ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 8496135
全員に公開
沢登り
蔵王・面白山・船形山

船形連峰。横川〜後白髪山

2025年07月31日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
11:45
距離
11.1km
登り
1,090m
下り
1,065m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:49
休憩
1:03
合計
11:52
距離 11.1km 登り 1,090m 下り 1,065m
7:00
15
スタート地点
8:02
8:03
61
9:04
55
横川矢櫃の滝下
9:59
13
矢櫃の滝上
10:12
86
釜伏の滝下
11:38
12:13
100
釜伏の滝上
13:53
65
横川大滝下
14:58
24
横川大滝上
15:22
76
1140m支流出合い
16:38
15
1360m稜線登山道
16:53
17:16
16
18:34
18:38
14
18:52
ゴール地点
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2025年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 駐車地点 横川林道横川コース登山口900m手前の路肩 定義林道〜横川林道は駐車地点まで約7キロ、道は非常に悪く駐車地点より先は草が両脇より被さり進むのをためらった。
コース状況/
危険箇所等
 アプローチ 駐車地点より横川林道を歩き矢櫃橋から橋下へ降り横川入渓
 横川(矢櫃沢) 入渓すると水温は以外と冷たく水量はやや少なめか?、ゴーロをしばらく歩くと堰堤、左岸のスラブにトラロープが有りこれを利用して越える。河原やゴーロ、ゴルジュの滝を進み両岸が切り立った矢櫃の滝に出会う、下段8mは右岸をヘツリ流水沿いに細かいホールドを拾っての登攀、ヌメリはない。二段目5mは左岸は泳がなくても取り付けるが上部が立っておりホールドが無く諦める、左岸から滝前を右岸にひと泳ぎすると水中に岩が有り立てる、流水沿いに登るが一段目より傾斜はないがやはりホールド、スタンスが微妙なので慎重に登り滝上に出る。
ゴルジュを一つ越え釜を持つ小滝を越えると右岸が大きく被さりまるで洞窟のような空間の奥に6mの滝、釜伏の滝である。この滝は釜を泳いで滝に取り付きハーケンやザイルを使用し左岸を登りシャワーで落ち口に抜けて登られている、単独フリーではかなり難しいと思ったが挑戦してみた、右岸沿いに進み足がつかなくなった所で滝に向かって泳ぐが岩を掴みそこない流される、そのまま釜の縁まで流され一度釜から出る、雨具を上下来ていたが寒くちょっと震えが来る、この先の遡行を考えると体温低下と体力の消耗はこれ以上できないので滝の登攀は諦めた。高巻きは一旦下の釜を持つ小滝まで戻り右岸のルンゼ状の岩場に取り付き灌木帯まで登ったら急斜面の藪をトラバース、適当な所で下ると白い二股の木が見えたのでそこから懸垂しようと行ってみると古い残置シュリンゲが巻き付けて有った。7〜8mの垂直の懸垂下降で河原に降りる、すぐ下が釜伏の滝の落ち口だ。
 河原を進むと左岸から立派な滝で出合う二本の支流、その先がまわり滝群と呼ばれる滝が5本続く、4本は登れたが5本目二条の滝が登れず右岸高巻き。滑を歩き滝を三つ越える(1本目の滝がH滝?)と開けた河原になるが残雪が有り倒木で埋め尽くされている、上方に横川大滝が見える。倒木が横たわる滑滝の上に小函があり奥に6mの滝、小函を抜け奥の6mの滝は左岸のガリーをシャワーで登ると開て直ぐ上に横川大滝30m。
 横川大滝は両岸が登られているとの事だがとても登れそうになく左岸の細いルンゼに入る。このルンゼ簡単そうに見えたが傾斜が有り脆くてこずる、ジリジリと高度を上げ抜け口近くで右の岸壁に小指より細い木をホールドにして移りそのまま直上し灌木帯に入り落ち口に降りる。
 大滝の上はゴーロと4本の滝を登り1140mで右岸より苔むした滝で出合う支流に入る、数本の滝を越え藪漕ぎ20分程で稜線登山道に出る、藪っぽい登山道を15分で後白髭山に出て装備を解き脱渓とする。 
 下降 後白髭山より登山道を下り横川コース分岐へ、横川コースに入る。横川コースは初めのうち明瞭だがやがて笹薮が被さり不明瞭になってくる、時々道を見失うがそのたびに携帯のGPSで軌道を修正し最後にまた道を見失ったが下に林道が見え藪を下って林道に降りる、横川コース入口の50m手前であった、後は林道を歩き駐車地点に戻る。今回は時間が押したが明るい内に林道まで下れた、ヘッドライト点灯で下るとなったらかなり困難だと思う。
矢櫃橋下より横川入渓
2025年07月31日 08:02撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 8:02
矢櫃橋下より横川入渓
堰堤は左岸のトラロープを利用
2025年07月31日 08:14撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 8:14
堰堤は左岸のトラロープを利用
滝が出てくる
2025年07月31日 08:51撮影 by  Pixel 7a, Google
3
7/31 8:51
滝が出てくる
ゴルジュ
2025年07月31日 08:53撮影 by  Pixel 7a, Google
4
7/31 8:53
ゴルジュ
チョックストーンの滝
2025年07月31日 08:59撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 8:59
チョックストーンの滝
矢櫃の滝下段8mは右岸をヘツリ流水沿いに登る
2025年07月31日 09:04撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 9:04
矢櫃の滝下段8mは右岸をヘツリ流水沿いに登る
下段を真下から見上げる
2025年07月31日 09:22撮影 by  Pixel 7a, Google
3
7/31 9:22
下段を真下から見上げる
上段5mは左岸から右岸に泳いで取り付く
2025年07月31日 09:33撮影 by  Pixel 7a, Google
3
7/31 9:33
上段5mは左岸から右岸に泳いで取り付く
シャワーを浴びながら登る
2025年07月31日 09:43撮影 by  Pixel 7a, Google
3
7/31 9:43
シャワーを浴びながら登る
落ち口から下を見る
2025年07月31日 09:59撮影 by  Pixel 7a, Google
3
7/31 9:59
落ち口から下を見る
ゴルジュの滝
2025年07月31日 10:04撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 10:04
ゴルジュの滝
釜を持った小滝
2025年07月31日 10:07撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 10:07
釜を持った小滝
釜伏の滝入口
