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Yamareco

記録ID: 7865659
全員に公開
ハイキング
アジア

台北最高峰!七星山主峰〜南峰から難路の下山

2025年03月01日(土) [日帰り]
 - 拍手
森野遊人 その他1人
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:42
距離
4.7km
登り
304m
下り
462m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:40
休憩
0:23
合計
3:03
距離 4.7km 登り 304m 下り 462m
8:35
12
小油坑バス停
8:47
8:49
47
9:36
9:53
10
10:03
10:07
9
10:16
82
11:38
竹子湖路2-2號バス停
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
士林捷運站(MRT士林駅)〜バスR5〜大都会客運陽明山站〜バス124, 108〜小油坑
下山ポイントのバス停は竹子湖路2-2號
コース状況/
危険箇所等
七星山南峰からの笹藪コースはスリリングな難路です
その他周辺情報 徒歩10分に紫明渓歩道温泉露頭
極上の自然湧出の硫黄泉で顔や腕を洗ったり足湯ができる
https://maps.app.goo.gl/sbaZeMu9W43Yo8ty8
他の登山客が携行する食事の写真を撮っていたので真似します
左が蛋餅(タンピン)一箱40元
右が卵入り蔥抓餅(ツォンジュアビン)一箱60元
2025年03月01日 08:31撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
1
3/1 8:31
他の登山客が携行する食事の写真を撮っていたので真似します
左が蛋餅(タンピン)一箱40元
右が卵入り蔥抓餅(ツォンジュアビン)一箱60元
トイレ、ゴミ箱あり
2025年03月01日 08:31撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 8:31
トイレ、ゴミ箱あり
ビジターセンターは9:00開館
2025年03月01日 08:36撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 8:36
ビジターセンターは9:00開館
日本にも同じような光景は多いが、石垣はレアかも知れない
2025年03月01日 08:36撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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日本にも同じような光景は多いが、石垣はレアかも知れない
遊歩道にボッケあり
2025年03月01日 08:38撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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遊歩道にボッケあり
小油坑山へ
2025年03月01日 08:46撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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小油坑山へ
このような笹藪へのナゾの分岐が多数
2025年03月01日 08:47撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 8:47
このような笹藪へのナゾの分岐が多数
小油坑山の山頂から南側に小油坑がよく見える
2025年03月01日 08:47撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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小油坑山の山頂から南側に小油坑がよく見える
山頂から北側に小観音山と竹子山
2025年03月01日 08:48撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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山頂から北側に小観音山と竹子山
七星山への登山開始
台北縦走第3弾の看板
2025年03月01日 08:54撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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七星山への登山開始
台北縦走第3弾の看板
登山道が小油坑の真上に差し掛かると硫化水素が吹き上がりテンションアップ
2025年03月01日 09:00撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 9:00
登山道が小油坑の真上に差し掛かると硫化水素が吹き上がりテンションアップ
噴気の谷を登る
この時間に下山してくる人も結構いた
2025年03月01日 09:03撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 9:03
噴気の谷を登る
この時間に下山してくる人も結構いた
こういう噴気のすぐ脇に登山道がある
日本だと噴気エリアに入らせないことが多いので、楽しい
2025年03月01日 09:09撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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こういう噴気のすぐ脇に登山道がある
日本だと噴気エリアに入らせないことが多いので、楽しい
噴気と台北市内が一つのアングルに収まる
贅沢過ぎる!!
2025年03月01日 09:15撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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噴気と台北市内が一つのアングルに収まる
贅沢過ぎる!!
その噴気にはフレッシュな硫黄の針状結晶
2025年03月01日 09:16撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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その噴気にはフレッシュな硫黄の針状結晶
途中の展望台から西を望む
右上の山影は観音山
東シナ海から一気に611m
2025年03月01日 09:36撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 9:36
