【山ヤ歴40年の原点】剱岳前衛・高峰山(─ハゲ山─城ヶ平山)


- GPS
- 06:55
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,190m
- 下り
- 1,191m
コースタイム
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 6:55
天候 | 晴れ後曇り後小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大岩川親水公園の駐車場から高峰山登山口まで2時間半ほど車道歩き。高峰山への登山道は傾斜が緩やかだけど、なかなか着かないもどかしさも。 ハゲ山─峠山─城ヶ平山の縦走路は、前日までの雨の影響か、ぬかるみが酷かった。 |
その他周辺情報 | モンベルヴィレッジ立山のハーベステラスでチキンビンダルーカレー喰った。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
シェラフ
携帯トイレ
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感想
今から40年前の1985年に富山高校山岳部に入部し、大型連休に春山合宿として登山に行ったのを山ヤ歴のスタートとしてるから、この5月を以って私の山ヤ歴は丸40年ということになる。その40年前の春山合宿は、上市町の西種バス停から高峰山を経て大辻山往復する1泊2日の日程で行われた。残雪期の山に、ピッケルもアイゼンも無しで、キックステップのみで挑むという、今から考えると随分と無茶な山行だったけど、離脱者も出さずに無事敢行された。あれから40年、西種にも高峰山にも再訪することはこれまで無かった。
5月17日・18日の土日は梅雨の走りを思わせる停滞前線の影響で全国的に天気予報が悪く、最初のうちは土曜のほうがマシな予報が出ていたものの、直前に日曜のほうが予報が良くなった。日曜の午後2時半に実家に赴く予定が入ってたので、午前中だけで登って来れる山を探した結果、高峰山に白羽の矢が立った(苦笑)。クルマで奥まで入っての往復だとつまらないので、大岩川親水公園から往復するという計画を立てた。単に往復するだけだとこれもつまらないので、西種集落からハゲ山に登り、城ヶ平山へ縦走し、大岩に戻る計画になった。あくまでメインは高峰山で、時間がかかるようならハゲ山─城ヶ平山はカットのつもり。
5月18日の朝5時20分頃に『キャラメルハウス』(自宅)をクルマで出発し、6時過ぎに大岩川親水公園に到着。靴の履き替えとスパッツ装着を済ませ、6:16にスタート。この日は、7月開催の『第2回つるぎ山麓トレイルdu上市』の試走会が開かれているようで、トレラン関係者の姿をよくみた。あくまでもメインは高峰山で、城ヶ平山やハゲ山はサブ。城ヶ平山への登山口は素通りし、高峰山のほうへ向かって車道を往く。千巌渓に沿った車道の坂の傾斜はキツく、この日に歩いた坂で一番堪えたかもしれない(苦笑)。おおかみこどもの花の家への分岐を通り、青看から今歩いている道が、「険道」として有名な県道67号ということに気づく。浅生集落を過ぎて民家が絶えると露骨に道の状態が悪くなる。道幅は1車線分しかなく、舗装はされてるけど、地面の上に薄っぺらいアスファルトが乗ってるだけの印象で、すぐにペロリと剥がれそう(苦笑)。さらに不快だったのが、この道を歩いてるとクモの糸が体にまとわりついてくるってこと。車道、しかも2ケタ県道を歩いてるのに、なんでクモの糸? 種盆地との峠を越え、下り基調になって薄暗い林の道を往くと、開けたところに出る。ここが高峰山への林道の入口で、傍には大きな池がある。ここでまず休憩。真っ青な空が眩しい。今日は良い天気…と、この時点では信じて疑わなかった。
県道67号から林道に入った途端、道幅が広くなる(苦笑)。最近敷き直したと思しき新しいヘアピンカーヴをぐんぐん登ってく。途中、鶴山和尚洞窟遊歩道の入口を通過したけど、この遊歩道を歩いたひとはどれだけいるんだろう?(苦笑) 林道が二手に分かれるところで、看板の案内にある通り右の道に入る。ここら辺から日蔭に残雪を見るようになる。クルマで来た場合には駐車スペースに良さそうな大きなスペースを過ぎるとまた高峰山登山口の看板のある分岐が現れる。県道67号と分かれてから小1時間歩いたので、ここで休憩。看板に従い、さらに左側の車道を往く。洗掘が酷く、オフロード車はともかく、フツウのクルマだとやめた方が無難。荒れた車道を10分ほど歩くと、ようやく登山口の標柱が立ってる。既視感もあったけど、流石に40年前からはないよね、コレ?(苦笑)
