乗鞍岳BC(ハクノリじゃない方)


- GPS
- 07:14
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,173m
- 下り
- 1,187m
コースタイム
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 7:15
天候 | 曇り時々光がさす 濃いガスに巻かれる時もあったが、滑走時は視界あり ガスに巻かれた時はミストサウナかと思うほどめちゃくちゃ暑かった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
休暇村の駐車場から少し上がったところに、「ゲレンデ内登攀禁止」の看板あり。 ここで撤退か?と思ったが、営業時間内のゲレンデ内登攀を禁止する内容だった。 登山者への下山時のルートの指定もあり、こうやって指示してくれると登山者的には助かるので大変ありがたい。 |
その他周辺情報 | スキー場の営業は終わったが、スキー場から少し降りたカフェふきのとうが通しで営業していた。 焼肉丼1250円。漬物とお味噌汁付き。 |
写真
感想
【感想】
"やるぞ山スキー"
山スキーに興味を持ったのは6~7年前。
九州でうまれ、九州で育ってきた私にスノースポーツは無縁の世界で、スキーの経験は高校の修学旅行の志賀高原のみ。
仕事柄、転勤族の私は「転勤するまでは沢登り、クライミングに注力しよう。転勤したらスキー始めよう」と心に決めいていた。
しかし幸か不幸かなかなか異動の声がかからずしばらくの間沢と岩に熱中する。
そして、ようやく2024年春に名古屋勤務が命じられた。
名古屋からだと近場のゲレンデまで1.5~2時間。白馬も4時間あれば行けるし東海勢の山スキーヤーもいる。これはスキーを始める絶好の機会だと思った。
夏ボーナスは道具の購入に全額ベットw
友達のアドレスを受けブーツを買いに白馬まで走り、板を買い(しかも2枚)、ゴーグルを買い準備は万端。
12月には無事シーズンイン。
友達と滑ったり、スクール入ったり、妻と滑ったり、AvSarを受講してみたり。
1月中旬、少しスキーに慣れてきたころに変に転倒し膝を負傷。
中程度の靭帯(MCL)損傷。1か月強制レスト。
今までガツガツ滑っていたが、とたんに転倒することに恐怖心を覚えるようになる。
ドクターストップが解除になってからはゆっくりと、無理のない範囲でリハビリ。最初の数回はかなり怖かったし、転倒したとき打撲的な痛みで「再発したか」とへこんだ。(実際は装具の金具の圧痛だった)
リハビリも兼ねて徹底的に基礎練。動画とってもらったり、スクール・友人にもたくさん教えてもらった。シール歩行の基本も教えてもらう機会があった。
何とか滑走日数も30日近くなり、少しずつ滑れるようになり「そろそろ山に滑りに行ってもいいのでは・・・」という気持ちが芽生えてきたころにちょうどかなちゃんから「2日山滑りにいかない?」とお誘いをいただく。返事はYesしかありませんでしたw
グループラインに追加していただき、初対面3人で最初会うまではドキドキしていたけど同年代だし、かなちゃんの友人だしまあ大丈夫でしょ。と思っていた。
実際に会ってみるとみんな気さくだし、初対面とは思えないぐらいフレンドリーに接してくれた。
前書きが長くなりすぎた。宣言通りの引くほどの長文・・・。
齢を取ったせいかどんどん文章が長くなる・・・・。(笑)
さて、駐車場で身支度を整えていざ入山。ビーコンチェックからスタートする。
AvSARでもビーコンチェックはやったので、手順を振り返ることができて良かった。
乗鞍だけはゲレンデ営業期間中であればリフトトップからアクセスできるらしいが、今シーズンの営業は3/30に終了。ゲレンデ内を歩くこととした。
オフシーズンのゲレンデを歩くという、ちょっといけない事をしている背徳感を胸にどんどんと進んでいく。おしゃべりをしつつ、休憩も多めに取りながら摩利支天岳付近まで標高を上げる。
斜面を見ながらたくとかなちゃんが「この斜面ストップっぽくない?」「もう少し上がったら雪いいのでは?」「あっちの斜面よさそう」と話していて、「ああ、そういう"自分が行きたいところを自分で決められる”という山のスタイル、すごく好きだな」って感じていた。歩いてルーファイしているだけだけど、それだけで十分楽しかった。
久々の標高2000m越えに喘ぎながらもドロップポイントまでハイクアップ。いよいよ滑走。シールはがしたりブーツ・ビンディングのモードチェンジをしたりとやる事が多い。この辺の手際の良さは後々重要になってきそう・・・。
さて、準備が整ったところで、たくが先導。雪は悪くない!とのこと。