途中の展望台から西を望む
右上の山影は観音山
東シナ海から一気に611m
七星山主峰1120m
2025年03月01日 09:48撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 9:48
七星山主峰1120m
高尾エリアのハンドメイド石地蔵みたいな
2025年03月01日 09:49撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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高尾エリアのハンドメイド石地蔵みたいな
七星山東峰1107m
東側には太平洋まで見渡せました
2025年03月01日 10:03撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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七星山東峰1107m
東側には太平洋まで見渡せました
東峰から主峰を望む
2025年03月01日 10:06撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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東峰から主峰を望む
主峰の直ぐ東側の岩場からも太平洋がよく見えます
2025年03月01日 10:15撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 10:15
主峰の直ぐ東側の岩場からも太平洋がよく見えます
ここが南峰への分岐
2025年03月01日 10:24撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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ここが南峰への分岐
笹藪の中の土や岩は滑ります
朝露で濡れます
2025年03月01日 10:26撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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笹藪の中の土や岩は滑ります
朝露で濡れます
南峰から主峰を望む
2025年03月01日 10:30撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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南峰から主峰を望む
三角点みたいなものもあります
2025年03月01日 10:30撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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三角点みたいなものもあります
南峰から先は様相が一変
ルートはあるが半分藪漕ぎ
2025年03月01日 10:32撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 10:32
南峰から先は様相が一変
ルートはあるが半分藪漕ぎ
写真から分かりづらいが、滑りやすい笹の葉と土の急傾斜を笹にしがみ付いて急降下を続ける
2025年03月01日 10:34撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 10:34
写真から分かりづらいが、滑りやすい笹の葉と土の急傾斜を笹にしがみ付いて急降下を続ける
この薄れた登山隊の札がどれほど勇気づけてくれたことか!
2025年03月01日 10:43撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 10:43
この薄れた登山隊の札がどれほど勇気づけてくれたことか!
新しい中華民国山岳協会哈哈登山隊の札
でも今にして思えば哈哈登山隊って本当にあるのかな
2025年03月01日 10:49撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 10:49
新しい中華民国山岳協会哈哈登山隊の札
でも今にして思えば哈哈登山隊って本当にあるのかな
ここで迷いました!
ここは右に行きます
2025年03月01日 10:51撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 10:51
ここで迷いました!
ここは右に行きます
別の登山隊の印も!
励まされる!
2025年03月01日 11:11撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 11:11
別の登山隊の印も!
励まされる!
体長5cmくらいの小さなトカゲ
2025年03月01日 11:13撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 11:13
体長5cmくらいの小さなトカゲ
これが正しい下山のロープ(一瞬登る)
間違えると北への登りのロープに遭遇します
2025年03月01日 11:17撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 11:17
これが正しい下山のロープ(一瞬登る)
間違えると北への登りのロープに遭遇します
犬のうるさい民家の前でこの景色が見えたら砂利の林道を少し進みます
2025年03月01日 11:28撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 11:28
犬のうるさい民家の前でこの景色が見えたら砂利の林道を少し進みます
大岩に南無阿弥陀仏の文字
岩をそのまま御神体とするか、仏教的な意味付けをするか
確かに違う文化圏なんですね
2025年03月01日 11:35撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 11:35
大岩に南無阿弥陀仏の文字
岩をそのまま御神体とするか、仏教的な意味付けをするか
確かに違う文化圏なんですね
竹子湖路2-2號バス停の登山口
七星山とある
難路と覚悟すべし
2025年03月01日 11:40撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3/1 11:40
竹子湖路2-2號バス停の登山口
七星山とある
難路と覚悟すべし
下山後に立ち寄った紫明渓歩道温泉露頭
足湯にはもったいないほどの極上の硫黄泉
2025年03月01日 12:59撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3/1 12:59
下山後に立ち寄った紫明渓歩道温泉露頭
足湯にはもったいないほどの極上の硫黄泉

