七種山
兵庫県
Lunasa
体力度について
- GPS
- 08:00
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 1,047m
- 下り
- 1,065m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 8:17
作門寺山門あたりから花粉症の薬が効いてきて強烈な眠気。ペースダウンしてたと思います。
| 天候 | 晴れのち曇り。12時半11℃@麓 花粉多め。もう羽虫が飛んでいました。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
帰り）JR播但線・福崎駅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
□全体的に急登と激下りの連続。しかし概ね鎖やロープに頼らずいける。 ■奥山〜七種槍の尾根は難所の連続。分県登山ガイドでは兵庫県最高ランクの技術度★3だが、岩はフリクションが効くし崖下を覗きこむようなところは少ないので思ったほど恐怖感はなかった。★2の白髪岳の方が怖かった。（個人の感想です） 雨後や積雪、凍結があると急上昇しそう。2,3日前に雨が降ったはずだが尾根は乾いていた。 ■七種槍〜七種山 P552の手前の急登がすごかった。 ■七種山〜七種の滝 激下り。足の置き場を考えつつ下る感じ。こちらはまだ地面が湿っていた。 ■七種の滝〜 ハイキングコース。 □福崎駅から辻川への国道312号やその続きの道は狭い割に車の交通量が多くて歩きにくい。脇道を通った方がいいかも。 |
| その他周辺情報 | 福崎駅隣の観光交流センターにカフェとお土産物の売店。このカフェは本当に飲み物しかないが、辻川山公園にあるもちむぎの館と途中の辻川観光交流センター内ガジカレーは食事もできる。福崎駅北にあった福ふく温泉は2021年閉業、残念。 逆コースだと甘地駅の周りには商店などは見当たらず。改札外にトイレ。 |
写真
峠の地蔵。みんなの足あとが薄いので少し不安でしたが普通の舗装路でした。西国三十三所古道でもあるみたい。道端の茂みに雉♂がいました。はばたきの音にびっくり。
2
田口奥池。明治13年の大水害で決壊して失われた2つの溜池を補う形で大正時代に築造された溜池。七種川の水を集めて水量豊富らしく縁から水が流れ出ています。水も結構澄んでる。
1
動物の骨。シカかな。他にも部品が。登山道のすごく判りやすいところにありましたが、こんなきれいに骨だけになるまでずっとここにあったんでしょうか…
3
北東に播但線と市川沿いの細長い平地が見えます。中央やや右一番高く見えるのがこの前登った笠形山。奥に小さく頭だけ覗かせている千ヶ峰。
2
中央のお椀を伏せたような山の左に段ヶ峰 (11032m) の尾根。右に白岩山 (973m)、さらに右、頭だけ出している千ヶ峰 (1005m)。1000m級はまだ雪がありますね。
2
このP552まではすごい急登。みんなの足あとが全然ついていませんが本当に市川町に下りられるんですかね。地蔵鎌尾根とかの難路に普通に誘導してくるみたいですし、ここの道標。
2
辻川山公園。河童のガタロウ。駅の河童ガジロウと兄弟。1時間に4回顔を出すみたいです。ちょうどいいタイミングでした。右端の犬が食い入るように見つめています。
2
足元のシンバル持ったモモンガ？が可愛い。妖怪の銅像は何体もありましたがどれも細部がハイクオリティ。ストーリーを感じさせるデザインも素敵。
3
柳田國男の生家。中は田の字に4部屋。柳田國男が「日本一小さい家」と記しているのはそんなことはないんじゃと思いますが、何しろ8人兄弟なので…
2
旧神崎郡役所を改造した歴史民俗資料館。見学無料。中は撮影NGでしたが、郡長室とか古い什器とかなかなか趣が。もちろん洋館の外装もいいですね。
3
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
フリース
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
軽アイゼン
トレッキングポール
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図（地形図）
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
|
|---|
感想
『分県登山ガイド』兵庫県の山に登ってきました。今年中のコンプリートを目指したいと言いながらしばらくサボっていたのは残りが少なくなって、見ごろの季節を待っていたり、技術やアプローチが難しい山ばかりになってきたから。しかしようやく春めいてきて雪もなさそうなので福崎の七種山へ。岩場が難しく事故死者もある山なので積雪があるかもしれない時期にはとてもとても。
