仙丈ケ岳 戸台〜北沢峠経由


- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 1,698m
- 下り
- 1,684m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(侵入道路をまちがえてました) |
その他周辺情報 | 戸台から伊那ICに向かうとすぐに見えるのが仙流荘「仙人の湯」 旅館が日帰り温泉をやっています。 600円と手軽に汗を流せていい湯加減です。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
この少し下で時間切れを迎えそうな時に、北沢峠で幕営されていた方が後から追いついてこられました。
ヤマレコのユーザー(demae0922さん)でした!
おかげで最後のひと踏ん張りができ、何とかここまではと思っていたポイントに到達できたのは一つの区切りにできて嬉しかったことです。
demae0922さん、ありがとうございました!
装備
個人装備 |
ハードシェル(上下) 1
インナーダウン 1
ミドルレイヤー(山シャツ) 1
インナーシャツ(長袖) 2
タイツ 1
ブリーフ 2
ソックス 2
目だし帽 1
キャップ 1
手袋 3
サングラス 1
ゴーグル 1
登山靴 1
アイゼン 1
ワカン 1
テント 1
テントマット 2 銀マット1、エアー1
シュラフ 1 カバ−付き
テントシューズ 1
ストーブ 1
ガスカートリッジ 2
コッヘル 1
水タンク 1
マグカップ 1
食事小物 1 箸、スプーン等
食材 7 2食
行動食 1 式
非常食 1 2日分相当
ザック 1
ストック 1 式
ピッケル 1
シャベル 1
地図 2 地形図、山と高原地図
腕時計 1 高度計
ナイフ 1
救急セット 1
ヘッデン 1
カメラ 1
小物 1 細引き、電池、熊鈴等
車 1
携帯カイロ 4
スマートホン 1 GPS
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感想
前回(昨年末)の失敗を教訓に装備の確認を万全に登ってみましたが、トレースを辿れたのは河原まで。
積雪は大したことない(2000mで膝上)ながらラッセルの続くルートに今回も登頂できずでした。
でも前回と違って一旦折れた心を山が引き戻してくれたこと、そこからできることとリミットの設定も含めてプランニングし直せたこと、そして目の前の状況を自分なりに判断しながら目標に向かえたことを山に感謝したいです。
大平山荘では幕営もせずにすぐに引き返しそうな心境でした。
下りるのがしんどいだけの理由でテントを張り、翌朝撤収して下山するつもりの情けない野営。
しんどいからここまで・・・なんてソロ山行の欠点を晒したような心境でシュラフにもぐり、万全の防寒対策で寒くないはずなのにがたがた震えていました。
(ひょっとして軽いパニック症状だったのか?)
小用にテントを出て空を見上げると、ほぼ満月の光に明日辿るはずの稜線が青白く浮かんでいます。
風のない無音の世界で月と星に照らされる稜線を眺めていると、山に呼ばれるままにそこを歩く自分を想像でき、それがどんなに幸せなことかを思い出しました。
テントに戻って時間等を再度検討してみます。
出発を2時とすると、5時間あれば当たり前なら登頂できるはずです。
ただし体力とこの先のラッセルを考えるとそれ以上の時間をかける余力はなさそう。
最重要事項でリミットを7時と定め、上を目指しました。
一人の登山者が北沢峠に上がっていったのは知っていたのでそのトレースを辿らせてもらい、その方のテントを通り過ぎていよいよ仙丈ケ岳の登山道に踏み出しました。
当然ながらノートレースの急斜面をひたすらテープを頼りに登ります。
テープの見えないところでは尾根の方向や地面の凹凸でなんとか登山道の痕跡を探します。
地形の不明瞭なところでは、引き返した時に間違えないよう目印を写真に残しながら慎重に進みます。
時間配分を自分で決めて動く以上、暗いことを言い訳にはしたくありません。
ヘッデンの届く範囲の情報で進行方向を見極める、その一点に集中して上を目指します。
一合目、二合目と迎えてくれる表示には助けられました。
「ふぁいと」なんて看板に癒されながら一歩ずつ、少しずつ体を持ち上げていきます。
身体は確かに悲鳴を上げますが、そんな中で、登頂してよかったよかったの満足よりもこの瞬間の一歩がお気に入りなのかもしれないと思ってみたり・・・
気が緩むと、暗い中を歩くことがストレスに感じてしまって夜明けを待ちわびる自分を情けなくも思います。
東の空が赤くなってきました。
まだ五合目(藪沢大滝の頭)までも行けてませんが、間もなくリミットです。
尾根から少し外れたトラバースの途中で立ち止まると、後ろから歩いてくる男性に気づきました。
北沢峠で幕営された方で、ヤマレコのユーザーさんでした!
demae0922さん、はじめまして!
人に出合ったことでちょっと元気をもらい、五合目までの少しの区間を同行しました。
そこで私は区切りとしましたが、demaeさんはそこから山頂を向かわれました。
冬の素晴らしい青空の下、独り占めの風景に羨ましさも感じましたが、今回はここまでで山に感謝して引き返します。
自分の弱さとパニクった時の情けなさ。
山はいつだって静かですが、そこに鏡のように映る自分に一喜一憂。
もう一度ここから、と思わせてもらったところからは山頂が見えなかったけれど、ヘッデンの光で次の一歩は見えました。
装備は贅沢ができるかもしれませんが、身体は一つだけ。
身体を運べるところにしか行けないけれど、目の前の一歩を楽しむことはできます。
自分なりの限界を見極めながら、その少し手前を楽しめる山歩きを続けようと思います。
これぞ冬山。甘くない、でもいい経験ですがすがしい雪山行でしたね
私達が行ったのは4月の中旬でしたが林道と交差するあたりからアイゼンで、北沢峠からは膝くらいまで雪がありました。
その年によると思いますがその時に出会ったベテラン山屋さんは「1ヶ月前(3月)は5合目手前で踏み抜くと首まで埋まった」と話していました。
1合目から5合目までは地形が複雑なので暗い中での歩きは難しそうですね〜
次は是非、小仙丈、仙丈を踏んでください!レコ、楽しみにしてますよ
kamehibaさん、ようこそいらっしゃいませ〜
歩きながら、いつもの年だと雪の量が違うんだろうなと想像していました。
でも、首まで埋まるなんて・・・
地形を読みながらのルーファイはなかなかの冒険でした!
