雨後の迫力-百尋ノ滝から川苔山


- GPS
- 06:11
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,725m
- 下り
- 1,818m
コースタイム
- 山行
- 15:07
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 16:26
天候 | 曇りのち時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:鳩ノ巣駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・百尋ノ滝への谷あいは雨の後で濡れていましたが、注意すれば大丈夫 ・川苔山東ノ肩の十字路から舟井戸側100mほどの急坂はグチャグチャの泥道で滑りやすくなっていました ・このコースにトイレはありません |
写真
感想
8時12分の電車で着いて、トイレに寄ってから1番バス乗場に向かうと既に40人近い行列。コロナこのかた間隔を取って並ぶ人が増えて、やたらと列が間延びしている。
待機していたバスが、ホリデー快速の着く前後にまず川乗橋行き臨時便として満員で出発。すぐやってきた次のバスも川乗橋行きの増便となった。ホリ快からの人波の一員として現れたalps165と一緒に乗車。このバスも満員で、百尋ノ滝人気に舌を巻く思いだ。まあ、5月の週末が雨続きでハイカーが今日に集中したのかもしれないが。
バス停前のゲートをすり抜け、まずはアスファルトの林道を進む。曇り空だが暑くないのが幸いだ。途中、ヤマレコを見たら現在位置が動いていない。安スマホのポンコツGPSがまたストライキを起こしたらしい。 再起動で何とか復旧し、バス停から40分ほどで細倉橋。ここからようやくトレイルに入る。
ガクウツギと思しき白い花の群れに迎えられて谷あいへ分け入る。新緑の残る木々は美しいが、足元に気を付けないと深い渓谷に落っこちる。楽しげに話しながら歩く若い人たちの後を追って、苔むす岩や小滝の続く沢沿いを辿った。よく整備されているが、前夜までの雨で濡れた岩も多いので油断は禁物だ。
少々スリルを感じる沢の際から木橋を渡り、さらに高さのある木橋を続けて渡ると、坂の勾配が増してきた。もう一度沢を左岸に渡り、「通行注意」の看板からジグザグに岩場を急登して右に回り込むと、道標に百尋ノ滝の文字。木の葉の先へ目をやると、ごうごうと流れ落ちる百尋ノ滝が透かし見えた。雨のおかげか、水量はたっぷりのようだ。
すれ違いで渋滞する滝への階段を下り、若い女性グループと入れ替わりで滝つぼへ。やはり水の少ない時と比べて迫力がある。たっぷり撮影休憩を取って、折り返し川苔山へと出発した。
百尋ノ滝山の急登で先行していた件の女性グループを抜く。若い人に多い飛ばし過ぎのようだ。われわれ中高年は瞬発力がない代わり、休まずダラダラ”持久歩き”ができる。まあ、回復力が強いのが若さの特権なのでじきに追いついてくるのだろうが。
橋のない沢を軽く渡渉してしばらく行けば足毛岩分岐。ここは尋常に左の東ノ肩へのルートを取った。いったん斜面を急登してから、水がわずかとなった沢筋に戻る。そのまま涸れた沢を詰めて左に折り返し、頂上への尾根に乗ると、やがてパッと前方が明るくなって川苔山東ノ肩の十字路に飛び出した。
そこから一投足の山頂は20人以上のハイカーでにぎわっていた。雲が立ち込めて雲取山どころか近くの石尾根すら見えず、眺望はあいにくだったが、予報から言ってもこれは仕方ない。木の根がある方に移動して弁当にした。無風だった登山道と違い、山頂は軽い風が吹き抜けている。日が陰ってそれが冷たい。防寒着代わりのレインウェアと虫よけカーディガンを羽織り、コッヘルで紅茶を入れて暖を取った。
寒いので、食べ終わるとすぐ山頂を後にした。まず、短い急坂をジグザグに下るのだが、alps165が勢い余ってカーブを曲がり切れず、斜面へずり落ちてしまった。「今日は転ばず擦りむかずが目標」と宣言していた相棒だったが、残念。幸い柔らかな土斜面で、「擦りむかない」方だけは守ることができたようで何よりだ。
東ノ肩分岐を舟井戸側へ折れると、泥と落ち葉が靴でこね合わされた泥濘の急坂が待っていた。尻餅を着いたらえらいことになるので慎重に下る。危険区間を抜けると、オレンジ色の花を咲かせるヤマツツジが何本も並んでいた。左側に1本だけ色の濃いものがあり、alps165が「変種かな?」と首を傾げた。
舟井戸で鋸尾根への登りを分けて植林の歩きやすい道を下る。足元に大きめの石が目立ち始めた辺りで道標に「悪路」と手書きされた分岐に至った。我々の向かう山腹のトラバースと鋸尾根の道の間を行く言わば「中の道」だが、通り過ぎたらヤマレコのルート逸脱警報が鳴った。らくルートで漫然と指定したコースがこの中の道だったらしい。alps165に「計画設定を間違えただけだから大丈夫」と告げて、そのままなだらかなトラバースルートをたどった。
楽ではあるが森の中を延々と歩くのはいささか退屈でもある。夏のアルプス詣での計画案などを相談して時間を有効活用し?、ふと下を見たら大根ノ山ノ神に続く林道が見えた。階段で無事その林道に降りて一休み。電車の時刻を見ようとしたが、ここだとauはまだ電波が微弱なようだし、急ぐわけでもないのでやめにした。
再び植林帯に入って整備された道を淡々と下る。神社裏へ至る道との分岐で迷うハイカーに「右は少し急だけど神社に出る近道」と教えてあげて、我々はそのままゆるゆると直進。やがて鳩ノ巣の集落が下に見えて、家庭用モノレール?に猫のたたずむ民家の前に出た。
舗装路とはいえとんでもない急勾配の坂を下って行くと踏切が鳴り出した。見れば奥多摩で折り返しホリデー快速になる下り回送電車と青梅行き電車が、ちょうど鳩ノ巣駅ですれ違ったところ。踏切が上がると同時に青梅行きは出て行った。次は40分後になる。当然の帰結として、駅前の「生ビール」の看板につられてお店に入るしかない。
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