聖岳〜標高差3200mへの挑戦＋旧木沢小学校のネコと鉄道写真展

2025年08月08日(金) 〜 2025年08月09日(土)

• GPS: 34:37
• 距離: 34.2km
• 登り: 3,285m
• 下り: 3,291m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:02
• 休憩: 1:07
• 合計: 8:09

距離 14.8km 登り 2,000m 下り 450m

4:48 スタート地点
4:50 4:57 芝沢ゲート
6:08 易老渡
6:40 便ヶ島
6:43 7:04 聖光小屋
7:50 8:04 西沢渡
10:07 10:15 大木の広場
10:38 10:48 苔平
12:04 12:05 西沢三角点
12:27 12:33 薊畑分岐
12:57 聖平小屋分岐

2日目

• 山行: 9:36
• 休憩: 2:15
• 合計: 11:51

距離 19.4km 登り 1,276m 下り 2,836m

3:34 聖平小屋分岐
3:59 4:15 薊畑分岐
5:09 5:23 小聖岳
6:31 7:15 聖岳
8:13 8:17 小聖岳
9:04 9:16 薊畑分岐
9:29 9:30 西沢三角点
10:19 10:25 苔平
10:46 大木の広場
12:26 12:34 西沢渡
13:18 13:47 聖光小屋
13:49 13:50 便ヶ島
14:15 易老渡
15:25 芝沢ゲート
15:25 ゴール地点

天候

8/8−晴れのち曇り
8/9−曇り・山頂気温9度。極寒

アクセス

利用交通機関：

自家用車

芝沢ゲート前駐車場→カーナビは設定が難しいので
聖光小屋の住所にてSET
＊長野県飯田市南信濃 木沢592-4
駐車台数50台。駐車場手前は未舗装。
*8/7の22時到着で駐車率7割
トイレ、自販機。登山ポストあり。

コース状況／危険箇所等

☆芝沢ゲート〜易老渡〜便ヶ島（聖光小屋)
→片道7Kmの林道歩き。
聖光小屋のトイレが最終トイレ。
◎自転車利用不可です。駐輪自転車一切なし

☆西沢渡〜大木の広場
→橋が再設置されていました。感謝。
急坂ですが、まだまだ序の口。
ヒル出没ゾーンらしいですが、被害なし。

☆大木の広場〜苔平〜薊畑
→先が見えない樹林帯の急坂が、
薊畑まで延々と続きます。
◎薊畑は、聖岳アタック時の荷物デポ最適地。

☆聖平小屋
→食事提供なし。居室スペースは、カーテンで仕切り。

☆小聖岳〜前聖岳（山頂）
→森林限界超えの、ガレ場の標高差700mの急坂。
道が複線化しているので、マーキングを追いましょう。

その他周辺情報

聖光小屋
https://seikougoya.info/
聖平小屋
https://hijiridairagoya.wixsite.com/hijiri
昼食提供のみ。食堂の利用は、１８時までの間で
時間交代制。
旧木沢小学校
https://tohyamago.com/osusume/kizawa
聖岳・光岳の史料館。

