船形連峰。横川〜後白髪山


- GPS
- 11:45
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,090m
- 下り
- 1,065m
コースタイム
- 山行
- 10:49
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 11:52
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
アプローチ 駐車地点より横川林道を歩き矢櫃橋から橋下へ降り横川入渓 横川(矢櫃沢) 入渓すると水温は以外と冷たく水量はやや少なめか?、ゴーロをしばらく歩くと堰堤、左岸のスラブにトラロープが有りこれを利用して越える。河原やゴーロ、ゴルジュの滝を進み両岸が切り立った矢櫃の滝に出会う、下段8mは右岸をヘツリ流水沿いに細かいホールドを拾っての登攀、ヌメリはない。二段目5mは左岸は泳がなくても取り付けるが上部が立っておりホールドが無く諦める、左岸から滝前を右岸にひと泳ぎすると水中に岩が有り立てる、流水沿いに登るが一段目より傾斜はないがやはりホールド、スタンスが微妙なので慎重に登り滝上に出る。 ゴルジュを一つ越え釜を持つ小滝を越えると右岸が大きく被さりまるで洞窟のような空間の奥に6mの滝、釜伏の滝である。この滝は釜を泳いで滝に取り付きハーケンやザイルを使用し左岸を登りシャワーで落ち口に抜けて登られている、単独フリーではかなり難しいと思ったが挑戦してみた、右岸沿いに進み足がつかなくなった所で滝に向かって泳ぐが岩を掴みそこない流される、そのまま釜の縁まで流され一度釜から出る、雨具を上下来ていたが寒くちょっと震えが来る、この先の遡行を考えると体温低下と体力の消耗はこれ以上できないので滝の登攀は諦めた。高巻きは一旦下の釜を持つ小滝まで戻り右岸のルンゼ状の岩場に取り付き灌木帯まで登ったら急斜面の藪をトラバース、適当な所で下ると白い二股の木が見えたのでそこから懸垂しようと行ってみると古い残置シュリンゲが巻き付けて有った。7〜8mの垂直の懸垂下降で河原に降りる、すぐ下が釜伏の滝の落ち口だ。 河原を進むと左岸から立派な滝で出合う二本の支流、その先がまわり滝群と呼ばれる滝が5本続く、4本は登れたが5本目二条の滝が登れず右岸高巻き。滑を歩き滝を三つ越える(1本目の滝がH滝?)と開けた河原になるが残雪が有り倒木で埋め尽くされている、上方に横川大滝が見える。倒木が横たわる滑滝の上に小函があり奥に6mの滝、小函を抜け奥の6mの滝は左岸のガリーをシャワーで登ると開て直ぐ上に横川大滝30m。 横川大滝は両岸が登られているとの事だがとても登れそうになく左岸の細いルンゼに入る。このルンゼ簡単そうに見えたが傾斜が有り脆くてこずる、ジリジリと高度を上げ抜け口近くで右の岸壁に小指より細い木をホールドにして移りそのまま直上し灌木帯に入り落ち口に降りる。 大滝の上はゴーロと4本の滝を登り1140mで右岸より苔むした滝で出合う支流に入る、数本の滝を越え藪漕ぎ20分程で稜線登山道に出る、藪っぽい登山道を15分で後白髭山に出て装備を解き脱渓とする。 下降 後白髭山より登山道を下り横川コース分岐へ、横川コースに入る。横川コースは初めのうち明瞭だがやがて笹薮が被さり不明瞭になってくる、時々道を見失うがそのたびに携帯のGPSで軌道を修正し最後にまた道を見失ったが下に林道が見え藪を下って林道に降りる、横川コース入口の50m手前であった、後は林道を歩き駐車地点に戻る。今回は時間が押したが明るい内に林道まで下れた、ヘッドライト点灯で下るとなったらかなり困難だと思う。 |
写真
感想
船形連峰。横川〜後白髭山を登る。
横川は矢櫃沢とも呼ばれ連峰屈指の悪沢と言われている。この沢には矢櫃の滝、釜伏の滝、横川大滝と三つの難所がある。矢櫃の滝は二段の滝だが両岸立ち上がり高巻きは考えられず登るしかない、そしてここを登ってしまうと撤退は難しくなる。次に釜伏の滝6m、この滝を見たかった、洞窟の中にあるような滝で見事な景観で有る、釜を泳いで取り付くがかなり難しい、一度だけトライしてみようと心に決め泳ぎに入るが滝に手が届かず流されあえなく敗退、水の冷たさに体が震えた。高巻きルートは滝を一つ下って右岸の岩のルンゼから藪の急斜面をトラバース、最後に懸垂下降で落ち口上の河原に降りる、下降に使った木に先人の古いシュリンゲを見た。
まわり滝群、H滝(どれかわからなかった)、小函と進み次の難関横川大滝。両岸登らているが左岸の泥と岩の詰まった脆いルンゼを悪戦苦闘の末登り切り落ち口に立ちほっと一息、後は難しい所は無い。優しい渓相の中に滝を数本越えると1140mで出合う支流に入り20分ほどの藪漕ぎで稜線登山道に出る、ガスで視界の無い後白髭山まで一登りして脱渓とする。
もう17時を過ぎてたので家に遅くなる事をメールする、下降は横川ルートを下るが3分の1位下った頃から道が不明瞭になり樹林帯を日没を気にしながら慎重に道を外さない様に下り何とか明るい内に林道に降り駐車地点に戻る。疲れたが充実した一日で有った。
帰りは凸凹悪路の林道約7キロを車でゆっくり下る(40〜50分かかった)、定義山の本堂に手を合わせ無事下山のお礼をし帰途に就く。
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