台北最高峰!七星山主峰〜南峰から難路の下山


- GPS
- 02:42
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 304m
- 下り
- 462m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山ポイントのバス停は竹子湖路2-2號 |
コース状況/ 危険箇所等 |
七星山南峰からの笹藪コースはスリリングな難路です |
その他周辺情報 | 徒歩10分に紫明渓歩道温泉露頭 極上の自然湧出の硫黄泉で顔や腕を洗ったり足湯ができる https://maps.app.goo.gl/sbaZeMu9W43Yo8ty8 |
写真
感想
ついに念願の台北最高峰・七星山主峰に登る。
陽明山行きバスR5(大都會客運)は始発の地下鉄剣潭駅でも乗れるが、次の士林駅で乗った。
土曜の朝、車内は登山客で8割ほど埋まっていた。
ここにも同じ趣味の人たちが大勢いることに感動。
陽明山站でバス108に乗り換えて、小油坑バス停下車(124も可)。
車内で別の登山客が降りる場所を親切に教えてくれた。謝謝。
トイレあり。
ビジターセンターは9時オープン。
小油坑の山肌から噴気が上がり、遊歩道にはボッケが湧く。
さすが霧島火山帯の最南端。
噴気近くには硫黄採掘の跡と思われる石垣。
日本の火山地帯と全く同じ光景が海外で見られて感慨深い。
小油坑山は小油坑とは反対側の小高い丘。
笹藪を刈って歩きやすい石畳が頂上まで続く。
小油坑を正面から見るのに適していた。
笹藪の中からガサゴソ音がする。
よく見ると細い道が縦横に張り巡らされ複数の人がいた。
ネマガリタケみたいなものを採っていたのかも知れないが不明。
ビジターセンターに降りると、裏の売店は8:50には開けていた。
山バッジはなかったが、飲み物や菓子類はある。
バスは頻繁にやって来て、登山客も多い。
これより台湾縦走第三コース・七星山への登山を開始。
先ほど見た小油坑から続く噴気の谷筋に沿って登る。
説明書きによると、この谷に吹き込む北東の風と噴気が独特の植生を生み出しているとのこと。
噴気の中を登れば、硫化水素が漂いテンションが上がる。
「こんちは」と言う日本の感覚で「ニーハオ」と言うと「ザオ」と返ってきた。
どうやら朝の登山の挨拶は「ザオ(早)」らしい。
「ザオ」と言うと「ザオ」が返ってくるので、すれ違うたびに「ザオ」で挨拶。
四声が適当でもカタコトで通じるじゃないか!
気分爽快で突き進む。
噴気と台北市内が同じアングルに収まるスポットもある。
火山大国日本でも100万都市と噴気が一枚に収まるスポットはなかろう。
登山口から1.6kmで七星山主峰1120mに到着。
天気に恵まれ、頂上では360度のパノラマ。
東に太平洋、南に台北市街、西に淡水、北に陽明山国家公園の山々。
山頂の標識の写真を撮るのに5,6分並ばねばならないほど大勢の人々。
現地の人に写真を撮ってもらったり、逆に岩の上から撮影を頼まれたり。
お互い見当がつくから謝謝さえ言えればOK。
続いて東峰に向かう。
日差しが強く、こちらから登ってくる人たちはキツそうだ。
小油坑からのルートは北斜面で直射日光に当たらないが、こちらは一転して暑い。
200mほどで東峰1107 m。こちらは主峰ほど混雑していない。
主峰より太平洋が間近に見える気がする。
そして今回、ヤマレコ地図にルートのない南峰へ。
ヤマレコ地図を見ながら、南峰への分岐から笹を掻き分けて進む。
ルートは明瞭だが土で滑りやすい箇所が多く、破線ルート相当。
一人スライドして、驚いたように声をかけてくれた。
「サウスピーク」と言うと安心したように「ナンボン(南峰)」と指を指して教えてくれた。
道に迷っているのかと心配してくれたようだった。
距離は短く、すぐ南峰1058mに到達。
ここは何もなく、眺望も笹で遮られるが、向かいに主峰と東峰が見られる。
ここから麓のバス停までの下山ルートはGPSログを参考に作成した。
事前に何も情報がないが、踏み跡があるなら大丈夫だろうと突入。
ところが急斜面の笹藪のなか滑りやすい土むき出しコース。
両手で左右の笹にしがみつきながら一歩進む。
想像を遥かに越える難路。
そうは言っても晴れた今日はベストコンディションに違いない。
きっとこれが亜熱帯の登山なのだと考え、時間がかかっても悪路を降り切るという決意で対峙した。
点々と掲げられた「中華民国山岳協会」の札に廃道ではないことを確認し、励まされる。
ピンクテープは多くロストすることはないが、分岐は要注意。
以下の3ヶ所がログで引き返しているところ。
金露宮(遠路)の標識では右に行く。
ロープが現れたら下山方向を確認。
民家が現れたら砂利道を少し進むと下りの石段が現れる。
あとは石段で車道にたどり着いた。ホッとした❗
悪路の距離は長くないが、とにかく笹にしがみついて一歩ずつ下るのでとんでもなく時間がかかる。
ヤマレコの体力度1, ペース1.0〜1.1と出ているが、普段ペース0.4〜0.5で歩いている自分としては、この強烈な難路を考慮すれば、体感的には体力度4、ペース0.5〜0.6だった。
よろしければ、午後の登山ログもご参考に。
台北の秘密の人気スポット軍艦岩・北投熱海岩場
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7865653.html
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