記録ID: 8185212
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山滑走
白山
白山BC(御前峰、市ノ瀬-砂防新道経由ピストン)
2025年05月18日(日) [日帰り]


体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 12:39
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 2,295m
- 下り
- 2,254m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 11:17
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 12:36
距離 27.3km
登り 2,295m
下り 2,254m
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
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アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
今週末も予報は雨、仕方なく土曜は仕事とするが、週末にかけて日曜の予報が良くなって来た。おっ。 ヤマレコの記録によれば、金曜に市ノ瀬までの林道が開放されたようだ。しかも月曜からは京都縦貫も舞鶴若狭も夜間工事で通行止め。これは天命。行かなきゃ。 ということで、30年前のGWに岐阜県側からスキー背負って、大白川沿いに林道を延々と歩いて1500m位まで登ったけど、雪がある気配がなく諦めて以来、再挑戦を願ってた白山へ。来シーズンと思ってたけど急遽行くことにした。 4時間半寝て、少し遅れて2時出発。5:45市ノ瀬着。4:15位からは明るかったので、これくらいに開始できるように来なきゃいけないな。 石川県に入ってからは路肩や山肌の谷筋にまだ雪が残ってる。雪解け水で川の勢いがすごい。日中15度以上になってる空気が冷やされて、川霧も凄い。トンネル内も見えない位に濃い霧が出ていた。さすが石川県。福井よりさらに雪深く、寒いんだな。 市ノ瀬には車20〜30台。これ全部登山者か?自分の自転車はロードもMTBも故障中なので、今回も妻のクロスを借りて来た。早く直さなきゃだけど面倒なんだよね。6:00登山開始。 プラブーを着けたスキー板を背負って漕ぐが重い。扇ノ山でアドバイスもらったように自転車に板付けられるようにしなきゃだね。朝、先に出発したボーダーは、前かごにブーツを載せてた。カゴはないけどキャリアにパニアバック付けて、ブーツだけでも背負わなければ、もう少し楽だったなあ。 暑い。今日は曇りじゃなかったか?晴れてるよ。既に顔には塩が吹いている。クロスにスーパーローが付いてて良かった。自分のには付いてないので、あれだとさらに苦労しただろうな。結果良ければ何とやら。 半分位は押して呼吸を整えつつ、なんとか別当出合にたどり着く。自転車のデポは10台位。他の人は歩きかな?歩きに換装して、いざ吊り橋へ。 大丈夫だろうと軽く見ていた吊り橋は、両側のワイヤーが弛んでる。というか川上側の上2本は切れてる?左右で違う段を持って、中腰で6歩進んでは休みを繰り返し、渡り切る。振り返って、帰りもここを渡らなきゃなのかとすこし気が重い。誰かが白山はなあと言ってた意味が分かった気がする。 気を取り直して歩き始めるが、背負ったスキー板が枝に引っかかるので、何度もお辞儀しながら通る。雪が出てきても先行者のトレースがあり、地図を見なくて大丈夫なのは少し楽。 雪は凍ってなくて、固く締まっているので、キックステップが効く。でも自転車で使い過ぎた足の筋肉を温存するため、中飯場過ぎの1500m辺りでアイゼン出動。この前、倉庫で発掘した古い相棒のカジタのワンタッチ。やっぱ着けるの楽でいいわ。現在雲量5の晴れ。塗り忘れてた日焼け止めを慌てて塗りたくる。 1600m辺りから雪が途切れそうにないので、シール登高に切替。相変わらずのガムテープだが、下に自転車の裾テープを巻くと切れなくていい感じ。 甚之助避難小屋手前で先行のボーダーに追いつき、その後、前後しながら登る。話した感じでは彼もこの先は初めてのようだ。 この少し前から曇り始め、やがて視程100m以下のガスガスに。下りのコース取りが難しくなってきた。 甚之助避難小屋の上の尾根を登り、黒ボコ岩の下までトラバースしてる時に、少しガスが晴れ、別当谷上部が見える。岩が少し落ちているが滑れそう。左側の尾根まで雪が付いてるので、登り返しなく甚之助避難小屋に出られそうだ。甚之助谷上部を滑るのとどっちがいいかな? 再びガスの中での登高。下りルートを認識出来ない。登りのトレースを辿るしかないか。今日はここらで引き返すか? 2220mで雪が途切れた登山道が出てきた。仕方なくスキーを背負う。再び現れた雪面は斜度も上がって来たので、アイゼンピッケルで登る。急斜面はこの方が登りやすい。取り敢えず室堂までと登るが、黒ボコ岩直下は急な狭い斜面なので、ツボ足で降りることになるかもね。 ガスのため、黒ボコ岩が直前でやっと見えた。そこからはなだらかなので、スキーを履く。ガスの中の弥陀ヶ原はだだっ広くてGPSがないとどちらに行っていいのかわからない。 ガスが切れた隙間に見えた室堂へは樹木が多く、スキーで登れるか分からない。どこまで行けるか分からないが、あわよくばと思い、室堂を介さず大汝峰へ向かうルートで登ることにする。 