普通は播但線福崎駅から向かうのでしょうが、その北隣の甘地駅からでも同じくらいの距離なのでそちらからスタート。福崎には帰りに寄りますし。播但線は学生さんの乗客が多いですね。駅から山里の道を小一時間ばかり歩いて青少年活動センター、田口奥池の向こうから入山。いきなりの急登です。ここで花粉症が強く出始めたので薬を服用。くしゃみや目のかゆみに気を取られるとここからの難所で思わぬ不覚をとるかも。もっとも眠気も心配なのですが。
稜線に出ると「滑落注意」の看板のある難所の岩場が3,4か所とびとびに登場します。難所を抜けて、これで終わりかな、惜しいようなホッとしたようなと思っているとまた出てくるという感じ。そんなに長く緊張を維持できないのでいい感じです。緩めの稜線では景色を楽しむ余裕もあります。幸い難しいところで前から人が来たりはしませんでした。七種槍に近づくころ後ろから時おり熊鈴の音が聞こえていたのですが、縦走路から少し外れて七種槍頂上で休憩して景色を眺めている間に鈴の音が近づいて遠ざかって行きました。槍はスルーされたようです。
その後七種山分岐で休憩中のハイカーさんに遭遇。おそらくさっき追い越して行った人でしょう。すぐにでも出発されるような態勢でしたがその後鈴の音が聞こえなかったので七種薬師の方に向かわれたようですね。七種山頂上には先客がお二人。頂上直下につなぎ岩という奇岩があってすぐ下に見えていたのですが、すごい激下りで集中力が切れていたのを感じていたので怖気づいてスルー。もう一つ笠岩というのもあってこちらは途中まで行ったのですが結構まだありそうだったので頂上に引き返しました。
七種の滝までも結構な下りでロープもちょいちょい出てきます。結構考えてルートを選ばないといけない感じ。ちょうど左膝が痛んでなおさらきつかったです。今日登り始めから違和感があったのですが歩いているうちに少しづつ増してきました。大抵は歩き始めると消えるんですけどね。心当たりもないし何だろう…後を引かないといいけど。登って来る男女2人組とすれ違いました。今日お会いしたハイカーさんはこれで全部。意外な少なさです。人気の山だと思っていましたがまだちょっと寒かったですかね。
あと七種の滝で家族4人組が。お父さんらしい人に頂上までの時間を訊かれたので「登りだと50分（ヤマレココースタイム）くらいですね。でも登りはよくても下りがちょっと怖いですよ（なので往復には時間がかかるかもしれませんよ）」とお答えしました。小さい子がいたので。見届けずに出発しましたがどうされたでしょう。ちなみに現地の案内地図だと確か登り35分になっていましたね。道標は難路にも誘導してくるし、福崎町は上級者向けのハードモード。
そうそう七種の滝はよかったですよ。間近に見える落差の大きい滝。水量は少ないですが、細い水流が岩に当たるごとに角度を変えてなかなか趣があります。
ふたたび長い田舎道を福崎駅へ。ここで薬が効いてきたか緊張が切れたかで強烈な眠気が。バス停に快適そうなベンチでもあれば80分後のコミバスを待っていたかもしれません。バスのサルビア号はもう来ていましたが。どうにか福崎駅まで辿り着いてベンチで休憩。パンを食べると少し眠気が薄れたので予定通り辻川へ。
辻川山公園で柳田國男の記念館や妖怪の像などを見学。ついでに後背の辻川山（丘という方が近いですが）を縦走。頂上には展望台と、郷土の歌人岸上大作の解説板がありました。展望台から岸上大作ゆかりの地が一望できます。帰りにもちむぎの館と辻川観光交流センターに立ち寄ってお土産を買ったのですがどちらも昼食営業はもう終わっていました。行きに寄ればよかった。
福崎駅に戻ると電車はちょうど出たばかりでしたが、人のいない駅前でガジロウチューブから現れる河童を動画に収めることができました。姫路駅のホームでまたえきそば（今度はきつね）を食べて新快速で帰りました。姫路からの新快速は坐れていいですね。
さて今日の七種山ですが、構えていたほど怖いところ危険なところはなく、むしろほどよい難しさが楽しい山でした。岩場をロープや鎖に頼らずどうやって登るかルートを考えるのは面白いですね。尾根からの展望や滝のような見どころもありますし。つなぎ岩とか笠岩といった奇岩もあるらしいのですが、今回両方スルーしてしまったのでまた来るのもいいですね。その時はもう少し実力をつけて薬師峯も合わせた三山縦走をしたいものです。
公共交通だと登山口まで行き帰りの歩きが長いのは残念ですが片道はコミュニティバスを使ってもいいかも。行きがバスだと多少遅めの出発になりますが、山自体はそう大きくなく時間もかからないので何とかなりますし。逆に往復歩く覚悟を決めるかタクシーでも奢って1日フルに使えば福崎を観光する時間もできますしね。妖怪の像はまだコンプリートしていないので、そっちもまた見に来たいところ。七種山と福崎観光おススメです。
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