春とお花と丹沢と。東丹沢・大山三峰山の山歩き。


- GPS
- 07:42
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 950m
- 下り
- 992m
コースタイム
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 7:42
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
最近、お天気の都合やただの週末なのに泊まりの計画をしてしまったりで、日曜日まで食い込むことが多く、山行日報(文章や写真や動画)が週中まで掛かってしまい、自業自得なのだけど、追い込まれる気持ちになってしまう。
先週の雪山歩きで、もう雪はお腹いっぱい。この週末も土曜日だけはお天気が良さそうな予報。土曜日歩いて、久しぶりにゆっくりの日曜日を過ごせそうだと少し安堵する。
ふと、山アプリでミツマタが満開!なる山行記録を目にして、ジョンコナー隊長に三峰山を提案する。
三峰山といっても丹沢山地東部の三峰山。大山の北に位置する標高935mの山。北峰、中峰、南峰から成り、丹沢山地ではやや低い山であるが、地形が急峻でやハシゴ、クサリ場などが多いので変化に富んだ登山を楽しめる。とあり、少し楽しそうでもある。しかし、この急峻な地形のため毎年のように滑落事故が起こっている。とも書かれており気をつけないといけない。
最近は、緊張感を強いられる箇所が苦手になりつつある。
少し気になることがあり、丹沢でもちょっと多い界隈であるともあり、何が? と、丹沢と言えばアイツで、ぼちぼち気温も上がってきている。
金曜日の夜、都内も雨が降った。明日は晴れ予報とはいえ、山道は雨後でグズグズしているかもしれない。頭にアイツの事が浮かんできて、昼下がりとかファイターなどの忌避剤を念のために持って行かねば、と。
表丹沢界隈は夏も幾度となく歩いたけど、目が悪いこともあり、実は一度も目にした事がなくて、被害にあった事もない。一度夏の塔ノ岳で一緒だった同行者が帰宅後、靴下が血だらけだった、と言うのを聞いて、やっぱり居るんだ。と思った。
本厚木。初めて降りた本厚木駅。あら、すごい都会!と、ザックを背負った山の格好では少し、浮いてるかも、と少し場違い感も束の間、宮ヶ瀬行きバス停にはそれっぽい格好の人たちが集まってきて、間違いではなかったと、少し胸を撫で下ろす。
隊長と合流し、バスに揺られて少しすると、長閑な牧歌的な雰囲気へと変わっていった。
3〜40分ほどで今日の登山口、煤ヶ谷バス停に降り立った。
もうすっかりいつもの田園風景が広がり、山へ来た、と気分がなった。
昼下がりのジョニーを靴周りに振りかけた。しばらく住宅街を歩き、足場は土に変わった。前日までの雨のせいか、ぬちゃぬちゃとぬかるんでいる。どうしても下が気になって仕方がない。
あまり変わり映えのしない山道をただ黙々と登っていく。
まぁ都心から2時間足らずで来れる低山でしょう。という感じでタカを括っていたので、こんなものかなと、少し侮っていたところもあった。
看板が現れた。「(注意)三峰山は地形が急遽で、道は狭く沢沿いや鎖場など多く経験者向きの登山道です。無理をしないで引き返す勇気が必要です。」
2度、同じ看板が現れた。
山中でこれを見かけると、初心者の人だと少し、ドキッとするかもしれない。逆に怖いもの見たさの好奇心を煽るかもしれない。何れにしても、ぽわ〜と歩いている場合ではない、少し気が引き締まる。
長い登りに差し掛かる。標高も上がってきて木々の隙間から、周囲の山々も見える。新緑に混じって淡いピンクのヤマザクラがトッピングされて、霞まじりの青空だけど、爽やかな風と共に春が来ているのを身体中で感じる。
天国にも届きそうな、崩れかけた木の階段を上り詰めると、やっとこ山頂の稜線に乗った。地滑りの跡を越えると、このルート核心部と呼べるエリアに入ってきた。
痩せた細い尾根やキレットには1人分しかない木の橋が所々架けられて、バランス人形の様にバランスをとりながら過ぎる。そして急峻な箇所には木のハシゴやクサリ場がある。
三つの峰を、そんなアスレチックなエリアを3回クリアしながら、ギザギザの山頂稜線を越えて行く。少し緊張感を強いられる。
真ん中の一番高い三峰山の山頂には、すでに沢山の登山者が休んでいて、狭い山頂では休まずに、アスレチックゾーンが終わってから、落ち着いてお昼ごはんとすることにした。
最後の峰、七沢山と名付けられたピークを下りて、不動尻大山分岐という少し開けたところで、ちょうど座るのに良い倒木と、ヤマザクラと、景色が楽しめるところを見つけて、そこでお店を開くことにした。
久しぶりにお湯を沸かしてカレー麺とゆで卵。そして運び上げた缶ビールで中休み。暖かくて気持ちの良い山の中での至福のひととき。
通りかかった登山者の方も「いいところ見つけましたね~」と楽しげに挨拶をしていった。
ひとしきり休んで、あとは下山。ハシゴやクサリもまだちょくちょく出てきたがけど、徐々に緩やかな下山道となって、ハイキング感が戻ってきた。
何度か沢を渡りながら、沢の袂をさらに下っていくと、いよいよ秘密の花園が見えてきた。先週の山行記録からすると、もうエンディングな感じだったけど、まだまだ咲き誇るミツマタの群生地に心を奪われた。ミツマタの花の集まりはまあるい鞠のように、ふわふわと風に揺られていた。割と多くの人がミツマタを楽しんでいた。なかなか素敵なところであった。
山の神隧道を抜けて、あとはバス停のある広沢寺温泉入口までひたすら歩く。タイミングよくバスが到着して本厚木駅に戻ってきた。帰りのバスでは下山メシの検索が続き、串カツに決定された。駅中のチェーン店の串カツ屋さんであった。去年筑波山の帰りもこのお店だった。
おつかれ生をして、串カツをパクパクパクパク。GWの計画や夏は~とかの山計画とか、たわいのない話でガブガブ飲んでしまった。
こんなに近いのに、こんな山を知らなかったのは、なんとも勿体無いことをしていたのかもしれない。次何処へいこうかな、と山アプリの山行記録をスクロールしては、丹沢かぁとか、1000mいかないのかぁと、地味山認定をしてしまって、百名山など、アルプスなど、八ヶ岳だのと、どうしても派手な、ついブランド志向な山選びをしてしまっていることに反省した。
具に見てみるとまだ人知れず素敵な山々が沢山あり、季節に合わせた山々がある。
今回はちょうどミツマタの季節。こんな面白くて緊張感があり、〆の花園と、楽しみが沢山詰まった。全くの初心者の人には少しハードルが高いと思うけど、無事アイツには遭遇しなくてホッとした、少し刺激的な大山三峰山でした。
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