写真

8/8 14:14

聖平から望む
小聖岳と前聖岳。
どっしりそびえる
3000m峰。

8/8 4:59

登山開始〜
易老渡まで自転車を
使ったという記録が
ありますが
自転車は「禁止」です
この日も路上駐輪なし

8/8 5:16

タクシ−なら易老渡まで
入れます。
ソロ登山者には
お高いお値段なので
自分はひたすら歩きます。

8/8 5:57

聖岳は、遠山川源流の山です。
赤色チャートの巨岩を眺め
遠山川の激流音を聞きながら
歩きます。

8/8 6:09

易老渡分岐通過。
昨年はここを右折して
光岳に登りました。

8/8 7:08

便ヶ島通過。
右折し西沢渡
(にしざわど)に進みます。
聖光小屋でトイレ使用。

8/8 7:17

数か所崩落していますが
登山には支障なし。
去年は通行止めでした。

8/8 7:40

西沢渡周辺から
ダケカンバなどの
広葉樹自然林に入ります。

8/8 7:55

使わずに済んだ
手動ゴンドラ「野猿」
操作はとても重たいです。

8/8 7:52

橋が使えたので
難所を5秒で通過♪
整備に感謝です。

8/8 8:07

作業小屋跡。
かってはここまで
森林鉄道が通じて
いたようです。

8/8 10:08

たっぷり歩いて
バテバテの
タイミングで登場する
1800m標識。
まだまだ先は長い。
ここから急傾斜になります。

8/8 10:47

2000m標識。
斜度が増して
なかなか進みません。

8/8 10:55

苔平到着。
ここから登山道の雰囲気が
変化します。

8/8 11:20

コメツガやシラビソの
根元を埋め尽くす
濃い緑色のコケワールド。

8/8 11:38

2200m標識。
ここから地質が
花崗岩質メインになります。

8/8 12:27

薊畑到着〜
いきなり視界が開けて
気分爽快〜

8/8 14:05

聖平はモフモフ感が
いい感じ♪

8/8 14:07

上河内岳に連なる稜線。
いつか歩いてみたいものです。

8/8 14:07

奥が聖岳の山頂かな？
手前の小聖岳も手ごわそうです。

8/8 14:08

南側の茶臼岳方向。
光岳も見えていました

8/8 14:19

聖平の立ち枯れの風景は
大台ヶ原と同じく
伊勢湾台風被害の被害とのこと。

8/8 14:12

花たち
「ハクサンフウロ」
強風に耐え、可憐に咲く
薄紅色。

8/8 14:14

「キオン」
草原にきらめく
黄色のロゼット

8/8 14:15

「リンドウ」
秋の開花に向けて
準備中。

8/8 14:22

「イブキトラノオ」
白い穂が風に
ふわふわ揺らぎます。

8/8 17:12

「トモエシオガマ」
勾玉のような花が
巴状に咲きます。

8/8 17:13

薊畑東方向30mに
ドコモ接続ポイントが
あります

8/9 8:58

マルバダケブキは
大群落です。
聖平の一面黄色の
群落は圧巻でした。

8/8 17:30

シナオノオトギリ。
弟切草。

8/8 17:42

残照を受ける
鳥森山。
椹島ロッジの真上の山。

8/9 5:22

ここから二日目。
ヘッデンスタート後
よっやく登場した
聖岳山頂部。
大きな山です。

8/9 5:18

新しい一日は
ご来光と共に
始まります。

8/9 5:17

今日も見えました
「富士山」
山頂が見えずに残念

8/9 5:18

百名山「恵那山」
南アからは目立つ存在です

8/9 5:23

あっという間に朝日の
マジックアワーは終わります。

8/9 5:23

まだまだ遠い山頂。
ザレ場の急坂が
続きます。

8/9 5:52

小聖岳を見下ろします。
南ア南部の山並みも
見えています

8/9 6:38

聖岳山頂到着♪
これにて南アの百名山は
全山踏破です♪

8/9 6:40

嫌らしい位置に漂う
低い雲。
荒川岳も赤石岳も山頂だけ
見えません。

8/9 7:55

山頂周辺には
聖平とは違う
花が多くみられます。

ミネウスユキソウ
日本のエーデルワイス。

8/9 7:53

シコタンソウを初体験
最盛期に赤い花の芯と
純白の花びらを見たかった。

8/9 7:54

「タカネコウリンカ」
オレンジ色が目立ちます。

8/9 7:55

「チシマギキョウ」
風に背中を向けて咲く
紫色の花

8/9 7:55

「タカネツメクサ」
まとまって咲く姿は
小さなブーケのようです。

8/9 7:56

「イブキジャコウソウ」
岩に張り付いて咲く
高山のアロマ。

8/9 7:55

聖岳大崩壊地。
巨大なバットレス状の崩壊壁

8/9 8:09

「奥聖岳」
往復40分です。
チングルマの群落が
あるらしいですが
天気の崩れが心配で断念

