記録ID: 8502156
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
御嶽山(王滝登山口から)
2025年08月02日(土) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 08:24
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,175m
- 下り
- 1,174m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 8:28
距離 12.1km
登り 1,175m
下り 1,174m
13:45
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
田ノ原駐車場へは、国道19号を経由して長野県木曽町三岳地区へ入り、そこから山道を登るルートが一般的です。 ◉ スタート:中央自動車道「中津川IC」から 中津川ICを出たら、国道19号を北へ向かい、木曽方面へ進みます。 道中、南木曽町、上松町、木曽福島町を通過します。国道19号は快適な幹線道路で、所要時間は約1時間半〜2時間です。 ◉ 木曽福島市街で県道20号へ分岐 木曽福島市街の中心部に入ったら、「御岳方面」「三岳温泉方面」などの案内板を参考に、県道20号(御岳湖・三岳方面)へ右折します。 ここから先は山道に入りますが、途中にはコンビニやガソリンスタンドもあるので、必要な補給はこのあたりで済ませておくのがよいでしょう。 ◉ 三岳地区を抜けて、田ノ原登山口へ 三岳の集落を抜けると、いよいよ本格的な登山口への道になります。道幅はそれほど広くありませんが、舗装されており普通車でも問題なく通行可能です。 「田ノ原天然公園」や「田ノ原登山口」の標識をたどりながら、標高を一気に上げていきます。 ◉ ゴール:田ノ原駐車場(標高約2,180m) 終点にある田ノ原駐車場は、広く整備されており、トイレも完備。御嶽山・剣ヶ峰方面への登山者が多く利用するため、夏季の週末や紅葉シーズンは早朝到着がベストです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
岩の多い道ですが、焼岳ほど浮き石は多くありません |
写真
夜明け前の静寂を破るように、ゆっくりと空が明るみはじめた。
空を二分するかのように放たれた光の筋が、まるで天と地を繋ぐ架け橋のように空に広がり、朝日が昇るその瞬間を、息を呑んで見守った。
この瞬間に立ち会うために、まだ眠る街を後にして、真っ暗な山道を登ってきた。冷たい空気を胸いっぱいに吸い込みながら、ひと足ごとに高度を上げ、息を切らせながらも、ただこの景色に出会いたくて歩き続けた。
そのすべてが、この一枚の風景で報われた気がした。
自然が描き出す色、形、光の交錯。誰に見せるでもない、ただその場にいる者だけに与えられるご褒美のような時間。
写真ではとても伝えきれないほどの静けさと、心の奥底から湧き上がる感動が、いまも胸の中に残っている。
あの朝、山の上で迎えた夜明けは、きっとこれからもずっと忘れないだろう。
空を二分するかのように放たれた光の筋が、まるで天と地を繋ぐ架け橋のように空に広がり、朝日が昇るその瞬間を、息を呑んで見守った。
この瞬間に立ち会うために、まだ眠る街を後にして、真っ暗な山道を登ってきた。冷たい空気を胸いっぱいに吸い込みながら、ひと足ごとに高度を上げ、息を切らせながらも、ただこの景色に出会いたくて歩き続けた。
そのすべてが、この一枚の風景で報われた気がした。
自然が描き出す色、形、光の交錯。誰に見せるでもない、ただその場にいる者だけに与えられるご褒美のような時間。
写真ではとても伝えきれないほどの静けさと、心の奥底から湧き上がる感動が、いまも胸の中に残っている。
あの朝、山の上で迎えた夜明けは、きっとこれからもずっと忘れないだろう。
空は濃紺から薄い青、そして柔らかなオレンジへと、グラデーションのように色を変えながら目の前の雲海を照らし出す。
光に染められた雲のふちが、金色に輝いていくその様子は、言葉ではとても言い表せないほどの神々しさだった。