2620mの御前峰の西側の肩からガスの切れ間に見えた御前峰は雪がないので、スキーをデポしてピークへ向かう。 稜線は風が強い。耐風姿勢は要らないが、真っすぐ歩いても風下へ押されてしまうくらい。ピーク直前で運良く剣ヶ峰が顔を見せてくれた。もう剣ヶ峰南側に雪は付いてないので登るなら厳冬期だね。御前峰北側は雪がついているので、お池方向へ滑走出来ないか見ておきたかったが、ガスで良く見えず。 直ぐに御前峰ピークが現れた。奥ノ宮で風を避けて一休みしていると、室堂から直登して来た登山者1名に会う。 スキーデポ地点に戻ると、わずかに大汝峰が見えた。南側には雪がないが、東面は雪が付いててまだ滑れそう。しかし時間が押しているので、こちらも来シーズンにしよう。 さてここからは楽しいスキーの時間。肩から室堂へ向けて滑降。広い緩斜面で雪質もまずまず。曇っているがガスは消え、視界も良好。気持ちよく滑って、室堂に立ち寄る。 室堂からは登ってきた西側の谷筋を滑降。弥陀ヶ原からは誤って甚之助谷と万才谷の間の尾根方向に行きかけた。この尾根と、室堂から南竜ヶ馬場への斜面も滑降を計画してたが、やっぱり日帰りでは無理。こちらも来シーズン以降の楽しみに取っておこう。 黒ボコ岩の下斜面は僕には滑れないので、歩きかな?西側の斜面はどうだろうと見に行くと、急斜面だが幅が広いので降りられそう。ここから滑降。 しかし、ターンで転んで、ビンディングのヒール側がズレたままになってしまった。オーノー。ここでか!ネジを緩めたいが、安定しない斜面だったので、アイゼンとピッケルに換装し、板を背負って少し下り、登った急斜面との接続部でやっと一息つけた。 スキーに換装して、そのまま、別当谷上部へ滑降開始。思ったより小さな石が多く、多少ガリガリと削ってしまった。甚之助避難小屋へ尾根を越える辺りに1人山スキーヤーが休んでた。甚之助谷も滑ってみたいが、こっちも良さそうだったもんね。 甚之助避難小屋への滑降を終えると広い斜面はそろそろ終わり、樹間のコースになる。しかしこの辺りからメインのヤマレコのGPSがあやしくなり、勝手に現在地が右に左に行き過ぎてコースアウトの通知が多くなる。つられて、こっちだったかな?と滑るコース取りも左右に振れる。 GPSが信用出来ないので、尾根上のアイゼンのトレースを辿る。が、とうとう中飯場辺りで本当にルートを外れてしまった。 樹間が狭く、スキーで降りれなくなってしまったので、背負ってアイゼンで降りる。GPSが途中で信用出来なくなると、途端に現在地の把握が不安になる。再起動でも変わらず、結局最終的には軌跡が飛んでいた。 端末を予備機に切り替えてYAMAPに交代。いつもは軌跡取りだけで地図なし活動のところ、今回はビックイベントなので、毎月1枚になった地図をダウンロードしといて良かった。助かった。 でも既に中飯場からの登山道を踏み外し、北西の尾根上を下っていたので、アイゼンのトレースを辿って無理やり降りる。 かなり苦労して、やっと登ったルートに出てこれた。むやみに人のトレースは信用しちゃだめだね。しかしこれからどうするか。アプリを端末毎に分けたが、どっちの端末でもヤマレコのGPSが信用出来なくなってる。YAMAPのプレミアムに入るしかないのかな? 雪がなくなった後の夏道では、1350m付近の登り下りの別れ道で、まだ通ってない下り道を選択した。 しかし、斜面横の道にはヒビが入っており、大雨時は崩れそうな感じだし、既に何箇所か崩れている。おまけに、根ごと崩れた倒木で道が無くなってる所もありで、通っては行けないルートだった。雪の斜面を直降してショートカット。強引に通り過ぎた。これは再整備されるまで通らない方がいいだろう。 そして別当出合の吊り橋へ。ホントはこの辺りまで柳谷川側を滑って降りられたはずだったんだけどな。失敗した。 時間が遅くなったので、吊り橋を渡ってる途中の18:15位からガスが出始めた。ここで視界が無くなるのは怖いなと思いながら、なんとか持ちこたえてるうちに、渡り終えた。 ふと、この吊り橋を通らず、遠回りの林道沿いに登ったらどうなのかな?と思う。安全に上がれるならそっちの方がいいかも。 別当出合のデポ自転車は、最後の1台だった。ここからは下るだけなので楽。朝の頑張りが報われる。でも手袋してないと寒かった。 市ノ瀬で、おそらく別当谷上部で会った方も帰り支度中だった。お互いお疲れ様と挨拶して別れた。 今日もいろいろあっての12時間行動、さすがに疲れた。 気持ちいい滑降も、もうちょっと滑れたはずって所もあったけど、今シーズンの雪山、山スキーはこれで終了。来シーズンに向けて体力筋力作りだね。 ちなみにYAMAPでのログでは、行動時間12:42、距離22.5km、登り2038m、下り1915m。 |
写真
黒ボコ岩下。左側中央の細く見える雪面がツボ足で登った斜面だが、狭くて滑れそうにないので、その西側の斜面から滑り降りるところ。続いて、そのまま右下の別当谷上部を滑り降りて、甚之助小屋方向へ向かう予定
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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走
白山 [2日]
白山 (砂防新道)〜南竜ヶ馬場(テント設営)〜室堂(展望歩道)〜お池巡り〜(エコーラインで下山)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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