2025年07月31日 10:10撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 10:10
釜伏の滝入口
洞窟の中にいるようだ
2025年07月31日 10:13撮影 by  Pixel 7a, Google
4
7/31 10:13
洞窟の中にいるようだ
奥の6mの滝は右岸から左岸に向かって泳いでトライするが流される
2025年07月31日 10:16撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 10:16
奥の6mの滝は右岸から左岸に向かって泳いでトライするが流される
水から上がるとか寒く震えが来る、直登は諦める
2025年07月31日 10:18撮影 by  Pixel 7a, Google
3
7/31 10:18
水から上がるとか寒く震えが来る、直登は諦める
小滝の下まで戻り右岸のルンゼ状の岩場を登る
2025年07月31日 10:25撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 10:25
小滝の下まで戻り右岸のルンゼ状の岩場を登る
懸垂下降に使った木に古いシュリンゲが有った
2025年07月31日 11:34撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 11:34
懸垂下降に使った木に古いシュリンゲが有った
釜伏の滝落ち口より、滝に取り付けてもこの水圧に耐えて登るのは困難だったろう
2025年07月31日 11:45撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 11:45
釜伏の滝落ち口より、滝に取り付けてもこの水圧に耐えて登るのは困難だったろう
河原で休憩
2025年07月31日 11:47撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 11:47
河原で休憩
まわり滝群の始まり
2025年07月31日 12:18撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 12:18
まわり滝群の始まり
上段の左岸が脆く苦労する
2025年07月31日 12:27撮影 by  Pixel 7a, Google
3
7/31 12:27
上段の左岸が脆く苦労する
2025年07月31日 12:30撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 12:30
2025年07月31日 12:51撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 12:51
まわり滝群最後の滝は右岸高巻き
2025年07月31日 12:52撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 12:52
まわり滝群最後の滝は右岸高巻き
ちょっと滑が有った
2025年07月31日 13:05撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 13:05
ちょっと滑が有った
H滝?右岸より取り付く
2025年07月31日 13:09撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 13:09
H滝?右岸より取り付く
2025年07月31日 13:15撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 13:15
左岸を登る
2025年07月31日 13:17撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 13:17
左岸を登る
河原の奥に横川大滝35mが見えた
2025年07月31日 13:38撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 13:38
河原の奥に横川大滝35mが見えた
小函の奥に6mの滝
2025年07月31日 13:43撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 13:43
小函の奥に6mの滝
6mの滝は左岸のガリーをシャワーで登る、上に見えるのは大滝
2025年07月31日 13:47撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 13:47
6mの滝は左岸のガリーをシャワーで登る、上に見えるのは大滝
横川大滝35mは左岸の脆いルンゼを登る
2025年07月31日 13:53撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 13:53
横川大滝35mは左岸の脆いルンゼを登る
大滝の落ち口
2025年07月31日 14:59撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 14:59
大滝の落ち口
直ぐ上に滝
2025年07月31日 15:00撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 15:00
直ぐ上に滝
2025年07月31日 15:07撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 15:07
2025年07月31日 15:09撮影 by  Pixel 7a, Google
3
7/31 15:09
2025年07月31日 15:11撮影 by  Pixel 7a, Google
3
7/31 15:11
1140mで右岸から支流が出合いこれを登る
2025年07月31日 15:22撮影 by  Pixel 7a, Google
3
7/31 15:22
1140mで右岸から支流が出合いこれを登る
苔むした岩床の沢
2025年07月31日 15:26撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 15:26
苔むした岩床の沢
滝を数本越え藪漕ぎで稜線登山道へ
2025年07月31日 15:29撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 15:29
滝を数本越え藪漕ぎで稜線登山道へ
稜線登山道を経て後白髭山で装備を解く、ガスで視界無し
2025年07月31日 16:53撮影 by  Pixel 7a, Google
3
7/31 16:53
稜線登山道を経て後白髭山で装備を解く、ガスで視界無し
横川コース分岐、道は半分も下らいうちに藪化してくる
2025年07月31日 17:32撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 17:32
横川コース分岐、道は半分も下らいうちに藪化してくる
明るい内に駐車地点に戻る、充実した一日だった
2025年07月31日 18:53撮影 by  Pixel 7a, Google
2
7/31 18:53
明るい内に駐車地点に戻る、充実した一日だった
撮影機器:

感想

 船形連峰。横川〜後白髭山を登る。
 横川は矢櫃沢とも呼ばれ連峰屈指の悪沢と言われている。この沢には矢櫃の滝、釜伏の滝、横川大滝と三つの難所がある。矢櫃の滝は二段の滝だが両岸立ち上がり高巻きは考えられず登るしかない、そしてここを登ってしまうと撤退は難しくなる。次に釜伏の滝6m、この滝を見たかった、洞窟の中にあるような滝で見事な景観で有る、釜を泳いで取り付くがかなり難しい、一度だけトライしてみようと心に決め泳ぎに入るが滝に手が届かず流されあえなく敗退、水の冷たさに体が震えた。高巻きルートは滝を一つ下って右岸の岩のルンゼから藪の急斜面をトラバース、最後に懸垂下降で落ち口上の河原に降りる、下降に使った木に先人の古いシュリンゲを見た。
 まわり滝群、H滝(どれかわからなかった)、小函と進み次の難関横川大滝。両岸登らているが左岸の泥と岩の詰まった脆いルンゼを悪戦苦闘の末登り切り落ち口に立ちほっと一息、後は難しい所は無い。優しい渓相の中に滝を数本越えると1140mで出合う支流に入り20分ほどの藪漕ぎで稜線登山道に出る、ガスで視界の無い後白髭山まで一登りして脱渓とする。
 もう17時を過ぎてたので家に遅くなる事をメールする、下降は横川ルートを下るが3分の1位下った頃から道が不明瞭になり樹林帯を日没を気にしながら慎重に道を外さない様に下り何とか明るい内に林道に降り駐車地点に戻る。疲れたが充実した一日で有った。 
 帰りは凸凹悪路の林道約7キロを車でゆっくり下る(40〜50分かかった)、定義山の本堂に手を合わせ無事下山のお礼をし帰途に就く。
 

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:128人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら