九鬼山-高畑山-倉岳山
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,499m
- 下り
- 1,606m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
田野倉駅〜九鬼山 -富士急大月駅から2つ目の小ぢんまりとした田野倉駅で下車し九鬼山登山口まで車道を歩きます。 登山計画書を提出するポストは見当たりませんでした。 九鬼山登山口には礼金峠(面白い名の峠ですが)ルートと池の山ルートがありますが、山頂までの距離が短い池の山ルートを進みます。 登山口脇の小さな沢を渡って登りが始まります。細い杉林の上りルートですが、入ったとたんに蜘蛛の巣に引っかかりました。 地図ケースで蜘蛛の巣を払いながら進みます。 そのうちに踏み跡を伸びた野草が覆ったルートが続きます。 ほとんどヤブコギ状態です。 踏み跡をよく見ながら歩いていると蜘蛛の巣に引っかかります。 目の前と足元を交互に見ながら進みますが、光の加減で見落とすと顔にばっちり蜘蛛の巣攻撃を受けます。 15分程登ったところで小形山集落が見晴らせる場所に出ます。 中央自動車道河口湖線の高架とまっすぐに伸びたJR東海のリニアモーターカーの実験線が眼下に見えます。 今日の天候は曇り、視界はもやっています。 今日の縦走予定の九鬼、高畑、倉岳は秀麗富嶽十二景の9番と10番に選ばれた富士展望の山ですがこの状態では期待できません。 やがて禾生(かせい)からのルートに合流します。 「これより先急坂」の建て看板より登りが急になりますが、それほどの急坂ではありません。 天狗岩という見晴らし所の道標が出ていましたが、見晴らしは期待できなかったのでパスしました。 やがて高畑山への分岐の先が山頂です。 九鬼山頂はそれほど広くはありませんが、視界をさえぎる樹木もなく大気の状態がよければ眺望が堪能できそうです。 九鬼山頂は秀麗富嶽十二景の十番山頂に選ばれています。 丸太で組んだ腰を下ろすベンチ状のものがひとつありました。 三角点があります。 九鬼山〜高指山・桐木差山 -九鬼山からやや急な坂を下ります。 すぐのヤブコギが始まります。 踏み跡もあまり明確ではない箇所があり立ち止まって周囲を観察する回数が増えてきます。 立派な赤松林がところどころにあり、松林の中のルートはその両側に「立入禁止」をいう警告表示テープを巻いたシ松ノ木があるのでルートを間違うことはないですが、松林でないところはその表示がありませんので踏み跡を見失いやすくなります。 松林の「立入禁止」の表示は植生の保護のためかと思っていましたが、後ほど倉岳山頂で会った方曰く、松茸を盗られないための表示ではないかとのことでした。 ルートを見失いながら何とかルートに復帰することを繰り返しているうちに、復帰できず間違ったまましばらく進んでしまい、ここはじっくり地図とコンパスの睨めっこと、地形観察の無手勝流読図で自分のいる位置を判断し、進んできたルートを戻りました。 戻ってみると小さいですが鈴懸峠方面と記した道標が樹木に付けてありました。 確信がないまま立ち止まって状況を確認せず進むとこんなことになるのでしょうね。 今後の反省材料です。 小さな登り下りを経てやがて高指山頂に到着します。 高指山頂は樹木に囲まれた展望の無い狭い山頂です。 15分ほどの少しのアップダウンで桐木差山頂です。 桐木差山〜鈴の音峠〜大桑山、高畑山登山口 -ほとんど休憩を取ることなくやや急な下りを鈴の音峠へ向かいます。 30分程で舗装された林道の峠に到着です。舗装の林道を下って行くとすぐに大桑山、高畑山方面への車道の分岐です。 大桑、高畑山方面の車道はNTTの無線中継所のメンテナンス用の道路で林道ではありません。 チェーンを張ったゲートで一般車両の進入を規制しています。 メンテナンス道路を緩やかに登っていくとやがてこれから向かう大桑山が見えてきます。 大桑、高畑山への入り口には道標が設置されていますので夜間でなければ見落とすことは無いでしょう。 大桑山、高畑山登山口〜大桑山を経て高畑山 -大桑山への登りは藪に覆われたところはありますが、ルートははっきりしています。 50分弱で大桑山頂に到着します。大桑山頂も樹木に覆われた狭い山頂で当然展望は望めません。 大桑山頂からやや急な下りです。 尾根伝いのルートを進み、再び藪を掻き分けながら進みます。 高指山から大桑山を過ぎて岩稜までの間の藪には野薔薇のような茨のある野草が多くあり、気をつけないと肌に刺さります。 少し開けたところで眼下に大月ガーデンゴルフクラブの9番ホールと思われるグリーンが見えます。 やがて岩稜が始まります。 ルートに盆栽のような岩割り松がありました。なかなか風情があります。 と、なんと両側が切立った幅50cmほどの岩を4mほど乗り切らなければなりません。 馬乗りでズリズリと進みました。(いきがって落ちてしまっては下も子もありませので...。) この岩道から10分程で高畑山頂です。 高畑山頂やや広く、丸太で組んだ腰掛が1基あります。秀麗富岳十二景の九番山頂であることを記した案内板が設置されています。 