8/9 11:42

はるか遠くに見える
ゴール地点。

8/9 12:35

前日よりも固定され
安定した工事用の橋。
現地の山岳関係者が
整備していただいたそうです。

8/9 13:30

聖光小屋到着。
カレーライスを
いただきます。

8/9 13:33

ほかほかライスと
甘口のカレー、
冷えたコーラで
生き返りました。

8/9 13:48

長い登山も最終パートです。
芝沢ゲートまでの
7km、1時間40分の移動です。
案外長いのです。

8/9 14:33

林道は、水色の
タマアジサイの
群生地です。

8/9 15:05

昨年歩いた迂回ルート。
懐かしい。
現在は通行止め。

8/9 15:05

現在はタクシーも走れる道に
整備されています。

8/9 16:59

旧木沢小学校を
今回も訪問します。
かってのネコ校長
タカネちゃん。

8/9 17:01

猫写真展の最優秀作。
表情がいいですね。

8/9 17:02

鉄道写真展
かってこの辺りは
森林鉄道網が
張り巡らされて
いたようです。、

8/9 17:06

南側の終点は西沢渡。
現状からは信じられません。

撮影機器：

Canon EOS Kiss X7 Canon

COOLPIX L26 NIKON

感想

komaki

8月8日から9日までの2日間で
南アルプスの聖岳に登ってまいりました。

コロナによる聖平小屋の休業
→水の補給が困難
昨年の、便ヶ島から先の道路崩落通行止めなど、
登ろうとするたびにアクシデントが
発生し、ずっと順延していた聖岳への挑戦です。
満を持して今年、浜松赴任中の地の利を生かして
距離が短い、静岡県側の聖沢からの登山を
予定していましたが、先般の椹島閉じ込めが
トラウマとなり、今回予定を変更し
長野県側の芝沢ゲートからの登山としました。

今回自分が、登山前に不安を感じていたのは
登山の難易度です。
＊計画ルートにおける
標高差2900m超え・距離30km超えの数値
＊寒気流入予報による気温低下不安
＊調理道具その他装備増による重量増加
など不安だらけでしたが、無事に山頂に立つことが
できました。

今回の聖岳、山頂での展望が
開けなかったことは残念でしたが
登山中に見た、荒々しい遠山川の激流、
地衣類、広葉樹と針葉樹など
道は単調ながらも変化に富んだ植生、
変化のない長く急な坂を
上り切ったあとに、劇的に開ける開放的な
薊畑・聖平などの開放的眺めなど
変化に富んだ景色が楽しめる山だと
思いました。

今回の聖岳登山で、南アの百名山は
全て踏破と相成りました。
長い長い芝沢ゲートまでの道を
「もう、このエリアは卒業だ」
と思いながら歩いておりましたが、
下山後に立ち寄った、旧木沢小学校で
登山関係者の方とお話する機会に恵まれ
西沢渡の橋の整備、馬の背の梯子の付け替えなどの
ご苦労を直接お伺いし、感謝を申し上げると共に
「聖岳と光岳以外にも、いい山があるよ」と
上河内岳、茶臼岳など詳しくご説明頂き
機会があれば、いつかこの2座を
歩いてみたいなと思いました。

コメント

ibuki89

南アの百名山、踏破 おめでとうございます🙏

komakiさん おはようございます
立秋が過ぎて少し涼しい風に変わりましたが、また暑さが戻るそうですね😓
単身赴任中の地の利を生かしてとはいえ、距離のある「聖岳」大変お疲れさまでした🙏
私達の登頂以来 8年が過ぎましたが、登山道や山小屋の状況も色々変わったようですが、
関係者の方々の ご苦労で整備や保全が進んでいる様子・・安心しました😉✌️
今回はテン泊装備などもあって、かなりの重量を背負っての急登歩き、荒々しい息使い
が想像できますが、無事登頂され ご来光と霊峰「富士山」の歓迎もあって感激も
ひとしお だったと思います🤗👊
最後の写真をみて・・かつては西沢渡まで「森林鉄道」が敷かれいたようで、今では
全く想像もできないですね〜😣💦

yamaonse

komakiさん、こんにちは！念願の聖岳、南ア百名山達成おめでとうございます。アクセス悪いエリアゆえ、百名山でも最後のひとつになってしまう人も多いのだとか。実際歩いてみてよくわかりました。奥聖岳と芝沢ゲートコンプすると標高差三千メートル超なんですね。根性なしなのでラクチン一択でしたが、きちんと歩いて達成感もひとしおだっだことと思います。橋も渡れてよかったですね。天気は巡り合わせ、とりあえず爆風とかではなくてよかったのでは。次の奥山はどこにするか、今から楽しみですね。

ダイショ～

komakiさん、お見事です！
私が行った2014年はまだ便ヶ島まで車で入れたので日帰りが可能でしたが、芝沢ゲートからよく行かれましたね。
天気もまずまずだったようで良かったですね！
お疲れ様でした。ゆっくり休んでください。