念願の初滑走。慣れない雪質、重いザックという事もあり正直ビビりながら滑っていたがとても気持ちよかった。
"僕は山を滑ったんだ"それだけで胸がいっぱいだった。
そこからいったん急斜面を何とか滑り降り(転ばないようにほんとに必死だったw)、あとはワイワイと楽しく滑っていく。かなちゃん、たくはもちろん、ほかのデビュー,2回目の二人も今年からスキー始めたとは思えないぐらい上手だった。僕も練習頑張ろうという刺激になった。
それからはストップスノーでみんなと「難しいねーー」と話しつつ、太ももを殺されながらも無事下山。
怪我をせずに降りてくるという最低ミッションもクリア。
上り5時間ほどかかったが、あっという間の下山だった。スキーの機動力やっぱりすごいなぁ。
下山したらスキーを並べて記念撮影。念願のやつ(笑)
近場のカフェでおなかを満たす。牛丼とみそ汁と漬物。胃に染みた~~。
超長文になってしまったけど、本当に山スキーを始められてよかった。
自分が山スキーに求めるものも明確になった。
そんな最高なスキーデビューをこのメンバーで迎えられて心から嬉しく思う。
【メモ】
・入山時シールは張っておく、ウォークモードにしておくと〇
忘れ物防止にもなりそう笑
・シールハイク、キックターンは要練習。トップが引っかかりがち。
・滑走への切り替えにやることが多く、漏れが発生しそう。また、今日はゆるふわだったけどこのあたりのモードチェンジの時短は重要になってきそう。
・ブーツはコーチス120HV。片足1800gと比較的重ためだったが意外と問題なし。
・靴擦れも無し。アプローチシューズから使いまわした熱成型インソールの調子も良かった。
・今回は標高差1100、距離5.5km程だったが意外と歩けた。久々の登山+標高という事でなかなかバテたし、おなかもすいた。しばらく行動食多めがいいかも。
・筋肉不足か歩き方の問題か、股関節がかなり張った。
・板,ビンディング(QST106+ATK)は滑走者の技術不足で特にわからず。
しかし初心者ながら、とく困ることもなかった。
・念のためのアイゼンピッケルがリンクス+クオークと登攀仕様の物しかもっていない為、軽量なものが欲しくなる。沼(笑)
・慣れない山板+慣れない雪質+ザックありの三重苦で全然思うように滑れなかった。
・ゲレンデで撮ったログと地形図を比較していたおかげか、地形図上の斜度感と実際の感覚は概ね一致していた。「この斜面はいけそうだな」「この等高線の詰まり方は怖そう・・」と思っていたところは実際にその通りだった。
・計画段階でラインを考えつつ、実際にフィールドで「どこを滑るか?」と思慮する流れは沢登りと同様に感じた。たぶん私好きなやつ。美しいラインを引きたくなる。
・下山時も各々好きなように滑って楽しかった。これもまるで沢のよう(笑)
・どのような斜面でも確実に滑り降りる練習は必須だと思った。
・思いのほか気温が高く、ハイク時はTシャツ一枚で十分だった。
・とりあえず(トランシーバー)特小を持って行ったが便利だった。
さやかとあやかから、「今度たくが、私たちをBCに有給とって連れてってくれるらしい〜かなこさんも予定合えば来てくださいよ〜」と言われていた。
私もパウダーが落ち着いて自分の山も少し下火になってきた。
そして、その日がちょうどタカティから聞いていた休みの日と重なっていた。
ちょうどいい機会だし、一気に山スキーデビューしてもらう絶好の機会だな、と思ったので、タカティにも声をかけて、天気の都合や、みんなの住んでる場所からちょうど中間くらいをとってMt乗鞍の方の乗鞍岳に行くことにした。
乗鞍チョイスの理由としては、
・下は斜度が急なところもなく、撤退するにしても最悪林道もあるので帰ってきやすい
・乗鞍は風が強いイメージだがこの日は風がない予報だった
・程よく景色もよく、山スキーの良さが伝わりやすそう
などなど。
ちなみにメンバー紹介
さやか:私の高校の後輩。2024年の春に仕事を辞めると言うので、カナダでロングトレイル一緒に歩かない?と声をかけたらカナダに来てくれて、去年の夏一緒に2ヶ月ほどカナダを旅した仲。人生でほとんどスキーをしたことがなかったが、12月に白馬でスキーしたら楽しかったらしく、その1、2週間後には住むところを見つけて白馬に引っ越してきた。フッ軽。
あやか:2023年11月に私と時をほぼ同じくして、カナダにワーホリで入国。
インスタでたまたま知り合い、2024年4月、初対面なのに私と一緒に2週間くらいカナダとアメリカを一緒に旅した。その後さやかと私のカナダロングトレイル中もトレイルエンジェルしてくれたり、一緒に歩いてくれたりした。
去年の秋に日本に帰国し、冬は白馬で働く!スキーも始める!と言って、今シーズンスキーを始めた。同じくフッ軽。アイスが好き。
