記録ID: 7928985
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雪山ハイキング
甲信越
守門の向こう側 純白の袴腰そして黒姫へ
2025年03月22日(土) [日帰り]



- GPS
- 10:09
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,383m
- 下り
- 1,387m
コースタイム
天候 | 晴れ、ただし強風、春霞 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◇登山道はありません ◇早朝には凍みていた雪が日が上がるとみるみる緩んだ。稜線では重いながらも新雪を楽しめたが、下山の頃にはズボズボグズグズ。 ◇稜線までは数日前のスキートレースあり、大変助かりました、ありがとうございました ◇稜線に上がってからはノントレース、所により雪庇の張り出し、崩落、隠れクラックなどに要注意 ◇雪崩注意箇所多数 |
その他周辺情報 | ◇おいらこの湯(@600円) |
写真
装備
個人装備 |
スノーシュー
ストック
アイゼン
ピッケル
|
---|
感想
浅草岳へ向かうたくさんの登山者を横目に、雪壁の低い箇所を見つけて駐車、朝焼けの中を歩き出した。幸い数日前のスキートレースが早朝はまだ凍みている。春先は雪崩に注意すべき地形ではあるが、雪崩やデブリはほとんど見受けられず、ひたすらに今季の大雪に埋め尽くされた雪原を進んだ。
稜線に上がれば待ち焦がれた袴腰との出会い、まず守門黒姫からその雄姿を眺めるつもりでいたのだが、いてもたってもいられずそのまま袴腰へと向かう。ここからはノントレース、駒ノ神直下でアイゼンへと換装し急登に備える。さらなる強風に晒されるも、純白の雪稜をゆく喜びが辛さを大いに上回る。顔に叩きつける雪煙すら、歓迎で舞い上がっているように感じるほどだった。
ピッケルを突き刺しようやく上がった袴腰、こちらからの守門の主稜線が新鮮だ。霞んではいるけれど浅草岳も毛猛も越後三山も、粟ヶ岳や川内の山々も、皆私を祝福してくれている。
それでもこの強風ではゆっくりもしていられない、黒姫にも行きたい。黒姫から今いるこの袴腰を眺めたい。向かう黒姫へは、一見穏やかな稜線に見えていたけれどなかなかどうして、アップダウンのみならず、雪庇の張り出しや崩落、際どいトラバースなどがあり案外時間がかかった。ようやくの黒姫からはすぐそこに思い出の八十里越、そしてついさっきまでいた袴腰が、春空の下、鋭いながらも柔らかに優しく微笑んでいた。
稜線からスキーヤーとボーダー数名が見えたけれど、結局誰とも会うことなく無事下山の途についた。春霞と静寂の山旅だった。
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コメント
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最初の橋の通過を核心部と思ってくれている人がいて嬉しいです。😁
あこ怖すぎ。。
そうですよね、下山を開始した時からこの橋を渡ることを思い出して、ズボズボしながらもずっとドキドキでした。あのまま少しずつ溶けるのでしょうか、いやどこかが割れるのでしょうね。両脇にストックをつくとスカスカでした。
それにしても雪壁がすごかったです!
我々の黒姫レコのコメントで初めて知りましたが、無雪季の橋は手摺や床が処々無いそうで、橋そのものがヤバイ様です。
一度読んでみて下さい。
え?!と思いすぐに拝見しました。kastinさんのコメントですね。読んで青ざめました、そんな橋だったとは。雪が緩んでヒビが入っていたら、ストーン!!となりかねない?(・・;)まさに知らぬが仏でした…
動物達も利用する橋やスノーブリッジ、ある意味雪って偉大ですよね(^^)
うらやましいです。私も八十里越には心残りがいろいろあります。
八十里越といえば、その道とブナに惹かれて通い続けていたakoさんの「ブナの沢旅」が閉じられたのは寂しいです。
ある年の同じ日に丸山岳にいた縁で知ることになりその後出会うことになるのですが、その文体と南会津への思いに魅せられて長くファンでいました。うす甘い自己陶酔からも、変人じみた個性主義の熱狂からも自由であった記録は、今思うと聡明で正気でとても貴重な手記でしたね。これからはcheeさんに期待するしかないですよ。
新緑のころ、八十里のブナに会いにまた出かけてみます。すてきな記録をありがとうございます。
私の浅い山歴と経験ですから、思い出といってもまだまだ薄っぺらなものかもしれませんが、やはり苦労して歩いたところほど、そしてやはり泊まり装備でゆっくりじっくり歩いたところほど、思い入れは強くなります。この山から見えたあの山へ、あの稜線へ、次から次へと歩きたい場所や見たい景色があらわれて、夢が尽きることはありません。
akoさんの手記については私も幾度となく拝見し、いつかお会いしたいと思っていました。閉じられたのですね、残念です…。あの辺りのどこかでお会いできることを祈るばかりです。
ブナといえばどうやら今回歩いた黒姫周辺も素晴らしいブナの原生林が保たれているようですね。新緑の芽吹きの頃はさぞかし美しいのだろうと想像しながらひたすらに歩いておりました。
厳冬期はあっという間に終わってしまいましたが、残雪と新緑のコントラストが美しい季節がやってくるのも楽しみですね(^^)
この日、守門岳の頂からその先へと続く袴腰をずっと眺めていました!
3月も終わりに近づいたというのに、真っ白な雪の美しさに見惚れた日でした☃️
あの頂きに、cheeさんがいらっしゃったんですね♪
cheeさんの記録を拝見すると、道なき道を歩く喜びをいつも感じます🤗
同じ日に、同じ景色を共有できていたこと、とても嬉しく思います😌
また、どこかのお山でお会いできるのを楽しみにしてます🥰
あら!近くにいらしたんですね(^^)
強風予報が不安な日でしたが、気温高く助けられましたよね。雪はグズグズでしたが(笑) 時間があれば袴岳へも…と思っていたのですが、欲張り過ぎずまたのお楽しみとしました。
さすが豪雪地魚沼の守門岳、3月も下旬というのに真っ白で、春霞にも負けず絶景を見せてくれましたよね◎
ようやくあちらの山々にも向かう季節になりますね。またお会いできる日を楽しみにしています(^^)
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