[スイス]モンテ・ガンバローニョ縦走

- GPS
- 06:54
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,128m
- 下り
- 1,259m
コースタイム
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:39
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 船
LuganoからMagliasoまで電車で約20分 MagliasoからMigliegliaまでバスで約20分 バス停から徒歩5分でMonte Lemaのケーブルカー乗り場へ 頂上駅までは約10分 *電車とバスはティチーノ週に宿泊するともらえるTicino Ticketがあれば無料。ケーブルカーは30%値引き。 *ケーブルカーはクレジットカード使用不可。現金か、スイスの決済アプリTWINTのみ使用可能。 [復路] Alpe di NeggiaからバスでMagadino, Debarcaderoまで約1時間 MagadinoからLocarnoまで定期船で約35分 *これもTicino Ticketがあればすべて無料。 *Alpe di Neggiaのバスは本数が少ないので注意 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・夏道は全ルート開通済み ・2025/5/23時点で残雪はほぼ無し。アイゼン不要 ・岩場、危険箇所も特に無し |
その他周辺情報 | ・Monte Tamaroの登山起点となるケーブルカーは運休中。運行開始時期はHPを参照。 ・Monte Lemaにはレストランがある。トイレ利用可能。 ・コース上に水場は無い。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
イタリア語圏・ティチーノ州にある巨大な湖、ラーゴ・マッジョーレのほとり、メジャーな避暑地であるロカルノの対岸にガンバローニョという集落があり、その背後にはモンテ・ガンバローニョという山が聳えている。標高は1800mに満たず、大半が緑に覆われていて、日本の里山のような見た目。対岸から見た時の存在感こそあるものの、さほど登頂意欲をそそるような山ではない。
しかし、この山には何物にも代えがたい魅力がある。それは「ガンバローニョ」という名前だ。
我々日本人にとって、こんなにユニークな響きの名前の山が他にあるだろうか。
私の自宅からは電車で片道5時間プラス前泊必須となるが、がんばって登りに行くしかないにょ。
ガンバローニョ単体では3時間程度でのんびり歩けるハイキングコースが整備されているが、それだと少し歩き足りないので、この山塊の主峰であるモンテ・タマロも登っておきたい。
モンテ・タマロの東に続くAlpe Foppaのケーブルカーが動いていると計画を立てやすいのだが、残念ながら今はまだメンテ中で動いていない。そのため、さらに南にあるモンテ・レーマから縦走することにした。
登山当日、8:22ロカルノ発の電車で出発。
Magliasoでバスに乗り換え、モンテ・レーマのケーブルカー駅を目指す。バスは急な山間部を登るため、酔って気持ち悪くなった。酔い止めの薬はあった方が良いかもしれない。乗客は自分の他に夫婦らしきハイカーが2人。
バスを降りて徒歩約5分でケーブルカー駅へ。
片道CHF 10.00。支払いにクレジットカードは使えず、現金かTWINTのみだった。
ケーブルカーはゴンドラが3連結になっている。同時に乗れるのは1台あたり最大10人程度だろうか。
平日のためか、あるいはモンテ・タマロ側のケーブルカーがまだ動いていないためか、乗客は自分を含めて3組しかおらず、ゴンドラ1台を独占できた。
乗車時間はわずか10分程度。山頂駅の左手には、巨大なギプフェルクロイツ(十字架)が見えていた。
駅から左手の道を行くとすぐにモンテ・レーマの山頂。
他の山と比べても格別に大きいギプフェルクロイツが印象的だ。その他、ここはスイスとイタリアの国境が走っているため、境界石も設置されていた。
