岡山市&玉野市 山初め~瀬戸雲海~八丈岩山~立石~貝殻富士



- GPS
- 04:04
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 571m
- 下り
- 555m
コースタイム
- 山行
- 3:11
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 4:01
歩行距離8.5km、歩行時間3時間、歩行数14,900歩
天候 | 晴れ(雲量7) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大半が散策道で道がよく整備されていました。比較的急な傾斜は階段状になっており、安全に山行ができました。ただし、立石<写真21~27>への道はザレた滑りやすい急傾斜で階段状ではありません。周辺の木や岩に手をかける場合は、ネズの針のような葉やテンの糞などに注意が必要です。 道標はメジャーなコースはしっかりと設置されているのですが、比較的マイナーな所には何も道しるべがなく、読図を頼りに正確なルートを判断する必要があります。畑池<写真39、40>の南西の鉄塔道入口、畑山峠から北東に延びる市境沿いの道への入口には赤テープがあります。適当に歩いても車道に合流するので、いざというときは進路が分かりやすい車道にエスケープはできます。 通常の山行は上って下るのでしょうが、この山域は頂上付近に駐車場とビューポイントがいくつかあるので、先に山のピークで眺望や今回のような雲海を楽しみ、後から下りながら、岩巡りや散策するのもありかと思います。 |
その他周辺情報 | この山域を含む児島半島には八丈岩山の南にある一番札所中蔵院から立石近くにある八十八番札所明王院まで児島八十八ヶ所霊場巡りができます。江戸時代後期に開かれた霊場で、全行程は約140kmあります。 玉野は海の幸もおいしいですが、たまの自衛艦カレーやたまの温玉めしなど玉野特有のグルメが味わえる店が複数あります。詳細は「玉野市観光まっぷ(HP)」に掲載されています。 |
写真
三頂山の斜石とでも言いましょうか、このアングルで倒れることなく維持しています。連れはヤマレコで見て一度やってみたかったのだそうです。一瞬、怪物に飲み込まれるシーンにも見えました(*^_^*)
この辺りの山域は岩が山肌に露出している所が多いです。三頂山登山口(駐車場)<写真01>から貝殻山までは、市境沿いに歩行専用道がありますが、けっこうワイルドなようです。ここから南東に進み、分岐からザレた細道を立石に向かって下ります。連れは下りに時間がかかったため、立石往復で20分程でした。
そして、フィナーレは、南から見た“立石三兄弟”揃い踏みです。その背後には八丈岩山が見えています。周辺は立石遺跡といい、古くから信仰の対象だったと考えられています。戦前までは牛神様と呼ばれ、麓には出店があったそうです。
<写真28>の岩場より立石越しに鉾島(ほこじま)とさらに奥の大入崎(半島)を望みました。鉾島は地形図では陸続きですが、Mapion,Yahoo,Googleの地図は完全に島になっています。後者は伊能忠敬の地図を未だに引きずっているのかもしれません。
足元より下が見えない程、ほぼ垂直に切りたった崖状態です。連れは片足を浮かせてなんとか立石とのツーショットを撮りました。この絶壁から命を断つ覚悟で身をのり出し、仏の世界を覗く修行が施されたら一気に煩悩が吹っ飛びそうです。
両提池までは行かず、三頂山園地の道標に従って八丈岩山の北東、標高80m地点まで下りてくると、湿地や東屋があり、「ももたろうの森」と命名されていました。国民宿舎桃太郎荘が取り壊されて三頂山園地になったようです。
三頂山園地内でなんと、梅の花がいくつか開花していました。これも正月縁起物として、自分の心の中にしまっておこうと思います(*^_^*)
周辺の道にはロープが張られ立ち入り禁止のようだったので、舗装道路に出ることにしました。
三頂山園地には広い駐車場があり、気軽に周辺を散策できます。背後にある標高150m程度しかない二つの山も地味ながら気持ちを和ませてくれました。ここから舗装道路に出て新池峠から遠足道に入りました。
遠足道を折り返し畑池<写真39、40>へと続く道に入る前に貝殻山市民憩いの森まで行ってみました。八丈岩山尾根を背後に何か大きな生き物らしきものが…よく見ると、丸太でできた恐竜でした。勝手に“マルタウルス”と名付けました。
南南西に1つだけポツンと見えました。こんなデカい石をそれより小さい石の上に置くなんて、きっと宇宙人かダイダラボッチの仕業でしょう!?しばらくすると岩盤の上をちょろちょろと水が流れているところを過ぎ、舗装道路に出ました。
畑池畔にはジョウビタキがいました。オスは頭が銀白色、顔は黒色、腹は赤茶色でかなり目立っています。かなり警戒心がなく、フレン鳥ー(フレンドリー)ですが、見た目では怖いんだか、可愛いんだかよくわかりません。ちなみに、メスは地味ですがつぶらな瞳がキュートです。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
2016年山初めは八丈岩山を中心とした山域となりました。自然現象の偶然も重なり、結果的には山初めにふさわしい山行となりました。
★山初めサプライズその1「瀬戸雲海」
この日の天気は晴れでしたが、雲量が7ぐらいの微妙な晴れでした。四方を海に囲まれたこの山域で期待するのはオーシャンビューです。ところが、現地に入ってその期待は見事に裏切られてしまいました。瀬戸内海に浮かぶ島々がほとんど見えないぐらい視界が効きません。PM2.5の影響なのか単なる気象現象なのか、展望地の多いこの山域においては致命的でした。ところが、登山を開始して程なく、自然の神様が我々に微笑んでくれました。なんと、我々の目の前に広がったのは、水の海ではなく、雲の海だったのです。岡山県には弥高山(やたかやま)、大芦(おおあし)高原、備中松山城などの有名な雲海スポットがいくつかあります。何れも標高が500m前後から600m前後です。ところが、今回の山域は高い所でも300mにも満たない低山です。つまり、標高200m前後の位置に雲海ができていたのです。まだ午前8時台であったために、放射冷却された冷たい空気が瀬戸内海の暖かい水に接して蒸気霧が発生したこと、晴れなのに湿度が比較的高いこと、周囲を海や川に囲まれ元々湿度が高い山域であることなど、雲海を発生させるメカニズムが偶然に重なったために生じたのでしょう。登山開始早々幸運を感じました。(^◇^)
★山初めサプライズその2「ローソク岩観音」
この山域は写真でもいくつか紹介しているように、岩が露出した所が多く、特に立石は楽しみにしていました。最初に目に飛び込んできた立石は期待を裏切らない景観でした<写真21~27>。そして、ここでも自然の神様が我々に微笑んでくれました。立石のすぐ近くにくると、突然、太陽が立石のてっぺんに重なったのです。その姿はまるで立石というローソクに灯がともったように映りました<写真20>。まるで日の出観音のように後光が差していました。この瞬間の立石を“ローソク岩観音”と名付けて、新年の願い事をしました。「2016年も年間継続して健康でありますように!」
★山初めサプライズその3「貝殻富士&逆さ富士」
正月の験担ぎの山と言えば、“富士”です。しかし、正月にリアル富士山に登る程、体力も気力も装備も余裕もありません。ならば、地元にある富士ということで、貝殻富士を目指すことにしました。通常は多くの人が南の貝殻山からアプローチするのでしょうが、今回は北にある畑池からアプローチをすることにしました。実はこの畑池から見る貝殻富士が一番、富士の山に見えます。さらに、ベストビューポイントを探しているうちに、畑池の東から見た貝殻富士の山容がもっとも美しく、しかも水面に逆さ富士がうつっていることに気づきました<写真39>。にわかに、ここが我々のパワースポットになりました。
この他にも梅の開花<写真33>など想定外のサプライズがありました。
これを書いている日(1月4日)の午前は天気予報では晴れにもかかわらず、数十m前の山が見えない程、霧が立ち込めていました。PM2.5が多いとの予報が出ていましたので、その影響も大きいと思いますが、標高200m辺りの景観はもしかして雲海となっているのかもしれません。あることが悲観的な状況であっても、異なる別の何かが新たな刺激を与えてくれます。素敵なことに気づけた山行でした。
2016年も心と体の健康維持のために、ヤマレコを続けていこうと思います。
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