丹後山・利根川源流の最初の1滴へ沢下り(のようなもの)


- GPS
- 27:20
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,925m
- 下り
- 1,926m
コースタイム
1日目 十字峡⇒丹後山⇒大水上山⇒利根川源流⇒大水上山⇒丹後山避難小屋
2日目 丹後山避難小屋⇒十字峡
天候 | 0日目 晴れ 1日目 晴れ 微風 2日目 くもり やや風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
計画の概要 首都圏を流れる大河である利根川の最初の1滴を見たいと思い、行ってきました。 ヤマレコの記録にもあるとおり、 利根川本谷の遡行は沢登りとしては最上級グレードになり、上級者向けのルートです。 しかし、私は沢登りやクライミングの技術や装備がないため、 これを見ることは叶わないのか・・・と思ったら、 どうも大水上山から源流へ下って行くことはそんなに難しくないみたいです。 ということでチャレンジしてみました。 作戦名「いざ、大河の1滴へ。」 |
写真
感想
■0日目
登山口の十字峡の駐車場は10台と少ないため、
前夜に入り車中泊します。
■1日目
無理せず6時30分スタート、
丹後山避難小屋には9時50分に到着。
ここで昼食にして、体制を整え、いよいよ利根川源流で沢下り。
実はもう三角雪渓は跡形もなく溶けています。
さて、三角雪渓へ藪漕ぎして突入するという案もありますが、
貴重な湿原地帯を踏み込むのはマナー違反。
大水上山と源流碑があるピークの鞍部には、
沢筋が登山道を横切っており、ここから沢筋を辿って下ることができます。
また沢登りでの最後の詰めになるため、踏み跡もあります。
かなりのブッシュを掻き分け、急斜面を転がり落ちるように下ります。
(しりもちをついてズボンが汚れてしまった・・・)
しばらく下ると、標高1660m地点でちょろちょろと水が湧き出しています。
ここが正真正銘の利根川の最初の1滴。
感動です。
さて、ここから更に下っていくと、「水上滝2段15m」が現れるはずで、
これはかなり難しい(というかクライミング装備なしの私には不可能)ので、
これ以上下ることはできないはずです。
しかし、下っていくと徐々に流れは大きくなり、段差も大きくなります。
「5m程度の無名滝がいくつもある」という報告もありましたが、
最初に現れたのは2mほどの滝。
これ以上下ると危ないと判断し、ここで沢下りはおしまい。
これがあの大河になるんだなあ、と感動を味わった後は、稜線に引き返します。
稜線に引き返すには、本流をそのまま遡ると三角雪渓の跡地に突入してしまうため、
下ってきた支沢に入り、踏み跡を辿り稜線の登山道まで出ます。
丹後山避難小屋では午後の優雅なひとときを過ごし、
日没と月出(満月なので同時です)を見てから寝ます。
■2日目
晴れていたら中ノ岳を経由して下山する予定でしたが、
曇っていたので往路を引き返します。
無事に下山しました。
■装備について
避難小屋泊まりの装備を担ぐことになりますが、
既に丹後山避難小屋は天水タンクが撤去されているため、
水は全て持っていけなければなりません。
今回は1泊なので5リットルを用意しました。
なのでテント泊以上の重荷となり非常に大変です。
■沢下りについて
涸れ沢となった部分から稜線までの急斜面はやや危険を感じました。
沢登りの人たちにはなんてことないような場所だと思いますが、
一般登山者にとっては危険箇所だと思います。
安易に立ち入らないほうが良いでしょう。
■丹後山避難小屋について
収容30人に対して今回は10人とかなり広々。
内部も清潔で宿泊に適します。
備品は薄毛布が数枚ありますが寝具は持参必須。
毛布はあくまで緊急用でしょう。
小屋は夕日朝日を拝める一等地にあります。
小屋の周辺に広がる、はるか一面の笹原は、まるで幻想郷のよう。
■小屋の水場について
前述のように水はないので要注意です。
水が切れると非常にひもじく、要注意。
水のために利根川の源流に下るのはオススメできません(往復1時間)。
周辺の雪渓は全て溶けており、雪を溶かして水を得る方法も×。
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