阿武隈川水系 逢瀬川源流域継続 三ノ沢 二ノ沢 大滝渓谷

- GPS
- 05:23
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 934m
- 下り
- 935m
コースタイム
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:23
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレなし。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
阿武隈川水系 逢瀬川源流域 継続遡行 ラバー向き 水量多い 雪渓上部にあり 魚影は見ないが釣り師二組 ■アプローチ 駐車地点からゲート脇を通り林道を歩く。しばらく歩くと、以前大滝渓谷の駐車場として使われてた広いスペースに着き、この場所が大滝川と二ノ沢川の二俣になっている。林道から沢へは楽に入渓出来る。 歩き出しから入渓まで10分ちょい。 ■三ノ沢遡行 体感1級 二ノ沢川を遡行し、500mの右岸から流れ込む三ノ沢に入る。 三ノ沢は至って平凡。水量の多いこの日は小滝やナメもそれなりの見映えだったが、その小滝も数えるくらいしかなくガッカリ。 上部は雪渓だらけ。865Pの北側を乗っ越し、二ノ沢左俣の下降に入る。 ■二ノ沢左俣下降 遡行するなら体感2級下 こちらも上部は雪渓。雪渓が切れてきた辺りから、怒涛の滝ラッシュで大当たりの沢だった。 短い区間に絶え間なく滝は続き、この沢を遡行に選ばなかった事を激しく後悔した。 滝はどれもクライムダウンか小さく巻いて下降。おそらく全ての滝が直登可能だと思うので、この沢を遡行したらかなり面白いと思う。 560mで右俣との出合い到着。 ■二ノ沢右俣遡行 体感2級下 出合いから急なゴーロで、水量が多かったので連瀑のように見える。 次第に傾斜はさらに増し、滝のようになったゴーロを登るといよいよ迫力の滝が出る。さらにいい滝は続き水線から直登しまくると、750m二俣ではどちらも10m程の見事な両門の滝が現れて、その素晴らしさと嬉しさに涙が込み上げた。 ここは稜線に近い右俣の滝を選択し、水線から直登。おそらく左俣の滝も直登出来ると思う。 滝を越えると、その先にも水量豊富なナメ滝が勢いよく流れており素晴らしい渓相。次第に残雪が増えて遡行しづらくなったので、右岸斜面に上がり、雪を踏みながら稜線コルへ詰め上がる。 ■大滝渓谷下降 遡行するなら体感1級上 P922の西側を通り、大滝渓谷の源頭へ向かう。こちらも源頭部は雪渓。 大滝渓谷は平凡。上部に8m程のいい滝が1本あるくらいで、名前である肝心の大滝はない。 それより3本の支流の方が遡行すれば面白そうだった。 何もないゴーロを爆速で下降して行くと、右岸左岸に踏み跡が出たら消えたりしてきて次第に明瞭な道になる。 490mの右岸から滝で出合う二俣地点には、以前の大滝渓谷駐車場が立派に残り、ここで脱渓とした。 脱渓地点から駐車場までは、林道歩き15分程。 |
写真
装備
個人装備 |
30mザイル ガチャ類 ビバーク装備
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感想
東北道を走っていると、雪を纏った那須連山と安達太良連峰の間に黒々とした山並みが見える。
地形図を見てみると、那須や安達太良の山に挟まれて目立つ存在ではないが、奥羽山脈の一角としと1000m未満の山々が連なっている。
早速調べてみると、渓谷や滝もそれなりにあるが、沢登りの記録は皆無と言っていい。
地形図と航空写真を穴が空く程見ながらどこか面白そうな沢がないか血眼になって探すと、何個か面白そうな場所を見つけ、その一つが今回訪れた逢瀬川源流域である。
猪苗代湖の東側に位置する逢瀬川は、源流は大滝渓谷と呼ばれる沢であるが、目を付けたのはそこよりも支流の三ノ沢、ニノ沢である。
この三ノ沢とニノ沢の名称であるが、実はあまり確証はない。
三ノ沢の名前と場所はおそらく合ってると思うが、ニノ沢が怪しい。
ニノ沢川と言う沢があるという所までは調べたが、それがどの沢なのか確証がなかった。
なので三ノ沢の隣がニノ沢だろうと勝手に決めつけて記録としてあげたが、どなたか今回私が遡行下降した沢を見て、詳しく知っている方がいたらご教授願いたい。
さて、そんな三ノ沢とニノ沢だが、最初に遡行した三ノ沢は小滝が数個で至って平凡。
見込み違いだったかとガッカリしながら遡行し、一服しようと腰を下ろしたらタバコを忘れた事に気付きさらにガックシ。
もう引き返して帰ろうかとも思ったが、そこはなんとか気合いを入れて何もない沢を頑張って詰め上げた。
そして写真でもご覧頂いた、ニノ沢の左俣と右俣。
これがもう、「超」が付く程の大当たりの沢だった。
下降した左俣は豊富な雪解け水のおかげでさらに迫力は増し、沢全体が滝と言っても過言ではない程滝が続く素晴らしい沢だった。
未知の沢に入って遡行下降をする時、「あ〜、こっちを遡行すれば良かったぁ」と悔しく思う事はよくある事である。
今回もまさにそんな思いになったが、次々現れる素晴らしい滝を目の当たりにすると、終いには悔しい思いは消え去り、いつしか感動すら覚える自分がいた。下降に使ってしまって悔しいとかもうそんな次元ではなかった。
遡行した右俣の両門の滝を目にした時は、何故だが信じられない気持すら芽生えた。
「本当にこの沢は埋もれてた沢なのか?自分の情報能力がないだけで実は人気の沢なんじゃないのか?」
最後に下降に使った大滝渓谷は、上部に1本いい滝があっただけであとは平凡だったが、御霊櫃峠方面に詰め上がる支流の3本の沢は実に興味深い。
ここはまた訪れるべき場所である。
源頭部に雪渓は目立つが、遡行にはそれ程支障がなく、豊富な雪解け水が流れるこの時期が1番いいだろう。
その時は必ず、今回下降に使ったニノ沢左俣を遡行する事になるだろう。
さらに繋げたポムチムの記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8034565.html
コメント
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いや〜、いい沢だったよここは👍
短いのがネックだけど、その分色々組み合わせられるから、泊まりでもいいかも😁
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