岡山市 サウスヴィレッジ〜九十九山周回 菜の花&カモの麦踏み



- GPS
- 03:42
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 359m
- 下り
- 359m
コースタイム
- 山行
- 3:27
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 3:42
歩行距離9km、歩行時間3時間30分、歩行数14,600歩、消費カロリー960Kcal
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
「ふれあいの森」入口<写真26>付近の駐車場は数台駐車可能です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。基本、どこでも歩けるためかえって迷うかもしれません。 九十九(つくも)山<写真23>の斜面はどこも急ですが、今回のように北東から登って西に下りたほうが安全です。今回は南尾根を下りてしまい、北へとトラバースしながら予定していた西尾根ルートに軌道修正しました。 236m峰<写真24>へ向かう途中で前方がヤブになりましたが、左側に細い踏み跡があり、すんなり回避できました。 なお、展望塔内部でGPSが二度途切れログが乱れたため、その部分の写真<写真05〜10>の貼り付け位置は適当です。 慶昌庵<写真21,22>から九十九(つくも)山頂上<写真23>を経て標高200m辺りにある236m峰<写真24>と176m峰との分岐までは、落ち葉が積もった急斜面があります。 慶昌庵<写真21,22>の南側のコンクリートの細道から墓地の左側の階段を上り、標高50mを過ぎると墓地の端で道は途絶えます。ここから林に入るとどこでも歩けそうに見えますが、ピンクテープや赤いビニールテープがあります。標高100m辺りで見覚えのあるつる性のヤブに入りかけましたが、今回はかき分けることもなく、すぐに抜けられました。 斜面は次第に急になり、落ち葉で滑りやすくなります。相変わらずどこでも歩けますが、木と木の間が広く、掴みたいときに近くに枝がないこともよくあるので、上りのほうが歩きやすく安全です。標高170mを過ぎると高さ40〜70cmのササがまばらに生えており、すぐに頂上<写真23>に到達できました。 九十九(つくも)山頂上周辺は丸山城跡で西の切岸が急なので、いつも下りやすそうな箇所を探して南寄りに下ってしまいます。今回は特にひどく、完全に南尾根を下りてしまいました。ヤブではなく木を掴みながら下れますが、地形図の印象とは違いとにかく急です。途中で北へとトラバースしながら予定していた西尾根ルートに軌道修正しました。北上の途中からは踏み固められた細道のようで歩きやすくなりました。 標高160m辺りでどうやら道に合流したようで、振り返ると明瞭な細道が見えました。ここから落ち葉の少ない急斜面を木を掴みながら少し下ると丸山城の腰曲輪(くるわ)らしき平坦地となり、そこからは高低差があまりなく歩きやすいです。頂上直下からここまでは登った北東尾根よりも急ですが、木を掴めますし落ち葉が少ないので、こちらを下ったほうが安全です。 ここから先もどこでも歩けるので、進む方向が少し変わるポイントで正確に読図をしないと、間違ったルートに進むことになります。標高150mを過ぎ、南尾根に入りかけササがまばらな地帯に突っ込んだところで軌道修正しました。 相変わらずどこでも歩けるので何度も確認しながら標高200m辺りまでくると、分岐の木に赤いビニールテープが二重に巻かれていました。 標高200m辺りにある236m峰<写真24>と176m峰との分岐から236m峰を経て「ふれあいの森」入口<写真26>までは、途中で前方がヤブになりましたが、回避ルートがありました。 分岐から236m峰<写真24>へは、途中で前方がヤブになり、まず右側を巻こうとして歩きにくそうなので引き返し、左側をよく見ると細い踏み跡があり、すんなり回避できました。 引き返し分岐をわずかにスルーしてしまったようで、うっかり九十九山(つくも)山<写真23>方面に戻りかけました。幸い、すぐに北尾根に入れ、やはりどこでも歩ける尾根を歩きましたが、ここはなんとなく道らしく見えることが多かったです。 やはり展望の効かない176m峰を過ぎると次第に木の間の細道らしくなり、両サイドに低木が植えられ桜の木が1本だけある細道からササが刈られた細道へ、最後に擬木の階段を下りて「ふれあいの森」の未舗装の駐車場から舗装道路に出ました。 |
その他周辺情報 | 岡山市サウスヴィレッジは9〜17時オープンで火曜定休ですが、時間外も入園は可能です。現在、要予約でいちご食べ放題開催中です。ロードサイドマーケットは8〜17時で年中無休、地元産の野菜などが販売されており、客が増えているようです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
