雲取山《関西百名山》


- GPS
- --:--
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 1,972m
- 下り
- 1,968m
コースタイム
- 山行
- 7:05
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 9:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
1日目(4/16)
府道38号線から361号線に入り貴船の旅館・料亭街を抜け奥貴船橋の袂の空き地に車を止めた。貴船に向かって後戻りし鞍馬寺の西門(裏口)から山道に入った。鞍馬寺奥之院へと200m程の標高差を登るが参道なので十分整備されており問題なく奥之院に達した。鞍馬山への登山道は地図に記載がなく入口を探しながら進むと、義経の背比べ石なる岩があった。その右側に「この先は入れません」の表示があるが、山頂への稜線はここに間違いがないので、失礼して踏み込んで行った。途中に行場らしい施設もあり道は至って明瞭だった。鞍馬山(584m)山頂は杉の植林帯で、展望は木の間越しに僅かに見える程度しかないが経塚があった。
引き返して鞍馬寺本堂に達すると境内は桜満開で素晴らし景観だった。次に行く竜王岳が鞍馬の谷間を挟んで目の前にある。早朝、観光客が一人も居ない境内は静寂そのもので清々しい眺めと花を心行くまで楽しむことが出来た。7時丁度、静けさを破るように朝の勤行が始まり観光施設としてではなく宗教施設としての鞍馬寺を発見し心洗われるものを感じた。
鞍馬の火祭で有名な由岐神社の石段を下り叡山電鉄鞍馬駅前を通り貴船口側へ700mほど府道38号線を行くと左側に登山口がある筈だ。注意深く探すが明確な入口はなく適当に植林帯に入り込み斜面を這い上ると登山道らしきものを発見し後は明確な道となり竜王岳(500m)山頂に達した。此処にも経塚があるが山頂展望は得られないが体調にあわせ20分近く長めに休憩を取った。この山にはツツジ(種類は不明)の紫色の花が咲き展望の無いのを補ってくれた。
鞍馬から静原に越える薬王坂(やっこうざか)の峠を横断し、北東に続く長い尾根を行く。まず戸谷峰(525m)に達し3等三角点「戸谷」にタッチした。10分程休憩して複雑な尾根を進むと三又岳(583m’)に到った。昭文社の登山地図には「眺望よい」と記載されていたので期待していたが山頂手前に若干展望があったものの山頂は展望が失われてしまっていた。展望の無い稜線を更に黙々と進み天ヶ岳(788m)に到った。やはり展望は無いが早めのお昼にして大休止を取った。山頂とはいえ春の日差しを受けてポカポカと眠気に誘われた。
林道に出て百井の集落に下り分岐点に建つ百井青少年村裏手の湿地にミズバショウを発見した。春は着実に深まっていた。百井川沿いの林道終点から谷筋を登り詰めると国道477号線の花背峠から分岐する林道に飛び出した。泥濘み荒れたこの林道を20分程北へ進むと滝谷山(876m)が左に見えて来た。北へ回り込み谷筋を詰ると山頂はすぐだ。2等三角点「別所村」があるが展望は無い。かなり疲労が出てきたので20分程休息し元来た道を引き返した。
和佐谷峠まで戻り西側の谷筋を下り切って花背の集落に到った。農協横で国道477号線を横断し花背小学校の脇から林道に入った。左側に近年まで営業していた花背スキー場の跡が雑草に覆われ建物などもそのままで過去の栄光を偲ばせた。花背は京都市左京区で市内にあったスキー場としては最後のものだった。体調不良でピッチが上がらず只管登り続けると、後から建築資材の入った大きなダンボール箱を頭に載せて登ってくる若者がいた。寺山峠に達しひと休みすると忽ち追い抜かれてしまった。寺山峠から一ノ谷へ下り登り返すと谷筋に京都産業大学の雲取山荘を左に見て、さらに登り詰めると草原状の雲取峠に達した。武路谷へのルート上に京都府立大学の“りょうぶ小屋”が見え大勢の人達が何やら作業中、さっきの若者はこの小屋の補修資材をボッカしていたようだ。
りょうぶ小屋の手前を左に折れると雲取山(911m)までは10分少々だ。本日の最高峰で3等三角点「川上」が設置されていた。展望は無く、メール送信を試みるが3本立ったり圏外になったりかなり不安定で送信失敗。30分ほど山頂で過ごし本日の宿泊地立命大ワンゲル小屋を目指して下山した。山頂からの下山路は二ノ谷ルートと三ノ谷ルートがあり小屋は左の二ノ谷にある。10分余り下ると早くも小屋に到着、京都比良山岳会の先発隊と合流した。
この小屋は京都比良山岳会の会長が立命館大学ワンゲル部在籍時に全ての資材をボッカして建てたものだそうだ。ふんだんに荷揚げされた食材と酒はあったが歩荷してきた八海山を提供し賑やかなひと時を過ごしたが、体調不良から早々と脱落し寝についてしまった。
2日目(4/17)
昨夜宴会は深夜まで続いていたようだ。山行の疲れ、体調不良で食欲も出ず、アルコールも余り進まず早々に寝てしまった。そして今日は叔母の一周忌の法事があり4時に起床し真っ暗な中、爆睡しているメンバーに挨拶もなく下山を開始した。真っ暗な谷筋ルートで頻繁に渡渉があり、ルートの見極めに必死になり15分、昨日遡った一ノ谷の下流との合流点に達した。徐々に道が良くなり軈て林道となった。芹生(せりょう)の小さな集落に着く頃周りも明るくなり、府道になって芹生峠に達すると正面に比叡山が見えてきた。標高差300mほど下ると、昨日車を置いた奥貴船橋が見えて来た。
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