小真名子山 周回ルート


- GPS
- 07:33
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 950m
- 下り
- 951m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 7:33
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 🍚英国大使館別荘記念公園 🍚トンカツ浅井 |
写真
感想
◆ 計画
この週末は天気の悪い予報、けれど土曜の早いうちなら天気が保ちそうなエリアが多かったので栃木の山150の未訪を巡る日帰り山行を計画しました
行き先は昨年栃木百名山で大真名子山に登ったときにパスした小真名子山です。
当初立てた計画は光徳からスタートして山王帽子山・太郎山と回って小真名子山までをピストンするコースでした。
山王帽子山も未訪なので欲張り気味に組んだ計画ですが、取り止めました。
後述しますが結果的にこれは取り止めて正解でした
YAMAPユーザーのTさんに声を掛けたところ計画に乗ってくださったので約一年ぶりにご一緒させてもらいました
直近のレコ・レポを読むと小真名子山の東側急斜面の残雪と滑りやすさが危険度高いということで、雪の急斜面を下山に使うよりは登りで使った方が安定度高そうと考えて東斜面in・北西斜面outの反時計回り周回ルートとしました
小真名子山の北西斜面から寒沢宿跡〜太郎山はほとんど歩く人が居ないようで情報も少ないです。このため、北西斜面の残雪の状況が悪ければ北西斜面の下山使用は諦めて東斜面ピストンへと切り替える想定です
また、今回もau Starlink Directを使った定期的な位置情報の自動送信による安全確保の実験を兼ねています
◆ 山行
予定よりも早めに梵字飯場跡を出発、まずはひたすらロード(ときどきオフロード)で富士見峠を目指します。
前情報通り、途中で💀バラバラになった鹿の死骸に精神を削られますが富士見峠まで特に問題はなし
富士見峠からゲーターとチェーンスパイクを装着して急坂。
よく整備されており多数の黄色○マーカーにガイドされつつ登ります
この斜面の難易度は完全に残雪状況次第で、ここ1-2週間の高温でほとんど融雪したことでガレ/ザレはあるものの危険度は格段に下がったようでした。
ただ、斜面の上端に残った雪渓は急で滑りやすく下手すると10m超は滑落しそうな緊張感がありました
急坂を終えると山頂、そしていよいよ今回の大変な箇所その1、北西斜面です。
いかんせん人が歩いていないので藪化が進んでおり、目指す谷筋へ辿り着くまでにかなり藪を突破しながら下降しました
目指す谷筋を見つけたら、残雪状況が悪くなさそうだったのでそのまま下降。踏み抜きは多少ありますが精神を削られるほどではないのでガンガン降りました
雪が切れてきたら今回の大変な箇所その2、寒沢宿跡までの藪突破です。
うっすら歩きやすそうな道を進みますがすぐに倒木に阻まれます。
頻繁に地図を確認してGPSと地形を頼りに多少でも藪が薄そうな箇所を探りながら進みますが、もう笑ってしまうぐらいスピードが出ません。
ご一緒したYAMAPユーザーのTさんと私は共に栃木百名山を完登しているので、倒木とヤブを突破しながら
「栃木百名山の黒岩山を思い出しますね」とか「錫ヶ岳のヤブってこんな感じありませんでした?」「いや、僕がスズ行ったときはそこまでなかったですよ」「あれれ〜?」と楽しく話しながら進んでいきましたが、それでもきっとヤマビルやマダニが登場したらもう心折れるだろうなというようなルートです。朽ちた倒木を越えて、歩きやすい沢筋を信じて1分も歩けばルートから大きく逸れ始めるので土手を乗り越して復帰、と繰り返してようやく計画の尾根ルートに復帰しました
寒沢宿跡の祠と像を見つけたときには感動しました。なお、沢筋を進みすぎると寒沢宿跡をバイパスして下山しまうので要注意です
さて、あとは下山ですが引き続き今回の大変な箇所その3、太郎山登山口への合流までの谷越えです。
計画時点の想定よりも地形の起伏が大きく、サクッと下山とはいきませんでした。
普通に登り返して登山道へ合流すると150mは登ってしまって結構大変ゆえ南西へトラバースして登山道合流を目指す計画です。
ここも沢筋を使って下りすぎると終盤が厄介そうなので、歩きやすそうな沢筋を見つけてもほぼ無視して高さ5-7mの谷を何度か獣道に沿って突破し、登山道との合流点を探って最後は藪を突破しました
計画時の想定以上に充実感がありましたがなかなか大変な山行でした。あまりおすすめはしません。藪こぎは1日50mまで、と思っていたのにその30倍も藪突破することになるとは、、山王峠からのピストンルートにしなくて本当によかったです。
登山道を整備してくださった方々、先行レコ・レポの数々とお付き合い頂いたYAMAPユーザーのTさんに感謝
◆ au Starlink Directでの自動位置情報共有
事前準備として、先週の山行時に気付いたデータ送信スケジュールの問題についての改善をして臨みました
具体的にはこのような問題です。
プログラム的にはもともと10分間隔でデータ送信を試みていたのですが、これだと送信タイミングで衛星が視界から隠れてしまって送信失敗した際の再送信タイミングがさらに10分後になってしまい、その繰り返しによって安全度が低下する懸念がありました。
先週の山行中にこれに気付き、その場は急場しのぎとして3分間隔でデータ送信を試みるように変更して乗り切ったのですが、3分間隔でデータ送信するとauの1日SMS送信制限である200件に最短10時間で到達してしまうという別の問題が発生します。
10時間超の山行時、特に事故の危険が増える中後半で送信制限に掛かって位置情報の送信が止まってしまうのもまずいですし、さらにまずいのは万一の際のSMS連絡が失敗してしまうことです。
このため、あくまでも送信間隔は10分間としつつ毎分1回「過去10分以内に成功したSMS送信がなければデータ送信」という試行をするように変更しました。
これにより、仮に1日16時間の山行でも位置情報の自動送信SMSは100件で収まり、これはSMS送信件数制限の半分程度なので十分に他の連絡用に余裕を持てるようになりました
また、位置情報を正しく送信できているかどうかをなるべく山行中に常用スマホ側で完結して確認できるようにして、山行中に3台のスマホを触らずに済むようにしました。
こういうことをやろうとすると現代の正攻法はBLEだと思いますが、TermuxからBLEを扱うのはちょっと手間が大きそうだったので簡易実装としました。
仕組みは単純で、常用スマホをテザリング開放して位置情報共有用のスマホから自動でWi-Fi接続するようにして、
常用スマホ側から下記のコマンドでたまに最新数件のSMS送信状況をチェックするというものです
ssh redmi12-5g termux-sms-list --message-return-no-order-reverse | jq -r '.[] | "\(.received[5:16]) \(.address[-4:]) \(.body)"'
これは大正解で、位置情報共有のスマホは山行中ずっとザックの雨蓋にしまいっぱなしで一度も取り出さずに済みました。送信が数分遅れている(=衛星が視界外にある時間が続いている)ことも手に取るようにわかります
今回は山行中のかなり多くの箇所でauのLTEは圏外、頭上は木がありつつも視界を塞ぐ山が少ない地形が続いたのでStarlink経由で送信された位置情報が多かったです。
山域によってはかなり実用性が高い、と確認できました。改善した送信スケジュールもうまく動作しており、だいぶ完成度が上がってきました
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