谷川岳雪洞山行


- GPS
- 10:41
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 532m
- 下り
- 536m
コースタイム
- 山行
- 1:17
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 1:32
- 山行
- 1:30
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 3:00
天候 | 1日 快晴 2日 晴れ~曇り~ホワイトアウトして下山頃天候回復 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | RW 往復¥3,000、10㎏以上¥740(往復) お風呂 鈴森の湯 ¥900(ドライヤー¥100/5’) ランチ カフェレストラン亜詩麻 https://tabelog.com/gunma/A1003/A100302/10000899/ |
写真
感想
数年ぶりにちゃんとした雪洞山行ができました。
でも雪が硬かった。。新幹線の車内販売のアイス並に?
入口の堀り始めからスノーソーを使ったのはこれまで無いんじゃないか。
しかし、メンバー全員の労働が実を結び、5名入れる雪洞が完成しました。
メンバーの皆さん、お疲れ様でした。
何年振りかの雪洞泊。
2週前にタカマタギを歩いた時に普通にしていても結構濡れた印象だったので、防水を心掛けた(心掛けても作業で使ったテムレスは『翌日はもう使えないな〜』て感じになった)。
過去作った時の記憶が遠すぎて…時間がかかった記憶がなかったが、今回「最初から雪が固かった」為、結構時間と労力を要した。
雪洞横で雪質見ていて中々崩れなかったのはそれを実証していた気がする(弱層はココかねと言うのは見て取れた。動かない。なんだかんだでやっと動かした(無理矢理もげた)感。ただ、動いたのはその弱層と見ていた部分から。
プラットホームを作り、1m程の高さで同じ位掘り進め、天井をドーム型に徐々に高くして、奥へ掘りつつ左右へも。左側の次は右側…バランス良く最終的に楕円形を目指す。床部分が低くなり過ぎない様に…
固さ故?時間が押してきたな〜て所でのラストスパートが凄かった(中の掘削が順調なのは良いとして、外に出すのが大変…追いつかない(笑)。
無事5人寝るスペースが出来上がり、そこから水を作り晩御飯(お鍋)も作って食べ21時頃だったか就寝。
雪洞内で降り積もった層を眺め『天の川みたい』思った(笑)
天井から雫が滴り落ちてくる事なく、翌朝下がってもいなかった(過去も下がった事はないけど)。
起床時の天気は悪くなかったが登り始める頃は崩れ始め、天狗の溜り場ではホワイトアウトの様になったので(全員山頂へ行った事あるし…)早々に下山を決める。
今回、どこかトレースの無い所で歩いてみたいと思いスノーシューを持ってきたので試しに着けて歩いてみる(下りで…笑)
トレースのあるボコボコ斜面は『足を捻らない様に…』別の緊張感があった。
フラットなノートレース部分を自分が歩いた後にアイゼンのNegarockさんに歩いて貰い様子を見たらズボっていたので、なるほど…着ける意味のあるシーンはあるのね。。(初日最初の登りでソロスノーシューの方がトレース外して雪庇越えしていくのを見て『締まった雪でも活躍するんだ…』思ったが、自分は別に無くても良いシーンで使っているので未知数…)
ご一緒した皆様、楽しい2日間ありがとうございました!
水上インターを降りると、雪の大谷のミニ版のように、道の左右は高い雪壁ができていた。旦那の実家が近いので、この辺りはよく来る地域(30年間くらい)だが、今まで見たことのない積雪量。
3/1-2は、谷川岳天神平スキー場(今はMt. T by 星野リゾート)で、スノボのスラローム大会が開催されており、谷川岳ロープウェイ(今は谷川岳ヨッホ by 星野リゾート)は、始発前から混んでいたため、ゆっくりめに出発。RWを降りると、たんまりな雪にまた驚く。この日は快晴で、空のブルーと連なる山々の白の、これぞ谷川という絶景。
私はイグルー泊の経験はあるが、雪洞泊は初めて。雪洞の場所は、熊穴沢避難小屋のすぐ手前で、私の予想より標高が高かった。天神尾根の左右も予想とは逆で、左側だった。最初は雪庇を降りて行くような感じがするが、見た目ほど傾斜はキツくない。少し降りたところで、作業開始。足場と荷物置き場の平らなプラットホームを作った後、横穴からひたすら雪を掘り出し、中を広げて行く。スノーソーを三角に切り込んで、スコップのテコで外して行く感じ。
4月中旬~下旬並みと言う予報通り、気温が高くて陽射しも強く、本来は寒さを凌ぐはずの雪洞が、中で作業する方が涼しいと言う状態に。それでも雪は硬く締まっていたため、5人で5時間くらい?結構ハードな作業になりました。
まっすぐ立てるほど天井は高くしませんでした(疲れて)が、周囲の壁はほぼ垂直に掘ったので、テントの様に上の方が狭いと言うことがなく、快適な空間になりました。天井から水が滴ったり、天井が下がったりすることもありませんでした。入り口は雷鳥さん手作りの縛って出入り出来るのを掛け、入り口内側にもツェルトを掛けて、2重に冷気を遮断したので、暖かく過ごせました。
翌日は、山頂アタックに出発しましたが、次第にガスで先の視界が全く見えなくなったので、天狗の踊り場手前でUターン。雪洞内でのんびりお茶休憩した後に荷造り。最後に雪洞の上からプローブ差して、人にヒットさせたときの感触を体験した後、お昼前には下山となりました。
【雪洞とイグルー比較(私見&知見)】
・雪洞は掘り出した雪を全部外に運び出して捨てるが、イグルーはそれを壁の建設に使うため効率的で、雪を外に運び出す作業は少ない。雪洞が大きいと、雪の運び出し作業も結構大変。
・雪洞は掘った雪を捨てるだけなので、気にせずに掘ればいいが、イグルーは雪を壁建設に使うため、スノーソーを駆使して、ブロックの形で切り出す必要がある。今回の雪は硬かったので、イグルー建材としては最適な雪質だったように思う。
・イグルーは大きくなればなるほど、天井をうまく塞ぐのが難しい。人数がいたとしても、大きなイグルーは作れないと思う。大人数で皆んなで一緒に入るなら雪洞か。
・イグルーは、積み重ねた雪ブロックの隙間ができる。ソロや2人の場合、緊急時(どれくらいそこにいることになるかわからない場合)に、隙間がなくて暖かいのは雪洞か。過ごすのは一晩だけで、何日も縦走するスタイルの山行なら、イグルーか。
・イグルーは雪上積み上げ、雪洞は雪下掘削なので、使った後に壊し(つぶし処理)易いのはイグルー。今回の雪洞は、頑丈で埋め戻しも大変なので、そのまま下山。登山道からは離れているから、登山者には影響ないと思うが、BCとかには影響あるかも?
