大洞川・手戸沢

- GPS
- 08:03
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 890m
- 下り
- 882m
コースタイム
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:03
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下山ルートは一部踏み跡薄く、急な箇所あり |
その他周辺情報 | 最寄りトイレは二瀬ダムの公衆トイレ。大きな駐車場有。 国道140号は秩父方面が崩落で通行止め、救済策として暫定的に建設中の大滝トンネルが四輪車限定で通行可能。 |
写真
装備
個人装備 |
沢グローブ
沢靴
ザック
ヘルメット
行動食
非常食
地形図
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
携帯
時計
ナイフ
ハーネス
カラビナ
スリング
ビレイデバイス
ハンマー
ピトン
捨て縄
ツェルト
|
---|---|
共同装備 |
ロープ30m
カム
ボールナッツ
ガス缶
コッヘル
|
感想
天候が下り坂となるのを警戒して短めかつ登攀練習に…と手戸沢へ。
序盤は滝が連続してロープ出す練習もけっこうできた。
中盤以降のゴーロと下山はちょっと面倒だったが面白い沢だった。
しかし時間がかかりすぎなのが課題だな...
【詳細】
先週と同じく上越はまだやめ、スラブありの泊まり沢か長めの登攀練習沢か、代替として短めの手戸沢、という計画で挑んだ週末。
天候はなんとも微妙で、目的地の付近ではそこそこ降りそうな予報に泊まりは諦め、長めの沢もやめとくかと日和り手戸沢に行くことにした。
先週もこのエリアを計画するも通行止めで変更を余儀なくされたが、今週は臨時対応として工事中の大滝トンネルを通ることができてスムーズな移動。
ただトンネルの路面はなぜか凹凸というかうねりのような段差があったけどこの後ならすのか…?
やたら広い駐車スペースに車を止め少しだけ車道を歩いた後、激下りして入渓点へ。
まっすぐ降りるとたまに滑って尻餅をつくレベルの下りで、帰りの登りが思いやられる…
ロープはかなりの区間に張ってあった。
沢へ降りたら目の前に手戸沢の出合いの滝があり分かりやすい。
初っ端から水を浴びながら登り気持ち良く、その後も高頻度で滝が出てきて楽しめる。
最初のロープ登攀は2段10m滝。
ロープ不要な気はしたが登攀経験値を増やさねばと言うことでロープを出し僕がリード。
終了点を作るにはクラックもリスもほとんどなく#0.3のカムしか決められなかったのでボディビレイとするが、そこまでの判断に時間をかけすぎた...
その後の小滝で落口までの2歩くらいが悪そうだったので、ハーケンを1本だけ打って補助ロープで簡易的にリードしたのはそこそこ良い判断だったと思う。
続く12m滝は岩壁に囲まれるように滝がありとてもカッコよくて素晴らしい!
順番的に僕がリードの番だったので喜んで登る。
一段上がって#0.4カムで1ピン目を取ったが、予想以上に上から水が降ってきていてその後もガンガン浴びそうだったので、レインを着ようと思い直しいったん降りる。
1ピン目からは簡単な傾斜なのでややランナウトしつつ2ピン目を#1カムで。
ここは上から雨のように滝が降ってきていたのでチャッとフードを被ったらメガネがずれてクラックに焦点が合わなくなってまごついた...
3ピン目は落口前の壁が立ってくるあたりで#0.3カム。
ここもやはり水を浴びながらだったので回収も大変か?と一瞬思ったが、キレイな縦クラックだったしすんなり決めた。
落口はかなり立っていたが岩はしっかりしておりヌメリなくガバはあって問題なし、登り切ると目の前に何本もしっかりした木があるのでビレイもとてもしやすい。
滝の見た目のカッコよさや盛夏に水を浴びながらの登攀ということもあってかなり気持ち良く登れた。
その後はゴーロと本当に小さな滝ばかりであまり面白くはなかったが、急に8m CSが現れ意表をつかれる。
やや難しいか?と思いながらリードさせてもらう。
少し高い位置からのスタートなので0ピンが欲しいなと思うもなかなかいい場所がなく、ちょい上にロングハーケンを打った。
一段上がってからも支点に悩みつつなんとか水平なリスにハーケンを叩き込む。
ただ、近づいて見た上部はより難しそうに思えたため敗退を視野にトライすることにする。
2、3歩上がってトイ状のところに到達、つま先を捻じ込めば登れると思っていたがコケと水圧でちょっと怪しかったので安全を見て敗退することとした。
ハーケンは回収して右岸側のバンドを下ってスタート位置に戻り、左岸のルンゼから巻き開始するもこれはこれで悪い。
と思ったとたん足を滑らせてヒヤリ...
