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Yamareco

記録ID: 8105265
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無雪期ピークハント/縦走
四国

四国カルスト(地芳峠〜大引割峠)

2025年05月03日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 愛媛県 高知県
 - 拍手
GPS
07:22
距離
26.7km
登り
1,286m
下り
1,282m

コースタイム

日帰り
山行
6:59
休憩
0:23
合計
7:22
距離 26.7km 登り 1,286m 下り 1,282m
6:23
7
スタート地点
6:30
6:32
26
6:58
7:01
75
8:16
102
9:58
62
11:00
39
11:39
11:40
30
12:10
12:11
4
12:15
12:16
5
12:21
12:36
69
13:45
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2025年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
天狗高原駐車場
コース状況/
危険箇所等
全域良好
その他周辺情報 雲の上温泉:700円(町外大人料金)
6:25スタート
南面に広がる山々。外来の自分には新鮮、というか良く分からん(笑)
南面に広がる山々。外来の自分には新鮮、というか良く分からん(笑)
そういえばここは県境だった
そういえばここは県境だった
駐車場方面を振り返る。正面は天狗の森前衛峰。円錐形に見えるが実は長細く奥の方(東)に延びている
駐車場方面を振り返る。正面は天狗の森前衛峰。円錐形に見えるが実は長細く奥の方(東)に延びている
奥のスカイラインは石鎚方面。皿ケ峰への縦走を試みる”あの方”が土峠に到着した頃だろうか?
奥のスカイラインは石鎚方面。皿ケ峰への縦走を試みる”あの方”が土峠に到着した頃だろうか?
五段城(正面の森)へは西側から回り込むしかないと思っていたが、柵が空いていたのでここから入ってみることにした
五段城(正面の森)へは西側から回り込むしかないと思っていたが、柵が空いていたのでここから入ってみることにした
カルストの合間を縫って進む
カルストの合間を縫って進む
日本3大カルストの中で最も標高のあるのが四国カルスト
日本3大カルストの中で最も標高のあるのが四国カルスト
誰もいないのが良い
誰もいないのが良い
主稜線に合流し東に向かうと五段城ピーク
主稜線に合流し東に向かうと五段城ピーク
姫鶴平方面に向かう
姫鶴平方面に向かう
のどかに草を食む牛たち。カルストの白い羊群との対比が良い
のどかに草を食む牛たち。カルストの白い羊群との対比が良い
梼原風力発電3号機。2023年より運転開始。あえてここに作らなくてもよかったのでは・・・
梼原風力発電3号機。2023年より運転開始。あえてここに作らなくてもよかったのでは・・・
カルスト好きにはたまらない景観
カルスト好きにはたまらない景観
キャンプ場は多くの方で賑わっていた
キャンプ場は多くの方で賑わっていた
ロードはつまらないので敢えて稜線を進むと静寂が戻ってきた・・・
ロードはつまらないので敢えて稜線を進むと静寂が戻ってきた・・・
△1310に寄ると「生え越」の看板があった
△1310に寄ると「生え越」の看板があった
整備されていない南面はこの通り。でもこれが本来の姿なのかもしれない
整備されていない南面はこの通り。でもこれが本来の姿なのかもしれない
カルスト台地上も「四国のみち」らしい。
カルスト台地上も「四国のみち」らしい。
草原はここまでだが、その先にある「唐岩番所跡」を目指す。敢えてロードを行かず未整備の主稜線を直進
草原はここまでだが、その先にある「唐岩番所跡」を目指す。敢えてロードを行かず未整備の主稜線を直進