光に染められた雲のふちが、金色に輝いていくその様子は、言葉ではとても言い表せないほどの神々しさだった。
この瞬間に立ち会うために、まだ眠る街を後にして、真っ暗な山道を登ってきた。冷たい空気を胸いっぱいに吸い込みながら、ひと足ごとに高度を上げ、息を切らせながらも、ただこの景色に出会いたくて歩き続けた。
青空にくっきりと浮かび上がる、荒涼とした山肌。その頂にぽつんと佇む小屋と建物の影は、まるでこの地に静かに息づく命の証のようでした。ここは、自然が見せる厳しさと美しさ、その両方が共存する場所。踏みしめるたびに音を立てるガレ場の岩や、崩れかけた木材、そして風に揺れるロープさえも、この山の歴史や時の流れを物語っているように思えました。
何も遮るもののない大地の上を、真っ直ぐに延びる登山道。ただただ上へと向かうその斜面に、自分の足音だけが響いていく時間は、静けさと孤独、そして内なる高揚感に満ちています。息を切らしながら見上げた先に、ようやく見えてきた山頂の構造物。あの建物があるというだけで、不思議な安心感が胸に広がりました。人がここまで登り、暮らし、祈り、また降りていった証が、ただの石の山ではない“人の山”としての趣を、この風景に添えているのだと思います。
この景色を前にすると、登るという行為の意味が問われる気がします。ただ頂に立つためだけじゃない。自分と向き合い、自然と対話し、五感で世界を感じるために、私たちはこうして山に登るのかもしれません。
振り返れば、ここに来るまでの道のりにはさまざまな思いがありました。早朝の静けさ、遠くから聞こえる鳥の声、そして時折吹き抜ける冷たい風。そのすべてが、この瞬間の価値をさらに深くしてくれるのです。
どこまでも青く澄み渡る空の下、目の前にそびえるこの山頂に手が届くまであと少し。足元の不安定な石たちは、まるで「あともう少し頑張れ」と囁くよう。心を静かに、でも確かに奮い立たせてくれる一枚の風景でした。
足元に広がるのは、静かに口を開けたままの噴火口――。
かつて多くの人の命を飲み込んだ、あの日の傷跡が、今も生々しく山の記憶として残っている場所。
立ち止まり、ザックから手を離して、そっと手を合わせる。
目の前には、風も音も吸い込まれていくような深い静寂。そこにあるのは「美しい景色」ではなく、「祈り」と「想い」が混ざり合った空間。
噴煙が出ていなくても、火山であることを否応なく意識させられる。
足元の黒く変色した岩や、植物が生えない灰色の大地。自然の力がどれほどのものか、畏れを込めて感じさせられる。
けれど、その空の青さと、風の流れがどこか優しく、今はただ、静かに祈りを受け止めてくれているようにも思えた。
この場所で、日常の時間感覚は失われる。
登ってきた達成感や、次のピークへの期待とは別の、自分の中の「心の芯」に触れるような時間。
登山という行為が、ただのスポーツやレジャーではなく、「自然との対話」や「命と向き合う営み」でもあることを、改めて思い知らされた。
私たちは山に登るけれど、山に入らせてもらっている。
そして、こうして無事にこの場所に立てることも、当たり前ではない。
だからこそ、深く一礼して、胸の奥から静かに感謝と祈りを込める。
「忘れてはいけないことが、ここにはある」
そう心に刻んで、またゆっくりと歩き出した。
かつて多くの人の命を飲み込んだ、あの日の傷跡が、今も生々しく山の記憶として残っている場所。
立ち止まり、ザックから手を離して、そっと手を合わせる。
目の前には、風も音も吸い込まれていくような深い静寂。そこにあるのは「美しい景色」ではなく、「祈り」と「想い」が混ざり合った空間。
噴煙が出ていなくても、火山であることを否応なく意識させられる。
足元の黒く変色した岩や、植物が生えない灰色の大地。自然の力がどれほどのものか、畏れを込めて感じさせられる。
けれど、その空の青さと、風の流れがどこか優しく、今はただ、静かに祈りを受け止めてくれているようにも思えた。
この場所で、日常の時間感覚は失われる。
登ってきた達成感や、次のピークへの期待とは別の、自分の中の「心の芯」に触れるような時間。
登山という行為が、ただのスポーツやレジャーではなく、「自然との対話」や「命と向き合う営み」でもあることを、改めて思い知らされた。
私たちは山に登るけれど、山に入らせてもらっている。
