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Yamareco

記録ID: 8202509
全員に公開
ハイキング
ヨーロッパ

[スイス]モンテ・ガンバローニョ縦走

2025年05月18日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
06:54
距離
17.1km
登り
1,128m
下り
1,259m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:39
休憩
0:00
合計
6:39
10:20
399
スタート地点
16:59
宿泊地
日帰り
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
17:15
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
[往路]
LuganoからMagliasoまで電車で約20分
MagliasoからMigliegliaまでバスで約20分
バス停から徒歩5分でMonte Lemaのケーブルカー乗り場へ
頂上駅までは約10分

*電車とバスはティチーノ週に宿泊するともらえるTicino Ticketがあれば無料。ケーブルカーは30%値引き。
*ケーブルカーはクレジットカード使用不可。現金か、スイスの決済アプリTWINTのみ使用可能。

[復路]
Alpe di NeggiaからバスでMagadino, Debarcaderoまで約1時間
MagadinoからLocarnoまで定期船で約35分

*これもTicino Ticketがあればすべて無料。
*Alpe di Neggiaのバスは本数が少ないので注意
コース状況/
危険箇所等
・夏道は全ルート開通済み
・2025/5/23時点で残雪はほぼ無し。アイゼン不要
・岩場、危険箇所も特に無し
その他周辺情報 ・Monte Tamaroの登山起点となるケーブルカーは運休中。運行開始時期はHPを参照。
・Monte Lemaにはレストランがある。トイレ利用可能。
・コース上に水場は無い。
ロカルノ散策中、マッジョーレ湖の対岸に聳えるモンテ・ガンバローニョ。
2025年05月22日 14:41撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/22 14:41
ロカルノ散策中、マッジョーレ湖の対岸に聳えるモンテ・ガンバローニョ。
モンテ・レーマに登るゴンドラ。連結した3台がいっぺんに登る。
2025年05月23日 10:02撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 10:02
モンテ・レーマに登るゴンドラ。連結した3台がいっぺんに登る。
モンテ・レーマの北峰方面。大きなレストランがある。
2025年05月23日 10:22撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 10:22
モンテ・レーマの北峰方面。大きなレストランがある。
モンテ・レーマ山頂にある境界石。写真を撮ってるのがスイス側で、この石の向こうはイタリア。
2025年05月23日 10:28撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 10:28
モンテ・レーマ山頂にある境界石。写真を撮ってるのがスイス側で、この石の向こうはイタリア。
モンテ・レーマからの展望。左奥がモンテ・ローザで、右にミシャベルの4000m峰がさらに連なる。
2025年05月23日 10:36撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 10:36
モンテ・レーマからの展望。左奥がモンテ・ローザで、右にミシャベルの4000m峰がさらに連なる。
マッジョーレ湖のイタリア側を見下ろす
2025年05月23日 10:49撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 10:49
マッジョーレ湖のイタリア側を見下ろす
今回の縦走路。正面がモンテ・グラディッチョリで、モンテ・タマロを隠している。左奥にある低い山がモンテ・ガンバローニョ。
2025年05月23日 11:46撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 11:46
今回の縦走路。正面がモンテ・グラディッチョリで、モンテ・タマロを隠している。左奥にある低い山がモンテ・ガンバローニョ。
モンテ・グラディッチョリへの登り
2025年05月23日 12:22撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 12:22
モンテ・グラディッチョリへの登り
モンテ・グラディッチョリ頂上付近より、マッジョーレ湖を振り返る
2025年05月23日 13:21撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 13:21
モンテ・グラディッチョリ頂上付近より、マッジョーレ湖を振り返る
モンテ・グラディッチョリ山頂
1936m
2025年05月23日 13:31撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 13:31
モンテ・グラディッチョリ山頂
1936m
鞍部へと下り、正面のモンテ・タマロへと登り返す
2025年05月23日 14:07撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 14:07
鞍部へと下り、正面のモンテ・タマロへと登り返す
モンテ・タマロ山頂
この山域の最高峰。1962m
2025年05月23日 14:39撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 14:39
モンテ・タマロ山頂
この山域の最高峰。1962m
ダッシュでモンテ・ガンバローニョを目指す
2025年05月23日 15:41撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 15:41
ダッシュでモンテ・ガンバローニョを目指す
モンテ・ガンバローニョの方にあるギプフェルクロイツ。マッジョーレ湖の眺望が素晴らしい
2025年05月23日 16:29撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 16:29
モンテ・ガンバローニョの方にあるギプフェルクロイツ。マッジョーレ湖の眺望が素晴らしい
モンテ・ガンバローニョ山頂 1734m
がんばったにょ。
山頂直下には山小屋とカフェ。
2025年05月23日 16:38撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 16:38
モンテ・ガンバローニョ山頂 1734m
がんばったにょ。
山頂直下には山小屋とカフェ。
ガンバローニョからロカルノへの定期船。
ティチーノチケットがあれば無料で乗れる。
2025年05月23日 18:14撮影 by  iPhone 16 Pro, Apple
5/23 18:14
ガンバローニョからロカルノへの定期船。
ティチーノチケットがあれば無料で乗れる。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック カメラ

感想

イタリア語圏・ティチーノ州にある巨大な湖、ラーゴ・マッジョーレのほとり、メジャーな避暑地であるロカルノの対岸にガンバローニョという集落があり、その背後にはモンテ・ガンバローニョという山が聳えている。標高は1800mに満たず、大半が緑に覆われていて、日本の里山のような見た目。対岸から見た時の存在感こそあるものの、さほど登頂意欲をそそるような山ではない。
しかし、この山には何物にも代えがたい魅力がある。それは「ガンバローニョ」という名前だ。
我々日本人にとって、こんなにユニークな響きの名前の山が他にあるだろうか。
私の自宅からは電車で片道5時間プラス前泊必須となるが、がんばって登りに行くしかないにょ。

ガンバローニョ単体では3時間程度でのんびり歩けるハイキングコースが整備されているが、それだと少し歩き足りないので、この山塊の主峰であるモンテ・タマロも登っておきたい。
モンテ・タマロの東に続くAlpe Foppaのケーブルカーが動いていると計画を立てやすいのだが、残念ながら今はまだメンテ中で動いていない。そのため、さらに南にあるモンテ・レーマから縦走することにした。

登山当日、8:22ロカルノ発の電車で出発。
Magliasoでバスに乗り換え、モンテ・レーマのケーブルカー駅を目指す。バスは急な山間部を登るため、酔って気持ち悪くなった。酔い止めの薬はあった方が良いかもしれない。乗客は自分の他に夫婦らしきハイカーが2人。
バスを降りて徒歩約5分でケーブルカー駅へ。
片道CHF 10.00。支払いにクレジットカードは使えず、現金かTWINTのみだった。
ケーブルカーはゴンドラが3連結になっている。同時に乗れるのは1台あたり最大10人程度だろうか。
平日のためか、あるいはモンテ・タマロ側のケーブルカーがまだ動いていないためか、乗客は自分を含めて3組しかおらず、ゴンドラ1台を独占できた。

乗車時間はわずか10分程度。山頂駅の左手には、巨大なギプフェルクロイツ(十字架)が見えていた。

駅から左手の道を行くとすぐにモンテ・レーマの山頂。
他の山と比べても格別に大きいギプフェルクロイツが印象的だ。その他、ここはスイスとイタリアの国境が走っているため、境界石も設置されていた。
(ちなみに国境線は普通、山の稜線上に引かれているイメージだが、この先はなぜか山の北側斜面を走っている。不思議)

ルガーノ湖、マッジョーレ湖の眺めが素晴らしく、遠くにはモンテローザやミシャベル山群、ベルナーオーバーラントの山々まで見えた。
あまりにも景色が良かったので30分ほど滞在してしまった(これが後のガンバローニョ登山をハードにする結果に)。
モンテ・レーマは双耳峰のようになっており、ケーブルカーの駅の反対側にはレストランのあるもう一つの山頂があった。こちらはファミリーハイキング向けなのか、看板や日時計などいろいろ設置されていた。

北側には今日歩く稜線がしっかりゴールまで見えており、モンテ・タマロは思っていたよりもカッコよかった。最終目的地のガンバローニョは標高が一段低く、逆に地味な印象だ。

ゲートを潜って縦走スタート。まずは鞍部に向かって緩やかに下り、少し登り返す。日差しは強いが、適度に風が吹いているので不快感はない。
いくつか小ピークがあるが、縦走コースは山頂を通過しない。三角点などはないかとPiano del Poncioneというピークを登ってみたが、特に何もなかった。その先の小ピークもスルー。
モンテ・グラディッチョリへの登り手前で休憩。下調べでは全然気にしていなかったが、この山も斜面が岩がちでなかなか迫力がある。コースを少し外れて上がったところに小屋があったが、柵に鍵がかかっているようで入ることはできなかった。マッジョーレ湖がよく見えるベンチで休憩。
グラディッチョリの登りは見た目ほど急ではなく、適度な斜度。標高1900m近くになると残雪が出てきたが、登山道脇に少し残る程度なので軽アイゼンもいらない。鞍部から1時間かからずグラディッチョリ登頂。

小さめのギプフェルクロイツと、三角点と思しきマーカーがあった。モンテ・タマロ、ガンバローニョ、グリドーネがよく見える。
下り始めて振り返ると、グラディッチョリはやはりしっかりとした岩峰でカッコよかった。
200mほど下ってまた登り返す。流石に少し疲れてきたが、まだまだ登りは残っている。ヨーロッパ人向けコースタイムは登り1時間となっていたが、気合いで40分で登った。

この山塊の最高峰、モンテ・タマロ登頂。大きなギプフェルクロイツは腰掛けられるようになっており、イタリア語を話す男女3人のハイカーが談笑していた。三角点のマークがあり、その他になぜかネパールで見るタルチョーも設置されている。
ロカルノの眺めがすこぶる良い。終点のガンバローニョはだいぶ下の方に見えており、割と楽に登れそうに思えた。

しかし、その先の看板にはAlpe di Neggiaまで1時間の案内。時刻は15:15。ここにきてようやく、帰りのバスの時間がやや厳しいことに気づいた。
少々急足で下り、鞍部に着いたのは16:00。最終バスが出るのは17:22で、ガンバローニョは登りだけで1時間。これはまずい。
すでに6時間歩いているのでそれなりの疲労。しかし、これに登らなければ遥々出かけてきた意味がない。ダッシュで最後の登りに取り掛かった。がんばろうにょ。

スキー場のような斜面を蛇行して登る。もう17時前とかなり遅い時間だが、日没時間の遅いスイスでは意外にまだ登っている人が多い。山頂には小屋があるので、そこで宿泊する可能性もある。
予想外のがんばろうにょでヘトヘトになりながら、なんとか頂上に到達。登り38分だった。
頂上直下のカフェで寛いでいる人が多い。その先にはマッジョーレ湖の見事な眺望が広がっていた。定期船やクルーズ船が湖上をゆくのが見える。ヘリポートのように板の敷かれた山頂で横になり、今日の頑張りを噛み締めた。
しかし、のんびりしているわけにはいかないので、急いで下山にかかる。結局、バス出発の10分前に到着した。歩行時間6:54。普段なら特別きつい登山でもないはずだが、2か月の登山ブランクと18連勤をこなした身体には相当にハードだった。
バスでガンバローニョの集落に下り、ルガーノ行きの定期船に乗った。交通費は無料。デッキで受ける風が心地良かった。
がんばった甲斐があったにょ。

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