初夏花の大楠山から新生阿部倉温泉をめぐる

2025年06月07日(土) [日帰り]

• GPS: 06:05
• 距離: 8.4km
• 登り: 201m
• 下り: 356m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:25
• 休憩: 2:50
• 合計: 8:15

距離 8.4km 登り 201m 下り 356m

9:34 スタート地点
9:51 湘南国際村駐車場
11:21 11:50 大楠山
12:10 12:16 葉山KCC分岐
12:43 阿部倉登山口
12:49 15:04 阿部倉温泉
15:29 横須賀しょうぶ園正門
17:10 平作4丁目交差点
17:49 衣笠駅

大楠山ハイキングコースの湘南国際村コースとで塚山・阿部倉コースを利用して大楠山をめぐり、再開業した阿部倉温泉と、満開の横須賀しょうぶ園を楽しむコース設定です。

天候

晴れ（少し強めの風）

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

起点：湘南国際村センター前バス停
（横浜駅（YCAT）から京浜急行バス・横須賀西地区行き。現金大人1200円（IC大人1000円）。クレジットカード（タッチ決済）は現金扱いとなりますのでご注意を）
終点：JR横須賀線 衣笠駅

コース状況／危険箇所等

大楠山ハイキングコースとして整備されていますので、危険な個所はありません。

その他周辺情報

大楠山阿部倉登山口から徒歩数分にある阿部倉温泉（湯の沢旅館）は、ここ数年閉館状態が続いていましたが、2025年2月14日にリニューアルオープン（再開業）しました。（注意：日帰り入浴は10歳未満のお子様は利用できません。また、宿泊も可能ですが、7歳未満の子様の宿泊、未成年のみでの宿泊はできません）
阿部倉温泉 Spa & Graffiti
https://abekuraonsen.co.jp/