|
---|
感想
【「岡山市サウスヴィレッジ」で360度パノラマ展望😊】
この日は岡山市南区片岡地区を中心に山行を計画しました。出発点は、南欧風農業公園として開園した施設「岡⼭市サウスヴィレッジ」です。施設の南から反時計回りに第1・2・3・4駐車場があるのですが、フリーマーケット開催日は第1〜3駐車場はほぼ満車となります。この日は開催日ではなかったのですが、施設の南側にある「 ロードサイドマーケット」が新鮮な野菜や果物などを買い求める客で賑わっていたようで、第1〜3駐車場は車が多かったです。そこで、いつもどおり施設の西に位置する第4駐車場に自動車を停め、ここを出発点とすることにしました。
2021年12月5日に訪問した際には、この駐車場の北隣にある池に設置されたソーラーパネルの上で、コガモが日光浴をしていたシーンを見て笑撃を受けました😱
2021年12月5日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3815022.html
今回は、訪れた時間が午前9時半頃と水鳥が池で活発に動く時間帯よりも遅かったこともあり、池にはコガモどころか水鳥の姿が一切見られませんでした。楽しみにしていたソーラーガモウォッチングを諦め施設内に入ると、入口側のステージで何かイベントの準備中でした。どうもこの日の11〜16時に「はれステVillage2025Winter」というコスプレパフォーマンスイベントが開催されるようでした。出演者も撮影者も2,000円を払って参加できるようです。イベントで大勢の方が盛り上がるのは喜ばしいことですが、野鳥の盛り上がりを期待していた我々にとっては野鳥がほとんどいない園内は拍子抜けでした。しかし、野鳥の群れは決して我々を見捨てませんでした。ゴール直前で麦畑に群れる野鳥のサプライズシーンが見られました。詳しくは後述します。
結局、この施設内では、南欧風の風車越しに九十九(つくも)山<写真03>、さらに展望塔3階の展望室から常山<写真05>、怒塚山(いかづかやま)と金甲山(きんこうざん)<写真09>など、岡山市と玉野市の県境の山々の360度パノラマ展望を楽しみました。
【迷山は名山?九十九山😊】
今回、前述の「岡⼭市サウスヴィレッジ」の南南西に位置する九十九(つくも)山<写真23>を訪問しました。実は、この駐車場から九十九山に登るのは2021年に3回、今回が4回目です。円錐形の山容が魅力的な山ですが、標高わずか171m程しかない低山です。
最近、低山ブームなのか、山岳雑誌でも低山特集が組まれるのをちょくちょく見かけます。低山の定義は明確ではありませんが、一般的には標高1,000mあるいは1,200m未満が低山とされているようです。仮に1,200m未満とすれば、岡山県内には低山に該当しない山は、山名がついている920座あまりの中で、わずか11座しかありません。もし岡山県だけの基準で考えるなら、標高1,000m以上は高山、500m以上はいわば中山、500m未満が低山というイメージですが、その基準においても岡山県にある山の3分の2以上が低山ということになります。
こうした低山では、地形図上の道は廃道になっていることも多々あります。九十九山は固有名詞や三角点がありながらも、地形図上は道がありません。今までは舗装道路に下りられそうな地点だけ事前にグーグルマップで確認し、出たとこ勝負で歩いていましたが、近年は登山者が増えつつあるようです。
今回も東麓に位置する慶昌庵<写真21,22>から登りました。慶昌庵の南側のコンクリートの細道から墓地の左側の階段を上り、標高50mを過ぎると墓地の端で道は途絶えます。ここから林に入るとどこでも歩けそうに見えますが、ピンクテープや赤いビニールテープがあります。標高100m辺りで見覚えのあるつる性のヤブに入りかけましたが、今回はかき分けることもなく、すぐに抜けられました。
斜面は次第に急になり、落ち葉で滑りやすくなります。相変わらずどこでも歩けますが、木と木の間が広く、掴みたいときに近くに枝がないこともよくあるので、上りのほうが歩きやすく安全です。
標高170mを過ぎると高さ40〜70cmのササがまばらに生えており、すぐに頂上<写真23>に到達できました。岡山県古代吉備文化財センターの「岡山県中世城館跡総合調査報告書」によれば、頂上周辺は丸山城跡で、山城跡の主郭らしく開けていますが、展望は効きません。