感想

ついに念願の台北最高峰・七星山主峰に登る。
陽明山行きバスR5(大都會客運)は始発の地下鉄剣潭駅でも乗れるが、次の士林駅で乗った。

土曜の朝、車内は登山客で8割ほど埋まっていた。
ここにも同じ趣味の人たちが大勢いることに感動。

陽明山站でバス108に乗り換えて、小油坑バス停下車(124も可)。
車内で別の登山客が降りる場所を親切に教えてくれた。謝謝。

トイレあり。
ビジターセンターは9時オープン。

小油坑の山肌から噴気が上がり、遊歩道にはボッケが湧く。
さすが霧島火山帯の最南端。
噴気近くには硫黄採掘の跡と思われる石垣。
日本の火山地帯と全く同じ光景が海外で見られて感慨深い。

小油坑山は小油坑とは反対側の小高い丘。
笹藪を刈って歩きやすい石畳が頂上まで続く。
小油坑を正面から見るのに適していた。

笹藪の中からガサゴソ音がする。
よく見ると細い道が縦横に張り巡らされ複数の人がいた。
ネマガリタケみたいなものを採っていたのかも知れないが不明。

ビジターセンターに降りると、裏の売店は8:50には開けていた。
山バッジはなかったが、飲み物や菓子類はある。

バスは頻繁にやって来て、登山客も多い。
これより台湾縦走第三コース・七星山への登山を開始。

先ほど見た小油坑から続く噴気の谷筋に沿って登る。
説明書きによると、この谷に吹き込む北東の風と噴気が独特の植生を生み出しているとのこと。
噴気の中を登れば、硫化水素が漂いテンションが上がる。

「こんちは」と言う日本の感覚で「ニーハオ」と言うと「ザオ」と返ってきた。
どうやら朝の登山の挨拶は「ザオ(早)」らしい。
「ザオ」と言うと「ザオ」が返ってくるので、すれ違うたびに「ザオ」で挨拶。
四声が適当でもカタコトで通じるじゃないか!
気分爽快で突き進む。

噴気と台北市内が同じアングルに収まるスポットもある。
火山大国日本でも100万都市と噴気が一枚に収まるスポットはなかろう。

登山口から1.6kmで七星山主峰1120mに到着。
天気に恵まれ、頂上では360度のパノラマ。
東に太平洋、南に台北市街、西に淡水、北に陽明山国家公園の山々。
山頂の標識の写真を撮るのに5,6分並ばねばならないほど大勢の人々。
現地の人に写真を撮ってもらったり、逆に岩の上から撮影を頼まれたり。
お互い見当がつくから謝謝さえ言えればOK。

続いて東峰に向かう。
日差しが強く、こちらから登ってくる人たちはキツそうだ。
小油坑からのルートは北斜面で直射日光に当たらないが、こちらは一転して暑い。
200mほどで東峰1107 m。こちらは主峰ほど混雑していない。
主峰より太平洋が間近に見える気がする。

そして今回、ヤマレコ地図にルートのない南峰へ。
ヤマレコ地図を見ながら、南峰への分岐から笹を掻き分けて進む。
ルートは明瞭だが土で滑りやすい箇所が多く、破線ルート相当。
一人スライドして、驚いたように声をかけてくれた。

「サウスピーク」と言うと安心したように「ナンボン(南峰)」と指を指して教えてくれた。
道に迷っているのかと心配してくれたようだった。
距離は短く、すぐ南峰1058mに到達。
ここは何もなく、眺望も笹で遮られるが、向かいに主峰と東峰が見られる。

ここから麓のバス停までの下山ルートはGPSログを参考に作成した。
事前に何も情報がないが、踏み跡があるなら大丈夫だろうと突入。

ところが急斜面の笹藪のなか滑りやすい土むき出しコース。
両手で左右の笹にしがみつきながら一歩進む。
想像を遥かに越える難路。
そうは言っても晴れた今日はベストコンディションに違いない。
きっとこれが亜熱帯の登山なのだと考え、時間がかかっても悪路を降り切るという決意で対峙した。
点々と掲げられた「中華民国山岳協会」の札に廃道ではないことを確認し、励まされる。

ピンクテープは多くロストすることはないが、分岐は要注意。
以下の3ヶ所がログで引き返しているところ。

金露宮(遠路)の標識では右に行く。
ロープが現れたら下山方向を確認。
民家が現れたら砂利道を少し進むと下りの石段が現れる。

あとは石段で車道にたどり着いた。ホッとした❗

悪路の距離は長くないが、とにかく笹にしがみついて一歩ずつ下るのでとんでもなく時間がかかる。
ヤマレコの体力度1, ペース1.0〜1.1と出ているが、普段ペース0.4〜0.5で歩いている自分としては、この強烈な難路を考慮すれば、体感的には体力度4、ペース0.5〜0.6だった。

よろしければ、午後の登山ログもご参考に。
台北の秘密の人気スポット軍艦岩・北投熱海岩場
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7865653.html

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