・雪洞は斜面を横に掘って行くが、イグルーは床面掘り下げ式なので、平らな所でも作ることができる。雪洞とイグルーのメリット/デメリットを理解して、積雪量、場所、天候状況による作り分け、いいとこ取りのハイブリッド形も有効。
昨年の前川大滝に続き、結果的に会の集会局山行の様になりました。貴重な経験と、楽しい時間をありがとうございました。
会に入ったらずっとやりたいと思っていた。雪洞泊がようやく出来た。
天気は申し分のない好天だが、気温が高すぎるのが心配だった。予報では1日昼の時点で谷川岳の気温は7℃。でも観測では12℃!まで上がったようだ。実際15時くらいまではGWかと思うような陽気だった。
スノボイベント脇の急斜面を汗だくで登り切ると天神尾根〜谷川岳の全景が見える。ここでCLはしっかりと斜面の状態を確認し、大体の場所のあたりをつけていた。
選定した場所は、グライドクラックなどはもちろん、雪庇や隠れ雪庇もない少し緩めの斜面。もう少し斜度がある方が作業は怖いが掘るのは楽になる。
CLの許可を得て弱層テストをしてみる。
コンプレッションテストを2回やったが水分をたっぷり含んだ粘り気のある雪質で、上からの刺激ではスコップがめり込み圧雪されるだけで、腕全体で拳を振りかぶってもびくともしない。
仕方ないので腕で抱え込んで引いてみると、肘の力で1mくらいの箇所がバコッと外れるように折れた。
ハンドテストもやったがやはり1mくらいの箇所にハッキリとしたざらめ質の弱層が確認できた。
ジャンプして乗っかるテストもやってみれば良かった。
雪洞内にも融雪〜再結合した後?がクッキリと地層のように見えた。テストで確認した弱層のさらに深いところ。斜度は25度くらいか。
雪洞建設が硬くて困難だったことを考えると雪はかなりしまっており安定していたと言えるのか。
念願の雪洞内は本当に快適で、おつまみもお酒も鍋も格別の味だった。自分の就寝装備は二重Zライト+3番寝袋+分厚い化繊ダウンだったが、気温高くほぼ無風のため、2時くらいに暑くて汗をかいたので、寝袋から上半身出したくらい。
なので本当に寒い時に雪洞内がどのくらい暖かいかはよく分からなかった。
翌日はゆっくり目に準備して登頂を目指すも、昨日と打って変わって曇り空。風は10mあるかないかと言ったところだがガスがすごい。諦めて途中で引き返す。
最後のお茶を楽しみ、一晩明けても完璧な状態を保つ最高な我が宿を名残り惜しくも後にする。
温泉行って焼きカレー食べて17時くらいには帰宅。
最高の大人の雪山遊びでした!
企画して頂きありがとうございました!
個人サイズの雪洞泊は何回かやったけど、多人数のはやってみたかった。
早めにドカ雪積もった今年のチャンスで雪洞山行の企画を上げてくださったので参加。
懸念は気温が高すぎやしないかという事だった。雪崩を警戒して、地形選定やら弱層テストやら。積もった雪はとにかくしっかりと締まっていた。
初っ端からスノーソーで切り出す硬さ。5人で4時間以上頑張り、なんとか5人寝られるサイズまで掘る。
雪洞掘っている時、谷川岳の上をF-15イーグルとF-35ライトニングが飛んでいた。通過ではなく旋回していて戻って来たりしていたので、山岳地形飛行訓練か。どこから来たんだろう。
気温が高い事もあり、就寝時の寒さは全くなく快適。天井からの水滴もあまり無かった。
翌朝5時起床。急がずに朝食を済ませて谷川岳ピークハントへ。CLの雷鳥さんは、冬靴のソール中間層の加水分解が進んで崩壊し始めてしまい、雪洞の番をする事に。天狗の溜まり場辺りまで登り、上を見ると真っ白。なんならホワイトアウト。下は景色見えてるのに。
全員一致で「やめましょう」で下山。
雪洞戻ったら、雷鳥さんはすでにメルカリで新しく靴を買っていた。
余りにも雪が硬いのでトイレだけしっかりと埋めて早めの下山。
日曜日なので天気がイマイチでも登山の人がどんどん上がって来る。コンビニのビニール雨具着たお兄さんから「山頂までどのくらいかかりますか?」と聞かれる。顔は東洋人だが英語の人からは「道はハードですか?」と聞かれる。
昨日は一ノ倉沢で死亡事故があったが、谷川岳は色んな側面を持っている。雪洞も我々以外にも何組かいた。
安全に山を楽しみたいですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する