凍てつく千曲川源流から甲武信岳・十文字峠(毛木平発着・日帰り)
- GPS
- 10:21
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,425m
- 下り
- 1,415m
コースタイム
-11:25 甲武信岳(標高2,475m)-12:15 同発-12:50 三宝山(標高2,483m)-13:30 尻岩
-14:00 武信白岩山(標高2,288m)-15:00 大山(標高2,196m)-15:40 十文字峠(標高2,035m)
-17:35 毛木平駐車場
天候 | 3日 快晴 出発時気温3℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自家用車:1:00 高井戸-(中央道)-双葉SA(仮眠)-5:45長坂IC-清里・野辺山経由-7:00 毛木平駐車場 高速代 1,300円 ETC休日夜間割引 【帰り】 往路を帰る。 18:00 毛木平発 21:10 高井戸帰着 高速代 1,400円 ETC休日割引 【駐車場】 毛木平: 無料 【走行距離】 約380km ガソリン:28L, 約3,500円 -------------------------- 合計 約6,200円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険箇所】 毛木平-千曲(信濃)川水源地-甲武信岳間はなし。凍結危険箇所もなし。 甲武信岳-三宝山-武信白岩山-大山-十文字峠間は鎖場多数あり。 十文字峠から毛木平への下山路、八丁坂を下って五里観音から沢を左岸に渡った後尾根を左にトラバースするところは倒木が多く、また落ち葉で道が覆われてミスコースしやすいので注意。 【水場】 毛木平〜千曲(信濃)側水源地間と、十文字峠〜毛木平間は沢水多数。 縦走路分岐〜甲武信岳〜三宝山〜武信白岩山〜大山〜十文字峠間は水場なし。 【トイレ】 毛木平駐車場、十文字小屋 |
写真
感想
先週末の台風が去った後なかなか天候がすっきりしませんでしたが、文化の日にようやく晴マークが。前々から計画していた甲武信岳登山を決行しました。東京からだと南麓の西沢渓谷入口からのアクセスが近いのですが、千曲(信濃)川源流を訪れてみたい、の一心で車を北麓の毛木平まで走らせました。
夜明けとともに、上空の雲が徐々に取れてくるにつれ、3,000m峰はすっかり雪化粧、2,800m台の八ヶ岳も冠雪した姿を現してきました。標高がそれ以下の山の雪はまだです。放射冷却もあり、登山開始時点での気温は3℃。地面は霜柱、水溜りは氷が張り、つららも見られました。
毛木平からは千曲川を単調に詰めるだけで、登りは緩やか。ちょうど3時間で源流に到ります。源流は一本の木の根元から絶えることなくこんこんと湧き出しており、ここからはるか遠く日本海まで(万代橋までというべきか?)流れていくのか!と感じ入りました。
源流のある斜面を詰めると秩父山地の縦走路に出、そこから尾根伝いに行けば甲武信岳山頂。ここまでキツイ登りも、岩場も皆無で天候さえ良ければ誰でも登れます。
帰りのルートは十文字峠経由に決めました。甲武信岳山頂から武州方向の展望が得られなかったためです。登りのルートに比べるとこちらは峻険そのもの。幾度と無く登り返しを経てその度に岩を攀じり梯子に掴まり鎖にぶら下がり。ずっと樹林帯の中でほとんど展望も無し。その代わり、一番北の大山頂上から関東平野から浅間山までの大展望が得られます。苦労はしましたが、本当に来て良かったと感じるひと時でした。
この日十文字峠からの下山コースを採ったのは2〜3名。実は武信白岩山からもう一人の単独行の登山者と一緒でした。私が先行し、休憩ポイントで彼が追いつくというパターンを何度か繰り返してました。ポイントでの待ち時間はだんだんと長くなって行き、彼のペースがガクンと落ちてきていることは明らかでした。彼が本日の最終下山者なのは間違いないのですが、コースタイムから逆算すると日没までの下山は彼のペースでは無理。こちらもペースを落として彼と付かず離れず相前後して歩くことにし、下山を見届けることにしました。
十文字峠で彼から「ヘッドランプもありますし、もう大丈夫ですから待たなくて良いので先に下山してください」と言われたので「そうですか」と先に降りることにしましたが、果たして十文字峠からの下山中、八丁坂を下って五里観音付近で日没(16:42)となりました。ここでみずな沢を渡り返した後尾根を左岸側にトラバースするところをミスコースして沢沿いに直進し千曲川本流との合流点まで下ってしまいました。まだ残照があったので数百メートル上流の正規ルートには戻らず、間もなくみずな沢と千曲川本流の合流点付近に工事用車両の渡渉ポイントを発見しました(17:11)。キャタピラー跡が浅瀬の向こう側まであることから水深が浅いのは明らか。しかもここを渡れば地図上では駐車場まで直線数百メートル。いまならまだ明るいので行くべきかどうか迷ったのですが、少し待っても彼が降りて来ないので心配になりいったん登り返すことにしました。案の定、彼もミスコースしたようで真っ暗な森の中でヘッドランプを点けて地図を広げ、どっちに行ったら良いかと途方に暮れてました(17:21)。彼を引き連れて渡渉ポイントまで戻った時にはとっぷりと日も暮れ、暗闇の中2人で千曲川本流を渡りました(17:27)。水深はせいぜいくるぶしくらいまででした。彼は初めビビってましたが、自分が先に渡ってみせたところ、行くしかないと覚悟を決めたようで後ろから渡って来ました。地図の通り対岸の工事用道路を辿って行くと、数分で毛木平駐車場に到着しました(17:35)。
日没から彼を発見して駐車場に到着するまでわずか1時間にも満たない小事件でしたが、もしあの時戻らなかったら11月の気温で彼が一夜を明かしたらどうなっていたかと考えると、今でもぞっとします。
kumaneko22さん こんばんは、はじめまして。
情報参考にさせていただき本日同ルート走破してきました、源流を詰めやっと視界が開けた縦走路肩から見た甲武信岳になにか物足りなく、小屋側へ下り木戒山あたりから眺めた本峰が私のBEST甲武信岳でした、十文字峠まではそこそこハードで、岩場ありナイフリッジありでひやひやでしたが大山からの展望には感動いたしました、
お互いこれからも気をつけ山を楽しみましょう有難うございました。
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