写真

6/7 8:45

横浜駅東口の横浜シティ・エア・ターミナル (YCAT)5番乗り場から葉山・横須賀西地区行きの京浜急行バスに乗車します。

6/7 8:54

湘南国際村センター前までは現金運賃で1200円、IC割引運賃で1000円。クレジットカード（タッチ決済）は現金扱いになるので要注意です。

6/7 9:33

40分ちょっとで湘南国際村センター前に到着です。我が家からだと、大楠山へのアクセスはこれが一番簡単です。

6/7 9:35

バス停の脇には黄色い可愛いお花。タンポポにしては茎が長いし細いし花弁も少ないですね、ブタナかな〜？

6/7 9:39

こんな日当たりと風通しの良いところにドクダミが咲いていました。

6/7 9:42

トレッキングポールの準備も終わって、さあ出発です。

6/7 9:43

今日は風が強めですが、気温が上がってきているので気持ちいい〜チガヤの穂が初夏の風になびきます。

6/7 9:47

地球環境戦略研究機関の脇を抜けていきます。草創期にはこの名称をぶち上げるだけで予算の大部分を使った気が・・・

6/7 9:50

遠く初夏の空の下に大楠山の山頂展望台（閉鎖中）が見えました〜

6/7 9:51

湘南国際村の駐車場とバスのロータリーを左折して、大楠山へ向かいます。

6/7 9:54

かなり気温が上がってきましたが、新緑と強めの初夏の風が気持ちいい〜♪

6/7 9:55

路傍は初夏の花盛り。朝なのに月見草〜な、ヒルザキツキミソウ

6/7 9:58

シモツケソウはいつも悩む。シモツケ？シモツケソウ？

6/7 10:04

これはウサトレ初見ですね〜ハクチョウソウ（白蝶草）

6/7 10:06

たくましいダキバアレチハナガサ

6/7 10:19

大楠山を望むこの道の様子も、冬とはかなり違いますね。

6/7 10:20

ノイバラの果実だそうです。

6/7 10:23

ヤマグワ。子熊のころ、学校帰りに桑の実をよく食べたことを思い出します。

6/7 10:25

大楠山の北山麓に広がる葉山国際カンツリー倶楽部のクラブハウス。前回は冬だったのでカート道とかも見えましたが、今日は緑に埋没してますね。

6/7 10:25

ここで舗装路は終わりです。ドックランを探してここまで来てしまったというご家族連れに、この先は「登山道」ですよ〜と教えてあげました。

6/7 10:45

キダチコマツナギ

6/7 10:45

大楠山湘南国際村コースでは、ここからが登山道となります。

6/7 10:55

まずは階段、そして階段・・・このルートは階段で急登するコース設定で、よく整備されています。

6/7 11:09

でも、やっぱり階段じゃないこんな山道がウサクマは好きなのです。

6/7 11:11

5つある大楠山ハイキングコース。登ってきた「湘南国際村コース」は、ここで「大楠芦名コース」「前田橋コース」と合流します。

6/7 11:16

3コース合流した後の山頂への登山道には、ムラサキカタバミがたくさん咲いていました。

6/7 11:16

山頂直下のこのトイレも今は閉鎖中。ちょっと下った前田橋コースの大楠平のトイレを案内しています。

6/7 11:17

大楠山山頂の大楠山ビューハウスも現在は閉鎖中。残念〜ここにいたネコタたちはどうしているのかニャ〜心配

6/7 11:18

大楠山山頂（標高242m）到着〜まずは二等三角点にタッチ！

6/7 11:29

ベンチが開いていたので一休み。YCATへ向かう途中で買っておいたお稲荷さんとかりんとう饅頭をいただきます〜♪

6/7 11:41

山名碑の回りはツツジが満開ですね

6/7 11:48

ウサトレ命題の「かながわの景勝50選」碑と一緒にくまパシャリ。ビューハウスが閉鎖になり、管理者不在でこの展望台に登れなくなっていることが、ここ数年の大楠山の最大の「残念」です。

6/7 11:54

登ってきたのと反対側の東側への登山道で下山。ここも冬はすごく見晴らしがいいんですけど、いまは緑に埋もれた急階段を下ります。

6/7 11:58

230段の名物階段を下り切りました〜カエンダケ？出会わないことがラッキーですね。

6/7 11:59

遠目にドクダミかと思ったら、トキワツユクサでした〜

6/7 12:02

ゴルフ場の南端の縁を延々と歩きます（カートに悠々と乗っているゴルファーさんより懸命に走りまわっているキャディーさんを思わず応援するウサクマ）

6/7 12:11

ここで「塚山・阿部倉コース」と「衣笠コース」が分岐。今日のウサクマは阿部倉へ向かいます。

6/7 12:26

かなり狭い登山道ですけど、整備状況は上々ですね。でもかなり急な階段が続くので、今回は下りで正解かな〜

6/7 12:31

あ、木橋が見えた〜ようやくこの急降下もおしまいですね。

6/7 12:32

木橋のすぐ近くにコースのメンテナンス用品一式、ちょっとしたつまづきを誘う箇所に板を渡したり、細やかなメンテナンスに感謝です🙏

6/7 12:37

久しぶりにきました〜この独特な橋。でも、下を通ったほうがせせらぎを満喫できるって、ウサさん談。

6/7 12:39

新緑とせせらぎに包まれて、初夏の山歩き満喫〜♪

6/7 12:40

気温もかなり上がっているから、こういう「涼」は大歓迎です。

6/7 12:42

公衆トイレのある阿部倉登山口まで下山しました。ここからリニューアルオープンしたという阿部倉温泉への階段を上がります。

6/7 12:45

おお、本当に再開業したんだ〜でも日帰り温泉の営業時間は午後3時まで。この時間なら、まだたっぷり楽しめそうです♪

6/7 12:46

もうアジサイの季節ですね〜

6/7 12:47

新生阿部倉温泉に到着〜2020年1月に訪れた時には左下の写真のように「休業中」でした。帰宅後、不動産屋情報で「温泉付き宿泊施設」としてウリに出ていることを確認。心ある人による再開を願っていました。

6/7 12:49

そして、ようやく今日の日が〜2025年2月14日に「阿部倉温泉 Spa＆Graffiti」としてリニューアルオープンしたそうです。

6/7 12:49

暖簾から東を望むと、横須賀のむこうには鹿野山、鬼泪山、清澄山などの房総の山並みがよく見えます。

6/7 13:43

モダンアートのクマが、くまを出迎えてくれました〜さすが「Spa＆Graffiti」地元アーティストのモダンアートを楽しめる空間、もコンセプトだそうです。

6/7 13:49

そういわれてみれば、館内も浴室もモダンアートがいっぱい。でも、お食事処で通された「牡丹の間」は、戦国時代に三浦一族の隠し湯とされた古湯の宿の雰囲気を満喫できる座敷です。

