八海山途中敗退(八海山スキー場からの往復:ロープウェイ使用)【日帰り】
- GPS
- 03:04
- 距離
- 3.9km
- 登り
- 255m
- 下り
- 318m
コースタイム
10:20発:遥拝堂避難小屋
12:00着:女人堂・浅草岳(20分休憩)
13:45着:遥拝堂避難小屋
時間は大体です。
天候 | 晴れのちくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り:行きの逆 八海山スキー場では、往復ゴンドラを使用。 モンベルカードの提示で300円引きとなりました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
池の峰までは、地図上で迷いマークがあるので、 念のためコンパスをぶら下げながら行きましたが、天気がよかったので大丈夫でした。 比較的平らになっているので、視界不良の場合には確かにちょっと危険かもしれません。 (一部の木々にピンクのテープはついていますが、近くに行かないと見えません。) 雪の状態ですが、結構柔らかく積雪量もそれなりにあるため、 スキー、スノーシュー、ワカンなどの浮き道具は必須です。ハイキングポールもあると便利です。 先行者も一部ありましたが、数日前のものだったようなのと、 一部雪庇の真上を通っていたものがあったので結局は巻いたりして、 一部ラッセルで進みます。 (この日の気温が相当高かったので、大げさなくらい雪庇を避けました) 池の峰から女人堂までは、最後の急斜面が心配でしたが、 そこはそれほど怖くなく、むしろ雪庇と雪崩の方が怖いと思いました。 |
写真
感想
八海山、来たかったです。本当に。
ただ、東京からだとちょっと遠い・・・
でも思わぬことに、ハイキング仲間が八海山に行くとか。
調べてみると、ロープウェイ側からなら冬でも登っている人がいて、
行けないこともないことが分かりました。
まさかのうれしい発見に、即、参加の連絡です。
ロープウェイに乗っている間も、少しドキドキ。
楽しみと心配が半分半分です。
今回は日帰りできる距離でもあるので、
それほど急がなくてもいいかなと思っていました。
メンバーも「ゆっくり楽しむ」という姿勢の人たちばかり。
ただ、、、この日の天気が以上に高い。。。
そして夜は大荒れだとか。
万が一のことを考えるとそうそうゆっくりもしてられません。
ですがメンバー達はロープウェイから降りてもゆっくりのんびり。
二人で展望台に行って景色を眺めに行ってしまったり、
全然準備をはじめず小屋の中でくつろぎはじめたり。
めちゃくちゃ自由じゃないですか(笑)
みんな全然山に登る気がない!!!
じっと待っていると、不安だけが大きくなるので、
誰かが動きださないとと思い、自分が先に出て
10分歩いたところでみんなを待ちます。
そこでさらに30分待ちますが、全然来る様子がない。
この時点で雪質がかなりゆるいので、みんなにメッセージを送り、
先に行ってOKの返事をもらい、一人で出発。
予想外の出来事にちょっと面食らいましたが、
久しぶりにこういうのもいいのかななんて考えます。
そして、時間も時間だし、予報の荒天が早く来てしまったら嫌なので、
道間違いなどして戻るとかは絶対に無いようにしようと、
今回ばかりは慎重に進みます。
結果順調、順調!
久しぶりのソロハイク、これぞ登山!とか調子に乗っていました。
ところが、池の峰を過ぎた頃から、本格化。
見ると目の前には雪庇。それほど大きく成長しているわけではないけど、
暖かいので、張り出している部分が落ちる可能性あり。
そしてその先にある浅草岳(女人小屋)直下には雪崩地帯
と思われるような傾斜が。
自分の見立てでは、起きたとしても、超大規模ではないかもしれないものの、
発生の可能性はある、という感じでしょうか。
それとも雪崩講習とかの影響で、必要以上に怖がってしまっているのかな。
女人小屋までは目と鼻の先。
行くかどうかでしばらく悩みますが、
とりあえず、雪崩がおきないように、そっと静かに通ります。
斜面が急になっても、ガシガシ登らずにそっとそっと。変な格好でも気にしない。
ひたすら静かに登ることに徹します。
そうしてようやく女人小屋に到着。
ここから先、山頂までは1時間。
ラッセルの雪も深くなく、これまでのペースを考えれば40分に短縮できるかも。
時間的にはまだ間に合う!行きたい!
でも目の前には雪庇と雪崩の箇所がたくさん残っています。
行きたい気持ちと、不安の気持ち。どちらも同じくらい高い。
ここに来て優柔不断が全面的に出てしまいました。自分じゃ決められない。
こんなとき、登山仲間だったらどう言うかな。どんな判断をするかな。
人の判断に委ねたいのですが、今は一人。
行くか行かないか、自分で決めるしかありません(涙)
「迷ったら、やめた方がいい」一度誰かにそう教わったことがあったので、
諦める方向でいたのですが、なかなか戻る決心がつかず、
しばらく女人小屋前に突っ立っていました。
20分、きれいな景色を眺めながら自分を説得し続け、
ようやく下山の決心がつきました。
そしてまたあの雪崩地帯(と思われるところ)を通ります。
下りでは、更に雪が緩むことを考え、できるだけちゃっちゃと通りたいので、
念のためピッケルとアイゼンを装着。時間をかけずにそっと降ります。
どんなに慎重に行っても、一歩踏み出すたびに、足元の雪の塊がずり落ちるので、
帰りはもっと雪崩の恐怖に向き合う羽目に。
短い距離とは言え、怖いものは怖い。。。
雪崩講習で見た嫌なイメージのみが頭に張り付いて離れません。
来たことをちょっと後悔しつつも、とりあえず一歩ずつ、一歩ずつ。
そして(自分にとっての)核心部を切り抜け、あとは平らな道を戻ります。
すると、四合半あたりで、友人達と雪だるまが待っていました!!
帰り道では張り切っていた分、山頂にいけなくて落胆していたのですが、
雪だるまとみんなの顔を見たら、
行けなかった事よりも無事に帰ってこれたことの方が、よっぽどいい!
そんな思いが湧き出た山旅となりました。
おしまい
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する