唐岩番所跡
土佐と伊予の境目番所の一つだったようで、手錠、鉄砲、三ツ道具などあったという。はりつけの岩なるものまで残っている
土佐と伊予の境目番所の一つだったようで、手錠、鉄砲、三ツ道具などあったという。はりつけの岩なるものまで残っている
敷地跡を見に行ってみると当時の面影を留めていた。九釈梁に桁四間、茅葺屋根総板敷の建物がここにあった
敷地跡を見に行ってみると当時の面影を留めていた。九釈梁に桁四間、茅葺屋根総板敷の建物がここにあった
時間は十分にあるので、キリの良い地芳峠まで行っておく
時間は十分にあるので、キリの良い地芳峠まで行っておく
これ以上進むと帰りが大変なのでここから戻ることとする
これ以上進むと帰りが大変なのでここから戻ることとする
帰りは稜線北側の作業道を選択
帰りは稜線北側の作業道を選択
う〜む、カルスト好きにはたまらない
う〜む、カルスト好きにはたまらない
進むにつれ刻々と姿を変えるため退屈しない
進むにつれ刻々と姿を変えるため退屈しない
ドリーネ好きにはたまらない。この下鍾乳洞が広がっているのかも
ドリーネ好きにはたまらない。この下鍾乳洞が広がっているのかも
この時刻クルマもまだ少なくロード歩きも快適
この時刻クルマもまだ少なくロード歩きも快適
貴重なドリーネ。秋吉台に比べると少な目
貴重なドリーネ。秋吉台に比べると少な目
南面の散策路
南側の遊歩道から駐車場に戻る
南側の遊歩道から駐車場に戻る
幹線林道 東津野・城川線を見下ろす
幹線林道 東津野・城川線を見下ろす
クルマで小休止後、大引割峠に向けてスタート
クルマで小休止後、大引割峠に向けてスタート
小コブから眺める五段城
小コブから眺める五段城
天狗高原という名の山頂。県境はここから北に向かって延びている
天狗高原という名の山頂。県境はここから北に向かって延びている
その先に見えたのは見るも無残に採掘されている工事現場だった。この光景、国内の名だたる石灰岩地帯の至る所で目にすることができる・・・
その先に見えたのは見るも無残に採掘されている工事現場だった。この光景、国内の名だたる石灰岩地帯の至る所で目にすることができる・・・
黒滝山通過
100本も群生するというヒメシャラ並木を過ぎると
100本も群生するというヒメシャラ並木を過ぎると
大引割休憩所に到着
大引割休憩所に到着
有史以前の大地震によってできた亀裂が、崩れず埋まらず今に至るとは凄いことだ
有史以前の大地震によってできた亀裂が、崩れず埋まらず今に至るとは凄いことだ
この辺りは石灰岩ではなくチャートである
この辺りは石灰岩ではなくチャートである
暗がり時などいつ落ちても不思議ではない
暗がり時などいつ落ちても不思議ではない
一旦大引割峠まで行ってみる
一旦大引割峠まで行ってみる
戻って探索路から眺める大引割。手前ガレを滑れば底に行けそうな気がしたがやめておく(笑)
戻って探索路から眺める大引割。手前ガレを滑れば底に行けそうな気がしたがやめておく(笑)
続いて小引割に行ってみる。大引割に負けず劣らず巨大な亀裂が不気味な口を開けていた
続いて小引割に行ってみる。大引割に負けず劣らず巨大な亀裂が不気味な口を開けていた
飛び移れそうにも見えるが20m?もの深さ
飛び移れそうにも見えるが20m?もの深さ
対岸から大割引越しに休憩所を眺める
対岸から大割引越しに休憩所を眺める
どう見ても普通の笹原。なぜこんなところに?
どう見ても普通の笹原。なぜこんなところに?
黒滝山との分岐点。帰りは左手の山腹ルートを選択
黒滝山との分岐点。帰りは左手の山腹ルートを選択
引割ロードの看板を過ぎると
引割ロードの看板を過ぎると
駐車場が見えてきた
駐車場が見えてきた
返ってくると駐車場はおお賑わい
返ってくると駐車場はおお賑わい
梼原温泉で汗を流した後、滑床渓谷まで移動。摘んだワラビとコシアブラで調理した山菜パスタで翌日に備える。
梼原温泉で汗を流した後、滑床渓谷まで移動。摘んだワラビとコシアブラで調理した山菜パスタで翌日に備える。

