ばされた方向を教えてもらいまして、3mほどもあるだろう雪庇の上から慎重に梓川を覗きこみます。雪庇から梓川に落ちたら死ぬなぁ...。何度か位置を変えて観察して、梓川の中に水没しているテントを発見。で、どうやって拾いに行く?
少し上流に雪庇が1mくらいの低いところがあり、水深も浅いところだったので、スノーシューを履いて川の中に突入。一旦川に入ったは良いがその先は深くて靴が浸水するので中洲までは渡れない。どーしよー。
一度ザックまで戻って考える。で、防水袋のつもりでもってきた45Lの強靭ビニール袋2枚に足を入れて渡る作戦を考案。足に巻いて靴を履いたらビニール袋は破れないが靴は沈没する。一方で、靴を履いたら状態でビニール袋を被せたら、スノーシューとこすれて穴が開くだろうから浸水するが耐えれば靴も無事。さてどうする?
結局、穴が空いて浸水し始めても短時間なら靴が浸水するまで時間を稼げそうなので、靴を履いた上にビニール袋を履くことにした。そしてスノーシューを履いて梓川に再突入、よしよし行けるぞ!中洲に上陸し下流方向に歩いていきインナーテントを捕まえました(さっきより少し下流に流されていた、あぶねー)。シャフトを畳んで降りたルートを戻り、お隣の方に無事に回収できたお礼を言って回収完了。
お隣の方、本当にありがとうございます。テンパっていてきちんとお礼を言えずに申し訳ありませんでした!
スノーシューを脱いでビニール袋を脱いだら、少し浸水していました、危なかった...。テントは、普段は風に飛ばされないようペグを仮うちしたり荷物をおいたりしますが、なぜかこの時は迂闊なことをしてマジで遭難5秒前でした。反省。
テントを張り直しましたが、インナーがバリバリに凍っていて伸びないので吊り下げフックが2個かけられませんでした。無理にはめようとしていたので次の日に撤収するときにシャフトが曲がってるのに気づきました。なお風に吹かれて氷がポロポロ落ちたらようで、撤収時にはすっかり乾いてました。
16:37設営場所に到着してから4時間経過、ようやくテントを張り終えて小梨平冬季トイレへ(山行中2度め)。ここはトイレットペーパーが提供されてるんですね、すごい。テントは梓川沿いに7、少し山側に5(外国人の集団)、トイレまでの林間に8〜9で、合計20張りくらい。
17:27ようやくお昼ご飯にありつく。炊飯0.8合。アルストの燃料エチルアルコール15cc。風もありうまく炊きあがらす追加10ccでイマイチだが、無印スンドゥブかけて食べた。
二次会はウィスキーとスペシャルガーナと銀河サラミ。
19:33ちょっとトイレに行きたかったが、着替えが面倒なのと寒いのとで我慢することにして寝た。首の背中に貼るカイロ。足の爪先上面に小型貼るカイロ。手持ちで20時間カイロで就寝。
最初に目が覚めたのは22:45。そのあと突風で10回くらいは目が覚めたが、それほど寒くなくて良好。霞沢の上の方でゴォーーっと音がし始めて数秒するとテントに突風がきます。で、目が覚める。
■2025/02/23(日)
6:20起床-8.8℃。外の気温の予報は-13℃でしたが、夜間のテント内最低気温は-10.5℃。テント内には夜間の強風で吹き込んだ粉雪が積もってます(全く溶けてないから良いけど)。
水は、ドライサックにカイロと真澄甘酒袋とPETを入れたうえでザックに入れていまして、PETは無事、真澄袋は少し氷が浮いてる。サーモス内の熱湯だった水は何も手当してなかったが20℃くらい。水分があるので朝ご飯作れるね。ウエットティッシュは凍っている。
朝食はリゾッタ・ガーリック。食後にお湯を沸かして水筒に入れようとしたらこぼしてしまい、、もう一度沸かし水筒に入れた。これで持ってきた100ccのエチルアルコールはほぼ使い切った。
10:30テント場出発。帰りのバスまで4:35。のんびりと河童橋やウエストン碑や大正池を散策。冬だと噴火で枯れた木に近づけますね。
13:05上高地トンネル入り口-5.5℃。すぐに降りちゃうともったいないし暇になるので、サラミとチョコで軽く昼食。
13:23上高地トンネルへ出発。
13:31上高地トンネル出口。
釜トンネル13:33-13:55(下山所要時間3:25)。バスまで1時間あるのでは釜トンネル脇の中の湯カフェでクラフトビールを頂きました。
カフェのお姉さんの話:
今年は冬休みのほうが雪深かくて良かった。今年は年末に手伝いに入山したら、スノーシューはいてても膝までラッセルした。人も少なかった。この三連休はすごい人出。とは言え今年は雨も降ってないし雪の量が多くて5年ぶりの良い雪。いつも2月には雨が降るし雪も少ないしスノーシューは要らない。
15:05ぴったりにバスが到着!
沢渡岩見平4人下車。
15:22さわんどバスターミナル、2人下車。
16:10頃に松本インターまえで下車、自分ともう1人。
16:17車に到着。
このあと、地元の酒屋で真澄miyasakaを買って、松本城の北東方向にだいぶ離れたところにある山賊焼きの名店、河昌で山賊焼きをいただいて高速で帰宅しました。
また今度、、今度こそ冬晴れの奥穂高を見たいから冬休みに行ってみよう。
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