多紀連山・三尾山



- GPS
- 06:26
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 841m
- 下り
- 838m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは明確である。岩の多い稜線であるから、上り下りが多く急傾斜の部分も多い |
写真
感想
春の季節は色んな花が咲くので彼方此方ウロウロすることになるが、その範囲もおのずと広がってきてしまう。今回は多紀連山と言われている丹波篠山地方だ。この近辺の山は岩が多く低い山がニョキニョキとしている感じがして、そこに黄色のヒカゲツツジが咲くらしい。今までに、何回かこの周辺の山並みを黄色のツツジを目指して歩いたが、中央分水嶺でもあることには驚きだ。特に石生という町では田圃が中央分水嶺とのことで、信じられない感じだ。
今回は石生と丹波篠山の間にある三尾山を中心とした山域で、佐仲ダムを取り巻く山域である。此処には何年か前に黄色のツツジの咲く山の下見に来たことがある以外地理感はない場所だ。ナビで佐仲ダムを設定してやっと佐仲ダム湖の最奥地点に到着した。このダム湖は吊りで有名らしく、桟橋があって、車が彼方此方に停車している。我々の停めた最奥の林道ゲート地にも3台の先行駐車があって、私の車でほぼ満杯だ。
ここから、佐仲峠への林道を右に見て谷沿いの廃林道を進む。植林の薄暗い浅い谷は何もなく鬱陶しいが、標高を確実に高めてくれて夏栗山と黒頭峰のコルへ向けての谷への分岐に到着だ。鬱陶しい植林にも空の色が見えだすので、それほどの高度を登らなくとも稜線に出られそうに見えると急に気持ちがハイになって来る。薄くなった踏み跡を右に左にと進んで急斜面を登ると杣道風の道が現れて直ぐに稜線の明確な登山道に出た。
植林の中の道は暑さの心配がないのがいい所だが、周囲が何も見えないのが辛い。この傾斜を登れば見えるかも?と思いきや、植林と自然林の混じったピーク付近は空は明るいがやはり景色は皆無だ。黒頭峰山頂は樹林の中であったが、ツルシキミの花が彼方此方に咲いているがせめてもの慰めであった。
黒頭峰からは急傾斜を下っているとミツバツツジの花が目を楽しませてくれた。暫く下ると広い分岐で佐仲峠であった。此処には休憩用のベンチやこの地の説明版も設置されている。この辺からミツバツツジが連続して目を楽しませてくれた。峠から緩い階段登りで快適に高度を稼いでいると黄色のヒカゲツツジが現れて、今回の目的の花がお出ましだ。足元に岩が現れると、周囲はヒカゲツツジとミツバツツジが交互に現れて、カメラが忙しい。傾斜が急になってシンドイなと思ったら、三尾山本峰に到着だ。急に周囲が見えてきて山並みは沢山あるが、何も判らないのが残念至極である。それもそのはずで、この辺の山はトンと地理感がないのだ。三尾山の北側から南に向かって舞鶴自動車が、これから進む鏡峠の下を貫いているようで、車の姿と音が遥か下に見えている。
本峰もヒカゲツツジとミツバツツジが沢山咲いている。三尾山は3つのピークで出来ているようで、北に向かって徐々に標高を下げているが、岩山にツツジ類が岩に張り付いているかのようだ。そして、三尾山との名称は地理院地図の最北ピークに付けてある。最高峰の本峰に表示はない。三尾山から西に続く稜線は、分水嶺の岩尾根なのでクネクネ、アップダウンが激しく、距離は短いにも関わらずシンドイのだ。やっとの思いで鏡峠に到着した。深い掘割状のコルとなった鏡峠はかなり昔からの物のようで、典型的な峠である。峠にはマムシクサが彼方此方に鎌首のようにニョキニョキと立っていた。
当初から、ここ鏡峠でこの先の鋸山へ行くかどうかを判断しようと考えていたが、この時点ではまだ何とか止めようという気持ちよりも、行こうという気持ちが勝っていたので、重い腰を上げて歩き出したのだ。何時でも止める覚悟をもったままで。酷い上りが無いのが幸いして鋸山の一角のピークに達っして、これなら、鋸山のピストンは出来そうだとやっと思うようになった。
ここ鋸山もヒカゲツツジやミツバツツジが多く満開となっていて、我々を歓迎しているかのような気持ちになるのだった。鋸山からの展望も素晴らしく、丹波の山が全て見えるほどながら、参座同定が何もできないのが残念なことだ。
鋸山はいくつもの小さなピークが続く山なので、何度もアップダウンがあって嫌気をさしていたこともあって、帰路の小さなピークを前にして、赤テープが南斜面側にあることをよいことにトラバースコースのようだと巻道らしき踏み跡の乏しいコースに入り、トラバースが終わったと思ったら、これは南に伸びる枝尾根であるこあとをGPSで確認してがっかりだ、藪樹が多い前方を見て、諦めてピークを目指すことにした。それからは、逃げのトラバースはせずに皆ピークを登るのだった。
鋸山のピストン後は佐仲ダムへの下降であるが、地理院地図の点線を下るべく一つのピークから南に伸びる尾根を下降開始した。平坦な尾根歩きで、中々下りが始まらないのにイライラしていると急に踏み跡が乏しくなってきたら、すぐ下に廃林道風のものが見えたので、GPSを確認するとそれが点線である。かなり昔の林道であったようで、道路の形態は皆無で踏み跡らしいのが残っているのと林道のカーブらしい部分だけが顕著に判るのだった。廃林道のお陰で藪漕ぎもせずに佐仲ダムへと何とか降りることが出来た。駐車地はすぐ先にあった。釣り人達の車は何処にも1台も残ってはいなかった。
今日はヒカゲツツジを見に来たので有るが、ヒカゲツツジは見飽きるほど沢山綺麗に咲いていたが、それ以上にミツバツツジが所狭しと咲いている状態には感心した。
標高はそれほど高くない山にも関わらず、綺麗な花が一杯で楽しかったのだが、足腰を鍛えるハイクのように岩の間の急傾斜とクネクネとしたアップダウンで訓練をさせられたかのような山域であった。
”八”、”永”、”竹"
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