(ちなみに国境線は普通、山の稜線上に引かれているイメージだが、この先はなぜか山の北側斜面を走っている。不思議)
ルガーノ湖、マッジョーレ湖の眺めが素晴らしく、遠くにはモンテローザやミシャベル山群、ベルナーオーバーラントの山々まで見えた。
あまりにも景色が良かったので30分ほど滞在してしまった(これが後のガンバローニョ登山をハードにする結果に)。
モンテ・レーマは双耳峰のようになっており、ケーブルカーの駅の反対側にはレストランのあるもう一つの山頂があった。こちらはファミリーハイキング向けなのか、看板や日時計などいろいろ設置されていた。
北側には今日歩く稜線がしっかりゴールまで見えており、モンテ・タマロは思っていたよりもカッコよかった。最終目的地のガンバローニョは標高が一段低く、逆に地味な印象だ。
ゲートを潜って縦走スタート。まずは鞍部に向かって緩やかに下り、少し登り返す。日差しは強いが、適度に風が吹いているので不快感はない。
いくつか小ピークがあるが、縦走コースは山頂を通過しない。三角点などはないかとPiano del Poncioneというピークを登ってみたが、特に何もなかった。その先の小ピークもスルー。
モンテ・グラディッチョリへの登り手前で休憩。下調べでは全然気にしていなかったが、この山も斜面が岩がちでなかなか迫力がある。コースを少し外れて上がったところに小屋があったが、柵に鍵がかかっているようで入ることはできなかった。マッジョーレ湖がよく見えるベンチで休憩。
グラディッチョリの登りは見た目ほど急ではなく、適度な斜度。標高1900m近くになると残雪が出てきたが、登山道脇に少し残る程度なので軽アイゼンもいらない。鞍部から1時間かからずグラディッチョリ登頂。
小さめのギプフェルクロイツと、三角点と思しきマーカーがあった。モンテ・タマロ、ガンバローニョ、グリドーネがよく見える。
下り始めて振り返ると、グラディッチョリはやはりしっかりとした岩峰でカッコよかった。
200mほど下ってまた登り返す。流石に少し疲れてきたが、まだまだ登りは残っている。ヨーロッパ人向けコースタイムは登り1時間となっていたが、気合いで40分で登った。
この山塊の最高峰、モンテ・タマロ登頂。大きなギプフェルクロイツは腰掛けられるようになっており、イタリア語を話す男女3人のハイカーが談笑していた。三角点のマークがあり、その他になぜかネパールで見るタルチョーも設置されている。
ロカルノの眺めがすこぶる良い。終点のガンバローニョはだいぶ下の方に見えており、割と楽に登れそうに思えた。
しかし、その先の看板にはAlpe di Neggiaまで1時間の案内。時刻は15:15。ここにきてようやく、帰りのバスの時間がやや厳しいことに気づいた。
少々急足で下り、鞍部に着いたのは16:00。最終バスが出るのは17:22で、ガンバローニョは登りだけで1時間。これはまずい。
すでに6時間歩いているのでそれなりの疲労。しかし、これに登らなければ遥々出かけてきた意味がない。ダッシュで最後の登りに取り掛かった。がんばろうにょ。
スキー場のような斜面を蛇行して登る。もう17時前とかなり遅い時間だが、日没時間の遅いスイスでは意外にまだ登っている人が多い。山頂には小屋があるので、そこで宿泊する可能性もある。
予想外のがんばろうにょでヘトヘトになりながら、なんとか頂上に到達。登り38分だった。
頂上直下のカフェで寛いでいる人が多い。その先にはマッジョーレ湖の見事な眺望が広がっていた。定期船やクルーズ船が湖上をゆくのが見える。ヘリポートのように板の敷かれた山頂で横になり、今日の頑張りを噛み締めた。
しかし、のんびりしているわけにはいかないので、急いで下山にかかる。結局、バス出発の10分前に到着した。歩行時間6:54。普段なら特別きつい登山でもないはずだが、2か月の登山ブランクと18連勤をこなした身体には相当にハードだった。
バスでガンバローニョの集落に下り、ルガーノ行きの定期船に乗った。交通費は無料。デッキで受ける風が心地良かった。
がんばった甲斐があったにょ。
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