北ア前衛・下立口駅から嘉例沢森林公園─鋲ヶ岳往復


- GPS
- 04:13
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 774m
- 下り
- 775m
コースタイム
- 山行
- 3:50
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 4:14
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
電鉄黒部─下立口の運賃は、480円。 <ゆき> 小杉600━610富山619━649黒部─電鉄黒部710━733下立口 <かえり> 下立口1152━1215電鉄黒部─黒部1240━1330小杉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鋲ヶ岳登山道は雪が無くなったばかりにしては、ドロドロの箇所が少ない。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
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感想
今年で42回目となる『カーター記念黒部名水マラソン』開催による乗客増を当て込んでか、あいの風とやま鉄道が富山─黒部間の往復運賃が1,000円となるオトクなきっぷを大会期間中限定で発売するというので、この割引きっぷを使ってどこか山に行けないか…と検討した結果、黒部駅から富山地方鉄道(以下、地鉄)の電鉄黒部駅まで徒歩移動し、下立口駅から8割方車道歩きで鋲ヶ岳に行くことを思いついた(苦笑)。鋲ヶ岳には、弟子(妻)と3年半前に登りに行っており(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3617333.html)、この時の帰りにクルマで嘉例沢森林公園から下立に降りたので、マトモな車道(一部県道)ということも分かってる(苦笑)。下立駅ではなく、下立口駅からの往復になったのは、電鉄黒部駅からの運賃が片道120円も違うから(苦笑)。今回の山行は車道歩きが多いので、通販で買って前日に届いたばかりのトレッキングシューズ(「ウインブルドン」のWB M047WS)と、1ヶ月ほど前に購入したアライテントのサブザックを初めて山で利用。比較的軽装だ。
5月24日の小杉駅朝6時発の始発列車で富山に移動し、泊ゆきに乗り換え。黒部駅で下車し、駅前の通りをまっすぐ歩いて、三島の大ケヤキで左折すると電鉄黒部駅の構内がみえてくる。時代を感じさせる駅舎の電鉄黒部駅から7:10発の宇奈月温泉ゆきの電車に乗る。この区間の地鉄電車に乗ったことないと思ってたけど、小学校の時の遠足で荻生駅まで電車で来て宮野運動公園まで歩いてるので、初乗車となるのは荻生駅から先ということになる。その荻生駅だけど、近年駅舎が改築され、昔の面影は全く無い。下立口駅のひとつ手前の浦山駅で対向列車の行き違いで10分弱停車し、下立口駅には7:33の到着となった。
下立駅前の通りを進み、今の県道14号の前身と思われるかつてのメインストリートに出て右折。商売をやめた店舗跡が多く、地域の衰退をまざまざと見せつけられる。魚屋さん跡の横の踏切で線路を渡り、地域の子供たちも協力したと思われる絵付きの標識に従い、おりたて霊水のほうへ進む。電車も通る人里からあっという間に山のなかの道となり、道なりに進んで行くと早速おりたて霊水に到着。地域で名の知れた霊水のようで、汲みに来られるひとが居た。地形図上では黄色く塗られてる道なので富山県道なんだけど、クルマもたまにしか通らない。小学校の社会科の富山県の歴史の授業で習った地域の英雄・椎名道三先生が掘削したという十二貫野用水を地下水路で知らない間に越えたあたりの林で伐採作業をしてた。T字路で県道を離れ、嘉例沢森林公園のほうへ進む。嘉例沢集落への道を分けてさらに進むと、ヘアピンカーヴを過ぎたあたりに大理石展望台があった。時間は8:58で、もう80分以上歩いてるので、ここで休憩。ここで切られた大理石は国会議事堂でも使われてるそうな。しかし、肝心の展望台は今まさにガスがモクモク上がってる途中であり、白いモノしかみえなかった。ここまで半袖Tシャツ姿だったけど、薄寒さを感じたため、アームウォーマーを装着。
大理石展望台まで来たら下立口駅から嘉例沢森林公園までの行程の半分以上来ていることになる。20分ほどで大きな駐車場に到着し、ここの奥から上の方へ遊歩道が伸びているのがみえた。車道歩きに飽き飽きしてたからこの遊歩道に入る。一旦車道に出るも、その先に道の続きがみえたのでそちらに入ると、嘉例沢キャンプ場からの遊歩道と合流。池を半周する形で歩くと「頂上まで20分」の標識があった。まだ雪シーズンが終わったばかりで遊歩道側に倒れかかった草木があるなど歩きづらい箇所はあったけど、反射板を経由してさらに進むと、『ヤマレコMAP』のアプリが「もうすぐ鋲ヶ岳山頂です」とアナウンスしてくるけど、全然頂上っぽい感じがしない。鋲ヶ岳の頂上三角点は展望が無い木々のなかにあることを思い出し、三角点を確認しに行った(苦笑)。一般に鋲ヶ岳頂上と見做されてるのはあずまやのある広場で、こちらには9:51に到着。天気は曇りでどんよりしてるけど、高曇りで朝日岳から雪倉、白馬、旭岳、唐松、五竜、鹿島槍にかけての後立山連峰と、足元の宇奈月温泉街がよくみえた。
頂上で15分ほど休んでから下山にかかる。烏帽子山への縦走路分岐経由で嘉例沢キャンプ場まで下りる途中で、この日初めて登山者の姿をみた。嘉例沢キャンプ場にはクルマが10台ほど居たけど、トイレが閉鎖されていたことからキャンプ場はまだ営業期間外と思うから、クルマはみんな烏帽子山方面への登山者のものと察した。帰りも駐車場への短絡路(遊歩道)を使った(苦笑)。あとは往路を戻るだけだけど、帰りの下立口駅のダイヤを確認したら、12時台の列車が1本も無い。11:52発の列車を逃すと無人駅で1時間以上待つことになるので、この列車に間に合うよう頑張って下る。大理石展望台に戻るといつの間にかガスが取れ、黒部川の扇状地が丸見え。
11:52発の列車に間に合わせるの、キビしくない?…と思ったこともあったけど、頑張って早足で下った結果、おりたて霊水を通過したあたりで間に合うことがほぼ確定。下立口駅には5分の余裕を残した11:47に到着。雨がポツポツき出してたので、本降りになる前に無事下山。
あとは往路の逆で、地鉄電車で電鉄黒部駅まで移動し、あい鉄の黒部駅まで歩く。すでに雨は本降りで、トレッキングアンブレラの出番となった。黒部駅12:40発金沢ゆきに乗り、小杉駅には13:30到着。
今回、下立口駅から嘉例沢森林公園への車道を延々と歩いてみたけど、意外に歩き易く、所要時間も想定ほどはかからなかった。大理石展望台なんて、歩きじゃなかったら立ち寄ることはなかっただろうから、隠れた名所と出会えてラッキーだった? 曇ってたけど展望はバッチリで、この展望も含め、イロイロ面白いモノをみさせてもらいました。
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