今年初の遠征は伯耆大山


- GPS
- 04:46
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 973m
- 下り
- 958m
コースタイム
- 山行
- 4:02
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 4:47
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
前日夜新宿発6:50米子駅着 7:20米子駅発 8:12大山寺着 ▽帰り 15:20大山寺発 16:12米子駅着(実際は15分遅れ) 19:54米子駅発サンライズ出雲乗車 翌7:08東京駅着 米子-大山寺間のバスは交通系IC利用不可 帰りはサンライズ出雲で帰京(シングルB寝台22,880円) 米子駅周辺は居酒屋以外目立ったお店は少なく、カフェやファーストフードはあまりなく時間つぶしに苦労しました。ゆっくり散策にして大山寺18時10分発便でもよかったかも。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
階段階段階段とにかく階段 距離は短いが4キロの間に1000m標高を上げるので足を休める区間はほとんどない。段差の小さい階段は下りには優しく、帰りは楽ちんでした。 6合目の雪は登り下りともにチェーンスパイクなしでも行けた |
その他周辺情報 | 日帰り入浴 豪円湯院 790円 https://goenyuin.com/ 登山口とバス停の間にある入浴施設。浴槽は露天風呂1つで必要最低限といった印象。入浴券購入は新札不可 |
写真
感想
深夜バスに身体を預け、鳥取へ向かう。帰路は寝台特急。強行軍であることは承知の上だ。ネックピローというものが首にかかる負担をいくらか和らげた。長旅の供には必須のアイテム。天候は晴れ、夜明けの空気は疲労を忘れさせるほどに澄んでいた。
伯耆大山。その登山道は噂に違わずよく整備されていた。洗練された観光地の顔も持つ。人気があるのも頷ける。だがその整った道こそが牙を剥く。延々と続く階段。標高差約千メートルを、わずか二キロ余りで登り詰める。平坦な道など、ありはしない。よく行く塔ノ岳の尾根ほどではないと甘く見ていたわけではないが、これはこれで骨身にこたえる。短い距離の急登だけに体力の差がそのまま時間の差となって現れる山のように思える。
六合目。そこで視界が開けた。苦行にも似た登りの果てに絶景が待っていた。行く手には山頂が聳え、背後には米子の街が広がる。その先に日本海があるはずだが今日は霞んで見えぬ。山頂とされるのは弥山だ。最高峰、剣ヶ峰へと続く稜線は崩落し、今は通行を禁じられている。踏み込める領域は限られている。肌を刺す寒気。南からガスが湧き上がる。だが、その切れ間にダイセンキャラボクの純林が緑の絨毯となって広がっていた。空の青との対比が目に焼き付く。この光景を見るために、ここまで来たのだ。
下りは行者道を選ぶ。荒々しい北壁を仰ぎ、古社に立ち寄る。登りとは違う顔を持つ道だ。多くの者がこの道を選ぶ理由がそこにある。山を下り、バスで米子駅へ。待つのは寝台特急サンライズ出雲。一度は乗ってみたいと思っていた列車だ。だが、発車までには間がある。駅前で時間を潰そうにも気の利いた店は見当たらない。手持ち無沙汰な時間が流れるだけだ。登山口の豪円湯院あたりで汗を流す方が賢明だったかもしれぬ。
ようやく乗り込んだサンライズ出雲。個室寝台は孤独を求めるには十分な広さだった。車体の揺れは思ったよりも大きい。だが、その揺れがいつしか心地よい眠りを誘っていた。目を覚ませばそこは東京だ。旅の終わりである。
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