そして、こうして無事にこの場所に立てることも、当たり前ではない。
だからこそ、深く一礼して、胸の奥から静かに感謝と祈りを込める。
「忘れてはいけないことが、ここにはある」
そう心に刻んで、またゆっくりと歩き出した。
ガレ場の中にひっそりと、それでいて凛と咲くこの小さな花に、胸を打たれずにはいられなかった。荒々しい岩と乾いた砂利に囲まれながらも、しっかりと根を張り、可憐なピンクの花を咲かせている。風が吹きつけ、日差しが容赦なく照りつける過酷な環境。それでもこの花は、静かに、そして確かに、ここに「生きている」。
この花は恐らく、高山植物の女王とも称される「コマクサ」だろう。まるでハートのような花弁がうつむき加減に咲き、どこか恥じらうような姿に見える。だがその可憐さとは裏腹に、この花は過酷な自然の中を生き抜く、たくましい生命力を秘めている。標高2,000メートルを超えるような高山帯でしか出会えないこの姿は、自然が織りなす奇跡そのものだ。
歩みを止めてしゃがみ込み、目線をぐっと下げてみると、花の存在感が一層際立って感じられる。人の目には小さく映ってしまうこの存在も、よく見れば、ぎゅっと詰まった葉の美しさや、花弁のグラデーション、乾いた空気の中で静かに揺れるさまに、思わず見入ってしまう。まるで「見つけてくれてありがとう」と語りかけてくるような気がした。
この一輪のコマクサを見るだけで、登ってきた道のりや、吹き抜ける風、太陽の眩しさ、すべてが報われたような気がする。そして同時に、自然に対する畏敬の念も湧いてくる。人間がどれだけ文明を築いても、こんな厳しい環境の中で花を咲かせる力には、敵わないのだと。
美しさと儚さ、強さと優しさ。そんな相反するものをすべて内包しているようなこの小さな花に、私はただただ見とれていた。自然の中でこうした瞬間に出会えること、それこそが登山の大きな魅力の一つなのだと、あらためて感じた。
この花は恐らく、高山植物の女王とも称される「コマクサ」だろう。まるでハートのような花弁がうつむき加減に咲き、どこか恥じらうような姿に見える。だがその可憐さとは裏腹に、この花は過酷な自然の中を生き抜く、たくましい生命力を秘めている。標高2,000メートルを超えるような高山帯でしか出会えないこの姿は、自然が織りなす奇跡そのものだ。
歩みを止めてしゃがみ込み、目線をぐっと下げてみると、花の存在感が一層際立って感じられる。人の目には小さく映ってしまうこの存在も、よく見れば、ぎゅっと詰まった葉の美しさや、花弁のグラデーション、乾いた空気の中で静かに揺れるさまに、思わず見入ってしまう。まるで「見つけてくれてありがとう」と語りかけてくるような気がした。
この一輪のコマクサを見るだけで、登ってきた道のりや、吹き抜ける風、太陽の眩しさ、すべてが報われたような気がする。そして同時に、自然に対する畏敬の念も湧いてくる。人間がどれだけ文明を築いても、こんな厳しい環境の中で花を咲かせる力には、敵わないのだと。
美しさと儚さ、強さと優しさ。そんな相反するものをすべて内包しているようなこの小さな花に、私はただただ見とれていた。自然の中でこうした瞬間に出会えること、それこそが登山の大きな魅力の一つなのだと、あらためて感じた。
撮影機器:
感想
朝5時すぎ、まだ空気の冷たい田ノ原駐車場からスタート🚶♂?🌄
まずは駐車場からのご来光🌅に癒されて、いざ登山開始!
王滝頂上を越えたあたりから、景色が一変…🌋
噴火の爪痕が今もところどころに残っていて、自然の力を感じさせられる瞬間。
初めてのアルマヤ天へも立ち寄り🙏✨
信仰の山ならではの神聖な空気が漂っていて、静かに手を合わせたくなる場所でした。
登山道は岩が丁寧に組まれていて歩きやすい🪨👌
でも日が昇ると一気に暑さが…🔥💦
今度は紅葉の季節に歩いてみたい🍁
山頂はすでに大賑わいで、活気いっぱい👒
三ノ池方面まで散策する人も多くて、御嶽山の奥深さを改めて感じました。
お花はもう終盤だったけど、来年こそは7月上旬に継子岳へ🌸
お花散策、リベンジしたい!
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:46人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する