6/7 14:01

こちらでは地元の旬の食材と三崎港からの海鮮をふんだんに使ったランチがいただけます。ウサさんは三崎マグロ丼をオーダー。

6/7 14:12

くまは天丼をオーダー。食材とともに、盛り付けられた器もモダンアートでとってもお洒落、お味も抜群です。

6/7 15:04

午後3時はアッという間に訪れて、まだまだ温泉の余韻を反芻しながら、阿部倉登山口まで戻りました。

6/7 15:06

そうです、まだ午後3時。初夏で日の長い時期ですので、これから「祭り」をやっているという「横須賀しょうぶ園」に立ち寄ってみます。

6/7 15:18

路傍にはガクアジサイ、もうすぐ梅雨の季節ですね〜

6/7 15:20

しょうぶ園から祭りの賑やかな音楽がすでに聞こえてくるのですが、しょうぶ園正門には、ぐるーーっと回っていかなければいけないようです。

6/7 15:29

横須賀しょうぶ園到着〜今日は「衣笠しょうぶ祭り」が開催されていて、入園無料だそうです。

6/7 15:33

ウサさんの第一お目当てはコレ、関口牧場のソフトクリーム。かなりの人気で、お味も濃厚で美味〜今度、関口牧場さんをぜひ訪れてみた〜い♪

6/7 15:41

園内に入ると、一面の花しょうぶ、さすが祭りが開かれる時期とあって、色とりどりのしょうぶが咲いていて、くるくる回る水車が良い雰囲気を醸し出しています。

6/7 15:43

しょうぶといえば紫と黄色、くらいしか知りませんでしたが、こんなにたくさんの品種があるんですね〜

6/7 15:55

こちらではアジサイも色づき始めていますね〜

6/7 16:07

早乙女姿のスタッフお姉さんの花摘み姿が、いっそう花を添えます。

6/7 16:12

園内をぐるっと巡って正門近くへ。あれ？ここってTV版「孤独のグルメ」で大晦日に花火上げてたシーンのロケ地じゃない？

6/7 16:22

ウサクマも「ハラガヘッタ・・・」ということでそろそろ片付け始めよーかな〜という感じの屋台で「ちょい飲みセット」とデザートをゲット〜♪

6/7 16:48

お腹も満足〜フォトスタンドを見つけたので、さっきの水車（もう止まってたけど）の前でツーショット撮らせていただきました〜♪

6/7 17:07

しょうぶ園循環バスのバス乗り場につくと、ちょうどバスが出たばかりで、次のバスまで40分。ならば、とJR衣笠駅まで歩くことにしました。

6/7 17:08

単なる舗装路歩きですが、それでも路傍には初夏の花々がいっぱい。これはシュッコンバーベナかな？

6/7 17:15

大の字が特徴的なテイカカズラ。

6/7 17:18

こちらのアジサイもなかなか味のある雰囲気です。

6/7 17:19

ハブランサスでしょうか。レインリリーというこの時期にぴったりな別名も持っています。

6/7 17:47

衣笠城址もある町ですからね、駅前商店街は「三浦一族」の家紋でいっぱいです。

6/7 17:48

JR横須賀線の衣笠駅に到着。梅雨入り前の貴重な好天に感謝です。もうお風呂は堪能したので、後は帰って家飲み打ち上げだ♪

撮影機器：

ILCE-6000 SONY

iPhone 15 Apple

装備

個人装備

Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 レジャーシート 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 日焼け止め 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

感想

hadzuki

妙義山、日向山と盛り上がったゴールデンウィークが終わって、しばし落ち着いた日々を送っていたウサクマ家に、どこからともなく1つの情報が舞い込んだ。

「阿部倉温泉が復活したらしい」

マジですか！？　阿部倉温泉といえば2020年1月3日に大楠山に登った際に「そこに温泉がある」と聞いて訪れたものの、時はすでに遅く、その玄関の扉には「休業中」の貼り紙。玄関前のタヌキさん（の置物）に再開を使いつつ、その場を後にしました。帰宅後にネット情報を調べてみると、単なる「休業」ではなく、なんと！

『天然温泉付き売旅館 9000万円』で売りに出ていました。不動産屋さんからのコメントは『戦国時代には三浦一族の隠し湯とされ、戦陣で傷ついた兵士の身を癒しました。静かで落ち着いた山里の風情を楽しんで下さい。温泉の横は美しい渓谷で大楠山の登山路となっております』・・・情報更新は2020年1月8日。