南側に唐沢尾根が屏風のように広がっています。 三角点があります。 高畑山〜倉岳山 -高畑山からはよく整備されたルートになります。 20分ほど下って少し登ると天神山頂です。 樹木で囲まれていて展望はありません。 山頂を越えて下っていくと穴路峠という鳥沢駅へ向かうルートへの分岐に出ます。 すぐに倉岳山へ登りが始まります。 立派な赤松林の中を進み、山頂直下の急坂を登ると、ここもやや広い倉岳山頂です。 南北とも展望があり、北側には扇山、百蔵山方面が望めます。 南側は唐松尾根、そして富士山が望めますが本日はダメでした。 ちなみに、倉岳山頂は高畑山頂と秀麗富嶽十二景の九番山頂となっています。 倉岳山〜梁川駅 -少しガレた急坂を下りるとやがて整備された尾根道になり20分ほどで梁川駅への分岐に出ます。 分岐から10分程でこのルート唯一の水場に到着します。 ベンチが設置してあり梁川口から登ってくる山行者の最初の休憩場として利用されているのでしょう。 水場から月夜根沢に沿って下っていきます。 緩やかな長い下りが続きます。 何度か沢を渡りますが、飛び石がおいてありますので余程大雨で水量が多くない限り問題ありません。 水場から40分ほどで梁川側登山口にでます。 ここには登山計画書を提出するポストが用意されています。 桂川に架かる梁川大橋から渓谷を見下ろし、甲州街道へ出て右へ行くとすぐのところに梁川駅入り口があります。 |
写真
感想
お盆休み以降も暑い日が続いたので、結局少し暑さが和らいだ三連休の最終日に約一月半ぶりの山歩きで大月近くの低山に行ってみました。
また、膝が痛くなって鈍足山行になる可能性が高いので、高尾行きの立川駅4:40発の電車に乗るべく自宅から駅まで約25分の距離を歩き始めましたが、すぐにタクシーの空車が来ましたので、軟弱にもタクシー乗ってしまいました。(苦笑)
中央線で立川から高尾まで行き、大月行きの普通電車に乗り換え、さらに富士急行線に乗り田野倉駅で降りました。
朝早いので乗り継ぎが悪く、立川駅の高尾方面の4:40の初電に乗っても田野倉駅へ着いたのは6:28です。
富士急の乗客は10人ほど、田野倉駅で降りたのは私のみ。出札の年配の女性駅員さんに丁寧に「ありがとうございました」と挨拶されました。
九鬼山の登山口までは田んぼの中の道を歩きますが、稲穂が黄色く色づき頭をたれて収穫を待っていました。
田野倉という地名ですので昔から稲作が盛んで、倉に保存するほどの収穫があったのでしょうかね。
登山口には計画書を提出するポストがありませんが、事前にヤマレコで作成した計画書を山梨県警に送信しておきました。
さて、九鬼山へ登り始めたとたんに顔にばっちり蜘蛛の巣がかかります。そしてしばらく登ってゆくと今度は藪コギ状態。
この状態はずーとではありませんが高畑山まで続きます。ということは田野倉から高畑山へのルートは山行者が少ないということでしょう。
そんなにつまらないルートだとは思いませんが。
山頂の手前で藪の中からゴソゴソと物音が聞こえてきましたので、身構えて目を凝らしたところ、体長60cmくらいの子イノシシが2頭、餌を探してうろついているところでした。
私に気付いてあわてて逃げていきましたが、どこかにいる親イノシシのところへ行ったのでしょう。
場合によっては親イノシシの威嚇攻撃を受けたかもしれませんがこちらがジーッとしていたのがよかったのでしょうかね。
でも2頭の子イノシシはかわいかったですよ。
九鬼山からの下りで例のごとく左膝が痛くなり始めました。
またかと思いながら時々休みながらゆっくり下りますがスローペースで情けなくなります。
しかも、藪コギでルートを間違え、先が思いやられましたが、鈴の音峠を過ぎて、大桑・高畑山登山口の脇の舗装道路でしばらく寝転がり、休憩後、膝のストレッチをし、山行を続けたところ、高畑山を過ぎたあたりから痛みが和らぎました。
でも、下りでは時々膝を休める意味でストップしながらでしたので、コースタイムより時間がかかってしまい、なんだか情けなくなりました。
倉岳山から梁川駅への下りは緩やかですが距離がありますので特に時間がかかってしまいました。山歩きしながら鍛えるしかないですね。
本日出会った方は、高畑山頂で1名、山頂下で1名、その先の下りで登ってこられた方とすれ違い、倉岳山頂で2名の計4名でした。
高畑山頂でお会いした方は富士山の展望がすばらしいのでよく来られているとのことでしたので、このルートはあまり人は多くないのかとお尋ねしたところ、「いつも少ないですね。」とおっしゃってました。
全線に渡りルート脇の樹木の幹に「立入禁止」と印刷されたビニルテープが巻いてあるので、植生の保護のための注意書きかと思っていましたが、倉岳山頂でお会いした方が、赤松林など松茸が取れる地区なので、一般の人に収穫されないように「立入禁止」と警告しているとのことでした。
そういうことでしたか。
藪コギあり、膝痛ありの17kmの10時間ほどの山行でややくたびれましたが、のんびりと歩けたルートでした。
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