甲川 沢泊



- GPS
- 24:24
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 624m
- 下り
- 294m
コースタイム
天候 | 晴れ 出発時28° |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2021年9月に沢の先輩に沢泊装備で連れて行ってもらい、白く泡立つ水面と今までにない水温の低さに、アッというまに心が折れ敗退、幕営地で食べるはずだった夜飯のお肉を入渓点に戻り鶯橋の橋の下で食べて広島に帰るという、無様な山行になった思い出の沢だ。それから、いろいろな場所に沢登りに行ったが泳ぎがあまり得意でない私は甲川に戻ってくる事はなかった。あれから4年、泳ぎな得意なメンバーとパーティーを組み、遂に甲川に戻ってきた。全国的な雨不足もあり、水量は少なく水もあまり冷たくないかもという淡い期待もあり、何日も前からワクワクしながら出発日を迎えた。
香取展望駐車場にて前泊、虫も少ないし満点の星空、暑すぎる事もなく快適な場所だった。唯一の失敗はここまで来る途中に食べたラーメンが悪かったのか朝方からお腹が痛くなり、朝くらいうちから、何度もトイレに、、、香取展望駐車場に立派なトイレがある事は幸いだったが山の前には刺激物は食べないと決めていたのに、ギトギトラーメンは失敗だった。集合は朝の9時、ゆっくり寝ていてもいいのだが、いつもの起床時間の6時ぐらいには、目が完璧に覚めてしまい、ワクワクしながらザックから一度、荷物を出して再度パッキングしたりしながら、のんびり集合時間を待っていると全員集合、出渓地点に車を1台、デポをして遂に4年ぶりに鶯橋に戻ってきた。橋のたもとから下ってすぐに入渓、直後の感想は「あんまり冷たくないかも!」だったが、暫くすると、やはり今年入ってきた沢と比べると、断然冷たい。この後、ゴルジュやシャワーを浴びると、どんどん震えていくのであった。入渓しばらくは、普通に歩ける感じが続くが、すぐに泳がなければならないゴルジュとなる。シュンを先頭に泳ぎ始め、白く泡立つ水流を目指す、簡単に上がれると思ったが、やはり泳ぎが苦手なオレは、スリングヘルプ(笑)初心者のジュンは、ほぼパニックな感じでスリングに全体重を掛けるので、男二人で引っ張り上げる。最初の泳ぎを越えるとすぐにスラブ、飛び込みと続き、天王滝へ、次から次へとアトラクションが現れ、本当に面白い沢だ。天王滝から見えるゴルジュの先にある白く泡立つゾーンが本日の最初の核心だった。冷たい水に、もう身体は震えているが進むしかない。この核心で1時間ぐらい費やす。この後もゴルジュの連続、この頃から幸い、太陽の光も差し込むようになり、光合成もできるのだが、休憩後もゴルジュが続くのでツライ。そして、楽しみにしていた足払いの滝へやってきた。ここは先頭で行かせてもらう。水量が少ないせいか予想外にあっさり超えられたので、少し残念だったが、まあしかたない。後からくる3人を待つ。一人ぐらい失敗して流されないかなーと思ったけど残念ながら全員成功、、、、
足払いの滝、直後の滝でも、けっこう苦労する。越えたあと最初の休憩をして、どんどん進むが、次々と現れるアトラクションに楽しいけど、結構ハード。どんどん時間も経っていき、そろそろビバークを探さないと思いながら進んで行くが4人が快適に過ごせる場所は見つからない。時間も刻々と迫る中、冑滝に到達。ここを越えれば、少し先に幕営地適地がある事は調べていたので少し安心していると、パーティーの1人が「スマホ落とした!」しかも、iPhone16PROの高級品!簡単に諦める訳にいかず、心当たりの場所まで戻り大捜索!そして諦めかけた頃、なんと岩の隙間の水中で発見!!無事に回収して冑滝に戻る。なぜか綺麗な残置のFIXロープが下がっていたので時間もないし、ありがたく使わさせてもらい越えて行く。次回はちゃんとリードしたい。越えても暫くは幕営地はなく、焦りながら進むと漸く適地を発見、急いで準備と薪拾いをして最高の夜を過ごしました。アルミ付きのシェラフカバーだけで寝たのですが夜中に寒くて目が覚め、その後、なかなか眠れなかったのですが雨具を着込むと、だいぶ改善されて眠る事ができました。翌日は登攀が難しい箇所は少なかったが、泳ぎもあるし、それなりにアトラクションもあり充実した2日間になりました。
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