たく:6,7年前に私が後立山縦走をしていた時に鳴沢岳?くらいで連絡先を交換した同い年。数年間連絡をとっていなかったが私が3年前に、山スキーに行く相手が当時ほぼおらず誰かいないかなと思った時に「そういえば数年前に稜線で連絡先を交換した男の子、冬はバックカントリーしてるって言ってた!!!」と思い出したように連絡し、その後私とBCに行くようになる。私がカナダにいる時に「夏何してる?カナダ遊びに行こうかな!」といい、私とさやかのロングトレイル30日中の一番ハイライトの超景色が良くて、超晴れてた10日間だけ参加した強運の持ち主。動物が好き。
タカティ:SNSで数年前からフォロワーさんで、コロナ禍に私が九州に沢旅行に行った時に一緒に遊んでくれて、その登攀力の高さに驚いた。同い年。
以前から、山スキーをやりたいと言っていて、今年名古屋に転勤してきたのを機にスキーを始め今年滑走30日程度。五竜のゲレンデでセッションしていたし、そろそろ山スキーデビューできると、スキーの練習も楽しくなるだろうから、山に行けたらいいなと思っていたここ最近だった。
朝6時に休暇村集合予定だったが、白馬住みの私とあやかが乗り合わせて行く予定で私が乗鞍までの運転時間の計算を間違えてしまっており、6時半集合に変えてもらった。申し訳ない。さやかも途中から合流し、乗鞍高原を目指す。
駐車場に6時30分前にはみんな集合。
シールを貼るのが初めてだったりするメンバーもいるので、ゆっくり準備。
ビーコンチェックも、念入りに説明しながら行った。
天気は思っていたより悪くなさそう。途中まではシールハイクは難なくみんなクリア。途中で1箇所急なところがあり、キックターンにみんな苦戦していたがいい練習になっていたと思う。
2500mあたりの景色のいいところまで登って、もうここでいいんじゃね?と思ったが、たくがもう少し斜度があるところまで登ったほうが滑走楽しいから登ろう!と言うのでもう少し登ることに。
摩利支天と富士見岳の間のコルまで登ろうと思ったが、ガスが出てきて、いつ視界がなくなるかもわからなかったので、早々に準備してドロップ。
摩利支天と富士見岳の間の沢も形は良さそうだったが、白く雪が溜まっており「あれはストップスノー、、、、」となり、尾根の方が茶色く、新雪が飛ばされており良さそうということで、尾根を滑ることに。
上の方の風で雪が飛ばされているところはザラメでいい感じ。
ところどころストップ雪が出現する難しいコンディションではあったが、みんな今シーズンスキーを始めたとは思えないくらい上手!!!
その後、位ヶ原山荘手前まで滑って少し登り返して登りトレース下山。
ほぼ全てストップスノーだったが
下山中に「ストップだねー」と言うと、「ねーー、滑るの難しいーーーでも楽しいーーーー!!!」と言っており、純粋にみんな山を楽しんでくれていたので、連れて行った甲斐があると言うもんです。私も楽しかったです!ありがとう!!!!
これからのみんなの成長が楽しみ!
また山行きましょうね!
アイス好きのアヤカです 笑
今シーズン12/25におぴぐとスキーレッスンを受けて、人生初 板を履くところから始めたスキー。
冬〜GWまで白馬に住んでるため滑走日数50日ほど。(これでもローカルにしては少ない方らしい笑)
BC行けるようになって本当に幸せ頑張って良かった!
初BCは栂池の天狗原だったのでハイクアップも短めだったが、今回は乗鞍岳ということで前回より標高差も距離も伸びた。
山スキーで標高の高いところを滑るのが初めてだったので景色とかいろいろ感激でした〜
あんだけ高い標高歩くのもなんだか久々で、後半バテバテだったな。。
滑走はほぼストップスノーだったので足がパンパンになった笑
カナダでGDTを歩いた4人で山スキーに行ってるのもなんだか不思議な感じで感慨深かった。
今回がきっかけでタカティに知り合えたのも嬉しかったなあ。
おぴぐ&タカティ、デビューおめでとう♡
◎反省点&良かった所
・ハイクアップ中、ビンディングをウォークモード(ロック)にしていなかったため、急斜面でズルっと滑った時に板が外れてしまった時があった。(板流れの危険性)ウォークモードにするのは絶対忘れない。
・滑走、歩行の切り替え作業(シール貼ったり剥がしたり)がもたつきがちなのでテキパキできるよう意識する
・2月からゲレンデでもずっと山板を履いて練習していたので、山で実際に滑る時も普段と同じ感覚で滑れたのが良かった
・何より楽しめたのが良かった
かなちゃん&たくやん アテンドありがとう!
みんなまた山行こうー!
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