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記録ID: 80
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沢登り
谷川・武尊

米子沢〜巻機山

2003年09月14日(日) [日帰り]
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コースタイム

13日20:40朝霞台出発
14日0:20   1:00桜坂駐車場にて合流、幕営、宴会
   2:30 就寝
   6:00 どうにか起床 
   7:25 テン場出発 河原歩きは堰堤が多くしんどいので林道をいく
   7:35 沢にはいる まだしばらく河原歩き
   8:00 30M滝少し手前で登攀装備をつける 
   9:15 3段40mの左を派手に高巻いて降りる
   9:28 小滝の手前で1本
   10:00 出発
   10:20  ゴルジュ帯にはいる
   12:24  二俣
   12:51  巻機小屋到着
   13:24  休憩後、巻機ピーク目指して出発
   13:40  登頂
   13:50  下山開始
   16:40  桜坂駐車場に到着
         
あとはお風呂にいってご飯食べて帰りました。朝霞台に着いたのが22:30ごろか
な?
沢にはいったら楽しむのに一生懸命で、細かい時間をメモるのを忘れてしまいました。
すまんです。
とりあえず楽しかったです。二俣を左に入ってから、両サイドに木いちごがどっさり
なっていて、ひたすら食べてて置いていかれました。
ブルーベリーもあった。すっぱかったけど。
感想はスーパーkanちゃん、宜しくお願いします。
天候 曇のち晴
過去天気図(気象庁) 2003年09月の天気図
巻機山山頂

感想

3連休の谷間だというのに、土曜の夜は先週同時刻と比べても2倍以上の交通量であっ
た。
そもそも二子玉川園駅を集合場所に選んだのが間違い。一通が多いうえ高島屋前の道路
も路駐が多く全然進まない。KERO車と塩沢石打SAで23:00に待ち合わせ予定であっ
たが、1時間以上も遅れてしまった。
おまけに車のガスがほとんどない!焦った。期待していた塩沢石打SAのガソリンスタ
ンドはこの時間は完全に閉まっている。料金所の方に尋ねたら「すぐ右折して国道17
号に当たったらまた右折すれば24時間があるよ」とのこと。コンビニ併設の所であっ
たので、明日の食事や酒も買い出しできた。

清水集落から巻機山方面へ左折し、やや細くなる舗装道路を道なりに行けば「駐車場料
金所」と書かれた小さな小屋の建つ駐車スペースが左に出てくる。
「ここ桜坂駐車場?」車は十数台で一杯になりそうな所。暗がりだったし、まだ空いて
いたのでここの端で邪魔にならないように幕営する。

天気予報通り晩から早朝にかけて雨が降る。そんなことが朝寝坊を誘い6時過ぎに起
床。何とか曇っていたのでボソボソ支度を開始する。明るくなってからわかったが、す
ぐ先にトイレと水道さらに先が米子橋、そして本当の桜坂駐車場があった。しかし巻機
山登山者の車ですでに満車状態。百名山はやはり人気があるようで。

今回のメンバーはことクライミングに関しては登れるやつらばかりだったので、遅出の
時間も気にせず7:20スタート。
米子沢への入渓方法は事前情報だと「井戸尾根を3合目まで登り少し藪を漕いで入渓」
「米子橋から直接入渓(しかしいきなり高い堰堤が3つある)」「堰堤工事用の林道を
使い入渓」など幾つかあるようだが、米子橋手前の駐車場前から、いかにもそれらしい
舗装された林道が伸びていたので迷わず歩を進める。鎖をまたぎ緩い登りの林道を10
分少々歩くと分岐点。そのまままっすぐ進めば米子沢最上部の堰堤手前に出た。

堰堤は真ん中が通過できるように空いている作りで苦もなく通過。しばらくは水の伏流
しているゴーロ帯を歩く。
先の方には、まさに「天に向かって伸びている」という表現が相応しい支沢である「ナ
メ沢」が一筋の滝となって滑り落ちている。第一の滝である30mナメ滝の手前で遡行準
備をする。

