山で怒られる💢 平標山と仙ノ倉山 テント泊 平元新道往復



- GPS
- 12:10
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,371m
- 下り
- 1,433m
コースタイム
- 山行
- 5:52
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 8:07
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
平標山ノ家から平標山の山頂へ向かう木の階段が一部崩壊。取り外されている所と傾いている所がありますが、特に問題なし。 |
その他周辺情報 | 近くに温泉があり、駐車場利用で割引券がもらえます。 |
写真
感想
平標山・仙ノ倉山 テント泊山行記録
日程:6月28日〜29日
コース:平元新道 → 平標山の家(テント泊)→ 平標山 → 仙ノ倉山
花の時期を少し逃してしまった平標のお花畑
今年は訪れるのが少し遅かったようです。平標山山頂から仙ノ倉山にかけての名物お花畑は、すでに終盤を迎えていました。花々はまだ咲いているものの、盛りを過ぎた感が否めません。それでも高山植物の美しさは十分に堪能できました。
1日目:蒸し暑い中での登山と一人山行
妻の体力を考慮して比較的緩やかな平元新道を選択。しかし、予想以上の蒸し暑さに汗だく状態となりました。特に顔汗が止まらず、なかなか厳しいコンディションでした。
林道歩きに約1時間半、登山口から平標山の家まで私は1時間半ほどでしたが、妻は2時間半を要し、到着時にはすっかり疲れ果てていました💦
妻が山小屋でぐったりしている状況を見て、この日の山頂アタックは断念かと思いきや、一人で様子を見に行くことに。「少しだけ」のつもりが、結局仙ノ倉山まで足を延ばしてしまいました。
平標山に上がると、心地よい風が頬を撫でていきます。お花畑のピークは確かに過ぎていましたが、ハクサンフウロ、ハクサンコザクラ、チングルマなど、様々な高山植物が私たちを出迎えてくれました。
花を楽しむだけなら平標山頂から少し下ったお花畑で十分ですが、仙ノ倉山への稜線歩きは格別です。360度の大パノラマと、谷川主脈縦走路の雄大な景色を独り占めできました。
適度な風のおかげで、シャツ一枚での行動が快適でした。
テント泊の洗礼:小屋版さんに怒られる。羽虫との格闘
受付を先にせず、テント場で荷物を下ろし、ヘリノックスのチェアを組み立てていたら、小屋の方から突然怒号が聞こえてきました。「ん?何かあったのかな?」と呑気に小屋の方を見ていると、どうやらこちらに向かって叫んでいる様子。次の瞬間、「おぉぉい!お前!テント泊の受付はしたのか!?」と大声が飛んできました。
「やばい、まだ受付していない…」と気づき、「すみません、すぐ行きます!」と慌てて小屋へ。中に入ると男性の方がいて、「お前なぁ…受付が先やろ!常識やろ!」という勢いで、かなり強く叱られました。
これまで訪れた山小屋では案内板が設置されていたり、「まずテントを張ってから受付してください」と言われるところもありました。そのため、今回もあまり深く考えず行動してしまったのです。言い訳をしたい気持ちもありましたが、とにかく謝罪に徹しました。
実際に叱られていたのは5分ほどだったと思いますが、とても長く感じました。ここまで強く怒られたのは初めてかもしれません。それ以来、受付など人と対面する場面が少し怖くなってしまいました。いい歳をしていますが、ちょっとしたトラウマです。
今回初めて平標山の家でテント泊を体験しましたが、これが想像以上に大変でした。
小屋から平標山にかけては羽虫の大群に遭遇。虫除けネットは必須装備だと痛感しました。テント場でも同様に羽虫が多く、帰宅後に気づいたのですが、顔、首、お腹など複数箇所が赤く腫れていました。不思議と痛みや痒みはほとんどありませんでしたが、1ヶ月経った今でもうっすらと跡が残っています。
テント場は小屋の左右に2ヶ所。どちらも12畳程度の狭いスペースで、売店側は土の地面、トイレ側は石がゴロゴロした地面でした。トイレ側には1張り限定でデッキもあります。我々は売店側を選択し、1人用5張り、3人用2張り、4人用1張りの計8張りで満杯状態でした。
食事時は羽虫との格闘。ネットをしていると逆に寄ってくるような気さえしました。夜は少し肌寒い程度で、モンベルの3番シュラフで快適に過ごせました。
2日目:妻との山頂チャレンジと下山
日の出と共に活動開始。朝食後、妻と平標山山頂を目指しましたが、妻のペースは一向に上がりません。羽虫の攻撃もあり、とても辛そうな様子でした。
昨年同コースを日帰りで歩いた際、松手山コース下山時に妻が限界を迎えた記憶が蘇り、今回は無理をせず山頂を断念することに。安全第一の判断でした。
平元新道での下山中、妻の足取りが重くなってきます。山頂に行かなくて正解だったと確信しました。それでも林道まで頑張って歩き、別荘・駐車場近くでは、探していたギンリョウソウの群生を発見。小さな喜びでした。
総括:素晴らしい稜線美と今後の課題
初の平標山テント泊、花の時期は少し遅かったものの、素晴らしい稜線美を堪能でき大満足の山行でした。羽虫の多さはトラウマ級でしたが(笑)
平元新道は比較的緩やかな勾配で、林道区間が長いため登山道区間は短めです。それでも妻には厳しい様子でした。体力維持のため、間隔を空けすぎずに山に連れ出す必要性を痛感しています😅
装備のポイント:
- 虫除けネット必須
- テント場は狭いため早めの到着推奨
- 6月下旬〜7月上旬の花の時期を狙うなら早めの計画を
実用情報・料金など
駐車場:600円(メイン駐車場にトイレあり)
混雑時は臨時駐車場も開設されるため、駐車できないことはほぼありません。ただし臨時駐車場にはトイレがないため、メイン駐車場まで徒歩2〜3分歩く必要があります。
テント場:1人1,000円(6月第2・3週のみ倍額の2,000円)
平標山の家:
- トイレあり(紙も完備)
- 売店:350mlビール、250mlコーラ・サイダー、オリジナルドリンク各種
- 食事は宿泊者のみ提供
- 購入した飲み物の空き缶は引き取ってくれます
- 避難小屋併設(1泊2,000円、寝袋の幅分程度のスペース)
今後の課題:
- 妻の体力維持・向上
- 虫対策の徹底
- 花の最盛期を見極めた山行計画
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