【モンベル ファンブローベスト レビュー山行】武奈ヶ岳 イン谷口から周回


- GPS
- 06:02
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,108m
- 下り
- 1,109m
コースタイム
- 山行
- 5:05
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 6:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
あちこちで橋は崩れ,コース案内板は朽ち果てております。ピンクテープを見失わぬようご注意ください |
その他周辺情報 | 天然温泉 比良とぴあ 利用 大人620円。施設はちょっと古いですがのんびりできました |
写真
感想
というわけでモンベル謹製ファンブローベスト,いわゆる一つの空調服,を買ったのである。先般の羅臼岳登山でかなり暑さにやられた感じがあったので,気になってたこれを調べてみたところ,なんかいい評判しかない。だがしかし,もうベストタイプのMサイズはオンラインショップでは完売で,関西だと心斎橋にしか残っていなかったので必死で買いに行ってゲットしたのである。店員さん曰く,大阪万博用に買う人が多いのだそうな。
万博に行くつもりはないワタクシは山に行ったのである。武奈ヶ岳,久しぶりにイン谷口からの周回とする。空調服ありゃチョチョイのチョイよと舐めてかかり返り討ちに遭う。
ちょっと寝坊して比良に着いたのが7時過ぎ,イン谷口の下の方の駐車場に止めている人がいて,うへー上って満車なんだろうかとビビったが,着いてみたらガラガラであった。諸々整えて7時45分出発。モチロン最初からファンベスト着用。上はドライレイヤー,ドラウトクワッド,下はモンベル夏ズボン。
ファンのスピードは4段階でデフォルトだと下から2番目の風量となる。まずはそれでスタート。胴体部分に風の流れがあることはわかる。が,ワタクシはパーゴワークスのフォーカスにカメラを入れて腹の前に止めてるんだが,どうもこれが風の流れを邪魔している感じがある。思ったほど快適ではないというのが歩きだした時の感想。首に巻いた手ぬぐいは歩き始めて10分で暑くて外した。
ジャージャー水が流れる沢の横を登っていき,青ガレに突入。この辺りで風量を3に上げる。風が抜けないのは変わらぬものの,風量が明らかに増えて少し快適になった。とはいえ体力を削られる暑さなので,無理せず20分ごとくらいでザックを下ろして休憩を入れる。ザックを下ろすと胴体全体に風が回りなかなかに快適。
そのままゴリゴリ登って9時15分金糞峠到着。この辺りから風が出始めた。コヤマノ岳への分岐でしばし迷ったのち登り続ける。ここはいつ登ってもきつい。だが,標高900m辺りからかなり風が出てきたので,一度ベストを脱いでみることにした。当たり前の話だが,自然の冷風を受ける方がはるかに気持ちいいのである。だがしかし当たり前の話だが,自然の冷風はずっと吹き続けるわけではないのである。樹林帯の中,風がないところに入るとアホみたいに暑いので,結局再度ファンベストを着用し,風量3で歩きつづけた。10時28分コヤマノ岳到着,10時47分武奈ヶ岳到着。
武奈ヶ岳山頂は結構風があったので,ベストを脱いでしばし休息。パンを腹に収める。暑いと食欲も落ちるので無理矢理流し込む感じ。11時過ぎ,再びベスト装着して出発。風量は3のまま。結構荒れた道をイブルキノコバまで進み,八雲ヶ原,北比良峠を抜けてダゲ道を降りる。途中でカメラケースをザックにしまってみると,一期に風の流れがよくなり,顔にもあたるようになった。チェストストラップも外したらますます快適になった。汗はかいてるけどボディはカラカラで水分補給も必要という,なんかよくわからない状態のままゴリゴリ降りて13時30分頃無事下山。
というわけで,無事に帰ってこれたし,北比良峠辺りの炎天下を歩いても脳味噌が溶けそうな暑さは感じなかったので,かなり効果はあるデバイスだったというのが,正直な感想。
だが,ファンベストの性能をいかんなく発揮させるためには,やはり小型ザックで,チェストストラップ外して歩くのがいいんだろうなと思う。軽装の真夏の低山ならかなりの効果は期待できると思われる。次はそういうのを企画するか。
今回の山行は,ちょっとヘビーだったかもしれない。来月には遠征登山を企てているが,高山には持って行かないかな,というのが正直なところ。それと明らかな欠点は「やかましい」こと。風量3だと結構な音量で,水のせせらぎとか木々の葉の揺れる音とか,全く楽しめません。まあ,セミの鳴き声もよく聞こえないのはいいのかもしれないけど。一人で山を楽しみたいワタクシには,ちょっと気になった点でした。
フラフラの感想で申し訳ないですが,皆様のご参考になれば幸いです。
追記
(1)バッテリーの容量について
満充電で歩き始め,休憩も含め歩行時間6時間。ファンを止めていた時間は多分30分くらい。5時間半のうち,風量2が2割,風量3が8割くらいで使用して下山時の容量が6割でした。日帰り登山には十分な容量化と思います。
なお,充電器は専用のモノを使用。コンセントから取るタイプで,モバイルバッテリーからの給電は,デフォルトでは出来ません。
(2)ファンへの干渉
歩いていて2回ほど,山道の木の葉がファンに当たりました。2回とも右側。左のファンは位置的に左腕の後ろなので,当たりにくいのかもしれません。藪が多い場所では,付属のフィルターを付けるのがベターかもしれません。
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