〖動画付〗甲斐駒ヶ岳
- GPS
- 12:00
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 1,115m
- 下り
- 1,115m
コースタイム
天候 | 朝は曇り、昼ごろから晴れ、山頂付近は風が強く、霧のようなガスが山肌に沿って上がってくる。 |
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過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
駒津峰までは急傾斜以外はそれほど危険を感じたことはありませんが、駒津峰より先では、岩場の上下、狭い稜線(両側が崖)、砂場の急傾斜で踏ん張りが利きにくいなど、一歩一歩にかなり神経を使いました。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
普段山登りをしないけれども自然が大好きな私と、山登りが好きな3人というちょっと異質な組み合わせの登山行です。前日晩に集合し、高速で長野県入り、夜中3時くらいには長野県側の拠点・戸台口の駐車場に到着。そこで仮眠をとります。
日の出とともに活動開始、準備を整えアクセスバスに乗り込みます。このとき麓は雨が降っていました。7時過ぎに北沢峠に到着。雨もほぼ止み後は回復を願わんばかりです。3000m級の山といえば、畳平から乗鞍岳を目指したことしか経験のない(観光同然です)私でしたので、当然ながら不安はありましたが、経験者が3人ついているので、重要な判断は彼らに仰ぐことに。
北沢長衛小屋(北沢駒仙小屋)を経由して仙水小屋へ。ここで湧き水があるので、喉を潤しがてら最初の休憩をとります。まだまだ、標高2100mあたりを行ったり来たりしているだけなのに、早くも疲労が出始めます。
仙水峠へ向けて再び出発すると、広大なガレ場が現れます。見たことのないような異風景が広がり、日常との世界の違いに圧倒されます。こういう普段見慣れない風景を目の前に出来るというところが、すばらしいですね。
仙水峠にて、やっと山容をみることができました。あそこまで行くのかと思うと、その距離感と時間感覚が沸かない私にとっては、本当にいけるのかどうか不安が過ぎるものでした。
仙水峠を過ぎると、これまでとは違い急な上りになります。一歩一歩狭い登山道を登りながら進んで行きます。ある程度上ったところで、休憩がてら後ろを振り返ると…そこには栗沢山が。眼前に遮るものないので、雲が掛かっていたもののよく見えました。こういうものを見ることができるというのは、ここまで登って来た甲斐があるというもので。この先も期待してしまいます。
駒津峰に辿り着き、お昼休憩です。非常にたくさんの登山者が行き来しておりました。私なんか高山登山は初めてとも言っていいようなものでしたから、なんだかこの場違い感が妙に面白かったです。
この駒津峰までは、比較的安全な登山を楽しめますが、この後が難所続きというかなんと言うか…岩場を上り下りしたり、「○危」と書かれた岩の後ろは断崖絶壁で何もなかったり、稜線を歩いているけどその両側は急斜面で強風ですくわれたら…なんていうところがあったり、最後は直登ではなく迂回ルートを通りましたが、砂や砂利の地面になっていてかつ急斜面。足の踏ん張りが利かずにずるずると滑ることも幾度かありました。一歩一歩が全く気が抜けず、気を張ったまま進むことになりそれがまた疲労を増大させました。
とはいえ、山頂に着くと一面を見渡せます。遠くには長衛小屋の辺りやキャンプ野営地が見え、あんなところからよく登って来たなぁと改めて思いました。反対側は霧がかったガスが風に吹き上げられ、そして断崖の向こうは何も見えずに不気味さを際立たせていました。朝の雨はどこへやら、頂上は快晴。風はきつく気温も高くありませんでしたが、非常にさわやかな気持ちで堪能させていただきました。
登山に慣れていない私は、もう一人の仲間と先にゆっくりと下山。健脚の残る2人は、摩利支天へ寄ってくるということで二手に分かれました。砂地の場所を下りている間は、遠くに彼らを見ることができ、時折どの辺りで何してるかな?と確認しながら楽しんでおりました。
駒津峰まで戻ったところで、既に夕方。距離的にも近くなる双児山経由で下山することになりました。それは、否応無しにも急坂を下るということにもなるのでしょうが。双児山を通過した辺りでは、まだ日がありましたが、だいぶ傾いておりました。下山最後の30分ほどは日没を迎えてしまい真っ暗闇の中を懐中電灯と携帯の灯りだけで進みます。遠くにかすかに光る麓の明かり。それだけを頼りに何とか19時に下山完了です。もう少し休憩時間を短くしていれば、日没を迎えることはなかったのでしょうが…まぁ、無事に戻ってこれて何よりです。
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