どなたか買い取って、阿部倉温泉を復活させてくれないかな～と、その時のヤマレコ感想に書き込んでいました。

その阿部倉温泉が、ついにリニューアルオープン！

これは行かねばなるまい、となれば、やっぱり大楠山登山。しかし、新たな阿部倉温泉の日帰り温泉としての営業は、朝10時半から午後3時まで、とのこと。しかも最終受付は午後2時。温泉と食事を楽しみたいなら、やっぱり2時間は欲しいから、午後1時には阿部倉温泉に到着したい・・・となると、ウサクマの足で午後1時に阿部倉温泉にたどり着ける可能性のあるのは、やっぱり「湘南国際村コース」から「塚山・阿部倉コース」に抜けるコースしかないよね！

ということで、急遽今回の大楠山ウサトレが決定されました～♪

「湘南国際村コース」の起点、湘南国際村センター前には、横浜駅東口から高速バスが出ているので、朝も比較的のんびり。いつもとはちょっと違う高速バスからの車窓で横浜から横須賀の風景を楽しむ往路。

湘南国際村センター前からは、しばらく舗装路歩きですが、薄曇りと強めの夏風のおかげて、強い照り返しも緩和され、路傍の草花を愛でながら歩けました。

山頂のビューハウスが閉鎖され、展望台にも登れなくなったことが、なんとも残念です。ウサクマがトレッキングを始めた最初期に、最初にここに登った時には、ちゃんと足場があるのに、高所苦手だったくまは、この展望台ですら足ガクでした～それでも、この展望台からの眺望は絶品で、東京湾、房総半島、三浦半島、駿河湾、伊豆半島、そして富士山をグルーっと一望できる素晴らしさに、山登りの楽しさを刷り込まれた気がします。

さて、日中はかなり気温も上がりましたが、登山道に入ってからも大楠山西麓は風が吹き抜け、道もぬかるみなく快適でした。しかし、阿部倉温泉へ下る東麓は湿度が高く、道のぬかるみもあり、じっとりと汗だく。「早く阿部倉温泉に入りたーーい！」という気持ちが一層高まり、それはそれで良いムードメーカーになってくれたかもしれません。

5年半ぶりに訪れた阿部倉温泉は、外観はさほど変わっていませんでした。デザイン化された「阿部倉」という文字が染めこまれた生成りの暖簾が、ちょっとモダン。でも、再会を誓ったタヌキさんは、どこかに片付けられてしまったようですね～（泪

暖簾をくぐり玄関の扉を開けると、いきなり目の前にモダンアートなクマさんがお出迎え。宿のスタッフさんも皆若くて、対応もとても丁寧でした。最近のウサクマが三浦から南関東にかけた一帯でウサトレを行うたびに入る日帰り温泉は、その多くがいわゆる「黒湯」なのですが、ここの温泉は、それらと水脈が異なるようで、無色透明でほんのり硫黄の香りがするアルカリ性単純硫黄冷黄泉で、お肌が滑らかになる「美肌の湯」でした。あまり広い浴室ではありませんが、壁にもモダンアートが描かれ、
「三浦一族の隠し湯」というよりは瀟洒なスパリゾートのよう。そう、「新生」阿部倉温泉のモットーは「Spa＆Graffiti」なのです。

それでも、昼食をお願いして通された客間は、昔の温泉宿の雰囲気をたっぷりと残していて、なんとも安らぐ～ランチメニューはそれほど多彩ではなりませんが、どれも美味しそうで迷う迷う。今回は最初のご挨拶的な定番メニュー、「マグロ丼」「天丼」をいただきましたが、いずれも見た目も味も絶品でした。

十分に温泉と食事を堪能しても、まだ午後3時。これで帰ったら朝の高速バス代がもったいないよね～ということで、阿部倉温泉から歩いて15分ほどの「横須賀しょうぶ園」へ。今日はお祭りをやっていて入園無料（これを狙ったという説もある）。

「しょうぶ」といえば水辺に咲くアヤメと見分けがつかない紫や黄色の花、端午の節句には「しょうぶ湯」にする・・・くらいの知識しかなかったのですが、こんなにたくさんの品種があったとは驚きました。

お祭りだからか、いつもやっているのか、園内には複数の出店屋台が出ていて、阿部倉温泉では風呂上がりに一杯飲まなかったくまは、ここぞとばかりに「ちょい飲みセット」をゲット。山歩きした後に温泉に入って、美味しいご飯を食べて、きれいな花をめでて、そして旨い酒でカンパイ♪　

コンパクトながら、なんて充実したウサトレだったことでしょう。今日のウサトレに関わった森羅万象に感謝です。