七面山南壁 Long Hope (12p 5.11-)


- GPS
- 16:50
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,873m
- 下り
- 1,906m
コースタイム
- 山行
- 3:44
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 4:01
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下部のルンゼは染み出しあり。ルート全体を通して浮石は多い。 |
写真
感想
2019年に奈良の山奥に長大なマルチピッチのフリールートが開拓された。ロクスノ084に発表された七面山南壁Long Hopeは、450mのスケールで、全12(11)ピッチ、5.11-と、日本ではあまりない長大なマルチピッチルートだ。Nさんに誘われ、梅雨前の貴重な晴れ間を利用して行ってみた。
初日は東京を出発し、20kmに及ぶ林道を経て、4時間強のハイクで楊枝ヶ宿小屋へ。登山道は平凡で、そんな巨大な岩壁があるとは思えない雰囲気だった。しかし、楊枝小屋からは大きく切れ落ちた南壁が姿を現した。尚、小屋はきれいで、水場もなんとか機能しており、快適だった。
翌朝は早めの出発。明るくなるタイミングで下降点に到着した。ギアと行動食以外はコルにデポした。熱中症を警戒し、水は2人で3L弱持った。コルからのアプローチは約1時間。要所にはテープのマーキングがあり、迷うことはなかった。
6時にクライムオン。壁は大体乾いていたが、P1の出だしは濡れており、リードは恐そうだった。その後は下部岩壁を難なく越えて、上部岩壁へと進む。核心ピッチのP4をリードしたが、傾斜もあって面白かった。ムーブ自体は5.10の域を出ないが、スケールとアルパイン的要素を考えると妥当なグレードだろう。その後の5.10-~5.11-のグレードがついた各ピッチも、それぞれ長く、登りごたえのあるピッチばかりだった。結局14時過ぎにトップアウト。登攀に8時間かかった。
全体を通して岩質は決して良いとは言えず、神経を使うクライミングを強いられた。しかし、そのスケールと内容はそれを補う素晴らしいものだった。そんなルートをオンサイトで登ることができ、大変満足している。開拓者に敬意を表したい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する