難台山〜館岸山〜加賀田山〜御殿山〜吾国山


- GPS
- 09:39
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,251m
- 下り
- 1,249m
コースタイム
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 9:38
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
3月中旬には全然見られなかったカタクリの花を見たくて,再び吾国山を訪れる計画を立てた。序に未だ踏んでいない館岸山,加賀田山もめぐる周回コースとした。4時に自宅を出,5時10分に道祖神峠に着き,林道脇の空き地に駐車する。何故か,ボンネットを開けた無人の車が道端に1台停まっていた。山道を走ってきてエンストでもしたのだろうか?
既に十分に明るいので,そそくさと準備をして出発する。気温2℃で無風なので暖かい。車止めのチェーンのある処から山路は左に分岐し,更に5分足らずで長沢に降りる路と分岐している。周回した後に再びこの分岐を通る予定だ。一登りして429mの三角点を確認してすぐの処で,再び長沢への分岐に出る。ここは少し入った所から藪が煩そうに見えたが,そのうち機会があれば歩いてみようかとは思う。すずらん群生地への分岐を過ぎると,20分ほどで難台山に到着した。腰を下ろして筑波山系を眺めながら,小休止を取る。今は山座同定できるほど馴染みになった光景だ。
15分ほどで屏風岩に到着する。中央にクラックが走り,登ってみたくなるが,上の方は木曜日までの雨の名残か水が滴っていた。左右に踏み跡があるので,一寸裏側まで覗いてから次のポイントへ向かう。天狗の奥庭で再度,筑波山を眺めた後,獅子ヶ鼻を過ぎて3分ほどで駒場への分岐に至る。道標も立っていて踏み跡もしっかりしている。100mほど下ると林道に出合うが,道標には「駒場」とは逆方向に「200m先行止まり」と記されている。地形図を見ると,林道の先にも徒歩道が記されているので,ダメもとでそちらに行ってみると,地形図通りに路がついていた。ただ,場所によって深いわだちができていて歩きにくい。多分,オフロードバイクが乗り入れたのだろう。その後,ほぼ地形図通りの路を進み,「首洗いの滝」標識が立つところまで進む。標識脇の踏み跡を3分ほど辿ると滝に出た。想像していたより落差のある滝で,水流は細いが中々に立派だった。滝の上部を見たいのと,地形図には更に上の方に小さな建物の記号があったので,何なのかを確認しようと思い,左岸側の小ルンゼから尾根を登ってみた。周りを笹藪に囲まれた廃屋が残されていて,林道への出口には「日本植物研究所」と書かれた看板が倒れていた。
その後,小田五郎の難台城址碑を経由して「沢向きの滝」に出る。先ほどの滝よりも水量は多いが,傾斜が緩く,容易に登って行けそうだった。沢の出合で腰を下ろしておにぎりをほうばっていると,林道を向こう側から来た人が体操を始めた。地元の人で毎朝,この辺りで体操するのが日課だそうだ。
この先は車道歩きになるが,交通量が少ないので周囲の山並みや種々の花を眺めながら歩く。羽梨山神社に到着し,記念石碑を読んでみると,元は平安時代初期に建立されたもので,更級日記にも出て来るらしい。その後,遷宮して現在地に移ったらしい。この辺りは,本当に色々な歴史がある地だなと感心する。
歩くこと数分で館岸山のハイキングコース入り口に到着する。ここから先の路は良いが,幾つもの路と交錯している。主要な所には道標が立っているが,無い所では地形図と照らし合わせながら進むことになる。幾つかの道標には「希望の広場」の名が出てきたが,何処のことを指しているか判然としなかった。一面が雑草で覆われた空地のことを言っていたのかもしれないが・・。館岸山の頂には手書きで山名が書かれた木の札が立っていた。元々の文字が薄れてしまったので上書きしたのかもしれない。切り株に腰を下ろして休憩するが,すぐ脇にある砕石工場の方から重機の音が絶え間なく聞こえて来た。周囲は樹木で眺望も無いので,そこそこに歩き出す。
踏み跡はしっかりしているが,時々,蜘蛛の巣に引っ掛かる。冬の間には出会わなかったが,又,そんな季節になったのか。383mの三角点を見て,10分足らずで小ピークへ。何も標識が見当たらなかったが,周囲の状況から加賀田山と判断する。ここも眺望が無いので,直ぐに歩き始める。
小さなアップダウンを繰り返して,御殿山に到着する。去年の12月以来である。ここまで,もう少し道迷いなどするかと思ったが,歩き易い路で少し拍子抜けした。ただ,足の方はかなり重くなってはいた。
御殿山の西側斜面を長沢峠まで下り,更に北山(374m三角点)に登り返す。ここも山名標はなく,赤い境界石が埋まっていた。周りを探すと,路から少し離れた処に三角点が鎮座していた。朝方晴れていた空には雲が多くなり,先ほど上着を脱いで半袖だけになっていたので少し肌寒いくらいだった。この少し先,地形図上で路が3方向に分かれている処で方角が少しあやふやになり,少し戻って確認などしたが,それ以外は特に問題もなく進んだ。
途中,二人のハイカーとすれ違った後,バイクの音が響いてきた。広めの林道に出たと思ったら,下からバイクが土煙を巻き上げながら目の前を通り過ぎて行った。何でこんな所を走るのかなぁと思いながらその道を進んで行くと,バイクの休憩所が出てきた。先ほどからの路は少し山腹を巻いているのに,地形図の路は尾根上を通っているので,おかしいなとは思っていたのだが。帰ってから確認すると,オフロードコースができていたようだ。休憩所から少し先のヘアピンカーブで尾根の方向に踏み跡が付いていたのでそちらに進むと,本来の登山路に出られた。そこから20分ほどで道祖神峠に帰り着く。
ここから旧洗心館キャンプ場までは,これまで歩いたことのない車道を使った。キャンプ場のすぐ手前の林道脇に何台かが停められる駐車場があったので,次回からはここを利用しようと思う。更に,林道を使って「切り通し」まで進み,カタクリの群生地に至る。前回は葉っぱだけの寒々した風景だったのが,一変して紫色の花が一面に開いていた。ここを目当てに来る人も多いようで,何人もの人がそぞろ歩いていた。十分に堪能した後,広場のベンチで一休み。そこから吾国山まではほんの一息。北側を眺めると北関東自動車道やゴルフ場が目立つ。視程は余りないが,何年か前に登った雨巻山らしき頂が見えた。西には筑波山系がずらっと並んでいる。
山頂から少し下った所から,今日の行程ー館岸山,加賀田山,御殿山,北山ーがすっかり見渡せた。その奥には白っぽい建物群の更に向こうに海が見えた。多分,日本原子力研究開発機構の建屋だろう。その後,旧洗心館キャンプ場を経由して徒歩道で道祖神峠まで戻った。ほぼ予定通りの時刻だった。1時間20分のドライブで,17時前に帰宅できた。
今回は割と楽勝の積りだったが,後半で脚に来た。前回山行から10日経っており,その間,天候のせいもあって余り運動しなかったせいだろう。やはり普段の運動が大事。そろそろ低山は虫が煩くなってくる季節に入ってきたようだ。行き先を少し高い山に変えていこう。
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