トラバース途中ではすぐに斜面を直登したくなるんです。
五合目を過ぎて、森林限界を超えた先が楽しみです。
次回は南アルプスの峰々を眺めながらの稜線歩きを体験しに行きますね
先日はラッセルお疲れ様でした!こちらこそ、monsieurさんから元気を貰ってがんばれました!
北沢峠からのトレースがなかったらと思うとゾッとしますよ!かなり長い区間、お一人で歩かれた事を思うと感謝しかありません!しかも2時て!!
本当にお疲れ様でした!
稜線に出ると景色は素晴らしかったんですが、まーなんせ強風で。
残った体力では小仙丈ケ岳を上がれなくて撤退しました。
命あっての山登り!撤退はリベンジのチャンスが残ってますからね!また頑張りましょう〜!!
demae0922さん、こんにちは
大滝の頭から先、まだまだきついルートなんですね
お逢いしたあの斜面のトラバース、引き返そうかと立ち止まっていたところに追いついてこられたんです。
風に当たると顔が痛いほどの冷たさでしたね。
私は下りでバラクラマを被ったほどです
お互いソロの山行が多いので、何より無事に山を楽しみましょう。
ムッシュさん、こんにちは♪
昨年の残雪期に歌宿から歩いただけでも長かったですけど
戸台からだと果てしなく長そうですね…
北沢峠から山頂までで、一番キツかったのが5合目までだった記憶があります。
5合目からは開けた冬道なので。
年末のリベンジとはならなかったのかもですけど、
厳しい状況下でできることを成し遂げた達成感はあったのではないでしょうか。
目の前の一歩一歩を楽しんでるムッシュさんが伝わって来ましたよ
ろっそさん、いらっしゃいませ〜
昨年末に登った雪のない八丁坂と、今回の坂はもう違う道でした
今年の雪は少ないとはいえ、ほぼ新雪のラッセルは足にきました
でもあの青空をバックの稜線の風景、眺めておきたかったのも本音です
まだその楽しみを残しているので次の機会も同じように楽しみに歩けそうです。
あ、山に戦いを挑むとか、次は勝つとかの意識はないので、「リベンジ」という言葉を僕は使わないようにしています。
仲良くなればきっといい表情を見せてくれるはず
むっしゅさん、こんばんは☆
ちょっとダークサイドに行っててヤマレコ自体あまり見ていなかったものですが、確かむっしゅさん仙丈に行ってるんだよな〜なんて気にかけながら1週間過ごしておりました
都内でも積雪のあった時があったので、山の雪もここへ来て急速に増えたようですね。
「足が動くなら心が先に山を下りちゃいけない」
そうですよね。
心が先に山を下りると体が拒絶する。
悔しいけど、そんな山行もありました。
前回の白根山では、そのことがあったからか、まさにそんな気持ちで歩いてました。
山頂踏めたけど力不足を痛感する山行で、でもやりきった感は言葉にできませんでした。
むっしゅさんも今回は、今できることをやりきって、次に向かってもう歩いているのかな〜と思います
山って確かに、そこで見る景色が素晴らしいってのはあるんですが、そこで何を見ることができるか、感じ取ることができるのか、これなのかな〜って思います。
ちょっと山は一休みしてましたが、(単に休日に天気が悪いのと、足の指に物を落として紫色になった)、月が変わったらガシガシ歩きたくなってきました
みゆっちさん、いらっしゃい
遅くなりました・・・なんて、言われると、なんだか中学生のLINE(?)のやりとりみたいです
(「既読なのに返信来ない!」って、いじめるんですよね
このレコを自分で見返してみても、「ほら、楽しかったよ
その辺の発信力がないのを最近自覚するようになりました。
その場で感じたことや触れたことを自分の中で言葉にしたり、いろいろ転がしながら歩いてる印象です。
そのがらくたたちが増えるほど充実感が出たりもして、ちょっとパワーにもなります。
(逆に足を引っ張る連中も混じりますが・・・
足、もう大丈夫なんですか?
みゆっちさんから「ガシガシ」と聞くと、すごい山歩きを想像してしまいますよ
僕は2月、西穂か八ツあたりになるかな・・・
ちょっとした山の状態の変化(積雪や雪質)、そしてほんの少しの体調の違い…
幕営装備で冬山に入れば、そりゃ撤退なんて当たり前だと思いますよ
ダメなら引き返せば良いだけなので、そんな気にすることもないですって。
まぁ、今回はしゃあないね…って。
私も冬の仙丈には行きたいと思ってますので、ムッシュさんの次のレコも楽しみにしております
utaotoさん! ありがとうございます
そうですね
今回は気持ちが切れての撤退ではなかったので、それほどダメージを感じてはいないんです。
年によって、またちょっとしたタイミングで積雪状況はかなり違うらしいです。
次の機会にはまた別の味わいがありそうです
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