十方山 大谷左俣 遡行図作成



- GPS
- 08:04
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 818m
- 下り
- 821m
コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:05
天候 | 晴れ〜 冷たくなかった、ビレイ中以外は寒くない |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
2019年に先輩に連れて行ってもらい、フォロー登攀中に初めての滑落を経験しアッセンダーとロープの有り難みを初めて感じる事ができた思い出の沢、大谷左俣へ行ってきました。やはり「連れて行ってもらった」と山行というのは記憶が薄く、落ちた事しか覚えていない、ずっと引っかかっていたので自分の力で左俣を全部登ってみたいという気持ちで計画した。
3人で前泊、深夜1時頃に就寝
予報通りの晴れ過ぎの中、瀬戸の滝登山口に車を残し、大谷橋へ車で移動、橋の脇からすぐに入渓、蜘蛛の巣が多いが水は冷たくもない、とても綺麗。前半は小さな小滝ばかりの中を進む感じになる。今回の目的に私が作るのではないが、遡行図を作成するという目的もあったので、小滝が現れると「F認定」するかどうかとかワイワイしながら遡行していく。それにしても小滝ばかりで飽きてきた頃、久しぶりの金庫岩へ到達、金庫岩を越えるとすぐに左の沢へ入っていく。入口は倒木で少し荒れている。
金庫岩後も、特に目立った滝はないまま進んで行くと、右岸側の奥に大きな滝が見える。ブログにある「すだれ滝」のようだ。近くに行って見てみないとわからないが遠くから見る感じ支点も取れなさそうで登れそうにない感じだ。このすだれ滝を左に見ながら進んでいくと、ようやくお待ちかねのF4 28mに到着、なぜか6年前の記憶はない、水量が多く登らなかった為だと思う。数日前から、たぶん水は少ないだろうし、この滝を登ってやろうと内心企んでいた。予想通り水量は少ないチャンス日である事は間違いないが、いざ正面から見るとかなりの高さだし、かなり立っている。支点がどれぐらい取れるかも、行ってみないとわからないし抜け口も悪そう。一瞬、心が負けそうになるが、チャレンジする事に。寒くはないけど飛散対策にカッパを着てフードを被り気合いを入れロープを結んでスタート、基本は階段状なのだが下から見る以上に支点が取りにくい、飛沫も多くクラックを探すのも大変で時間がかかる。しかたなく、かなりランナウトする。左岸側から頂点付近までのぼり、滝中央に写り最後の抜けへ、抜け口の下へは、しっかりした支点が取れたのだが、上側へは取れず、かなり怖い状況で抜けなければならない、足は行けそうなのだが手がないので立ち込む勇気がわかない。最終的には、かなり甘いカチを頼りに立ち上がり、這いつくばるように抜け口に抜ける事ができた。大満足登攀となった。50mロープは半分以上出て、なかなかの絶景、引き上げて点は、しっかりした木が遠かったので右岸側の岩の穴にカムを3つ使って作った。
その後は、すぐにF5、F6とロープを出して登り、遂に6年前の宿題、F7へ到着したのだが、さっきの登攀で満足してしまい、登れなかったら交代しようと言って、リードを仲間に譲る。仲間がスタート、一段登った処はハーケンを1枚、奥まで入らずスリングでタイオフ、そこからの乗越で苦労している。岩が迫ってきてハングしているような感じになっていて難しい、立ち上がった処で上に手があるかどうかもわからない状況だ。なんとか立ち上がり、カムを入れる。そこからが6年前に落ちた核心だ。何度もムーブを探し、チャレンジするが行かれない。「交代しましょうー」って、言われたらイヤだな(笑)と思い始めた頃、まさかの「交代してくださーい」と上からコール、残念ながら交代する事に(笑)支点を残しローアダウン、ダウン中に1つカムが外れ、ヒヤリとする。前半はトップロープ状態で交代するが、目の前でカムが抜けたので緊張しながら登る。核心手前のカムが抜けた場所で0.75を入れる。いろいろ突っ込んでいるとガチギギになったので、心を決めて行くしかない。とにかく手が甘いし少しヌルってる。足も少し逆層気味で怖い1歩だ。勇気を出して立ち上がって次の手を探すがない!なんとかカチを見つけ、安定した場所に足を移せたときは、ホッとした。少しランナウト気味なので、右上に見える岩に240のスリングを投げて支点が取る。これで安心、最後は確実に登り6年前の宿題も回収できた。
F7後も、小滝が続き、だんだんと水流が少なくなり遂に水の流れがなくなると十方山特有の藪漕ぎが始まる青い空を目指す。思ったほどの藪漕ぎではなかったが登山道に出た時は、やっぱり嬉しい。もう一つの十方の沢の核心、長い長い下り道をいろんな話をしながら下山し、無事に楽しみにしていた大谷左俣を終える事ができました。
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