ナメ沢を左に見送ると3段40m滝が姿を現す。左側を高巻く踏み跡は急な木登りで、沢
から何だか離れていくようで、やや不安になるけれども、数十m登ってから水平に20m
ほど行き、足下の小枝に巻かれた赤テープ(見落としやすいかも)の所で沢に向かって
降りている。
ナメや小滝、噴水状のナメ滝を快適に登ると、先の方にこれまた見事な12mスダレ状の
滝が左の支沢から流れるように見えてくる。下まで行ってみると、この滝は支沢の滝で
はなく、右の本流が横向きに落ちているものであった。美瀑・・・米子の一つのハイラ
イトであろう。ここは右側のカンテを簡単にクリア。
 
いよいよ核心?のゴルジュ帯。僕らは気づかなかったが、15m滝の先でどうやら左岸に
明瞭な踏み跡があり、これを高巻きルートと思って入るとどんどん沢から離され、踏み
跡も消えてしまうそうだ。大ナメ入口の滝で、左岸の藪からひょっこり出てきた2人組
パーティがそれにはまったらしい。

ゴルジュ帯はそれほどきわどい滝はない。7m滝は右側のチムニーからフットジャムで
も決めれば簡単に乗り越せる。2段10m滝は右壁を登り落ち口へ向かってトラバース。
(少し外傾しているので慎重に)ハングっぽい20m滝は右壁に見た目より安定したバン
ドがあるが、落ちたら致命傷となるだけにやはり慎重に。

そして大ナメ入口にかかる2段12m滝。下部は右から登り左へ移動すると、垂直に近い
壁に残置ハーケンと白いスリングがルート上に3本くらいある。スリングがもうクタク
タになっていたので、自前のスリングを掛けてA0で容易に抜けた。

さてさてここからは米子名物の大ナメ帯。フェルトシューズ足裏全体でしっかりと歩け
ば大丈夫。
ただ水流の中や乾いた所でも油断すれば滑るので、遊びが遊びでなくならないように注
意。

次第に沢の傾斜も落ちて両サイドが草原状になる。沢もほぼ平らな平穏な様相になり最
高に幸福な気分になれた。奥の二俣には「この沢は入渓禁止」と書かれた支柱が立てら
れており、巻機山山頂に詰める右俣は植生保護のため遡行禁止らしい。左俣に入ると木
イチゴやブルーベリーがそこいらじゅうに生っていた。ややすっぱいながらも山の恩恵
に預かって更に幸せ。

少し進めば左の藪内に伸びる明確な踏み跡が出てきた。20mも登れば目の前に避難小屋
とたくさんの登山者が現れ、とにかくおもしろかった沢の遡行は終了となった。

ロープは念のため一カ所だけFIXを張ったが、沢や岩の初心者クラス以外はすべてフ
リーで登れると思う。(A0は一カ所あったけれども)

避難小屋からの眺めは米子沢右俣と左俣くっきり見えてなかなか。小屋の裏にはトイレ
もある。
そして、折角ここまで来たのだからと言って百名山ハンターに早変わり。巻機山頂と書
かれたプレートのあるピークまでは20分もかからない。生憎まだ曇天であったが、アル
ペン踊り教祖が今回参加したことで、久しぶりにカモの会名物「アルペン踊り」(巻機
バージョン)を踊ってしまった^^;; いつぞやはTV番組ハナマルの掲示板にも「山頂
で楽しそうにアルペン踊りを歌って踊っている集団を見た」との投稿を目にしたが、そ
れは当会のことである。ちゃんとした山岳会だよぉ〜、この踊りも中根穂高氏直伝だし
ね。

ニセ巻機山あたりから抜けるような秋の真っ青な青空が広がり、最高の贅沢感だった。
高巻き、直登、へつり、スラブ、詰めは草原・・・と、フランス料理のフルコース的な
沢。井戸尾根の五合目スペースからは、本日遡った米子沢が俯瞰できる、というおまけ
付きである。

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