頂上から西尾根に進む予定でしたが、切岸が急なのでいつも下りやすそうな箇所を探して南寄りに下ってしまいます。今回は特にひどく、完全に南尾根を下りてしまいました。ヤブではなく木を掴みながら下れますが、地形図の印象とは違いとにかく急です。周辺の舗装道路法面も急なことが多く、どこにでも下りられるわけではないので、途中で連れに呼び止められ、北へとトラバースしながら予定していた西尾根ルートに軌道修正しました。北上の途中からは踏み固められた細道のようで歩きやすくなりました。毎回思うのですが、これは主郭と西の腰曲輪(くるわ)の間の部分なのかもしれません。
標高160m辺りでどうやら道に合流したようで、振り返ると明瞭な細道が見えました。ここ3〜4年で登山者が増えたおかげでしょう。ここから落ち葉の少ない急斜面を木を掴みながら少し下ると丸山城の腰曲輪(くるわ)らしき平坦地となり、そこからは高低差があまりなく歩きやすいです。頂上直下からここまでは登った北東尾根よりも急ですが、木を掴めますし落ち葉が少ないので、こちらを下ったほうが安全です。
ここから先もどこでも歩けるので、進む方向が少し変わるポイントで正確に読図をしないと、間違ったルートに進むことになります。標高150mを過ぎ、ボーっと歩いていると、南尾根に入りかけササがまばらな地帯に突っ込んだところで、再び連れに呼び戻されました。4回目なので、気を抜きすぎでした😅
相変わらずどこでも歩けるので何度も確認しながら標高200m辺りまでくると、赤いビニールテープが二重に巻かれていました。ここからまずは236m峰<写真24>へ。途中で前方がヤブになり、まず右側を巻こうとして歩きにくそうなので引き返し、左側をよく見ると細い踏み跡があり、すんなり回避できました。後は問題なく236m峰<写真24>に到着。展望は効きませんが平坦で少し開けています。
引き返し今度はお初の176m峰へ。標高200m辺りの赤いビニールテープが二重に巻かれた分岐をわずかにスルーしてしまったようで、うっかり九十九山(つくも)山<写真23>方面に戻りかけました。幸い、すぐに北尾根に入れ、やはりどこでも歩ける尾根を歩きましたが、ここはなんとなく道らしく見えることが多かったです。
やはり展望の効かない176m峰を過ぎると次第に木の間の細道らしくなり、両サイドに低木が植えられ桜の木が1本だけある細道からササが刈られた細道へ、最後に擬木の階段を下りて「ふれあいの森」の未舗装の駐車場に出ました。数台駐車可能です。
舗装道路に出て「ふれあいの森」の看板<写真26>から振り返ってみました。2021年12月5日には、ここから階段を上るとすぐササヤブでしたが、近年はちゃんと刈ってあるようです。「ふれあいの森」は、少し開けた平坦地がありその北に少し植樹してあるくらいで、あまり人の手が入っていない林の中をのんびり歩けるところのようでした。
とりあえず、今回の目的は果たせましたし、多少注意が必要でしたが比較的気ままに歩きたいところを歩けたので楽しかったです。この山域はどこでも歩けるので迷いやすいといえば迷いやすいですが、舗装道路に下りられそうな地点だけ事前にグーグルマップで確認しておけば、いろいろなルートがとれるので、ルートファインディングを楽しむにはもってこいです。我々にとって迷山は名山。今回も実感しました😊
【マガモとカルガモの麦踏み😓】
九十九(つくも)山<写真23>を下りてくるまでは、この時期にしては珍しく野鳥をあまり観察することができませんでした。宇野線沿いを北西に歩いて明石山の北で倉敷川畔に出る予定でしたが、車を避けて土道を歩いていてもいつもほど出会えません。予定コースを短縮し、倉敷川畔からゴールとなる「岡山市サウスビレッジ」駐車場までまっすぐに延びている水路沿いの土道を歩きました。
目印となる展望塔が近づくにつれ、ゴールがもうすぐという気持ちが強くなり、少し歩く速度が速くなりました。すると突然、道の上にカワウの姿<写真34>が。特に若鳥の顔と動きがとても可愛いかったので、しばらくカワウ撮影に興じました。また、この辺りは麦畑が広がっており、麦畑越しに先程登った九十九山を望む<写真35>など、展望も楽しみました。
さらに歩を進めていると、ゴール近くの麦畑にいる野鳥の大群に気がつきました。ズームしてみると、多数のマガモやカルガモ<写真38〜40>が採餌中でした。その姿はまるで集団で麦踏みをしているようでした。彼らは麦の生育の障害となる雑草や小さな虫などの駆除に役立っているのかもしれません。さらに、麦を踏むことにより霜による根の立ち上がり防止や根張りを向上させる等の効果が期待できます。少なくとも麦畑を荒らしているだけのようには見えませんでした。麦の葉を一生懸命にかじっていたようにも見えましたが・・・😓いずれにしても、この時期にしか見られない貴重なシーンで、最後に楽しませてもらえました。この冬はどうも鳥に取り憑かれているようです😅
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する