体を止めようと手をついた時に指先を切ったようで指先から出血が面倒くさかった。
少しロープを出すのに意思疎通含め手間取りつつ、上部のバンドに乗ればちょうど8mCSの上のナメ滝上に出られた。
その後は伏流し、水音が聞こえてくるあたりで過去ログを見つつ脱渓、詰めはけっこうな斜度を頑張って登った。
尾根からの下山は楽…かと思いきやところどころ難所があったり急斜面があったりで面倒くさい。
最後は枝沢を下り大洞川へ合流。
駐車スペースへの最後の登りは案の定大変で、今回の行程で一番しんどかった。
終わってみれば15時、ロープを回数出したとはいえかなり時間がかかった。
登攀時の判断速度アップと読図・ルーファイの速度アップ、後は通常の沢歩きももう少しスピードアップしたいところ…
※翌日も微妙な天気予報にどうしようか相談し、ジムにしようかと思うも、切った指が案外痛かったので安静にすることとして帰宅。
この週は泊まりを予定していたが、台風のせいもあってか、土日とも午後以降の天気が怪しい。雷雨に合うのもアレなので、短めの沢ということで選択した手戸沢だったが、ロープを出せる滝もあり、なかなかに面白い沢だった。あまり遡行記録がないのが不思議。
以下、徒然なるままに
・当初、他の記録が4時間以内で終わっているし、距離も見るからに短いので、「終わったらクライミングジムに行くか」なんて話をしていたが、終わってみると丸一日行程。私の歩きが遅いとか、そもそもの遅さもあるとは思うけど、あとで見返してみるとガイド本では巻いている滝をロープを出しつつ直登しまくったのが大きい気がする。
・ロープを出したのは、2段10m(30mロープでは足りず、下段はutag、上段はtartletリード)、補助ロープutagに出してもらった小滝、8m滝(tartlet)、12m滝(utag)、8mCS(utag敗退)。
・自分がリードした箇所について。10m上段は、C#1で一か所プロテクション、右側に渡る一歩が微妙で、個人的にはロープ出してよかったのではとの印象。支点は確か、カム2つで作ったはず。8m滝は左側一段上がったところでプロテクション取れるところを探すが、あまり見つからない。リスも良いところがなく、仕方なく足元の剥がれたら嫌だなぁ、という岩の隙間に小さめのカムを打つ(確かC#0.4)。もう一段上がったところは絶対にプロテクションが欲しい箇所なのだけど、カムが打てるところも、リスも見つからない。何回もショートハーケンを打っては外し、Vもダメで、どうしたものかと思ってたら高めの位置にやっとリスが見つかった。根元までは打てなかったが、ちょうどいい角度だったので決まってくれた。そのまま直上しようにもちょっと怪しいので、水流の中を探ったらびっくりするくらいしっかりしたフットステップが続いていたので右に渡り、そこから直上。支点はC#0.5とボールナッツだけでは心もとなく、ちょっと離れたところでハーケンを打ち、固定分散。ハーケンから延ばしたヌンチャクが短くてADTになってしまったので、急遽ヌンチャク延長。わちゃわちゃとかなり時間がかかってしまった。ちなみに、utagは私が横断した場所は使わず、直上してきた。。。
・utagがリードしてくれた12m滝。セカンドでも水しぶき浴びまくり、すっかり冷え切った。真夏じゃないと無理。
・ロープ出した箇所以外にも濡れる所が多く、真夏向き。途中でラピッドラッシュでは寒くなって、ペラペラパーカー着用。12m滝の登攀が終わってしばらくして一度脱いだが、結局CS滝で着用。尾根に上がるまで脱げなかった。
・CS滝、いかにも自分が不得意そうな(中盤がプロテクションが取りにくく、フリクションで上がる系?)かんじだったのでリードは回避。utagも無理だったのでルンゼを巻いたが、落石が発生しやすく、最後の抜け口が登りにくいので、最初からロープを出してもよかったかも。万一を考えてロープを出してもらったが、滑ってもゆるゆるとずり落ちるだけだと思ったので、近場の木で落下止めだけしてもらった。
・CS滝のあとは平凡。ガレてきたあたりで脱渓、尾根に向かう。適当なところで谷を渡って下山の尾根へ。踏み跡は最初は結構あったが、途中は急で、踏み跡も少ない。最後に沢に降りる所だけ「どうするんだろう?」と思っていたが、結果的に踏み跡をたどれば良い感じに沢に合流できた。記録が少ないわりに、結構入渓している人がいるのだろうか?
・最後の難関、100mの急登。ロープをありがたく使って、息絶え絶えで登りきる・・・疲れた。
・国道140号は通行止めだが、暫定的に大滝トンネルが使える。ちょっとガタガタ。非常に便利だが、開通したら道の駅大滝温泉&ファミマは大丈夫だろうか。。
・雁坂トンネル方面からの帰宅時、秩父のベルクで買い食いをするワザを覚えた。安い。
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