装備

個人装備
Tシャツ ソフトシェル ニッカ―ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 ザック 行動食 地図(地形図) コンパス ファーストエイドキット スマホ 時計 カメラ 財布

感想

2025年GWは、今後転勤してしまうとまず訪れる機会はないと思われる辺境の地(失礼!)四国西部を面として捉え、登山というより地形を楽しむことに徹する旅とした。

この地はフィリピン海プレートの強烈な圧力によって作られた複雑かつ急峻な地形が特色だが、4日間という限られた日程の中で選んだのが以下4拠点である。

【1日目:四国カルスト】
”カルスト好き”としてぜひ押さえておきたいことは当然として、その近隣にある大地を切り裂く巨大な割れ目、大割引・小割引も見逃せないポイントだ。

【2日目:滑床渓谷〜三本杭〜高月山周回】
”滑床好き”として中国地方では見ることもできない長大な滑床を体感することが主目的だが、せっかくなので三本杭〜高月山までの周回を付け加えた。尻割山からのリアス地形宇和島湾眺望も目的。

【3日目:由良半島】
”先端好き”としてなんとしてでも行っておきたい。一定の標高を保ちつつクネクネと細長く伸びる半島は日本中探してもどこにもない。しかも旧海軍通信所遺構まで現存するとなれば、遺構マニアならずとも興味津々。

【4日目:佐田岬】
”中央構造線好き”として外すわけにいかない。しかも四国の最西端。元々ここにバイクで行けないかと思い立ったのが今回のツアーのきっかけ。
いい歳こいて道端でテント張るわけにも行かず。キャンプ場サイトを見るとめぼしい所は埋まってしまっている。腰痛抱え非力なオフ車に重い荷物を積んで800kmの距離を走る根性もなく結局いつものお気楽車中泊ツアーと相成った次第。

◆1日目:四国カルスト(地芳峠〜大引割峠)
朝起きると雲一つない快晴。1300mの標高ながら無風で寒くない。連休後半初日ということで、クルマが登ってくる静かな時間帯にカルストを歩くことにした。車道主体になることは想定済みだったが、柵が開いている場所があったため五段城までは牧場内をショートカットさせてもらった。
唐岩番所で折り返しても良かったがキリの良い地芳峠まで足を延ばしておいた。この先延ばす予定があるわけでもないのに・・・(笑)復路は微妙にラインを変えて歩くことで、メインのロードとは別の角度から眺めることができ、海底にあったサンゴ礁を標高1400mまで押し上げた地球の力の凄まじさを感じることができた。

後半の黒滝山から大引割峠までは、前半とは打って変わり静かな山歩きを楽しむことができた。一方、東にそびえる鳥方形山で進行中の大規模な発破工事を目の当たりにすると、奥秩父の武甲山を思い出し、開発地区と保全地区の大きな落差に複雑な想いがよぎった。

大引割・小引割は標高1100mの稜線上に出現した巨大な2本の岩の裂け目。長さ約100m、最深で40mもの亀裂で有史以前の大地震によってできたという。埋没せずに残っていることは学術上貴重らしく国の天然記念物に指定されている。これは来て良かった。帰りに取った山腹巻き道は歩きづらさを覚悟していたが、快適な遊歩道で、あっという間に駐車場に帰り着くことができた。

2日目「滑床渓谷〜三本杭〜高月山周回」に続く
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8118529.html

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コメント

天狗高原は25年くらい前と、もっと前の2回くらいしか行ってなくて、当然車道周辺のみです。
今となっては、ちゃんとこんな風に歩きたい😆
しかし岡山といい、香川といい、今度は愛媛高知をディスりですか😁
全方位に敵を作るスタイルですね😁
ここに手を出したからには、龍馬脱藩トレイル構想で、大洲や伊予長浜から佐川や高知に繋いでほしいなと思ってます🤣
2025/5/12 21:38
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1
長年気になっていた四国カルスト歩いたことで三大カルストコンプできました😆
ディスるなんて滅相もありません。裏を返せば愛媛高知への最大限のリスペクトです。でなければ、苦労して行くわけないじゃないですか😄☝️
今回改めてじっくり地図を眺めましたが、面白そうな地形があちこちにありますね。まず今回歩いたカルスト稜線や翌日の三本杭〜高月山稜線が四万十川の源流域(分水嶺)なのもびっくりしましたし、複雑怪奇な肘川も辿ってみたいと思いました。中央構造線の南側に3本もの構造線があってその付加体により地質が明確に分かれているというのもとても興味深いです。仰るプラン夢が膨らんでいいですね。壮大過ぎて自分には実行する機会無さそうですが・・・😅
2025/5/13 0:44
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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