ず〜〜〜っと車道歩きが続いたけど、登山口からようやく登山道歩き。登山道を登ってくと、隣の鍋冠山と同じ高さを歩くようになる。頂上直下を除いてあまり急な傾斜を持つ坂は無い(だからこそ40年前に無装備で雪道を歩けたとも言える…苦笑)。それゆえ、行けども行けどもなかなか頂上に着かないもどかしさがあった。展望地からは剱岳方面が望める立地だけど、雲が多く剱の姿はみえず。ただ、それでも手前の山並みは拝めてた。しかし、もう少しで高峰山の頂上というあたりで急に空が暗くなり、ガスが上がって来た。9:08に40年ぶりに高峰山の頂上に到着。全く40年前のことは憶えていないので、懐かしさなど湧き上がってくるモノは何も無かった。頂上でおにぎりセットを喰ってから、40年前に先に進んだ大辻山方面に道があることを確認。40年前には大辻山に行く道は無かったハズで、鳥越峠への道が出来たのはその後の話。
今回の山旅は40年前の再現が目的では無く、高峰山で引き返すつもりだったので下山開始。もくもくとガスが上がってきて、瞬く間に周囲は真っ白に。ほんの20分ほど前に隣の山がみえた展望地からみえたのも、真っ白なガスだけ。登山口にさっさと戻り、林道を歩いてると、登山者とすれ違う。私の他にも歩いて高峰山に行こうとするひとが居て、驚いた。その後クルマ1台ともすれ違った。10:33に県道67号との分岐の池まで戻り、ここでひと休み。
凄い山奥に居るような気で居たけど、近くに西種集落があり電波がばんばん入るので、YAHOO!天気の雨雲レーダーをチェック。雲行きが怪しいので、この後雨が降るようならハゲ山と城ヶ平山はカットし、親水公園に戻るつもりだったけど、「しばらく雨は降りません」というので、予定通りハゲ山へ向かう。西種集落へ急坂を下ってく。途中、上市町営バスの西種バス停を通過。40年前の春山合宿のスタート地点がまさにこのバス停。当時は町営バスではなく、地鉄バスだった。上市駅から馬場島までの路線バスも健在で、地鉄バスが上市に路線網を有してた頃。今やバス会社どころか地鉄本体が経営の危機に瀕してる…。さらに西種公民館前バス停まで下り、ようやく平地まで降り立ったところで水上集落のほうに登り返す。ハゲ山への道はきちんと案内表示があり、分かりやすい。再び林のなかに突入。西種分岐へ登る途中、女性ハイカーとすれ違ったのがこの日みかけた2人目の登山者になったけど、西種分岐で城ヶ平山─ハゲ山の縦走路に合流した途端、たくさんハイカーの姿を目にした(苦笑)。11:29にハゲ山頂上に到着。鈍色のブ厚い雲に邪魔され、頂上からの山岳展望はほぼ無し。この時期ならではの水を張った田んぼが巨大な池のようにみえたのが、せめてもの慰めか。トレイルランナーの大群が着いたタイミングで頂上を出発し、峠山と城ヶ平山へ向かう。12:20に城ヶ平山頂上に到着。天気は良くなるどころか、細かい雨が降ってる…(汗)。当然、頂上に飾ってあるような写真のような展望は望むべくもない。12:30に頂上を出発。前日までの雨のせいか、多くのひとが歩いた影響か、道がやたらドロドロで滑り易い。特に下りに気を遣った。13:06に大岩バス停に戻り「一周」が完成。『中華そば あざみ』の行列の長さにビックリ! そして、親水公園駐車場に戻る途中、たくさんの路駐を目撃。トレイルラン大会の試走会の影響? それとも、大岩っていつもこんなににぎわってるの? 13:11に大岩川親水公園駐車場に戻った。
今回の山行は、計画も実際に登った結果も、体力度「4」になった。実際、体力を使ってこんなに消耗したのは久しぶり。マラソン大会出走が近いので『キャラメルハウス』に帰ってから10 km走った影響もあるだろうけど…(苦笑)。独立峰を登って降りるより、幾つものピークを縦走するほうが疲れるけど、今回はまさにそう。展望がよくないんだから、高峰山だけで止めとけばよかった? せめて、逆コースで城ヶ平山─ハゲ山─高峰山の順に歩けば、ここまで消耗しなかったかもしれない。
40年振りに高峰山に行ったけど、あまりにも昔過ぎて何も憶えてない(顧問の教師や先輩たちについて行くのに必死だったせいだと思ってる)のが災い(幸い?)し、懐かしさや感慨などが湧き上がってきたり、記憶が呼び覚まされることは、残念ながら一切無かった。再訪してここまでドライで居られた山も珍しい。
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