餓鬼岳-唐沢岳


- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,898m
- 下り
- 1,893m
コースタイム
4:50白沢登山口-5:40紅葉の滝-6:05魚止メの滝-8:00大凪山山頂-10:05餓鬼岳小屋(テント設営)10:45-10:50餓鬼岳山頂-11:10西餓鬼岳山頂-11:30餓鬼のコブ-12:40唐沢岳山頂13:00-14:45餓鬼岳小屋、テント場
16日
6:40餓鬼岳小屋、テント場-8:00大凪山-9:50白沢登山口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
白沢登山口をまだ薄暗い内に出発
今日は、餓鬼岳まで登り、そこから常念山脈最北端の山である唐沢岳をピストンで目指す予定。
長時間歩きを強いられそうだ。
餓鬼までは6時間、唐沢岳までは往復5時間のコースタイムで、小屋戸泊まりか、テント泊しなければ唐沢岳までは厳しい。
唐沢岳はまた、餓鬼岳よりさらに訪れる人も少なく、昔の北アルプスの雰囲気を味わえられるのと、北アルプスの展望台と呼ばれる、玄人好みの渋い山なのだそうだ。
餓鬼までは、去年秋に日帰りで登った、その時、来年はテントを担いで、再び唐沢まで行ってみたい思っていたのだ。
紅葉の滝、魚止メの滝
ともにいい滝だ
紅葉の次期だとさらに素晴らしい
魚止メの滝を過ぎ、最終の水場の地点を過ぎたところから急登が始まる、このコースの中で、いちばんつらいところ
大きく崩落したガレ場を慎重に注意して登る。
大凪山山頂
山頂らしくなく、通過点にすぎない感じだ
道標がなければ分からない
ここを過ぎるとちょっと平坦な尾根歩きになる
途中木の間から、爺ヶ岳と唐沢岳の山頂が見えた
良く晴れて、木々の緑がまぶしすぎるほどだった。
しばらく行くと百曲りの取りつく
名前ほど大変な道ではないのだが、重い荷物と疲れで前が進まない
そこを登りきり、発電機のかすかな音が聞こえ、赤い屋根の餓鬼岳小屋に着いた。
小屋周辺は、小屋のスタッフの方々だけでひっそりしていた
テン場の受付をして、小屋から少し上がった高台で景色を眺めた
南の目前に荒々しいケンズリと呼ばれる岩場の上を、燕岳までの縦走路が続き、その先は槍ヶ岳がそびえている、西は高瀬川をはさんで裏銀座の山々、北は餓鬼のピーク、東に安曇平が見渡せた
テン場は小屋から3分くらい南に歩いたところ
狭いテン場には年季のはいったエスパーステントが一張り
主は留守のようだった、そのお隣の安曇平の一望できる所に僕のテントを張った
テントを張り終え、荷物をデポし、早速、唐沢岳にアタックに向かうことにした
水、行動食、山頂で食べるつもりのマルタイ棒ラーメン、ジェットボイル等をポーチに入れ出発
テン場から5分ちょっとで早くも餓鬼岳頂上に着いた。
ここからの眺めも素晴らしかった。
餓鬼岳は花崗岩の山で風化した奇岩が多く、燕岳の様な雰囲気だ。
餓鬼山頂をあとにし、北に20分ほどの所に北餓鬼岳の小ピーク、そこから唐沢岳の姿がよく見えた。
北餓鬼岳から一気に下ってから樹林帯に入り餓鬼のコブについた大きな岩があるピーク。
唐沢岳はまだ遠い…またさらに北に進み樹林帯の静かな尾根づたいを歩く。
朝、大凪を過ぎた辺りで会ったトレランの方に再び出会う。既に唐沢岳に登って来てこれで白沢まで帰るらしい。すごい。
その方に唐沢ピークまであと30〜40分くらいと言われ先が見えてきた。
そこからが大変だった。
ほぼ垂直の直登の坂を登ってやっとピークらしい所に登りついたと思ったら偽ピークでまた下る。その途中2パーティーの方々に会った。こんな北アルプスのマイナーな山でも人が来るものだと感心する。
そこから花崗岩のザレた道を歩いて再び岩場の直登の登り。
苦労して登り切ると、その日初めて見るコマクサ達が可憐に咲いて、労をねぎらっているようだった。
そのあとしばらくいくと切り立った岩場になり唐沢岳のピークに餓鬼からおよそ2時間かかり到着した。
あいにく雲が湧いてきた、もう少し早く到着すればと悔しかったが、とぎれとぎれの雲の間から、高瀬、七倉のダム湖、そして、針の木、七倉、船窪など裏銀座の山々が目の前に見えた。
かつて、「日本百名山」の著者深田久弥が絶賛した眺めというのもうなずける。
景色を堪能しながらラーメンを食べたのが失敗だった、その後帰りでまた2時間歩くが、そこで喉が乾いて困った。
テント場に戻ると、隣のエスパースはいなくなり、新たに2張り(その後1張り)のテントが張られていた。
今日のテント場はこれだけらしい、静かなテント場。
安曇平を見ながら持参したビールを開けた。
夕焼けにひとりたたずむ・・さみしさと疲労感で早めに就寝。。
朝焼けを見て家路に着いた。
去年から行きたかった唐沢岳のピークを踏め天気も良く、満足した。お盆でありながら人も少なく、静かで、とてもいい山だった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する