十石山
- GPS
- 06:21
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,132m
- 下り
- 1,126m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 6:22
7:29 1726m 7:40 -> シール登行
9:59 十石山 10:09 -> シールのまま下り
10:11 十石峠避難小屋 10:44 -> スキー滑降
12:55 1498m -> 板を持ったまま歩き or 滑降(雪の残っている箇所)
13:06 駐車地点
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
白骨温泉料金所跡より450mほど先の最終融雪地点に駐車 |
その他周辺情報 | 白骨温泉 泡の湯外湯 \620 |
写真
装備
個人装備 |
[スキー板/ビンディング/靴] K2:BACKUP('12) / Voile:Switchback X2 / Scarpa: T2('13)
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感想
3連休初日は各地で雨。2日目以降も新潟や会津の天気は思わしくありませんが、北アルプス南部は晴れるというので乗鞍方面へ行くことにしました。
ただ、乗鞍岳(剣ヶ峰)はカリカリに凍結してそうですし、人も多そうで気は乗らない。なので北方の十石山に登ることにしました。初めての山ですが、山スキーでも結構楽しめるようですし、登山口が白骨温泉というのも魅力です。
その十石山、期待を遥かに上回る面白さでした。
穂高岳や乗鞍主峰の展望は素晴らしいですし、上部のオープンバーンから樹林帯までスキー自体もかなり楽しめます。乗鞍岳と違って静かなのもいいところです。
積雪量や雪質などはベストにほど遠い状態だったのですが、それにも関わらずかなりいい印象を持ちました。個人的には乗鞍岳より気に入ったくらいです。
もちろん乗鞍岳には乗鞍岳の良さがありますが、今後はこの山に登る比率のほうが高くなりそうです。
6:44 1427m スーパー林道ゲート先の駐車地点。
ここからすぐ尾根に取り付くつもりだったが、この辺りは雪解けが進んでいて雪はまばらにしか付いていない。ちょっと先にある登山口まで道路上を歩こうかちょっと迷ったが、結局はここから山に入ることにする。国土地理院の地図には載っていないが、実際にはここからも登山道が延びているようなので(昭文社の「山と高原地図」には記載されている )、雪がなくてもヤブ漕ぎせずに登れるはずだ。
とりあえずスキー板は手に持ったまま登り始めたが、まだしばらく雪はつながりそうにない。5分ほど歩いたところで諦め、板をザックに括り付ける。ただ、ほどなく雪はつながるようになったのでわざわざザックに付けるほどでもなかったかもしれない。
7:01 1529m スーパー林道方面道標。
この手前から雪はつながるようになったが、まだ朝早くて雪は固いのでそのままツボ足で歩き続ける。
この辺りはカラマツ林で、ヤブもないので快適に滑れそう。雪質も思ったほど悪くない。昨日の雨から一気に冷え込んで最悪のモナカ雪になってるかもと思っていたが、さいわいそれほど気温は下がらなかったようだ。
1600mから勾配はきつめになる。緩やかになるまでツボ足で登るつもりだったが、途中からだいぶ潜るようになってきたのでシール登行に切替。急傾斜だが、シールの利きやすい雪質のためサクサク登っていける。
1780mで傾斜は緩やかになり、ほどなくコメツガやシラビソの平原に入る。「湯沢ノ平」というらしい。この辺りは多少下生えが出ているところもあるが、邪魔になるほどではない。
1870mからは再び傾斜が増し、尾根上の登りとなる。ところどころ狭い箇所もあるが、木はそれほど濃くないし、よくあるヤセ尾根のようにうねってもいない。シールもよく利くので苦労せずどんどん登っていける。
2200mくらいまで登ると尾根は広がり、シラビソもまばらになって視界が開けてくる。そして右に目を向けると穂高の吊り尾根。ここまでの行程でもいい山だと思っていたが、素晴らしい景観にさらにテンションがあがる。
2400mで森林限界(まだところどころシラビソが生えているので正確には違うのかもしれないが、雰囲気的にはそんな感じ)。目の前に素晴らしいオープンバーンが広がる。山頂からの標高差は150mちょっとしかないが、滑るのがとても楽しみだ。
9:59-10:09 2524m 十石山。
眺望は見事。南は稜線続きで剣ヶ峰など乗鞍の山々、北には笠ヶ岳や穂高岳がガスの上に浮かび上がっている。標高の高い乗鞍岳のように北アルプスの様々な山が見えるわけではないが(それともガスで隠れているだけ?)、穂高岳なんかは距離が近い分だけ迫力がある。
北西へちょっと下ったところに十石峠小屋。耐えられないほど風が強いわけではないが、せっかくなので小屋の脇で休憩しよう。小屋までは普通に滑っていけるが、面倒なのでシールは付けたまま。
10:11-10:44 2510m 十石峠小屋。
休憩後、シールを外して滑降開始。が、小屋から滑り始めたのはちょっと失敗だった。ここからだとトラバース気味になってしまい、せっかくのオープンバーンも十分に堪能できずに終わる。
とはいえ樹林帯に入ってからもまだまだ楽しめる。特に上部は木が少なく日が当たるため、雪が適度に緩んで滑りやすい。その一方でlivくんは歩行優先の柔らかい靴を履いていることもあって苦戦している。
2100mからはだいぶ尾根が狭くなり、木も濃くなる。それ自体はさほど問題ではないが、木陰がモナカ雪になっていて滑りづらい。油断すると転んでしまい、そこそこ潜るので起き上がるのに苦労する。
さいわいモナカ区間はそう長くない。ほどなく(滑りやすいとまではいえないが)それなりにターンできるくらいの雪質になる。
やがて湯沢ノ平。ほとんど傾斜がないのでストック漕ぎは必要だが、長い距離ではないので苦にはならない。
1800mからは再び勾配が増し、カラマツ林の浅い谷の滑降となる。ここまで下るとほどよく雪も緩み、なかなか滑りやすい。景観はともかく、滑りやすさの面ではここが一番楽しかったかもしれない。
12:55 1498m スーパー林道方面道標を過ぎたところで滑降はひとまず終了。ここからはところどころ雪の切れた登山道を歩くことになる。
ゴールはもう近いのだからさっさと板を背負って歩いたほうが早いのだが、そこは山スキーヤーの性、板を付けたり外したりを繰り返して雪を拾って滑り続ける。
最後は登山口に下りてスーパー林道経由で戻る。道路上は雪が繋がっているかと思ったがダメだった。結局何度か板を外しながら駐車地点まで滑って終了だ。
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